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2013年1月11日 (金)

タイタン-IIIE

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる タイタン-ⅢE 「ジェミニ計画」でも用いられたタイタン-Ⅱの拡張型で,「ヴァイキング計画」や「ヴォイジャー計画」で用いられたロケット,タイタン-ⅢE.型紙は〝The Lower Hudson Valley Paper Model E-Gift Shop”から.
  タイタン-ⅢEロケットは,タイタン-Ⅱロケットの第一,第二段の推力を強化,さらに第一段の両側に大型の固体燃料ブースターを追加,そして,第三段として,セントール・ロケットが用いられている.なお,この固体燃料ブースターは,大型で高推力なだけでなく,推力変更装置を備えているのが特徴である.
  最初の打ち上げは1974年2月11日.この時は実験衛星「スフィンクス」を搭載して打ち上げられたが,上段であるセントール・ロケットのターボポンプが故障,衛星を予定の軌道に投入することができなかった.しかし,失敗したのはこの最初の1回だけで,その後,それぞれ2機の太陽探査機「ヘリオス」,火星探査機「ヴァイキング」,惑星探査機「ヴォイジャー」の打ち上げに成功している.
  1977年8月20日に打ち上げられた「ヴォイジャー2号」,同じく9月5日に打ち上げられた「ヴォイジャー1号」(1号と2号は打ち上げの順序が逆)は2013年1月現在共に稼働中であり,「ヴォイジャー1号」は現時点で地球から最も遠距離に到達した人工物である.2005年5月24日「ヴォイジャー1号」は太陽から140億km(約95au)の距離で末端衝撃波面を越え,太陽系と星間空間の衝撃波領域である「ヘリオシース」に入ったと考えられている.さらにその後,太陽風の速度が急速に低下し,星間物質も検知された.2013年1月現在,「ヴォイジャー1号」は,太陽圏の中と外の磁力線がつながる「幹線領域(magnetic highway)」を航行中と見られ,そう遠くない将来,「太陽圏の外に出た最初の人工物」になると見られている.

  タイタンシリーズのロケットは,タイタン-ⅢA,タイタン-ⅢBまでは第一段エンジン部分の機構がむき出しという特徴がある.これをペーパークラフトで作るとなるととっても大変.
  ↓これは「ジェミニ・タイタン-Ⅱ」のエンジン部分.
1/100スケールペーパークラフトによる タイタンⅡロケットのエンジン部分 いやはや細かいのなんの.この部分の作業だけで丸一日かかったものだ.
  でも,タイタン-IIIC以降は,この部分にカバーがかけられて(?)いるので,この細かい作業はやらなくてよろしい.ありがたい.
  そんなわけで,この部分は全然苦労なし.かわりに,一番苦労したのが・・・スタンドだったりする.
  エンジンまわりにカバーがかかっているせいで,第一段を下から支えるのが難しい.やってやれないこともないが,紙で普通に作って,エンジン部分が見えなくなってしまうのも寂しい.
  さてどうしたものかと散々悩んだ挙句,透明な塩ビ板で作ることにした(いや,作業そのものは全然大変でなく,この「悩んだ」のが大変だったのだが).

  実はこれに先立ち(ってすでにこのブログでも紹介済みだったりするが),「ヴォイジャー」探査機も作ってあった.いやそもそも,昨年5月,「ヴォイジャー1号,今年中にも太陽圏脱出か」というニュースがあったので,
「その時までには作っておこう」
ということで製作したのだった.
1/100スケールペーパークラフトによる 「ボイジャー」探査機 (クリックで拡大,916 x 630 pixel,114kb.ぜひ拡大してご覧ください)
型紙は1/48のものだったが,もちろん,他のペーパークラフトたちと合わせるために1/100に縮小して製作.写真左上に伸びる Low-Field Magnetometer や,左側に伸びるトラスなど,「トラス構造」の部分はしっかりくり抜いて再現してある(ちなみに,Low-Field Magnetometer の太さは約2mm.作業の大変だったこと!).某社のプラモデルに対抗意識を燃やして作ったのだが・・・ちょっと 及ばなかったか・・・

  せっかくなのでタイタン-ⅢEとヴォイジャー探査機を並べて一枚.
1/100スケールペーパークラフトによる タイタン-ⅢE と 「ヴォイジャー」探査機

  いやしかし,「ヴォイジャー」の到達距離も凄いけど,1977年に打ち上げた探査機が35年以上たってもまだ稼働中ってのはもっと凄いと思う.

  「ヴォイジャー1号」が太陽圏を離脱する「Xデー」がやってきて,

「これがそのボイジャー探査機です」

って言うのがと〜っても楽しみ♪

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Titan-ⅢE

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

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