« 夏の細長〜い三角 | トップページ | 月. »

2012年8月25日 (土)

「伝統的七夕」の夜に

  昨日(24日)は旧暦の7月7日で「伝統的七夕」.夕方には,ずっと天気に恵まれていない「定期観望会」の予定があったが,昨日は見事に晴れて無事に開催となった.

  ・・・いやその前に・・・

  昨日は「月面X」が見られるはずだった.「月面X」とはなんともオカルトな響きだが,オカルトとは全然関係ない.これは,半月近くのごく短い間,プールバッハ,ラカイユ,ブランキヌスの三つのクレーターが欠け際になるタイミングで,クレーターの壁面と,三つのクレーターの間の高くなっている部分だけに太陽の光が当たって,それが「X」の文字となって浮き上がって見えるもの.
  前回のチャンスのときはほんのわずかなタイミングのズレで見逃してしまったが,昨日はばっちり見る&撮ることができた.
「月面X」 2012年8月24日 「X」の部分を拡大して一枚.
「月面X」(拡大) 2012年8月24日シーイングがイマイチでちょっとボケてしまっているけれど.

  さて観望会.

  観望会開始の頃には,既に件の「月面X」は,全体に太陽の光が当たるようになって今ひとつはっきりしなくなってしまったけれど,集まった15名ほどの方たちと「X」を探してワイワイ.

  そして,「伝統的七夕」にちなんでベガ(おりひめぼし)とアルタイル(ひこぼし)を見てみる.
「夢をぶち壊すようですが,実はおりひめぼしとひこぼしの間の距離はおよそ15光年.お互いに光の速さで会いに行っても7年半もかかっちゃうんです.ですから,一年に一度会うっていうのはちょっと無理ですね.でも大丈夫.実はこの二人,密かにちゃーんとデートしてるんです」
と言って望遠鏡をアルビレオに向ける.
「デートの現場を覗き見するっていうのはちょっと気が引けなくもないですが,2つの星がくっついて見えているでしょう?」
望遠鏡を覗いた小学生曰く,
「あ,ほんとだ.でもちょっと離れてるよねぇ.テーブルをはさんでジュース飲んでいるみたい」
まったくもって子供の発想力には恐れ入る.
「本当はアルビレオっていう,おりひめぼしとひこぼしとは別の星で,こういうのを二重星って言うんだけど,うーん,確かにこの微妙な距離,テーブルがありそうだよねぇ」
その場にいた大人も子供も何となく納得.
「でね,実はおりひめぼしの指輪もちゃんとあるんだよ」
望遠鏡はM57に向ける.
「ね?ちゃんと輪っかに見えるのがあるでしょう?ちょっと地味かもしれないけど」

  我ながらきれいにまとまったかも.
  「伝統的七夕」の夜に,綺麗に晴れた夜空の下で「七夕コース」の観望会.参加された皆さんにも楽しんでもらえたようだ.

「また来るね〜」
「またね〜」
最後にそう言ってもらえるのはホント嬉しいんですよ.

 

この記事を読んで,「『月面X』にしろ,『伝統的七夕』にしろ,そういうタイミングで天気に恵まれて良かったねぇ」と思ってくださった方,こちらをクリックして応援の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

|

« 夏の細長〜い三角 | トップページ | 月. »

天体写真」カテゴリの記事

観望会」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「伝統的七夕」の夜に:

« 夏の細長〜い三角 | トップページ | 月. »