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2012年6月30日 (土)

天の川モザイク

  最近どうにも暑かったり肌寒かったり.私も体調を崩し,昨日の昼間は散々だった.

  やっぱりマーフィーの法則とはげに恐ろしきものである.夕方は曇っていたのに,深夜になって快晴になった.ここのところずっとまともに晴れていなかったのに,具合の悪い時に限って晴れるんだからまったく・・・

  とにもかくにも,まずは全天の写真を一枚.
2012年6月30日 自宅にて (クリックで拡大,600 × 600 pixel,62kb)
うーん,見事に快晴.しかも透明度抜群で,天の川もしっかり見える.七夕の夜がこうだったらよかったのにねぇ.

  こうもいい空だと何か撮りたくなるのが人情というものだが,鼻水ズルズルの状態でこの時刻から大きな機材を持ち出したくはない.さてポタ赤で何か撮れないだろうか・・・

  大型の散開星団はないしなぁ・・・今更望遠レンズでアンドロメダ銀河を撮っても面白くないしなぁ・・・

  で,ふと思いついた.
「そうか逆をやってみよう!」

  つまり,夜空の一角を切り取って大きく撮影するんじゃなくて,広い範囲の写真を撮ってやろうというわけだ.そう,この間はりゅう座全景を撮ったように,モザイク合成で天の川を撮ってみよう.

  機材を用意して撮影開始.まずは,「夏の大三角」周辺,そして,南のいて座方向から北のカシオペア座方向までの天の川全景.
  こういう時,合成に使うのが Microsoft ICE  というフリーソフト.これがかなりよくできたソフトで,星野写真でも簡単に綺麗に合成できる.

  まず,「夏の大三角」周辺.
夏の大三角付近 モザイク合成(クリックで拡大,1200 × 958 pixel,463kb)
なかなかいい感じだ.次は南のいて座から北のカシオペアまで,天の川全景.
天の川全景 モザイク合成 (クリックで拡大,1800 × 1026 pixel,651kb)
こちらも見事に合成成功!うーん満足.

  というわけで,今朝の作戦は見事成功!

  で,朝になって見ると,風邪はすっかり良くなっていて今日は元気いっぱい.私って結構げんきん♪

 

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2012年6月28日 (木)

ボイジャーの模型

  先日,アメリカの無人探査機,「ボイジャー1号」が近い将来恒星間空間に到達するだろうというニュースがあった.人工物が歴史上初めて恒星間空間に到達する「Xデー」はどうやら今年末くらいになるらしい.

  「その日」に,手元には「ボイジャー1号」の模型を持っていたい

  と思う人も多いだろう.
  だから・・・なのかどうかは知らないが,アストロアーツのオンラインショップでボイジャーのプラモデル(ハセガワ製)を入荷したらしい.

  もちろん私は早速注・・・いや,私が注文するはずがない.「ペーパークラフト職人」(笑)のプライドにかけてそんなものは買わない.
  実を言うと,もう数日前からボイジャーのペーパークラフトの製作を始めている.もちろん,スケールはロケットたちと揃えて1/100(型紙が1/48なのでかなり苦労している)で.

  ここまで世界各国の方が作った型紙を結構な数組み立ててきたが,そこで思ったことがある.日本ではかなり精巧なプラモデルが普通に販売されているが,海外ではそうでもないらしい.そういう訳なのか,どうも欧米では,プラモデルは「子供のおもちゃ」で,ペーパークラフト(欧米では “Papermodel”あるいは“Cardmodel”と呼ぶことが多いようだ)の方が「大人の趣味」という感覚があるような気がする.ロケットや人工衛星など,プラモデルよりもペーパークラフトの方がよっぽど精密だったりする.

  そんなわけで・・・

  「ボイジャー」のプラモデルに妙に対抗意識を燃やしていたりする.

  負けてなるものか!

 

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2012年6月27日 (水)

国際宇宙ステーション

  昨日夕方,国際宇宙ステーションが好条件で見られた.
  昨日は北斗七星の近くを通過するので,本当は北斗七星と一緒に軌跡を写したかったのだが,訳あってその時刻に帰宅するわけに行かなかった.空の明るい職場周辺では,ISSの軌跡は写せても,北斗七星の方はちょっと無理.そこで,久々に拡大撮影に挑戦してみた.
  その成果が↓
ISS 2012年6月26日 まぁこんなもんか・・・(本当はもっとたくさん撮ったのだが,時間がなくてこれしか処理できない)

  ちなみに,これまでで一番良く撮れたものが,↓2010年10月に撮ったもの.
が変化したところの一枚↓
ISS 2010年10月27日 むぅ,前に撮ったものの方が良く撮れてるか.やっぱり難しいねぇ.

  またチャンスがあれば挑戦してみよう.

 

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2012年6月26日 (火)

天気予報が外れて

  昨日(25日),夜の間の天気予報は「曇り」.が,夕方にはほぼ快晴になっていた.
  21:00過ぎには国際宇宙ステーション(ISS)も見られるはずだったので,そいつを写真に撮ってやろうと,張り切って職場を出て自宅に向かった.
  しかし!帰路の途中で,自宅の鍵を職場に忘れたのに気づいた.

  なんてこった.

  鍵をとりに職場に戻ってから帰宅したのではISSの通過に間に合わない.

  さて,職場に戻って,職場で撮影に臨むか,いや鍵はあとにして,急いで自宅に戻るか・・・

  あ゛,カメラは車の中だ・・・

  その車のキーは自宅の鍵と一緒に職場にある.そして車は自宅にある.だめじゃん.

  結局撮影は諦めるしかなかった.職場に鍵をとりに戻り,自宅への帰り道,空を見上げながら自転車を漕いだ(危ないからやめなさい)・・・結局ISSはわからずじまい.

  自宅に帰り着いてから空を見上げてみると,透明度は悪いものの,まぁまぁの晴れ.
  とりあえず,某所の連載のネタに使うべく,りゅう座の写真を撮ることにした.

  とりあえず一枚・・・面積のおおきなりゅう座,一枚の写真には収まらないようだ.そこで,あとで合成すべく,少し写野をずらしてもう一枚.

