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2012年9月30日 (日)

生きたものじゃないと

  昨日(29日)も市内某所で観望会の予定だった(この予定を,昨日の午後まですっかり忘れていたのはここだけの秘密).
  ところが夕方はベタ曇りで,やはり屋内での天文教室になった.

  内容は先日某小学校で行った天文教室と大体同じ.
  まずは月のお話.

「さて月を良く見てみると,いろいろな模様が見えるわけですが・・・」

  うさぎ!かえる!女の人の横顔!かに!

  ・・・

  次いで自作プラネタリウムを使っての秋の星座の紹介.
「カシオペア座のこの“M”の字の上の方を見ると,なだらかにカーブを描いて星が並んでいますね?これがアンドロメダ座です」

  アンドロメダ大星雲!

「アンドロメダ座のカーブを下に向かってたどっていくと,ここにカタカナの“イ”の字を横にしたような星の並びがありますね?これがペルセウス座です」

  ペルセウスはメドゥーサを退治しに行って,その目のところにあるのが変光星アルゴル!

「ペガススの四辺形の,東側の二つの星を結んで,南側に伸ばして行くと見つかる星が,デネブ・カイトス.この左側に広がっている星座が,暗い星ばっかりで(街中の)実際の夜空ではほとんど見えませんが,くじら座です」

  変光星ミラ!

  ・・・

「いや良く知っているねぇ」
とは言ったものの・・・

  君たち,それでいいのかい?
  月の模様が,いろんな地域でいろんな形に見られていることは知っていても,どのように見ればその形に見えるかは知らない.
「帽子をかぶってランドセルを背負った小学生にも見えるんだよ」
と紹介してみても,ほとんど興味を示してくれなかった.

  アンドロメダ大星雲だとか,変光星のアルゴルやミラという「名前」は知っていても,それがどこにあるものかは知らない.

  おそらく,本や図鑑で読んで知ったことなのだろうけれど・・・

  本やインターネットから得た知識は,それだけだと「死んだ知識」だと思っている.それを実際の夜空で目を凝らし,「あ,あれか!」と思ったり,「ううん,見えないか」と思ったり.実際の夜空で見たり,写真を撮ってみたりして,興味を持ったことを本などで調べる.そしてまた夜空を眺めて,いろいろと考えたり,想像してみたりする.それが「生きた知識」だと思う.

  「死んだ知識」をいくら持っていても,ただそれだけのこと.やっぱり「生きた知識」にしていかないと,つまらないんじゃないのかい?

 

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2012年9月29日 (土)

がんばって月の写真

  昨日(28日)は「定期観望会」の日.
  しかし,(例によって例のごとく)昨日は朝から天気が悪く,夕方早い時刻には,小雨もぱらついていた.
「これじゃあやっぱり中止だろう」
と思っていたのだが,観望会開始予定時刻近くなって,東の空に月が顔を出すようになった.
「いや,今日はそれじゃ困るんだけど」
  結局中止になってしまった一昨日(27日)の「お月見会」ならこんな天気でも良かったのだが,「定期観望会」でこれでは困る.しかも,いつ雨が降ってきても不思議ではない状況.これじゃ望遠鏡も出せないじゃないか.

  そんな中,
「今日は中止ですよね?」
と言いつつ,常連の方が来てくださった.いや,そういうのは結構嬉しかったりするんですよ.

  それでも,(大きな)望遠鏡を持ち出せる天気でもないので,しばし時折雲に隠される月を眺めながら雑談.

  小学生の女の子が「コルキット・スピカ」を持ってきていたので,
「その望遠鏡でも,頑張ればこのくらいの写真は撮れるんだよ」
以前,同じ望遠鏡でとった月の写真が↓.
「コルキットスピカ」で撮影した満月 2012年8月31日  さらに,
「双眼鏡でも撮れる?」
という話になったので,手持ちの双眼鏡にコンパクトデジカメを押し付けて無理やり挑戦してみた.
双眼鏡で撮影した月 2012年9月28日 む?結構イケるんじゃないか?↑これはちょっとピンボケだけど.
  話のネタに,今度真面目に挑戦してみようか.

  そんなこんなで,大きな望遠鏡を持ち出すこともなく,結局観望会終了時刻まで(いやそれを30分以上過ぎるまで)いろいろと盛り上がっていた.

  たまにはこういうのもおもしろいかも!?

 

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2012年9月28日 (金)

早すぎ

  昨日(27日)は市内某所で観望会の予定だった.
  が,
「晴れそうにないので」
ということで,2日前(25日)の段階で,主催者から「中止」にするとの連絡があった.

  早すぎないか?

  いや,台風も近づいていることだし,予報を見ても絶望的な状況ではあったけれど,天気予報なんて所詮天気予報なんですよ.2日後の予報なんて,2日間の間にいくらでも変わってしまうだろうに.

  そう思ったので,昨日はあくまで「観望会があるもの」と思って,夕方まで過ごしていた.

  その夕方.

  案の定,それほどダメな天気ではなかった.確かに雲は多かったものの,雲間は結構あり,おぼろながら月も見えていた.
  いつもの観望会だと,「月がおぼろに見えている程度」というのは「中止にしたい」天気なのだが,そもそも昨日の観望会は「お月見会」.月が見えればそれでよかったのだ.

  でもついに「やっぱり実施」という連絡はなかった.残念.しかしこうなると「おぼろな月」では何もできないわけで,さっさと帰宅して就寝.

  やっぱり世の中うまく行かないねぇ・・・

  ところで・・・

  昨日の昼間,2件の連載の記事を書いていた.「2件」とは言え,両方とも基本的に「今の時期の夜空のみどころ」.ほとんど同じテーマで別々の記事を同じ日に書くのはめちゃくちゃ難しい.挙句の果てに「これはどっちの原稿だっけ?」
  そんなわけで,昨日はここに記事を書けなかったんですよ.言い訳だけど.ごめんなさい.

