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2015年3月24日 (火)

ブラック・アロー

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる ブラック・アロー イギリスが独自で開発,人工衛星の打ち上げに成功した唯一のロケット,ブラック・アロー.型紙は “Niels papermodels”から.
  1964年,イギリス王立航空工廠(Royal Aircraft Establishment)により,ブラック・ナイトを元に開発が始まった.第一段及び第二段が液体燃料,第三段が固体燃料を用いる三段式のロケットだが,第一段,第二段は酸化剤に過酸化水素水,推進剤にケロシンを用いており,燃焼ガスが透明になるという独特の特徴を持つ.
  1969年6月28日に最初の機体(R0)が打ち上げられたが,打ち上げから50秒後に誘導装置が故障,地上からの司令で爆破された.続いて,1970年3月4日に2回目(R1)の打ち上げが行われ,弾道飛行の試験に成功した.
  同年9月2日,初の人工衛星打ち上げを目座位sた打ち上げが行われたが,第二段のエンジンが予定より早く燃焼を停止,搭載していた人工衛星「オルバ」と共にカーペンタリア湾に墜落してしまった.
  1971年7月高コスト等を理由に,ブラック・アロー計画の中止が発表された.これに伴い,計画されていた第4回目の打ち上げ(R3)は,打ち上げる前にこのロケットによる最後の打ち上げとなることが決定,搭載する予定だった人工衛星「パック(「真夏の夜の夢」に登場する妖精の名に由来)」は「プロスペロ(「テンペスト」の主人公の名に由来)」と改められた.
  「プロスペロ」を搭載した最後のブラック・アロー・ロケットは,1971年10月28日に打ち上げられた.打ち上げは無事に成功,「プロスペロ」は地球周回軌道へと到達し,イギリスは独自に人工衛星の打ち上げに成功した6番目の国となった.
  しかし,その後もイギリスでは新たなロケットの開発が行われることはなく,イギリスは,独自で人工衛星を打ち上げるシステムの開発に成功していながら,それを維持・発展させていない唯一の国となっている.

  エンジン部分↓.
「ブラック・アロー」のエンジン部分 8基のエンジン・ノズルは「傾けて付けろ」と指示があった.で,実機の写真を見てみると,確かにこのように傾いている.ということは,これによって機体を回転させ,姿勢を維持しようというのであろうか(まぁジンバルにはなっているのだろうが・・・)

  全長13m(1/100の模型だと13cm),あんまり知られていない小さなロケットだけれど,これもいつも展示の後ろに立っている↓このパネルにしっかりと載っている.
国際航空宇宙展2012での展示 これでまた「抜け」を一つ埋めることができたぞと.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Black Arrow

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

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