  今日になって,昨日撮影した2枚の写真を合成してみる.
2コマモザイクによるりゅう座 2012年6月25日 自宅にて 合成はばっちりうまくいった.連載のネタに使えるかどうかは・・・難しいかも・・・次のネタどうしよう・・・

 

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2012年6月25日 (月)

ペンシルロケット

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は番外編.
実物大ペーパークラフトによる ペンシルロケット 日本の宇宙開発の出発点となったペンシルロケット(実物大).型紙は“Niels papermodels” から.
  「日本のロケット開発の父」糸川英夫博士は当初,20分で太平洋を横断することができる「ロケット飛行機」の構想を持っていた.太平洋戦争終了後,日本では航空宇宙に関する研究・開発は禁止されていた.この間に,欧米ではジェット機の開発研究が進んでおり,再び研究・開発が可能になってからでは,欧米に追いつくことは困難と思われた.そこで,糸川博士が目をつけたのが「ロケット飛行機」であった.ロケット推進の飛行機は,世界でも研究が進んでおらず,この分野であれば,日本も欧米に先んじることができると考えたのである.
  そして,東京大学生産技術研究所のAvionics and Supersonic Aerodynamics : 航空および超音速空気力学)班によってロケットの開発が始まった.推薬としては「ダブルベース」と呼ばれる火薬が用いられることになり,その形状,大きさに合せて機体が設計されたため,このように小さなロケットとなった.当初,このロケットは「タイニー・ランス(小さな槍)」という名前で呼ばれ,この後,「ベビー・ランス」,「フライング・ランス」と大型化してゆく計画だった.しかし,この形状から「ペンシルロケット」と呼ばれ,その名前が定着したことから,のちの「ベビー・ランス」も「ランス」がとれて「ベビー・ロケット」と呼ばれるようになる.
  1955年3月11日,東京都国分寺市で最初の発射実験が行われた.しかし当時,ロケットを打ち上げてもそれを追尾する手段がなかったため,ロケットは水平に発射された.ロケットの前には細い導線を張ったスクリーンが何枚も置かれていた.発射されたロケットがこの導線を切る時間差からロケットの加速を計り,スクリーンを貫いた尾翼の痕からロケットの軌道と回転を計るという独創的な実験装置であった.
  「ペンシルロケット」は全長20cm足らずの小さなロケットではあったが,まさに「ミニチュアのロケットシステム」であり,ノーズコーンの大きさや形状,重心の位置,尾翼の形状や材質などを様々に変更して多くの実験がなされ,そのデータはのちのロケット開発に大いに生かされた.

  全長230mm,外形18mm,重量202g.現在なら玩具店で売っていそうな小さな小さなロケットが,日本の宇宙開発の扉を開いたのであった.また,アメリカ,旧ソ連の宇宙開発が,「弾道ミサイル」という軍事目的の技術開発の過程において発展したものであるのに対し,日本のロケットはただ純粋に空,そして宇宙を目指して開発されたものであるところに大きな特徴があるとも言える.

  長らく作ろう作ろうと思っていながらなかなか手を出さなかった「ペンシルロケット」.しかし,某所で「宇宙開発の話題」で講座を行うことになり,それならコイツもあった方が良いだろうということでこの機会に製作してみたというわけだ.
  その講座でも,
「実はこのロケット,これで実物大なんです」
と言ったら,受講者から驚きの声が漏れた.そりゃそうだ.日本の宇宙開発が,こんなに小さなロケットから始まったというのはまったくもって驚きである.

  無茶ぶりが好きな私の周囲の人からは,
「ペンシルも1/100で」
という声があったが,さすがにそれは無理というもの(1/100だと全長2mm.見る方だって虫眼鏡が必要でしょ?).これだけは型紙の通り原寸大で製作.ただ,このロケットはあくまで水平に発射されたものなので,横向きに展示するというのがちょっとしたこだわり.

  ・・・と言いつつ,いつかは1/100で作ってやろう(さすがにペーパークラフトでは無理だろうが)と密かに思っていたりもする・・・

 

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2012年6月24日 (日)

ハンディプロジェクター

  震災から15ヶ月,先日になってようやく自作プラネタリウムの修復作業を終えた.
  そこで,自作プラネタリウムの投影の際に使えるだろうと,以前から目をつけていたハンディプロジェクターを購入してみた.
Handyprojecter 実は以前にも「トイジェクター」なるものも購入していたのだが,そちらは入力がNTSCのみ.普通にはビデオ機器とかからしか出力できなかったが,こちらのものはPCから直接出力できて便利.明るさも11ルーメンと暗いのでプラネタリウム投影中に使うのに(目が明るさに慣れてしまわないので)好都合.

  PCとつなげられるとなれば,使い道はいろいろ考えられる.天文台での観望会なら,ドームの内側に天体の画像を投影するのもアリか?いずれにせよ,「使い道がいろいろ」というのはそれだけ「使い道を考えなければならない」ということでもあるわけで・・・さぁこれからいろいろ工夫しなければ.

 

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2012年6月23日 (土)

マーフィーの法則

  マーフィーの法則とはげに恐ろしきものである.いや,この世はマーフィーの法則に支配されていると言ってもよい.
「バスを待っていると,反対向きのバスが来る」
「強風とは,向かい風と決まっている」
こういうことは,誰しも経験があると思う.

  実は,「天文マーフィーの法則」なるものも存在する.
「晴れていても,機材を準備すると曇る」
「三脚につまづくのは,極軸を合せた後と決まっている」
多少なりとも,天文でディープな世界に足を運んだことのある人なら,自分の経験の中で,思い当たることがあるだろう.

  昨日(22日)は市内某小学校で観望会.
  朝は激しい雨で,観望会は絶望的だと思っていた.それが,午後から天気が好転して,観望会開始予定時刻の30分前,19:00頃にはほぼ快晴になった.
「いやぁ,今朝の天気ではもうダメだと思っていました」
「今朝の天気を思うと,(現在の天気は)信じられないですよね」
などという会話を交わしていた.

  で,観望会開始.まずはちょっとお話・・・なんて思っていたのだが,いつの間にか,西の空には黒い雲が.
「なんだか雲の様子が怪しくなってきたので,とりあえず見られるうちに見てしまいましょう」
観望対象はもちろん土星.シーイングはイマイチだったが,それほど悪いというわけでもなかった.
「うわー,絵みたい」
「なんだか作り物のようですね」
滑り出しはよかった.しかし,雲はどんどんと近づいてくる.そのうち,土星が見える方向にも雲がかかり,薄雲を通して見るハメに.
  時間には余裕があったので,薄雲を通してでも全員に見てもらった後,
「もう少し雲が少なくなったらまた土星に(望遠鏡を)向けますので,今はとりあえず別なものを見てみましょう」
この時点で雲がかかっていなかった東の空,環状星雲に望遠鏡を向ける.
「どう?わっかが見えるでしょう?」
「あ,ほんとだぁ」
「えー?どれ?このぼんやりしてるやつ?」
「え,全然見えないんですけど」
最初は良かったけれど,いつしか環状星雲も雲の向こうに.そしてこの時,土星はしっかり見えていた.