 

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2012年9月26日 (水)

彗星がやってくる

  9月21日,ロシアのキスロヴォツク近郊にある天文台で撮影された写真から,新たな彗星が発見された.
  この彗星はC/2012 S1.太陽をかすめるタイプの彗星で,その近日点距離はわずか187万km.さらに,近日点通過後の12月26日には,地球から6420万kmの距離を通過する.これらのことから,来年末には大変明るい彗星になっていることが期待される.

  来年見られる彗星と言えば,他には「パンスターズ彗星(C/2011 L4)」もある.こちらは2013年3月5日に地球から1.09au(“au”ですよ“au”!)を通過,3月10日には太陽から0.3auの近日点を通過するとのことで,こちらもかなり明るい彗星となって見られると期待されている.

  金環日食をはじめ,大きな天文現象が楽しめた今年.来年は彗星フィーバーだろうか.
  実は原稿を書くのに毎週毎週大苦戦をしている某所の連載記事.これが今年いっぱいでとりあえず終了となる予定なので,もしかして来年はじっくり彗星の撮影に取り組めるかも.

  ただ・・・

  国立天文台のW先生がご自身のツイッターで C/2012 S1 について,「来年の12月には明け方の東の空で大彗星になる可能性が」とつぶやいておられる.
  しかしどうしてだろう,この先生が「大彗星になる」とか言うと,「期待はずれになるんじゃないか」という一抹の不安が・・・

 

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2012年9月24日 (月)

天文単位

「天文単位の長さに新数値採用」
というニュースがあった.北京で開かれていた国際天文学連合総会によって,天文単位の長さとして,新たな数値が承認されたということらしい.

  で,その数値とは,
1天文単位=1億4959万7870.7km.

  ニュースには,「これまでは3mの誤差があった」としか書いてなかったので,「はてこれまでは何kmだったんだろう?」と思って調べてみたところ,これまでは
1天文単位=1億4959万7870.700(3)km
だった.

  ・・・同じ?

  いや,文字通り「誤差3m」をなくし,「正確に」1天文単位=1億4959万7870.700kmと定めたらしい.
  その他,天文単位に関していくつかの決議が採択されたのだが,とりあえず今のところ全然理解できてないので(申し訳ない),最後の一つだけ.

  天文単位の記号は唯一「au」のみを用いる

  これまで,AUとかa.u.とかuaとかAEとか表記されていたものを「au」に統一するらしい.

  まぁどのみち,数に関しては非常にいい加減な私.普段はどうせ「1天文単位=1億5000万km」しか使っていない.その割には「無駄な計算」をする時にはやや正確な値を使いたがるのだが,それでも「1天文単位=1億4959.8km」しか使っていないので値に関しては影響はなさそうだ.

  まぁせめて,単位の表記だけは「au」を使うことにするか.

 

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2012年9月23日 (日)

秋分の日

  昨日(22日)は秋分の日.
  ただ,通常,秋分の日は9月23日であり,9月23日が秋分の日で「ない」のは1979年9月24日以来33年ぶり,9月22日が秋分の日になったのは,1896年9月22日以来,116年ぶりだとか.
  秋分の日がずれてしまうのは,地球の公転周期が自転周期の整数倍になっていないことによる.地球が太陽のまわりをぐるっと一周してもとの位置に戻るまでにかかる時間は365.242190日,つまり,1年と5時間49分.これを放っておくと,だんだんと季節がずれてしまうので,4年に一度うるう年をおき,2月29日を加えて一年を366日にすることで調整しているわけだ.ところが,5時間49分を4倍しても24時間にはならないので,グレゴリオ暦では,西暦年が100で割りきれる年は(本来はうるう年だが)平年とし,さらに,西暦年が400で割りきれる年は,100で割りきれる年だがうるう年とする.結果,400年に97回のうるう年を設けることで,400年間の平均1暦年を,1太陽年にかなり近くして,暦と地球の公転のズレを最小限にしている.
  秋分の日というのは,「太陽が秋分点を通過する瞬間を含む日」のことである.上に書いたように,地球の公転周期は1年(365日)より5時間49分長いので,「太陽が秋分点を通過する瞬間」は毎年5時間49分ずつ遅れることになる.しかし,秋分の日が翌日になるような年にちょうどうるう年になり,2月29日が加わることで,やっぱり秋分の日は9月23日になることがほとんどである.ところが,昨年の「太陽が秋分点を通過した瞬間」は9月23日18時05分だった.今年はそれより5時間49分遅れて9月23日23時54分・・・になるはずだったのだが,今年はうるう年.2月29日が加わっているので,「太陽が秋分点を通過する瞬間を含む日」が9月22日になってしまった.

  ・・・かなりややこしい.

  昨日,普通に出勤してみたところ,誰も来なかった.
  「あれ?」と思ってカレンダーを見たら,なんと昨日が「秋分の日」だっので驚いた.

  ううん,それにはこんなにややこしい理由があったのか.道理で気づかないわけだ(いや本当はただ単に忘れていただけだったのだが・・・).

 

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2012年9月22日 (土)

天文教室

  昨日(21日)は市内某小学校で観望会・・・の予定だった.
  実はこの学校,毎年観望会を企画してくださっているのだが,どうにもこうにも天気に恵まれない.
  そして昨日も,朝から曇りで時々雨,午後になって時折晴れ間も見えたが,夕方にはべったり曇り.観望会は屋内での天文教室となった.

  まずは,中秋の名月が近いので,月の話.いろんな形の月の写真を見せたり,月の地形が作る模様についていろいろ.小学生もいろいろと知っているもので,うさぎの他,かえるやかに,女性の横顔など,こどもたちからの声もあがった.そんな中で,
「実は,小学生の形にも見えるんです」
この話がかなりヒットした(ここをお読みの方,満月の写真をじっくり見て探してみよう!).
  その後,結構私の十八番,ボールとウェブカメラ,そしてLEDライトを使った月の満ち欠けの実験.ここでポイントなのは,軟式野球のボール(をかたどったゴムのボール)を使うこと.このボールには,ディンプル(気流の圧力抵抗を下げ,軌道を安定させるためにたくさんある凹みのこと)がたくさんあり,また,「縫い目」にあたる山があるので,「欠け際の凸凹が良く見える」ことも再現できる.

