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2012年9月 3日 (月)

過去の「未来」

  過去のSFの名作のうちいくつかは既にその設定年代を過ぎてしまっている.

  「鉄腕アトム」が初めて登場したのは1952年(1951年という見方もできるようだ).そして主人公アトムの誕生日が2003年4月7日.1952年の時点から2003年は50年「未来」ということになるのだが,実際の2003年には,ようやく二足歩行のロボットが完成したり,それなりに会話ができるようなロボットがあったりする程度.とても「ロボットらしい(SFで描かれるようなという意味)」ロボット,ましてや「原子力ロボット(しかもアトムは後に核融合がエネルギー源になっている)」などはまだまだ遠い.ただし,「アトム」の記憶容量は約2T(テラ)バイトとか.こちらの方は2012年現在では珍しくなくなってきた(2003年の段階ではこれほど早くテラバイトの時代がやってくるとは思わなかったが).

  映画「2001年宇宙の旅」の舞台は文字通り2001年.続編の「2010年」の方もその設定年代を過ぎている.こちらの製作が始まったのは1965年.当時は米ソが熾烈な宇宙開発競争を繰り広げている頃であり,宇宙開発の技術ももの凄い勢いで進んでいた.人類初の人工衛星が打ち上がったのが1957年,それからわずか12年で人間を乗せて月まで行って帰って来てしまったのだ.その当時の状況を経験した人にとっては,1965年から36年後の2001年には,「2001年宇宙の旅」に描かれたようなことは「いかにもありそう」だったのかもしれない.
  が,やっぱりこちらも想像されたようには技術は進まなかった.有人木星探査どころか,人類はまだ月までしか行っておらず,「月面基地」すら存在しない.コンピュータの技術は日進月歩で進んでいるが,物語に登場する「HAL9000」のように,ほとんど全てを対話でこなすことができるようなコンピュータはまだ登場していない.もっとも,最近になってようやく「擬似人格」のようなものはできつつあるし,音声認識もだいぶ進んできているようだから,「HAL9000」の誕生もそう遠くないのかもしれないが.(ただし,映画に登場したディスプレーは全てブラウン管,しかも画面が湾曲しているものだった.2001年当時でもフラットディスプレーや液晶ディスプレーはそれほど珍しくなかったから,こちらの方は物語よりも現実の方が進んでいたと言えるかもしれない)

  映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー パート2」で,主人公のマーティーらが行った(1985年からの)未来は2015年.あと3年後のことだが,車が空を飛び,服や靴までコンピュータが埋め込まれ,テレビ電話があり,そしてここでもいろいろな機械は音声認識が実装されている.ただし,「ドク」が持っていたのは小型のトランシーバーであり,携帯電話のようなものは登場していない.天気予報が秒単位で正確(ドク曰く,「郵便も天気予報ほど正確ならいいのに」)・・・これは実に羨ましい.あと3年でそうなってくれれば,観望会で天気になかされるようなこともないだろうに.

  「宇宙戦艦ヤマト」の2199年(ガミラス帝国に攻撃を受けた年),「機動戦士ガンダム」の宇宙世紀0079年(宇宙世紀元年が西暦何年になるかは設定がないらしいが,非公式な設定では2050年頃らしい)はまだ先のこと.

  子供の頃に読んだ本にあった未来予想図では,高層ビルが乱立し,そのビルの間に張り巡らされた透明なチューブの中を乗り物が走り・・・「21世紀」はもっと未来都市だった(もっとも,現実の21世紀の方が良かった気がするが).半面,パソコンやインターネット,そして携帯電話の普及は予想もできなかっただろう.

  実は今日の日付,2012年9月3日は,「ドラえもん誕生100年前」だそうな.100年後の世界はどうなっているのだろう?今より住みやすい世界になっているといいのだけれど.

 

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