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2015年10月16日 (金)

ファルコン 9 v1.1 (CRS-3)

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる ファルコン 9 v1.1 (CRS-3)  アメリカの民間企業「スペース X社」が開発した商業用打ち上げロケット「ファルコン 9」の改良・発展型.型紙は “AXM Paper Space Scale Models”から.
  「ファルコン 9」の全長を14m延長,エンジンは改良型になり,その配置も,「オクタ・ウェブ(八角形の蜘蛛の巣の意)」と呼ばれる,同心円状の配置に変更されている.第一段は分離後にエンジンを逆噴射して垂直に着陸,回収の上,再利用することを目指している.
  第一段の回収・再利用に向けた実験は,「グラスホッパー」という実験機によって行われた.「グラスホッパー」の初飛行は2012年9月,この時は最高高度わずか1.8m,飛行時間は3秒であったが,2013年10月に行われた8回目の試験飛行で最高高度744mまで上昇,離陸地点への着陸にも成功している.その後,後継機である「F9R-Dev (Falcon9 Reusable Development Vehicle)」によって実験が続けられ,2014年6月には高度1000mに達し,着陸にも成功している.
  ファルコン 9 “v1.1”としての初めての打ち上げは2013年9月29日.これは「ファルコン 9」シリーズとして初の商業打ち上げでもあった.打ち上げは成功,カナダ宇宙庁の「カシオペ(CASSIOPE)」をはじめ,計4機の人工衛星を軌道に投入した.第一段分離後,再使用に向けた回収実験のため,着水前にエンジンの逆噴射が行われたが,充分に減速できず,海面に激突している.
  模型は2014年4月に打ち上げられた9号機(v1.1としては4号機,国際宇宙ステーションへの補給フライト“CRS-3”)で,機体の第一段下部にはこの時初めて着陸用の脚が取り付けられていた.この打ち上げでは,脚は取り付けられていただけだったが,2015年1月に打ち上げられた14号機からは,実際に洋上プラットフォームへの着地が試みられている(2015年10月現在,成功には至っていない).
  2015年4月に打ち上げられた18号機までは全て打ち上げに成功,国際宇宙ステーションへの物資輸送や商業打ち上げに活躍していたが,2015年6月末に打ち上げられた19号機は打ち上げから139秒後に爆発,打ち上げは失敗に終わってしまった.なお,前年に打ち上げられた「アンタレス」と同様,この時も千葉工業大学が開発,国際宇宙ステーションに運ばれる予定だった流星観測カメラ「メテオ」が搭載されていた.

  着陸脚のついた第一段下部↓.
Falcon9_v11_legs この工作はかなり苦戦した.ロケットというのは基本的に単純な形が多いのだが,このように「凸」と「凹」が混じると途端に難しくなるものなのだ.

  オリジナルのファルコン9(v1.0)(左)とv1.1(右)
1/100スケールペーパークラフトによる ファルコン9 (v1.0)と v1.1 v1.1 長っ!こうもひょろ長いロケット,他にはゼニット-2くらいじゃなかろうか.

  そして,v1.0(左)とv1.1(右)のエンジン部分↓.
v1.0(左)と v1.1(右)のエンジン部分 v1.0では異様な感じだったエンジン配置も,v1.1では「さもありなん」という配置に変更されている.

  実は今回の作品,「脚」が開いた状態を作って差し替えができる仕掛けにしてあるのだが・・・脚が開いた第一段下部を製作する余裕がない・・・はて,この仕掛けが生きる日はやって来るのだろうか.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Falcon 9 v1.1 (CRS-3)

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

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