  そしてその後は,東日本大震災による倒壊から復旧なった自作プラネタリウムの出番.明かりをだんだんと暗くし,たくさんの星々が映し出されるようになった時に,子供たちから上がる歓声は何度聞いてもうれしいものだ.
  最近,このタイミングで虫の声を効果音として鳴らしている.子供たちのこと,盛大な歓声はなかなか止んでくれない(というか,歓声の後はしばし「おしゃべり」になってしまう).そのまんまでは星空の解説に入れないので何とか静かにして欲しいのだが,かと言って「静かにして!」とか叫んだのでは雰囲気ぶち壊しだ.そこで,「はい,ちょっと静かにしてみましょう.何か聞こえてきませんか?」
とやるわけだ.星を眺めながら季節感を感じるというのも星を見る一つの楽しみなので,それも味わってもらおうという意味もある.ところが,昨日の会場ではその必要はなかった.なにも効果音として虫の声を鳴らさずとも,窓の外からしっかりと本物の虫の声が聞こえていたからだ.
  夏〜秋の星座の案内,明るい星が多い冬の星座の中に,木星と金星が輝く明け方の空のお話をして投影終了.

  最後に,中秋の名月の話と,ニール・アームストロング氏の話.
「今度,月が綺麗に見えていた時にはぜひ,ウィンクしてあげてくださいね」

  とりあえずうまくまとまったかな,というところで,私の自己採点では「優・良・可・不可」の「可」かなぁという感じだったが,皆さんに
「とっても楽しかったです」
と言っていただけた.そう言っていただけたなら,とりあえず合格点,というところかな.

 

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2012年9月21日 (金)

ジュノ-II(作り直し)

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる ジュノ-Ⅱ 中距離弾道ミサイル「ジュピター」から派生した衛星打ち上げロケット,「ジュノ-Ⅱ」.型紙は “Aries Paper Models”から.
  このロケット,実は以前も作ったことがあるのだが,基本的に同じロケットであるはずの「ジュピター AM-18」を作ってみたところ,全然大きさが違った.「ジュピター AM-18」の型紙の提供元にもこのロケットの型紙があったので,今回はこちらで作り直してみた(「ジュノ-Ⅱ」実機の解説は「PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration」内の,このロケットのページを参照).
  ・・・というわけで,
1/100スケールペーパークラフトによる ジュピター AM-18 と ジュノ-Ⅱ こうなって当然(以前に作ったものは40%近くも大きかった!).

  製作にあたっては,特に苦労はなし.難しかったものとしては,先端の細い棒くらい.ちなみに,ダウンロード元には,ここで作った「UNITED STATES」のマーキングのものと,「NASA」のマーキングのものがあるので,興味のある方はどうぞ.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Juno-Ⅱ

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

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2012年9月19日 (水)

凄い写真

  ・・・たまにはこういうタイトルで自分で撮った天体写真をここで紹介したいところだが・・・最近はすっかりそういうことができない状況なのが悩みのタネ.

  それはさておき.

  2012年9月18日の “Astronomy Picture Of the Day” の写真が凄い.
  この写真,日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんが撮影した,セルフ・ポートレート.しかし,ただのセルフ・ポートレートじゃない.撮影した場所は国際宇宙ステーション(ISS)のすぐ近く.つまり,船外作業中に,ISSの外で撮影したものだ.漆黒の闇を背景に太陽がまばゆく輝き,星出さんのヘルメットのサンバイザーに写るのは国際宇宙ステーション,そしてその向こうに青い地球.いやはやつい見入ってしまう美しさである.
  解説の冒頭には,“Is it art?”とある.いや “Of course, it's art!” でしょう.そしてそれだけでなく,歴史的な一枚でもある.

  星出さん,この写真はどのように撮ったのだろう?計算ずくなのか?それともその場で思いついてのことなのだろうか?国際宇宙ステーションと地球が写っているサンバイザーの向こうで,星出さんはどんな表情をしているのだろう?

  この写真を見て,「宇宙飛行士になりたい!」と思う少年少女が少なからずいると思うなぁ.

 

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2012年9月18日 (火)

ジンクス?

  一昨日(16日)と昨日(17日)は職場の研修旅行で福岡へ.
  この旅行は数ヶ月前から決まっていたことなのだが,なんとドンピシャリのタイミングで台風16号がやって来てしまった.
  私には実はいろいろなジンクスがあるのだが,その中の一つは,
「私がどこかに出かける時には何かしらトラブルがある」

  これまでにも,事故などの影響で列車た止まっていたりすることが度々.そして今度は台風というわけだ.
  一昨日は
「思いっきり嵐を呼ぶ男だね」
といわれながら出発.

  でも,飛行機の離陸が少し遅れたりしただけで,現地ではほとんど雨に降られることすらなく,豆田町の街並みを堪能し,咸宜園,廣瀬資料館などを見てまわり,充実した時間を過ごした.そして夜は・・・分かりきったことなので省略.

  いつも,どこかに旅行する際には,現地で星空の写真を撮るべく,最低限の撮影機材は持って行くことにしている.しかし今回の旅行では,旅費を節約するために格安航空会社を利用するため,荷物にかなり限度があった.そこで,
「この機会に思い切って買ってしまうか!」
以前から買おうかどうしようか迷い続けていた,コンパクトなミラーレス一眼を買うつもりになっていた.でも,
「そうか,さすがに晴れるわけがないか」
台風の影響で飛行機が飛ぶかどうかさえ心配な状況なのに,現地で星空が見られるなんてことはまずなさそうだ.
・・・というわけで,カメラの購入は見送り,今回は撮影機材をまったく持たずに出発.もっとも,これまでにも,旅行先で星空の写真が撮れたためしはなかったりするのだが.

  そして,現地での夜,中州で見上げた夜空には・・・さすがに星は一つも見えなかった.

