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2012年11月16日 (金)

大きな星

  天文教室などで,時折
「一番大きな星は何ですか?」
という質問を受ける.なので,ずいぶん前に調べ,このブログでも「大きな星と小さな星」という記事の中で触れた.

  が,現在までに事情はだいぶ変わったようだ.

  かつて最大と思われていた(いや以前も“不確定”ではあったが)のが大マゼラン銀河中の WOH G64 という星.この直径が太陽の2000倍程度と思われていたのだが,どうやら1500倍程度ということになったらしい.
  WOH G64 が実はもっと小さいということがわかってきて,代わって最大と思われていたのが おおいぬ座VY という星.太陽直径の1800倍から2100倍と思われていたのだが,これもまた後になって,太陽直径の1400倍程度ということになった.

  で,現在最大の恒星とされているものは・・・

  さいだん座の方向にある ウェスタールンド1-26 という恒星で,太陽直径の1900倍から2500倍ということらしい.ただし,この直径に関しては非常に不確実で,これから先どういうことになるのかわからない.

  直径がそれなりの精度できちんと求まっている恒星の中で最大なのが はくちょう座V1489 という恒星.この直径が太陽直径の1650倍.kmになおすと約23億km.太陽系の中心にもってくると,「星の表面」は木星軌道と土星軌道の間まで行ってしまう.ただ,質量は太陽の25倍から40倍程度.平均密度は8000kg/km3とある.太陽の平均密度の176分の1,0℃1気圧の空気だと約13億kg/km3 だから16万分の1・・・こりゃあスカスカだ.こうなってくると,一体どこが「星の表面」ということになるのだろうか?とりあえず,太陽の「光球」にあたる構造の表面ということになっているのだろうと思うのだが・・・こりゃあ勉強しなくちゃならないぞ.

 

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