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2012年10月29日 (月)

明暗

  今月8日に「ファルコン9」ロケットで打ち上げられた「ドラゴン」宇宙船(この打ち上げのニュースは,名古屋で行われていた国際航空宇宙展の準備から帰る新幹線の中で知った).その後,10日には国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング,積み荷を運び出し,逆に地球に持ち帰る荷物を積んでISSから分離,28日(日本時間29日未明)太平洋に着水して無事に回収された.これで,正式なISSへの商業輸送に初めて成功したわけだ.

  これは「明」の話.そして「暗」の方は,

  お隣の韓国では,2度打ち上げに失敗,「三度目の正直」を目指した「羅老號(KSLV-1)」が,打ち上げ準備中にヘリウムタンクのガス漏れが見つかり,打ち上げが延期となってしまった.韓国でも,人工衛星打ち上げへの道のりはまだ険しいようだ.
  ただ,ネット上では,韓国では「打ち上げ延期に失望」,日本では「韓国の技術はまだまだ」とかいう意見が見られるが,どちらも当を得ているとは思わない.アメリカもソ連も,ヨーロッパでも,最初の人工衛星を打ち上げるまでに何度も失敗を経験している.日本も例外ではなく,最初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げ成功までに4回失敗しているのだ.打ち上げは延期になっただけでまだ失敗したわけじゃないし,過去の失敗も「1回目や2回目で成功できるほど人工衛星の打ち上げは簡単ではない」ということを示すものだろう.

  宇宙開発の歴史をひもといてみれば,それはまさに失敗の歴史.失敗から多くを学び,成功へとつなげた歴史である.韓国でも,近い将来,「暗」を「明」に転じ,「羅老號(KSLV-1)」が無事に打ち上げられることに期待したい.

 

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