  結局,旅行中に台風の影響を受けることはほとんどなかった.どうやら,「私がどこかに出かける時には何かしらトラブルがある」というジンクスは卒業したらしい.
  「旅行先で星空を見ることはできない」という方のジンクスは健在らしいが.

 

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2012年9月15日 (土)

少人数でいろいろ

  昨日(14日)は「定期観望会」.
  やや中途半端な天気ではあったものの,かと言って曇っているわけでもなく,とりあえず実施を決定.

  参加者は数名.でも,その中の年配の女性の方は,昨日が観望会だということはすっかり忘れていたのだけれど,望遠鏡を積んだ車とすれ違ったので,慌ててお孫さんを連れて来たのだとか.

  そこまでしていただけたんですか!ありがたいことです.

  観望対象はまずベガ,そしてアルタイル.スタートは定番コースだ.ここで,小さい男の子が
「あの星を見たい!」
とはくちょう座の「ギェナー」(はくちょうの翼のところにある2等星)を指差すので,
「じゃあ,あれ見てみましょうか」
と望遠鏡を向ける.まぁ普通に「星」なので,リクエストした当人も「ふうん」という反応だったけれど.
「本当はこのへんに『網状星雲』っていう超新星の残骸があるんですよねぇ」と私.
「そんなの見えるんですか?」
「いや,残念ながら見えません.写真でも相当時間をかけて撮らなきゃならない難物でしてねぇ・・・でも代わりに,別の星の残骸を見てみましょうか」
「それは見えるんですか?」
「充分見えますよ」
という会話をしつつ環状星雲を導入.
「太陽もあと50億年くらいたつとこういう姿になると言われているんですよ」

  聞けば,この方,NHKの「コズミックフロント」は毎回欠かさず見ているのだとか.いやぁ,その姿勢は素晴らしいですね.私も見習いたいものです.さすがにいろいろと詳しく,いろんなお話をしながら,M29アンドロメダ銀河M15E.T.星団二重星団などいろいろ眺めてみる.

  「いやぁ,いろいろあるもんなんですねぇ」

  そうです,いろいろあるんですよ.だから楽しいんです.

  普段の観望会では,どうしても「ぱっと見てわかりやすいもの」ばかりになってしまうので,こうして星雲・星団を見て喜んでもらえるというのは,こちらとしても何ともうれしい.

  そんなこんなで観望会は1時間半ほどで終了.終わりの頃には,薄雲がかなり広がっていた.
  うーん,たまにはうまく行くこともあるもんだ.

 

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2012年9月13日 (木)

薄い薄い雲

  いつものように夜明け前に外に出て,とにもかくにも全天の写真を一枚.
2012年9月13日 自宅にて うん,なかなか良く晴れている.透明度は・・・可もなく不可もなく・・・といったところか.
  それでも,せっかく晴れているので,久々にポタ赤を持ち出してみることにした.木星がいて賑やかなおうし座の方向にカメラを向けて一枚.
おうし座 2012年9月13日 あ,薄雲が.この薄い雲,本当に薄くて,写真に撮るまでわからなかった.
  しばらく待てばどいてくれるかと思いつつ何度か撮影してみたけれど,一向にどいてくれないので今朝はこれでおしまい.

  この2時間ほど後,ISSと,ISSから切り離された「こうのとり」3号機が並んで飛んでいるのが見られるはず・・・ということをたった今知った.残念!

 

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2012年9月12日 (水)

エンデバー(STS-134)

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル「エンデバー」(STS-134)  スペースシャトル5機目のオービター,エンデバー.モデルはその25回目にして最後の飛行となったSTS-134ミッションの時のもので,型紙は “AXM Paper Space Scale Models” から.
  当初,打ち上げは4月29日に予定されていたが,メイン・エンジンのジンバル制御や,操縦翼面等に油圧を供給する補助動力装置のヒーターに異常が見つかり,打ち上げは延期となった.調査の結果,この異常の原因は,ヒーターへの電力供給を制御するスイッチングボックス(Aft Load Control Assembly : ALCU)にあると特定された.
  ALCUの交換とテストが行われ,5月16日12時56分(UTC)に打ち上げられた.
  打ち上げ後は順調に飛行し,5月18日にISSにドッキング,アルファ磁気スペクトロメーターやエクスプレス補給キャリアの取り付けなどが行われた他,スペースシャトル引退に伴い,オービターのペイロード・ベイ右舷側に取り付けられていた「オービター・ブーム・センサー・システム(Orbiter Boom Sensor System : OBSS)も「S1トラス」上部に取り付けられた.
  5月24日,ソユーズ宇宙船(TMA-20)がISSから分離した.スペースシャトルのドッキング中にソユーズ宇宙船が分離するのはこれが初めてのことであり,この機会を利用して,分離するソユーズ宇宙船の窓から,ISSにドッキングしている「エンデバー」の写真が撮られた.もちろん,これもまた初めてのことであった.
  5月29日(日本時間翌日),「エンデバー」はISSから分離した後,ISSの周りを一周飛行する「フライアラウンド」を行い,「エンデバー」からISSの写真とビデオの撮影を行った.さらにこの後,「エンデバー」はISSに290mまで再接近した.これは,スペースシャトル引退後に運用されるであろう次期宇宙機が用いるランデブーセンサーの候補である「

STORPM(Sensor Test of Orion Rel-nav Risk Mitigation)」のテストを行うためであった.
  こうして全ての任務を終えた「エンデバー」は6月1日,ケネディ宇宙センターに無事帰還,その最後の船長となったマーク・ケリー船長は,「最後の着陸を見るのは悲しいが,エンデバーには大きな遺産がある」と語った.「チャレンジャー空中分解事故」の後,「チャレンジャー」の代わりとして建造された「エンデバー」.その飛行は25回,合計296日宇宙に滞在し,地球を4671周,飛行距離は1億9800万kmに達した.
  なお,当初このミッションはスペースシャトル最後のミッションとなる予定で,「エンデバー」が何らかの理由で帰還不能になった場合に備えて「アトランティス」が救出ミッション「STS-335」として地上で待機することになっていた.しかし,打ち上げ体制で待機するだけでも多額の費用が必要なことなどから,「エンデバー」が無事帰還した際には「STS-135」として実施されることになり,「エンデバー」が無事帰還したことにより,次の「STS-135」ミッションが最後のミッションとなった.