  う゛ぅ,恐ろしい,ここにも天文マーフィーの法則
「雲は,望遠鏡の向いている先に集まる傾向がある」
まったくその通り・・・

  そんなわけで,私としてはやや不完全燃焼の観望会ではあったけれど,
「やっぱり実物を見ると感動が違いますねぇ」
と言われた.

  それがわかってもらえれば,ま,いいか.

 

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2012年6月22日 (金)

  昨日(21日),夕方は水戸から約20kmと少し,東海村役場へ.来月14日に行われるキャンドルナイトイベントで,自作プラネタリウムの投影会をする予定になっているの(これは昨年から頼まれていたことで,このイベントまでに自作プラネタリウムの修復を完了する必要があったわけだ)で,その会場の下見.
  役場に到着し,車から降りてみると,見事な虹が見えていた.
東海村の空にかかる見事な虹 その1 こうも見事なアーチになっている虹は結構珍しい(片側だけだったりすることの方がずっと多い).
  で,役場の建物に向かって歩いている途中,議会棟の前でふと気がついた.
「む,この構図は・・・」
そこでもまた一枚.
東海村の空にかかる見事な虹 その2議会棟の屋根のカーブにぴったり重なるような見事なアーチ.近くを通りかかる人に教えたかったが,それでは怪しい人になりそうなので,しばしこの場で(目立つように)空を見上げて立ち止まっていた・・・結局誰も気がつかなかったようだけど・・・

  で,このあと会場の下見(本当はこっち目的だったわけだ).問題はなさそうだ.
  というわけで,14日のこのイベントが,私の自作プラネタリウムの復帰第一戦となる.私自身,しばらく操作をしていないから,スムーズに操作&解説ができるように,その時までにしっかり練習をしておかなければ.

 

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2012年6月21日 (木)

夏至の朝

  一昨日(19日)から昨日(20日)未明にかけて台風が通過.
  朝出勤する時には見事な「台風一過」,気持ちよく晴れた青空で,気温も高く,まさに「初夏」という印象だった.このまま晴れが続いてくれれば,夜には綺麗な星空・・・だったのだが.

  昼過ぎから雲が広がった.気温も下がり,朝の気持ちのよい天気が嘘のようになってしまった.予報でも,夜の間はずっと曇り.

  そんなわけで,昨日はさっさと就寝・・・したかったのだが,いろいろと忙しくて,気がついてみれば03:00すぎ.
「息抜きに外に出てみるか」
  外に出てみると,「快晴」とはいかなかったがそこそこの晴れ.星も結構見えている.しかし,今日は夏至.日の出の時刻はもう少しずつ遅くなりつつあるとは言え,03:20頃でももうかなり明るくなっている.
  とにもかくにも,全天の写真を一枚.
2012年6月21日 自宅にて あーあ,すっかり「青空」だねぇ・・・

 

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2012年6月20日 (水)

暴風の中で

  昨日(19日)夕方は,台風4号の接近にともない,大荒れの天気だった.帰宅する20:00過ぎには結構激しい雨(まぁ台風の雨の割には大したことはなかったのだが)も降っていて,風も強く,自転車通勤の私は自宅にたどり着くまでにずぶ濡れになってしまった.

  自宅に帰ってからも,屋根や窓を叩く雨音や,猛烈な風の音がしていた.

  深夜になって,ふと気がついた.
「あれ?雨止んだのか?」
猛烈な風の音はするものの,雨音がしないような気がしたのだ.

  試しに勝手口のドアを開けてみる.
「ひえ〜」
猛烈な風.しかし雨は降っていないようだ.風が生温かかったので,着替えもせずにそのまんま外へ・・・あ゛,靴がびしょびしょだ・・・

  暴風の中,空を見上げてみた.なんと晴れているではないか.頭上に見事に「夏の大三角」が見えている.あれだけの雨の後,空の透明度もかなり高い.

  が,

  何しおう風が猛烈に強い.時々風で飛ばされてきた砂粒が当たって痛い.風上を向いて空を見上げていると,ひっくり返りそうになる.
「写真・・・は無理か・・・」
ということで諦めて就寝.

  でもまぁ昨日の台風の影響で避難された方も多いわけだし,こうして呑気の星を眺めていられただけで幸いだ.被害に遭われた方,避難されている方,川の近くなどで心配な方には心よりお見舞い申し上げます.

 

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2012年6月19日 (火)

元の姿に

  先日から開始した自作プラネタリウムの修復作業,作業は思いのほか順調に進み,一昨日(17日)には恒星球下部のアクリルの部品(この部分を作るのが一番厄介だったのだ)が完成.
  これを駆動部分の先端に取り付け,(震災で倒壊した際に)破損した電球の冷却ファンを新しいものに交換,全ての配線のハンダづけをして,震災直後
Ppls1_110316_1 ↑こんな姿だったものが,
Ppls1_120618_01綺麗に元通り.これに恒星球を取り付け,「なんちゃって青空投影機」も取り付けて,
Ppls1_120618_02 震災発生から15ヶ月ぶりに元通りの姿に.
  そして,動作試験をした後,久々に灯を入れる.
「う〜ん,久しぶりだ・・・」
自分が作った「星空」に久々に対面.やっぱりめちゃくちゃ嬉しい.

  震災後,壊れた姿を見て思わず笑ってしまうしかないほどのショックを受けたことを思い出す.あまりのショックの大きさにずっと修理にかかれずにいたのだが,作業を始めてみれば,なんのことはない,結構あっさり,2週間ほどで修理完了.やっぱりものごとはやってみるもんだねぇ.

  で,回転軸の調整(投影される星空の「天の北極」がきちっと回転軸の真上にくるように)をして,全ての作業が完了.これで完全復活だ.

  ちなみに,このプラネタリウムで投影されるのは↓こんな感じ.
Ppls1a1 投影恒星数約6万5000個.プレセペ星団Mel.111などの散開星団はしっかりと確認できる.

・・・というわけで,震災以来の心のつかえが降りてすっきり.また子供たちの盛大な歓声を聞くのが楽しみ♪

 

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2012年6月18日 (月)

どんよりとした・・・

  昨日(17日),朝は雨.それが午後になって晴れ間が広がり,夕方はとりあえず晴れ.
「これなら星も見えるかも?」

  深夜になって,窓から外を見てみた.
「む,結構(星が)見えてるじゃないか」
こういう時はまず,某所の連載のネタ用の写真を撮っておかねばならない(それをやっておかないと,ネタ探しで苦しむことになるわけだ).

