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2013年3月18日 (月)

アトランティス(STS-135)

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル「アトランティス」(STS-135) スペースシャトル4機目のオービター,アトランティス.モデルはその33回目にして最後の,そして,スペースシャトル計画そのものの最後の飛行となったSTS-135ミッションの時のもので,型紙は “AXM Paper Space Scale Models” から.
  このミッションは,もともとSTS-134ミッションの「エンデバー」が何らかの理由で帰還できない状況になった場合のための救出ミッション,STS-335として計画されたもので,STS-134のミッション中は打ち上げ可能な状態で待機,「エンデバー」が無事帰還した場合は,ミッションが取り消される予定であった.しかし,こうして待機するだけでも高額の費用がかかるため,STS-335ミッションが実施されなかった場合は,あらためてSTS-135ミッションとして実施されることになったのである.しかし,今度はSTS-135ミッションではスペースシャトルによる救出ミッションが実施できないため,救出ミッションはソユーズ宇宙船によって行われることになり,通常より少ない4人のクルーによるミッションとなった.
  打ち上げは2011年7月8日.打ち上げ直前に異常信号が確認されてカウントダウンが一時中断されたが,これは誤報であることがわかり,2分18秒遅れて最後のフライトへと旅立って行った.
  打ち上げから2日後にISSに到着,多目的補給モジュール「ラファエロ」を用いた機材の搬入や物資の補給などが行われた.そうした中,スペースシャトル最初の飛行であったSTS-1に搭載されていた星条旗が「ハーモニー」モジュールのハッチに設置された.これは,「アメリカは新たな有人宇宙船を開発して必ず回収しに戻って来る」という意味が込められたものである.
  2011年7月21日,「アトランティス」は無事にケネディ宇宙センターの15番滑走路に着陸,その全ての任務を全うした.「アトランティス」は33回,合計306日12時間58分27秒飛行し,その間地球を4848周した.なお,「アトランティス」には遂に日本の宇宙飛行士が搭乗することはなかったのだが,このSTS-135ミッション中,ISSには古川聡宇宙飛行士が滞在しており,ドッキング中の「アトランティス」のコックピットに座っている.
  スペースシャトル最初の打ち上げはアメリカ東部標準時1981年4月12日07時00分03秒(日本時間同日21時00分03秒),以後135回の飛行が行われ,2度の事故により14名の尊い命とともに「チャレンジャー(STS-51L)」,「コロンビア(STS-107)」の2機が失われたものの,のべ355人の「乗客」を乗せ,地球を2万1152周,1331日と16時間33分19秒飛行し,その総飛行距離は8億8200万85kmとなった.
  STS-135「アトランティス」が滑走路に停止したのがアメリカ東部夏時間2011年7月21日05時57分54秒(日本時間同日18時57分54秒).最初の打ち上げから30年2ヶ月8日と21時間57分51秒をもって,宇宙開発史に刻まれた「スペースシャトルの時代」が幕を閉じたのである.

  いつものように横からのアングルから一枚.
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル「アトランティス」(STS-135)」(側面から) そして,上(前)からのアングルで一枚.
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル「アトランティス(STS-135)」(上から)

  オービターの翼には,変更する前のマーキングを消した後がくっきりと残っている.これももちろん,実機を忠実に再現したものなのだが,アメリカ人はこういうところ,あんまり気にしないのだろうか?これが日本の宇宙機だったら,元のマーキングの痕がわからなくなるまできっちり処理しそうなものだが・・・

  なお,この「アトランティス」が帰還した丁度その時は,観望会が始まる直前の時刻だった.当日は天気が悪く,観望会は屋内での天文教室となったのだが,早めに会場に集まった人たちと,ネット中継で帰還の様子を見守った.即席の「パブリックビューイング」で,宇宙開発の一つの時代の終わりを見ていられたのは幸運だったと思う.
  会場には小学生も多くいたのだが,小学生の子供たちには今ひとつ何のことだかわからなかったらしい.
  スペースシャトルが初飛行したのは,私が小学生の時.私自身は,小学生から大人になるまで,何度となくその打ち上げや帰還の中継を,手に汗握って見守った.そして,白煙を引いて空へと向かってゆく姿,そして,美しく滑空して滑走路に帰還する姿に,宇宙への夢を膨らませたものだ.今の子供たちに「それ」がないのは,ある意味不幸なことなのかもしれない.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Space Shuttle Atlantis (STS-135)

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

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