  さていつものように,側面からの写真.
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル「エンデバー(STS-134)」(側面から) そして,前(上)からの写真.
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル「エンデバー(STS-134)」(上から)

  このミッションの打ち上げの際に用いられた外部燃料タンク「ET-122」は,2005年8月末,ハリケーン「カトリーナ」がアメリカ東南部を襲い,ルイジアナ州ニューオーリンズ郊外のミシュー組み立て工場が被災した際に破損,後にロッキード・マーティン社によって修理されたものである(モデルではその「傷跡」も再現されている).「ET-122」の背面(オービターと反対側の面)にはそのことを示すロゴマークが描かれていた.打ち上げの際に外部燃料タンクにロゴマークが描かれていたのは,スペースシャトルの歴史の中で,この時が初めてのことであった.次の,そしてスペースシャトルの最後の飛行となったSTS-135ミッションでは,やはり外部燃料タンクにスペースシャトル計画30周年を記念するロゴマークが描かれる予定であったが,結局実現しなかったため,外部燃料タンクにロゴマークが描かれたのはSTS-134ミッションが最初で最後のことであった.

  さてその「ET-122」上部.
1/100スケールペーパークラフトによる 「ET-122」(上部)  ハリケーン「カトリーナ」がミシュー組み立て工場を襲った時,建物の屋根からたくさんのコンクリート片が落下,「ET-122」を傷つけてしまった.タンク上部に見える白い斑点はその修理の痕である.
  型紙提供元のサイト内,STS-134のペイロードのページ に掲載されている実機の写真と比べてみると,実に良く再現されていることがわかる.

  そして↓こちらが「ET-122」の背面.
「ET-122」背面に描かれたロゴマーク 中央右,黒地にイラストが入っているのが「ET-122」のロゴマークである.そしてこちら側にも修理の痕が見える・・・が,白っぽいのは「ET-122」の修理の痕,褐色のは・・・(ペーパークラフトとしての)製作中につけてしまった傷を隠した痕・・・失敗.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Space Shuttle Endeavour (STS-134)

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

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2012年9月11日 (火)

がんばれ!イカロス!

  小惑星探査機「はやぶさ」が地球への旅路にあった頃,このブログにも「がんばれ!はやぶさ!」という記事を書いた.そして今度は,「イカロス」である.

  「イカロス」が地球を旅立ったのは2010年5月21日のこと.当時まだ「はやぶさ」は地球への帰路にあった.
  当初の予定であった,半年の「定常運用」を終えた「イカロス」は,逆スピン運用など,挑戦的な実験を行う「後期運用」に入っていた.
  昨年11月に行われた逆スピン運用の結果,セイルの向きが太陽から外れ,「イカロス」自身も遠日点を通過,電力が足りなくなった.そして,搭載機器がシャットダウンする「冬眠モード」に移行,「イカロス」からの電波信号は途絶えた.「想定内」のことであるとは言え,「はやぶさ」と同じように,惑星間空間で行方不明となったのである.
  ただ,「イカロス」はソーラーセイルであるが故に,「はやぶさ」よりも発見は困難であるかもしれなかった.行方不明の間も軌道が変化する要因が少なかった「はやぶさ」と違い,「イカロス」は行方不明の間も,ソーラーセイルに太陽の光を受け,加速するからである.しかも,「イカロス」の姿勢やソーラーセイルの状態が正確にわからなければ,軌道がどのように変化しているのか計算するのも困難だったはずである.
  軌道と「イカロス」の向きの関係から,今年春からはセイルにある太陽電池に太陽光が当たるようになり,搭載機器に再び電源が入り,「冬眠モード」から明けると思われていた.

  そして9月6日,ついに「イカロス」のものと思われる電波がとらえられ,8日にその電波が「イカロス」からのものであることが確認された.
  行方不明になっていた「はやぶさ」からの電波が受信された時,「惑星間空間で行方不明になった探査機が再び発見される」ということは史上初のことであった.それから3年も経たないうちに,日本のチームがまた同様のことをやってのけたのである.

  「はやぶさ」がトラブルを乗り越える時,火星探査機「のぞみ」の経験が生かされていた.そして今度は,「イカロス」に「はやぶさ」の経験が生かされているのだろう.そう考えるとなんだか凄くうれしくなり,「そして次は・・・」と期待せずにはいられない.

 

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2012年9月10日 (月)

見え方の違い

  観望会を行っていて,とても困ることがある.
  望遠鏡を覗いてもらって,
「真ん中あたりに見えるでしょ?」
と言っても,
「わからない」
と言われる.
「もしかして望遠鏡がズレちゃったかな?」
と思って自分で覗いて見るが,ちゃんと真ん中にはっきり見える.
「いくつか星は見えますか?」
と聞いてみると,どうやらそれはちゃんと見えているらしい.なのになぜ,真ん中にあるものは見えないのだろうか?

  また,月などを見ている時に,
「まんなかのあたりに大きなクレーターが見えるでしょ?」
と言ってみると,
「これこれこういうやつですか?」
と聞かれたりするが,その「これこれこういうやつ」というのが私の印象と全然違って,果たして同じものを見ているのかどうかが全然わからない(これは例えばビデオカメラを接続して,その画面を見ながら説明することで解決できるが).

  望遠鏡でベガを見た時,
「何色に見えますか?」
と聞くと,多くの大人は
「うーん,白かなぁ」
と答えるけれど,多くの子供は
「なんかいろんな色に見える」
とか,
「虹のようにいろんな色が混ざって見える」
と答える.これはおそらく,子供の目の方が「時間解像度」が高いのだろうと思う.大人の目は見ている時間で平均的な色をとらえるが,子供の目はその瞬間瞬間の色を見ているのではないかと思う.

  こういう時,何が困るかというと,脇から見ている私には,その本人にはどう見えているのかがまったくわからないということである.