  とにもかくにも外に出てみた.
「ふん,ヴェガにアルタイル,デネブ・・・はくちょう座あたりは結構暗い星も見えるじゃないか・・・ほう,北極星があんなにはっきり見えるのも久しぶりだ」

  が,目が慣れてきてみると,
「あれ?結構薄雲も出ているのか」
とりあえず全天の写真を撮ってみる.
2012年6月18日 自宅にて むぅ,「どんよりとした晴れ」だ.これじゃやっぱりダメか.透明度そのものは高そうなんだけど.

  ・・・というわけで,やっぱりネタになる写真は撮れず.あぁ,今週もまたネタ作りが大変だ・・・

 

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2012年6月17日 (日)

ボイジャー1号

  1977年9月5日に打ち上げられ,現在は太陽から遠く離れた空間を孤独に旅しているNASAの探査機「ボイジャー1号」.178億km彼方から送ってくる信号は,地球に届くまでに16時間38分もかかる.
  その,長い時間かけて届いたデータは,探査機周辺の宇宙線が急激に増えていることを示していた.2009年1月から2012年1月の3年間で25%の増加だったが,今年5月7日からは1ヶ月に9%もの割合で増加しているという.このことは,「ボイジャー1号」がいよいよ太陽圏の終端に近づいていることを意味している.
  「ボイジャー1号」が太陽圏の外に到達すれば,史上初めて恒星間空間に出た人工物ということになる.その時,探査機周辺の太陽起源の荷電粒子が急減し,磁場の向きがほぼ90度変わると言われる.荷電粒子の方は,現在ゆるやかに減少しているとのことで,磁場に関するデータは解析中ということらしい.

  何よりも驚くことは,1977年に打ち上げられた探査機が,まだ現役であるということだ.地上で,大切に使っている機械でも30年以上も使い続けられるものなんて滅多にない.それが,宇宙空間という過酷な環境で,地球から遠く遠く離れたところで,まだ機能しているというのだ.
  今でこそ天文の仕事をしている私だが,少年時代は別段「天文少年」というわけではなかった.それでも,天文に関する図鑑には必ず載っていた,「ボイジャー」が撮影した木星,土星などの写真は,少年時代の私にはもの凄く強烈な印象のものであった.その,少年時代の自分に強烈な印象を与えた探査機が,今になってもまだ現役というのだから驚きだ.

  「ボイジャー1号」が,恒星間空間に飛び出した史上初の人工物となったことがはっきりする日がやってくるのはそう遠くないだろう.そこで,その時に備えて(笑)

「ボイジャー1号(のペーパークラフト)も作っておくか」

と思ったのだが・・・

  とにもかくにも現在作っている最中のものを仕上げないことには始まらないし,国際宇宙ステーションの製作は当初の予定からかなり遅れているし,ファルコン9も(この間打ち上げられたモデルで)作り直したいし,他にも作っておきたいロケットがいくつかあるし(「ボイジャー1号」を作るなら,それを打ち上げたタイタンⅢE・セントールロケットだって作らなきゃねぇ),ようやく始めた(震災で倒壊した)自作プラネタリウムの修復作業も早く完了しなくちゃならないし・・・むぅ,1日が24時間じゃ全然足りないじゃないか.

 

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2012年6月15日 (金)

梅雨入りしたけれど

  私が日本公開天文台協会の全国大会で俗世間を離れていた間に,茨城でも梅雨入りしたらしい.
  で,一昨日(13日)帰って来て早々,昨日の夕方は市内某学校で観望会.

  梅雨入りして早々の割には,快晴.しかも寒いし.

  まぁ寒いのはともかくとして,快晴なのはありがたい.しかも昨日はシーイング抜群であった.
  金環日食の復習ということでちょっとお話をした後,望遠鏡で土星を眺める.
「これ絵?」
「うわー,本物みたい!」
「いや〝みたい”じゃなくて本物だよ」
先生方も交え,こどもたちとワイワイ話しながら.

  先生が観望会の様子を写真に撮っていたので,
「そのカメラなら,土星撮れますよ」
と言って,私自身もちょうど持ち合わせたコンパクトデジカメでコリメート撮影.
土星 2012年6月14日 Registax で処理はしたけれど,これ,コンポジットなしの一発撮り.如何にシーイングが良かったかがわかろうというものだ.

  そんなわけで.

  時間が短かったために,見られたのは土星だけだったけれど,なかなか盛り上がった観望会ではあった.

  ところで,今晩は「定期観望会」の予定.天気は・・・絶望的.「定期観望会」だけ全然天気に恵まれないのは一体なぜ?

 

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2012年6月14日 (木)

日本公開天文台協会第7回全国大会

  11日から昨日(13日)まで,群馬県の群馬パース大学構内で行われた日本公開天文台協会(JAPOS)第7回全国大会に参加した.

  11日朝に水戸を出発,水戸線〜両毛線〜上越線と乗り継いで上越線渋川駅にお昼過ぎに到着.駅で早くも1年ぶりに日本各地の天文台の方々と再会.いやぁ,やっぱりうれしいねぇ.

  開会式の後は基調講演「二度の大きな地震を乗り越えた天文台」.
  昨年の東日本大震災では,各地の天文台も(城里町ふれあいの里天文台も)大きな被害を受けた.それでも,天文台で働く人々の情熱は少しも衰えることはなかった.

  その後,各種研究発表.
  福島県にある「星の村天文台」では,昨年の震災の際,65cm反射望遠鏡が倒壊.
Japos2012_01 この部分にかかった力は軽く150Gを越えていたのだとか.
  それでも,「星の村天文台」は見事に復旧.
Japos2012_02 なんだか自分のことのようにうれしい.

  その他,研究発表は先日の金環日食のことなどなど.

  夜はもちろん,懇親会ナイト・セッション.
Japos2012_03 JAPOSのナイト・セッションはかなりハードだ.同じ志の者同士,時に歓談しながら,時に議論しながら,空が明るくなるまで続く(何と言っても,徹夜することが珍しくない人たちの集まり!).それだけに,得るものもとても多い.

  で,少し休んで(!),眠い目をこすりながら朝食.そしてその後再び研究発表.ポスターセッションや,モバイルプラネタリウムの実演を交えながら夕方まで.うーん,私も早く自作プラネタリウムの復旧を果たさねば.

