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2012年5月11日 (金)

太陽面通過

  あと10日後(11日現在)に迫った金環日食のために,「太陽めがね」等を手に入れられた方も多いことと思う.
  そういう方は,21日の金環日食を見るだけでなく,6月6日に起こる,「金星の太陽面通過」の観察にも(太陽の前を横切る金星の影が小さいので,やや観察は難しいが)是非挑戦していただきたいと思う.

  ところで.

  今日のこの記事での「太陽面通過」は,その「金星の太陽面通過」の話ではない.

  1984年の今日(5月11日),「火星人」の天文ファンは,興味深い天文ショーを目撃したはずである.
  この日,太陽ー地球ー火星が一直線に並び,火星では,「地球の太陽面通過」が見られたはずなのである.
  あまり正確ではないだろうが,試しに,天文シミュレーションソフト「Stellarium」を使い,地球と火星の距離を調べてみた.それによれば,その日の地球と火星の距離は約8000万km,地球の視直径は約34秒となる.今年6月6日の「金星の太陽面通過」の時,金星の視直径は約58秒,それに比べるとだいぶ小さいが,太陽の方も地球から見る太陽の2/3程度だから,太陽観察用のフィルターを装着した天体望遠鏡で見れば,それなりに楽しめたはずだ.

  残念なことに(いや当たり前のことではあるが),現在までに,この「地球の太陽面通過」という壮大な天文ショーを観察した地球人は一人もいない.
  次に火星から見る「地球の太陽面通過」が起こるのは2084年11月10日(もちろん,この日付は地球でのものだ).この時には,地球の後を追うようにして,月も太陽の前を通過してゆく.地球の1/4の大きさの月の影を見つけるのは大変かもしれないが,これは大変神秘的な眺めとなるだろう.
  昨年(2011年)9月,NASAは,小惑星や火星への有人飛行をも視野に入れた新しい打ち上げシステム,“Space Launch System ”(SLS)の開発を発表している.ロシアも,火星への有人飛行を想定した長期閉鎖実験「マーズ500」を実施している.日本でも,某大臣(大臣の発言など,本気で信用する気にもなれないのだが)が「火星への有人飛行を目標としてもいいんじゃないか」といった発言をしたというニュースがあった.

  「人類,火星に立つ」のニュースが世界を駆け巡る日は来るのだろうか?もしその日が来るとして,それはいつ頃なのだろう?

  2084年11月10日,「地球の太陽面通過」を,我々地球人の中の誰かが目撃することはできるのだろうか・・・

 

この記事を読んで,「遠い将来の人類が目撃する『地球の太陽面通過』を思い浮かべながら,地球から『金星の太陽面通過』を見るっていうのも,結構ワクワクするかも」と思った方,こちらをクリックして共感の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

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