  どこかでこんな話を聞いたことがある.
「他の全てはそのままで,視覚だけを他人と入れ替えたら,ショックのあまり卒倒するにちがいない」

  まったく同感.

  青いものはみんなが青といい,経験上それが「青という色だ」と思っているので,言葉で表現すると同じになってしまうが,本当は他人と自分は全然違う色に見えているのかもしれない.その視覚だけを入れ替えたら,想像を絶する光景が見えるかもしれない.

  最新の研究によれば,男性の視覚は細かいものや動くものを見分けることに長け,女性の視覚は色の違いや,その違いの意味を見分けることに長けているということらしい.

  これを天文に当てはめるなら,男性は淡い銀河などが見えやすく,その微妙な濃淡を見分けることができやすい.女性は,例えば二重星や,明るい星雲の色の違いなどを見分けることができやすいということか.

  だとすれば,「男性向け」「女性向け」なんていう観望会をやってみようか.でもそうなると,違う理由で「女性向け」の観望会ばかり多くなってしまったりして・・・

 

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2012年9月 9日 (日)

振りが激しい

  昨日(8日)は城里町ふれあいの里天文台で観望会.
  天気予報では絶望的だったが,夜は結構晴れていて無事開館.

  最初は20名ほどの方が来館されて,観望対象はアルビレオ.
  まだ時間に余裕がありそうだったので,もう一つ,ベガも見てもらうことになった.

  が,その絶妙なタイミングでさらに20名ほどの方が来館.
  ベガを見始まったところで,
「次の方がいらっしゃいましたので,一度見たかたは後にしてください」
とは言えず,仕方ないので,後から来た方には秋の星座の神話をお話を聞いてもらいながら,順番を待ってもらった.
  で,一通り見終わった後で,
「なんかこう,点じゃないのって見られないんですか?」
と言われた.
(点じゃないのですか・・・)
土星と火星は沈んだばかり.木星はぎりぎり地平線に現れた頃,月はまだ.天王星が見えないこともないけれど,「点じゃない」てだけだからねぇ.
(そうなるとやっぱりM15かなぁ)

  今度は「次」の方たちが誰もいないことを確認してから,望遠鏡をM15に向ける.幸い,かなり良く見えるようだ.
  先ほどリクエストしてくださった方の反応は・・・
「うわ!すっげ.これヤバいよ」
大変喜んでいただけたらしい.
  そして,この方たちとM15のような球状星団の話やら,その距離の話やらで盛り上がっていたところへ,次の来館者が.
(最初からM15はちょっとかなぁ)
と思ったものの,とりあえずそのまんま見てもらった.その反応は,
「・・・」
「こんなふうにもやっとしか見えないんですか?」
「目が慣れてくると,点々の集まりに見えません?」
「うーん,やっぱりダメだなぁ・・・もっとこう,はっきり見えるのってないんですか?」
(はっきり見えるものですか・・・)
とりあえず,すぐ近くにあるペガスス座の鼻先の星,エニフに望遠鏡を向けてみる.
「うわぁ,これは綺麗だ」
とりあえず喜んでいただけたらしい.

  この方たちが退館された後,スタッフと,
「今日のお客さん,振りが激しい」
なんて話をしていたところへ,
「あの,星団見せてください!」
という方が.
(はぁ,また星団ですか)
先ほどM15を見た方たちのグループで,先に退館したものの,みんなが星団を見て来た話を聞いて,慌てて戻ってきたらしい.
  そしてまた望遠鏡をM15に向ける.そしてこの方も満足して帰って行かれた.

  そんなわけで,来館された方々の激しい振りにちょっとドタバタ.でも,満足して帰っていただけるなら,それが一番ですよ.

  それにしても.

  実はつい数週間前まで,M15の導入はとても苦手だった私.夏休み終盤に練習しておいたのがここで生きた.

  「じゃあ見てみましょうか」
と言ってスムーズに星団を導入するのって,ちょっとカッコ良かったでしょ?

 

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2012年9月 8日 (土)

月を眺めて

  昨日(7日)から今日へと日付が変わる頃,ふと外を見た時にはほぼ曇りだった.
  が,02:30頃に見た時にはほぼ快晴になっていた.

  まずは全天の写真.
Fe_120907 でも今日は星は良く見えないねぇ.また透明度が低いらしい.

  これだけでは芸がないので,今朝は月の写真を一枚.
Moon_120908 よ〜く見ると,写真中央やや下,「月面X」の部分が見える.光のあたり方が反対だけど.

  そういえば・・・

  某所で月のお話をするネタの仕込みをしていたところ,「アポロ陰謀説」のページに行き当たった.まだこの説を信じている人がいるとはねぇ.
  日本の月探査機「かぐや」がアポロ17号の着陸地点の地形を再現,これがアポロ17号の撮った写真と見事に一致.アメリカの月探査機「ルナー・リコナサンス・オービター」が,アポロ着陸船が残した「脚」や,宇宙飛行士たちが歩いたあとを撮影,さらに,同探査機の観測から,地形を再現してみたところ,アポロが撮影したものと非常に良く一致,そして,宇宙飛行士たちが月面に残して来た星条旗の姿までとらえたというのに.
  そりゃあね,アポロ宇宙船と宇宙飛行士たちが撮影した写真は40年も前のもの,不鮮明なものも多いので,「怪しい」と言えばいくらでも怪しいと言えるのですよ.でも,「陰謀説」を信じている人たちがあげる「証拠」というものは,よくよく考えていくと「あっちが立てばこっちが立たず」のものばかり.そしてつじつまが合わなくなると,「捏造されたものだ」・・・これじゃ真実なんか見えないでしょう.

「我々は月を探査しに行ったのだが,発見したのは地球だった」
「だれも私の足跡は消せない」
という,アポロ17号船長,ユージン・サーナンの言葉だけで,アポロが月に行った充分過ぎるほどの証拠だと思うんだけど.

 

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2012年9月 7日 (金)

澄んだ空

  昨日(6日)は午後から激しい雨.水戸でも大雨洪水警報が出るほど.
  その雨は夕方にはほぼ止んだ.帰宅した頃は曇り.