  夕食の後,近くの「県立ぐんま天文台」を見学.晴れていれば観望会の予定だったが,見事に雨.それでも,ご本尊の150cm反射望遠鏡と対面してきた.
Japos2012_04 う〜ん,でっかい!やっぱり夢と望遠鏡は大きくなきゃ!

  もちろん,この後は再びナイト・セッション.この日は,「観望会への取り組み方」のような話題で大いに盛り上がった.
  この日,私は午前2時頃に宿舎に引き上げたのだが,朝食の折,
「なんだ,昨日は(引き上げるのが)早かったじゃない」
と言われた.アレで早かったのか・・・

  そして最終日は総会.天文台協会のこれまでの活動,そしてこれからの活動について活発に議論がなされた.

  昼頃に全ての日程が終了.帰路につく.やっぱり皆さんと別れるのはなんだか寂しい.

  今回,もっとも印象に残ったのは,ナイト・セッションでの

「観測室はステージである」
「我々は指揮者であり,お客様はプレーヤーであってリスナーでもある」
「我々がどんなに頑張っていても,結局リスナーに満足してもらえなければダメだ」

  という話.お客様が見たいもの,知りたいことをできるだけ引き出しながら,こちらの伝えたいことも伝えてゆく.これが,奏者(プレーヤー)の長所を引き出しつつ,全体として思い通りに楽曲を組み立ててゆく指揮者にそっくりだというわけだ.そしてもちろん,リスナー(お客様)に満足して帰ってもらえるかどうかが真価であることは,観望会でも全く同じだ.

  というわけで,今回もまた,長くて短い,そして楽しくて充実した3日間を過ごすことができた.

  帰りの列車の中でも「あんなことをやってみよう」「こんなことができるかもしれない」なんて考えながら過ごした.
  帰って来てみれば,早急に片付けなければならない現実がいっぱいだったりもしたけれど.

 

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2012年6月 8日 (金)

ソユーズ-FG (Mission DELTA)

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる ソユーズ-FG(Mission DELTA) 世界初の大陸間弾道弾R-7を改良した、R-7ファミリーの現用ロケット,ソユーズ-FG.モデルは2004年4月19日,「ソユーズ TMA-4」(フライト 8S)を打ち上げた時のもので,型紙は “The Lower Hudson Valley Paper Model E-Gift Shop” から(一部パーツは “Space flight paper modelling” および “Classic Paper Space Models” から).
  このフライトは,スペースシャトルの代わりに,第9時長期滞在クルー(マイケル・フィンク,ゲナディ・パダルカ両宇宙飛行士)を国際宇宙ステーションに送り届けることが主な目的である.また,国際宇宙ステーションに滞在している長期滞在クルーの緊急脱出用に,国際宇宙ステーションにドッキング中の「TMA-3」が機動上の設計寿命を迎える前に,新しいソユーズ宇宙船と交換する必要もあった.これらは,スペースシャトルが2003年2月の「コロンビア」空中分解事故以来,打ち上げが凍結されていたことの影響によるものである.
  このフライトで猛一人搭乗したのがヨーロッパ宇宙機関のアンドレ・カイパース宇宙飛行士.医学博士でもあるカイパース飛行士のミッションは “DELTA (Dutch Expedition for Life Science, Technology and Atmospheric Research)ミッション” と呼ばれ,「TMA-3」で地球に帰還するまでの10日間,国際宇宙ステーションにおいて,生理学実験,生物学実験,微生物実験等,多数の科学実験を行った.なお,打ち上げ時,ソユーズ宇宙船が格納されていたフェアリングには,このミッションのロゴと,オランダの国旗が描かれていた.

  ソユーズロケットはだいぶ前に一度作ったのだが,その時の型紙は細部がだいぶ省略されたもの,そして,私自身まだペーパークラフトを始めたばかりで思いっきり下手だったので作り直し.
  参考までに,以前に作ったものと並べて一枚.
1/100スケールペーパークラフトによる 新旧ソユーズロケット
今回使った“The Lower Hudson Valley Paper Model E-Gift Shop” からダウンロードできる型紙(実は Ton Noteboom 氏の作で,彼のサイト,”pe2tr Card models” からもダウンロードできる),そのまま組み立てても結構良い感じに仕上がりそうだったが,メジャーなロケットなだけに型紙もいろいろあり,せっかくなのでそのいろいろな型紙を組み合わせ,細部にこだわって作ってみた.

  まずはエンジン部分.
1/100スケールペーパークラフトによる ソユーズ-FGロケット(エンジン部分) オリジナルの型紙では,全てのエンジンノズルが底面に垂直になるように取り付ける設計になっている.しかし,外側の4本(実はこれが第一段である)は全体がやや斜めになっているわけで,エンジンノズルはやや外側に向くことになる.実機の写真を見てみると,外側のエンジンノズルも鉛直方向に向いているように見えるので,これが再現されている“Classic Paper Space Models”からのスプートニクのパーツを利用してみた(実は今度はやや内側に向いてしまったのだが・・・)

  次に,第一段を第二段に固定している(ソユーズロケットは,外側の4本が「第一段」)井桁状の「ブースター・ガーダー」(これも,外側の4本は「ブースター」ではないので,この呼び名が正しいのかどうかはわからないが,一部の資料にはその名前で書いてある).
ロケット下部と井桁状のブースター・ガーダー もともとの型紙では,この部分は取り付けの確実さと工作のしやすさを重視した形になっていたのだが,“Space flight paper modelling”のものが実機の写真に近いのでその部品をちょっと変形して流用.ちなみに,第一段を上部で第二段に固定する「ラッチ」の部分も“Space flight paper modelling”の型紙から流用してある.

  さらに次は,第二段と第三段をつなぐトラス部分.
第二段〜第三段 トラス部分 こちらもオリジナルのものはただの「黒いトラス」なので,これも“Space flight paper modelling”の型紙から流用.ただし,サイズがあわなかったので,それは印刷の際の拡大率で合わせてある.
(第三段下部の「バルクヘッド」がちょっと大きすぎ,その部分が出っ張ってしまったのは失敗)

   さらにさらに次.「ソユーズ宇宙船」のフェアリング部分.
「ソユーズ宇宙船」フェアリング部分 この部分は,「エアロブレーキ」(中央に見える,羽根のような部品)に少し手を加え,上部と,写真には写っていない側に,これまた“Space flight paper modelling”の型紙から部品を追加してディテールアップ.

