« たっぷり | トップページ | 夏の細長〜い三角 »

2012年8月23日 (木)

初めての天体望遠鏡

  昨日(22日)も城里町ふれあいの里天文台で観望会.
  昨日来館されたのは,私の顔なじみ(いや,お会いするのはいつも暗い中なので,「顔」は馴染んでいないのだが)の方.その方の同僚の方も来館され,少人数でこぢんまり,のんびりとした観望会となった.
  あいにくと薄雲が広がってしまっていたが,その雲の隙間から,M27M15なども見ていただき,それなりに喜んでいただけたようだ.

  昨日観望会を担当したのは,私と新人スタッフの2人.
「これまでに天体望遠鏡っていじったことある?」
と聞いてみると,天体望遠鏡を扱うのはここの天文台の望遠鏡が初めてのことだそうな.

  初めていじる天体望遠鏡が天文台の望遠鏡だっていうんだから結構凄い.「初めて運転した車は4トントラックでした」っていうのと同じくらいじゃなかろうか.

  でも,「初めていじる望遠鏡」が初心者用の望遠鏡の方が良いかというと,実はそうでもない.天文台の望遠鏡は,たしかに図体はデカいが,それなりに扱い易いように工夫がされているからだ.重い鏡筒も,ちゃんとバランスをとってあるから片手で動かせるし,赤緯・赤経のクランプはボタン一発.両軸の微調整は電動.もちろん赤道儀なので,基本的に自動追尾である.4トントラックは4トントラックでも良く整備された運転しやすい車両といったところか(ふれあいの里天文台の望遠鏡には自動導入装置はないので,カーナビに相当するものは装備されていないが).
  それに対して,デパートなどで見かける「初心者向け」の望遠鏡はどうか.
  架台もファインダーもヤワ,自動追尾もない(モノによっては微動ハンドルもない!)くせに,「この大きさで脅威の○百倍!」なんて書いてあったりする.車に例えれば,パワステすらなく,バックミラーはヤワ,ハンドルにもアクセルにもブレーキにもガタがあり,そのくせ妙にスピードだけは出る軽自動車と言った感じ.それじゃあ初心者に扱える訳がない.エキスパートじゃないと扱えない「初心者向け」の望遠鏡が巷にあふれているというのが悲しい現実ではある.

  それはさておき,新人スタッフたち,みるみる力をつけつつあり,頼もしい限り.これから先が実に楽しみである.出番を奪られてしまわないように,私ものんびりしてられないぞと.

 

この記事を読んで,「『初心者向け』がただの『安かろう悪かろう』だというのは困ったことだよねぇ.それでも『初めて扱う望遠鏡が天文台の望遠鏡』ってのはやっぱり凄いけど」と思った方,こちらをクリックして共感(?)の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

|

« たっぷり | トップページ | 夏の細長〜い三角 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 初めての天体望遠鏡:

« たっぷり | トップページ | 夏の細長〜い三角 »