  いつものように03:00頃外に出てみる.

  晴れ.

  03:35頃,南南東の空にハッブル宇宙望遠鏡が通るはずだったので,そいつの軌跡を写してやろうと思った.その方向には結構雲があったけど.

  で,その時刻・・・結局わからなかった.
「この方向に見えるはず!」
と思ってとりあえずシャッターを切ったけれど,
ハッブル宇宙望遠鏡はいずこ? やっぱり写らず.雲の向こうだったのかねぇ.

  それはともかく,今朝の空は透明度は高かった.月が煌々と夜空を照らしている割には星も良く見えている.前日の空とはずいぶんと違う.
  某所のネタ用にとりあえず昇って来たオリオン座で一枚.
昇るオリオン座 2012年9月7日 20秒の固定撮影だが,結構暗い星まで写っている.

  明けの明星の方向に向けてもう一枚.
明けの明星 2012年9月7日
  そして,全天の写真も一枚.
2012年9月7日 自宅にて これくらい空が澄んでいると,月光欲も結構気持ちいい.

  今朝はいつもの調子で,何も考えずにTシャツ一枚で外に出た.ほんの少し前まで,それでも汗をかいたものだが,今朝は肌寒かった.いや早いもんだ.この調子で早く昼間も涼しくなってくれると助かるんだけど.

 

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2012年9月 6日 (木)

月夜

  例によって例のごとく,朝早く目が覚めた.
  窓からは木星が明るく見えているのが見えたので,とりあえず外へ.

  だいぶ涼しくなったねぇ.月も高くなったし.

  とりあえず全天の写真を一枚.
2012年9月6日 自宅にて前日は薄雲が結構あったけれど透明度は高く,月が明るい割には星も良く見えていた.それに対して,今日は快晴だったものの透明度がイマイチで,星はほとんど見えない.

  ところで.

  上の写真を撮っていたころ,国際宇宙ステーションでは星出宇宙飛行士が船外作業を終えていた.
  先日の一回目の船外作業,「星出さん,修理失敗」とか報道されていたけれど,あれをもって「失敗」というのはいかがなものか・・・なんて思っていたら,そんな問題を吹き飛ばすようにきっちりと作業完了.
  それにしても,船外作業っていうのはきついんだろうねぇ.今朝の船外作業は6時間超だったが,ISSの外にいたんではその間休憩すらできないわけだ.身の安全を保証されているような状況でも,6時間も集中して作業ができるか?普通.やっぱり宇宙飛行士っていう人たちは凄い人たちなんだろうな.

 

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2012年9月 5日 (水)

12年

  昨日(4日),夕方は雷を伴った激しい雨.帰宅するにも難儀するほどだった.
  安心してさっさと就寝したのだが,やっぱり03:00頃には目が覚めた(ここのところずっと朝早く目が覚めるのは,「もしかして高血圧?」と少し心配していたのだが,健康診断の結果は逆に低血圧だった.朝早く目が覚めるのは単純に習慣らしい).
  あの激しい雨,予報も夜の間は雨だったので全然期待はしていなかったのだが,ちょっと外を見てみた.
「あ,晴れてる」
東側の窓からは,明るい金星が見える.

「ちょっと出てみるか・・・」
快晴というわけではなかったが,頭上高くに明るい月.そして東の空には冬の星座たちが綺麗に見えていた.
  とりあえず,いつも全天の写真を撮っている円周魚眼レンズを斜めに向けて,その冬の星座たちを撮ってみる.
明け方の東の空 2012年9月5日 ただでさえ一等星が多い冬の星座の中に,金星と木星が輝いている.いや賑やかだねぇ.

  木星は今,おうし座,ヒヤデス星団の近くで輝いている.

  ・・・

  ふと思い出した.
ヒヤデス星団と木星 2000年10月24日 この写真は,2000年10月24日に撮影したもの(写真下には“2001”と書いてあるけれど,これは間違い).これに一番明るく写っているのが,その時の木星である.
  そして,今朝の木星は
ヒヤデス星団と木星 2012年9月5日 上の写真から約12年経って撮影したのが下の写真.「木星は12年で夜空を一周する」ことを痛烈に実感.

  ちなみに,私が天体写真を撮り始めたのが2000年.木星が一周して戻ってきたので,私の天体写真歴も12年ということだ.

  月日の経つのは早いねぇ・・・

 

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2012年9月 3日 (月)

過去の「未来」

  過去のSFの名作のうちいくつかは既にその設定年代を過ぎてしまっている.

  「鉄腕アトム」が初めて登場したのは1952年(1951年という見方もできるようだ).そして主人公アトムの誕生日が2003年4月7日.1952年の時点から2003年は50年「未来」ということになるのだが,実際の2003年には,ようやく二足歩行のロボットが完成したり,それなりに会話ができるようなロボットがあったりする程度.とても「ロボットらしい(SFで描かれるようなという意味)」ロボット,ましてや「原子力ロボット(しかもアトムは後に核融合がエネルギー源になっている)」などはまだまだ遠い.ただし,「アトム」の記憶容量は約2T(テラ)バイトとか.こちらの方は2012年現在では珍しくなくなってきた(2003年の段階ではこれほど早くテラバイトの時代がやってくるとは思わなかったが).