  そしていよいよ,先端のLES(Launch Escape System).
ロケット先端の“LES” これが,以前,プロトン-K (ゾンド)の記事に書いた,「エラく大変なこと」.
オリジナルの型紙では,ノズルは下段の大きなものだけ,しかも円錐形の部品を貼り付けるだけだった.でも,プロトン-K (ゾンド)の時,同じようなLESの作業でとても細かい作業をやってみて,「このくらいならできる!」と思ってしまったものだから,ノズルの基部と,もっと小さいノズル,そして,先端近くにあるさらに小さいノズルの再現に挑戦してみたわけだ.
  この部分,どれほど細かいかというと,
1円玉との大きさ比較 こんなに細かい.特に,先端近くの小さいノズルは大変.ノズルを12本作るのだが,なかなかうまく行かず,実際に作ったのは倍近い20本程度.その中から出来のいいものを使ったわけだ.この作業に数時間・・・
  でも,苦労の甲斐あって,なかなか満足の行く出来となった.

  さて,ロケットそのものが結構満足行く出来に仕上がったので,
「ソユーズ宇宙船と並べて・・・」
と思ったのだが・・・

  ソユーズ宇宙船は,(少なくとも“AXM Paper Space Scale Models”の型紙では)1992年3月に打ち上げられたTM-14から2002年4月に打ち上げられたTM-34まで,2002年10月に打ち上げられたTMA-1からこのTMA-4まで,そして,2004年10月に打ち上げられたTMA-5から現在まで(ただし,ガガーリンの宇宙飛行から50周年を記念して,機体側面にガガーリンの似顔絵(?)が描かれていたTMA-21を除く)が,それぞれ機体側面のマーキング(Insignia)が同じ.

  で,過去に作った「ソユーズ宇宙船」は,TM-31とTMA-5・・・ということは,TMA-4とマーキングが同じものはまだ作っていないわけだ.

  ・・・ということで,ソユーズ宇宙船TMA-4(・・・と言ってもTMA-1と同じなのだが)を新しく製作(あ゛,それの写真撮るの忘れた).ロケットと並べて一枚.
1/100スケールペーパークラフトによる ソユーズ-FGロケットと ソユーズ宇宙船(TMA-4) うーん,われながらなかなかの出来だ.それだけに,第三段下部の失敗が残念ではあるけれど.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Soyuz-FG + TMA-4 “Mission DELTA”

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

  来月15日には,日本人宇宙飛行士の星出彰彦さんがこのロケットで国際宇宙ステーションへと飛び立つ予定.「チュルパン(ロシア語でチューリップ)」と呼ばれる,このロケット独特の打ち上げは「とても美しい」と言われるので,ネット中継などで是非どうぞ.

 

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2012年6月 7日 (木)

実は

  日頃から何かと「雨男」扱いされる私.
  いや確かに,観望会や流星群,月食など,悪い天気にあたってしまうことも多いと自分でも思わないでもない.

  しかし,2000年以降を振り返ってみると・・・

・2000年7月の皆既月食・・・直前まで曇っていたが,部分食の直前から晴れ.全過程が見られた.

  この月食,皆既継続時間が非常に長く「20世紀最大の月食(2000年は20世紀最後の年)」とも言われた.また,皆既中に南中するので,非常に観測条件の良い月食であった.

・2001年10月,翌年1月,そして3月と立て続けに起こった土星食・・・晴れ.

  2001年10月は,最初に行った観測地が「曇り」の予報で,晴れを求めて移動したのでやや反則ではあるけれど.しかし,翌年1月と3月の土星食は見事に晴れた.

・2001年11月のしし座流星群・・・夕方はベタ曇りだったが,夜半前から快晴になり,明け方まで晴れ.

  デヴィット・アッシャー博士の予報により,この年のしし座流星群は大出現になると予測されていた.そして,その予測は見事的中.一時間に千数百もの流星が見られるという「もの凄い」天体ショーであった.

・2006年11月「水星の太陽面通過」・・・晴れ.全過程を見ることができた.

  水星は小さいのでかなり地味ではあったけれど.

・2011年10月の皆既月食・・・直前まで曇っていたが,この時も部分食の始まる直前から晴れ.全過程を見ることができた.

  この時も月が南中する頃に皆既,しかも冬の月ということで,頭上高いところでの皆既という非常に条件の良い皆既月食.

・2012年5月の金環日食・・・直前まで曇っていたが,部分食が始まる前から晴れ間が広がり,結局全過程を見ることができた.

・2012年6月の金星の太陽面通過・・・昨日(6日)のこと.朝から小雨が降る絶望的な天気だったが,第3接触直前から太陽が見えるようになり,まさに「首の皮一枚」で見ることができた.

とまぁ,意外に天気に恵まれている.半面,

・毎年夏のペルセウス座流星群と冬のふたご座流星群・・・ここ12年で天気に恵まれたのはそれぞれ1回ずつ.

・2007年と2011年以外の皆既月食と何度かあった部分月食・・・まともに見られたのは2010年元日,ほんのわずかに欠けるだけの部分月食のみ.ただし,「元日」に月食が見られたのはこれが史上初(月の満ち欠けを基準として日付が決められる旧暦では1日に月食が起こるわけがない).

・2004年の「金星の太陽面通過」・・・曇りで全く見られず.しかし,「この次に見られる」のが昨日だったわけで・・・

・2009年の日食・・・曇り.見られたのはほんの一瞬.この日食,トカラ列島などで皆既日食となるということで話題になったが,水戸を含む日本の大部分では部分日食だった.

・・・というわけで,こうして見ると,「毎年見られる」とか,「それほど珍しい現象ではない」とか,「珍しい現象だけれど条件が良くない」とかいう天文現象は軒並み悪天候に見舞われている.

しかし!

2度の条件の良い皆既月食,今年の金環日食と昨日の金星の太陽面通過,しし座流星群の大出現など,「これだけはどうしても見たい!」という天文現象はほとんど見ることができているのである.しかも,そのほとんどで「直前まで曇り」.

  どうやら,実は私は,「肉を斬らせて骨を断つ」タイプの「晴れ男」であるらしい.

 

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2012年6月 6日 (水)

太陽面通過…首の皮一枚

  今日(6日)は「金星の太陽面通過」.
  前回,2004年6月8日に起こった時はべったり曇っていて全然見ることができなかった.そして,今回見逃すと,次は105年後.

  ・・・ということで,水戸の天気が悪そうならば,晴れを求めてどこかに出かけるつもりになっていた.

  が.

  昨日の時点で,晴れそうなのは主に西日本.東日本全域でほとんど曇りか雨の予報.
「新潟(の群馬県寄り)くらいまでなら行くんだけど・・・」
西日本までとなると,交通費も時間もかなりかかる.

  悩んだ挙句,諦めることにした.

  で,今日の朝.