  映画「2001年宇宙の旅」の舞台は文字通り2001年.続編の「2010年」の方もその設定年代を過ぎている.こちらの製作が始まったのは1965年.当時は米ソが熾烈な宇宙開発競争を繰り広げている頃であり,宇宙開発の技術ももの凄い勢いで進んでいた.人類初の人工衛星が打ち上がったのが1957年,それからわずか12年で人間を乗せて月まで行って帰って来てしまったのだ.その当時の状況を経験した人にとっては,1965年から36年後の2001年には,「2001年宇宙の旅」に描かれたようなことは「いかにもありそう」だったのかもしれない.
  が,やっぱりこちらも想像されたようには技術は進まなかった.有人木星探査どころか,人類はまだ月までしか行っておらず,「月面基地」すら存在しない.コンピュータの技術は日進月歩で進んでいるが,物語に登場する「HAL9000」のように,ほとんど全てを対話でこなすことができるようなコンピュータはまだ登場していない.もっとも,最近になってようやく「擬似人格」のようなものはできつつあるし,音声認識もだいぶ進んできているようだから,「HAL9000」の誕生もそう遠くないのかもしれないが.(ただし,映画に登場したディスプレーは全てブラウン管,しかも画面が湾曲しているものだった.2001年当時でもフラットディスプレーや液晶ディスプレーはそれほど珍しくなかったから,こちらの方は物語よりも現実の方が進んでいたと言えるかもしれない)

  映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー パート2」で,主人公のマーティーらが行った(1985年からの)未来は2015年.あと3年後のことだが,車が空を飛び,服や靴までコンピュータが埋め込まれ,テレビ電話があり,そしてここでもいろいろな機械は音声認識が実装されている.ただし,「ドク」が持っていたのは小型のトランシーバーであり,携帯電話のようなものは登場していない.天気予報が秒単位で正確(ドク曰く,「郵便も天気予報ほど正確ならいいのに」)・・・これは実に羨ましい.あと3年でそうなってくれれば,観望会で天気になかされるようなこともないだろうに.

  「宇宙戦艦ヤマト」の2199年(ガミラス帝国に攻撃を受けた年),「機動戦士ガンダム」の宇宙世紀0079年(宇宙世紀元年が西暦何年になるかは設定がないらしいが,非公式な設定では2050年頃らしい)はまだ先のこと.

  子供の頃に読んだ本にあった未来予想図では,高層ビルが乱立し,そのビルの間に張り巡らされた透明なチューブの中を乗り物が走り・・・「21世紀」はもっと未来都市だった(もっとも,現実の21世紀の方が良かった気がするが).半面,パソコンやインターネット,そして携帯電話の普及は予想もできなかっただろう.

  実は今日の日付,2012年9月3日は,「ドラえもん誕生100年前」だそうな.100年後の世界はどうなっているのだろう?今より住みやすい世界になっているといいのだけれど.

 

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2012年9月 2日 (日)

こんなことも・・・あるのか!

  昨日(1日)は1週間ぶりに城里町ふれあいの里天文台で観望会.
  開館or閉館の判断をする,開館予定時刻の30分前,東には厚い雲が見えていたものの,西側はほぼ快晴だった.
「開館してみたら曇っちゃったってなことになりそうだけど,現状では閉館にするわけにはいかないよね」
ということで開館を決定.

  天文台のドームのスリットを開ける.月はまだ東側の林の向こうで見えていなかったので,望遠鏡はとりあえずベガに向ける.

  が,東にあった厚い雲がみるみる広がり,あっという間にベタ曇り.
「なんてこった・・・」
とは思ったものの,ここまでは良くあるパターン(いや良くあって欲しくはないのだが).「想定内」のことではある.

  そんな天気の中,昨日は30名弱の来館者があった.
  曇ってしまい,実際に星を見ることができないとは言え,折角来ていただいたのだから,何かしら楽しんで行ってもらわねばなるまい.
  来館された皆さんとしばしいろいろな話をしていた.
  しばらくして,
「さてちょっと空の状態を見に」
と思い,天文台の屋上に上がろうとした時だった.

  妙な音がする.

  階段を駆け上がった.
  その「音」は雨の音だった.しかも土砂降り.
「こんなこともあろうかと!」と言いたいところだったが,こんな突然の雨は完全に「想定外」.

「こんなこともあるのか!」

  ドームのスリットは開いたまま,望遠鏡も天頂近くのベガの方向に向いている(ということは,雨が直接反射望遠鏡の鏡筒内に入ってしまう状況だ).大急ぎでスリットを閉めたものの,望遠鏡は結構濡れてしまった.

  閉館時刻まではまだ時間があったが,「この天気では」ということでこの時点で閉館.

  閉館後,ドーム内の拭き掃除をし,望遠鏡を乾燥させる作業を1時間ほど.扇風機を持ち込んで一晩中風を送っておくことにした.

  突然の雨,しかもあれほどの土砂降りになるなんて考えてもみなかった.まったく「ツキ」がないぜ.いや昨日は十六夜,明るい「月」はあるはずだったのに.

 

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2012年9月 1日 (土)

満月

  昨日(31日)は満月.8月は1日も満月だったので,今月2回目の満月だ.
  巷ではこれを「ブルー・ムーン」と呼ぶのだそうだが,私はあんまり好きではない.「ブルー・ムーンを見ると幸せになれる」とかもいうらしいが,そもそも「1月に2回の満月をブルー・ムーン」と呼ぶというのは,アメリカの天文雑誌「スカイ&テレスコープ」の間違った記事が広まってしまったものなのだそうで,それを見て幸せになれるというのは「おめでたい」という(あんまり良くない)意味の「幸せ」になってしまうような気がする.

  まぁそこはそれ,「幸せになれるんだ!」と信じ込んでいれば,案外幸せになれてしまうものだったりもするのでそれはそれでいいことかもしれないが.

  それはともかく,昨日の夕方,東の空に昇ってくる満月が目に入った.
「まぁとりあえず写真でも撮っておくか」
と思ったものの,デジタル一眼は手元にない.
「ちっ,カメラがないか」
と思ったのだが・・・

  む,やってみるか.

  手元には,コルキットスピカと三脚,そしてコンパクトデジカメならある.
  で,これで満月の撮影に挑戦.そしてその成果が↓
「コルキットスピカ」で撮影した満月 2012年8月31日結構良く撮れたかも.なにせ,望遠鏡,三脚,デジカメぜ〜んぶ合わせても2万円弱.それでこれだけ撮れれば文句ないでしょ?

  いやそれにしても,「スピカ」は優秀な望遠鏡だ.これで2000円弱だから恐れ入る.
  これから初めての天体望遠鏡を買おうかと思っている方,絶対おすすめですよ.

 

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