  確かに小雨は降っていた.しかし,雲がそれほど厚いというわけではない.
「これなら,ほんの短い時間ならチャンスがあるかも」
カメラを準備し,朝から臨戦態勢で待機.

 

08:30過ぎ.小雨が降る中,雲間からちらっと太陽が姿を見せた.大急ぎで一枚.
Vtr_120606_0834 よ〜く見ると,左側にそれらしい影が見える.
「まぁこれで最低限は撮れたわけか・・・ホントに最低限だけど・・・」

  この後,ベタ曇りになった.

  昼過ぎ.相変わらずベタ曇り.小雨も降っている.

「もはや…これまでか…」
諦めかけて,昼食を買いに歩き出した.
「ん?明るくなってないか?」
時々空を見上げながら,コンビニエンスストアに向かう.

  コンビニまで半分くらいあるいた時だった.
「あ!」
太陽があるはずのあたり,雲が薄くなっていた.
ほとんど全力疾走で駆け戻り,急いでカメラを準備.

  そして,13:03頃.雲間から太陽がはっきり見えた.
Vtr_120606_1303 おおぉぉぉぉ!今度はばっちりじゃないか!

  さらに,第3接触(太陽の縁と金星の縁が接触する)の頃.
Vtr_120606_1334 ちょっと雲がかかったけれど,「ブラックドロップ現象」(地球大気の揺らぎによって,金星の形が黒いしずく(Black Drop)のように見える)も見えている?

  そして,いよいよ終わりの頃.
Vtr_120606_1347 (右下がほんのちょっと欠けて見えている)

  ・・・というわけで,朝から小雨が降る絶望的な天気の中,第3接触から最後まではなんとか見ることができた.いやぁ大満足!野球に例えれば,「9回裏に同点タイムリー」といったところか(全過程を見られたわけじゃないので,「負け試合を引き分けにもちこんだ」ということで).

  いやぁ,良かった良かった.

  ちなみに,上の写真,(もうあまり時間がないのだが)今日午後6時からのNHK水戸ローカルの番組で使われるかもしれないのでお見逃しなく.
(17:57追記:放送されるのは18:30頃からの「お天気情報」のコーナーとのこと)

 

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2012年6月 5日 (火)

月食・・・

  昨日(4日)は部分月食.
  去年の12月に皆既月食を見たのと同じ公園で,同じ機材を使って撮影するつもりでいた.その公園は観望会をやっている場所でもある.

  天気は不安だったが,18:30頃にはその場所に行き,早速機材を組み立て.
  昨日の月の出は18:43頃.ただし,東に林があるのでもう少し待たないと月は見えない.

  で,19:30過ぎ.
「あ,しまった!」
予想外に月が低かった.なんと,その公園からは林が邪魔で月を見ることができないのだった.あぁ,痛恨の失敗.
  しかしここで諦めてはいけない.大型の機材は諦め,小型の機材を持ち出して,月が見える場所に移動してとにもかくにも一枚.
Moon120604_01 むぅ,雲も結構出ている.写真左下(勘で上を天球の上の方に向くようにカメラを取り付けて撮影してある)の方が少し欠けているような気がするけど,雲で隠れているのか,地球の影なのか良くわからない.

19:55頃にまた一枚.
Moon120604_02 とりあえずなんとか月食らしい写真になっているか?

  食分最大の頃は,薄雲が濃くなって,月がぼんやり見えているだけで撮影は無理だった.
  20:15頃になってまた一枚.
Moon120604_03 むぅぅ.やっぱり雲に隠れているのか地球の影なのかイマイチわからないぞ.

  この後も数分おきに撮影を続けていたのだけれど,
Moon120604_04 雲は厚くなるばかりで遂に断念.

  まぁ仕方ないか.部分月食ならこれからいくらでも見るチャンスはあるわけだし・・・

 

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2012年6月 4日 (月)

修復作業開始

  いやはや,このカテゴリ(自作プラネタリウム)で記事を書くのは実に久しぶりだ.

  昨年3月の「東日本大震災」,水戸でも震度6弱を記録.激しい揺れの中,
「ロケットが倒れちゃうかも」
と思って,サターンV型を手で支えていたのだった.今から思えば命がけだ(苦笑).

  ところが,別な部屋ではまったくもって「想定外」のことが起こっていた.
  重量が10kg近くある,自作プラネタリウムの駆動部分が机の上から落下,見事に崩壊していた.
Ppls1_110316_1 この部分の工作は結構大変なので,なかなか修理する気にならず(修理するくらいなら,作り直そうかとも思っていた),1年以上そのまんまだったのだが・・・

  ようやく重い腰をあげて,修復作業にとりかかった.

  まずは,配線を切って,電球を取り付けてあるフォーク部分の取り外し.
Ppls1_120604_01 この部分,損傷は少ないのだが,これを外さないと,下の部分の修理ができないのだ.
後で配線を間違わないようにラベルをつけておく.
Ppls1_120604_02 この下の部分,厚さ3mmのアルミ板が見事に曲がっていた.
Ppls1_110316_2 まず,これから取りかかろう・・・と思い,材料も買ってあったのだが,
「む,もしかして・・・」
万力に固定して,歪みをなおしてみたところ,
Ppls1_120604_03 おぉ,これで使えるじゃないか!
意外にも簡単に綺麗になおった.これでコイツを作り直す手間が省けたぞ.材料費は損したけれど.
  この上に取り付ける部品,
Ppls1_120604_04 コイツは全くの無傷.いや良かった.これ作るの面倒なんだよねぇ.

  さて問題はこの上だ.こればかりはどうしようもないので作り直し.厚さ3mmのアクリル板から切り出し.しかし,アクリル板の切断は結構大変.うっかりすると割れてしまうし.
(この切断にはジグソーを使っているのだが,刃と材料の摩擦で熱が発生,切断面のアクリルが解けて,切っているそばから後ろ側がどんどんくっついてしまうという笑えることも起こる)
  割れないように丁寧に作業を進め,2時間ほどかかって完成.
Ppls1_120604_05 他の部品と組み合わせて(仮組み),
Ppls1_120604_06 コレ,後ろ側から見ると,
Ppls1_120604_07 こうなっている.今更だが,この部分はかなり工夫した部分.
  中央が回転軸の軸受けになっているのだが,その回転軸と(投影される)天の北極がきっちり一直線になるように,外側の3本のボルトを緩めると,水平に数cm移動することができるようになっている.

  いやしかし,「杏より桃が安い案ずるより生むがやすし」とは良く言ったもので,「大変なんだよなぁ」と1年以上しり込みしていた作業,やってみたら1日でずいぶんと進んだ.

  このぶんなら,意外と早く復旧できるかも!?

  いや実は,復旧作業に当てる時間が少ないのが問題ではあるのだけれど.今晩は月食,明後日は金星の太陽面通過があるし・・・

 

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2012年6月 3日 (日)

ちょっとがっかり

  昨年,「光より速い」という結果が発表され,大変な話題となった「ニュートリノ」の速度実験.
  しかし,その後,GPS時計とコンピュータを結ぶ光ケーブルに緩みがあったなど問題点が指摘され,先月再実験が行われた.

その結果・・・

「ニュートリノと光の速さに明確な差は確認できなかった」

  とのこと.

  関係者にとっては,「残念なような,安心したような」といった感じだろうか.なにしろ,わずかではあっても質量を持つニュートリノが光より速く運動するということは,相対性理論と矛盾してしまう.もし実験結果が正しいとなれば,物理学全体を揺るがす事態になる.

  で,最初の実験に関しては,徹底的に検証が行われた結果,上に書いたような問題点が見つかり,先月の再実験になったのだが,私個人としては「同じ結果が出れば面白かったのに」と無責任に思っていたりする.

  いや別に,一部マスコミ等が報道したように,「光より速く運動することができれば,タイムトラベルが可能になる」とかいうことは全然思っていないのだが,常識はずれの実験結果が出て,それを徹底的に検証して,その問題をクリアしてもう一度実験をして・・・これでまた同じ結果が「出てしまう」と,

  さぁ困った

  ということになる.そしてさらに検証して・・・この繰り返しをしているうちに,思わぬところから,思わぬ発見がもたらされたりして,その方が面白かったかなと思うわけだ.

  しかし,もともとこの実験の目的は別にあったわけで,この騒動はこれで一件落着.もとの実験に戻ってくださいな.そんな時に限って,大本の目的の実験の方で大発見があったりするかもしれないぞと.

 

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2012年6月 2日 (土)

久々の夜空

  このところ,星を眺めるチャンスがなかなかやってこない.
  昼間晴れていても,夜になると雲が多くなる.先日は「ちらっと」月が見えただけだったし,そのさらに数日前に至っては,夕方から豪雨だった.

  で,昨日も夕方は雨.予定していた「定期観望会」もあえなく中止.
  予報では夜の間中は曇りか雨で,すっかり諦めていた.

  日付が変わった頃,ふと窓から外を見て見ると,明るい月が見えた.

  急いで外に出て,とりあえずその明るい月を一枚.
月 2012年6月2日 だいぶ満ちてきた.この月が新月だった時が金環日食だったわけで・・・日食は遠くなりにけり.

で,満月になった時には部分月食が見られるはずだ.天気予報は絶望的だけど.

  久々に全天の写真も一枚.
2012年6月2日 自宅にて 思いのほか薄雲が広がっていたようだ.

  というわけで,今朝はこれにておしまい.最近,すっきりした星空にお目にかかってないなぁ・・・

 

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2012年6月 1日 (金)

満塁ホームラン

  アメリカの「スペースX」が開発,先月25日に民間の開発した宇宙船として史上初めて国際宇宙ステーションにドッキングした「ドラゴン宇宙船」が,日本時間昨日午後国際宇宙ステーションから離れ,同じく日本時間今日午前0時42分,カリフォルニア沖の太平洋に着水,回収されて,無事地球帰還を果たした.
  このことの意義は測りしれないと思う.何よりまず,「国」や「機関」ではなく,「企業」が開発したロケットと宇宙船が国際宇宙ステーションとの往復を達成したこと.これにより,宇宙開発が「国の都合」に大きく縛られることなく進められる可能性を切り開いたということでもあると思う.もちろん,その「可能性」の中には,「サービス」としての宇宙飛行も含まれる.
  そして,スペースシャトル引退後のアメリカが,他国に頼ることなく,国際宇宙ステーションへの物資輸送の手段を手に入れたこと.
  さらに,国際宇宙ステーションから物資を「持ち帰る」手段を手に入れたこと.これができるのは,現時点では「ドラゴン」が唯一である.

  この成功を受けて,「スペースX社」の経営最高責任者であるイーロン・マスク氏は,「野球に例えれば満塁ホームランだ」と語ったという.
  いや確かにそうだ.打ち上げ時,一度は打ち上げわずか0.5秒前に中止となるという事態もあったものの,数日後には無事に打ち上げ成功,その他,レーザーによる距離の測定などに小さなトラブルもあったものの,国際宇宙ステーションへのドッキングを果たし,さらに物資を搭載して大気圏に再突入,パラシュートを開いて着水して無事回収と,予定していた全てのことが全て達成されたのだから.
  加えて,アメリカにとっては,国際宇宙ステーションへの物資輸送を他国に頼らざるを得ない状況から,一気に物資を「持ち帰れる」という状況になりつつあるのだから,これは「逆転満塁ホームラン」とも言えるかもしれない.

  「経営最高責任者」という立場の人が,この成功を「心情として」どの程度嬉しいと思っているのか,本当のところは良くわからないが,ロケットと宇宙船の開発,運用に携わった人たちにとっては本当に嬉しいことだっただろうなぁと思う.打ち上げ成功から回収成功まで,夢の中の出来事のようだったのではないか(もちろん,吐き気をもよおすほどの緊張の連続でもあったのだとは思うが).長年追い求めて来たことがほぼ完璧に達成された,そのことの喜びもまた,測りしれないと思う.

  さてこれから先,民間の宇宙開発はどんな夢を見せてくれるのだろうか.

  そんなことを考えていたら,ネット上には「宇宙ホテルいかが・・・3ヶ月の滞在で1人23億円」というニュースが出ていた.それによると,こちらは「ビゲロー・エアロスペース」という会社が計画しているもので,軌道上に「宇宙実験室」を打ち上げ,様々な実験に用いる他,宇宙旅行社向けのホテルとしての利用や,放送局としても利用することができるのだとか.そして,ホテルとして滞在するだけならば,訓練費用や滞在中の食費も込みで,3ヶ月でおよそ23億円だとか.とても一般人が行けるお値段じゃないが,いつの日か値段も下がり,「いやぁ,今週末はちょっと宇宙に」なんていう時代もきっとやってくるに違いない.それがいつになるのか想像もつかないけれど.

  なお,「ドラゴンの帰還の瞬間は(中継を)見逃さないぞ」と意気込んでいた私,結局眠ってしまって見逃したという事実はここだけの秘密だ.

 

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