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2012年5月31日 (木)

わからないこと

  実は時々このブログでも触れているが,私の記憶の中にかなり強い印象として残っている本がある.
  それは,子供の頃に読んだマンガで,「ニャロメの面白宇宙論」,「ニャロメの面白生命科学教室」,そして「ニャロメの面白数学教室」である(いずれも現在は絶版).

  これらの本,単純にマンガとしても面白かったのだと思う.しかし,内容は子供の頃の私には到底理解できないような難しい内容だった.相対性理論やら量子論やら曲がった空間やら・・・いや,今読んでもちゃんと理解できるかどうか.
  でも,大学に入って,そういう難しい内容を学んだ時,子供の頃に読んだそのマンガのシーンと共に,鮮明に思い出された.

「あ,あれはこのことだったのか!」

  どうやら,子供の頃の私,全然内容は理解できていないながら,「わからない」ということだけは強烈に印象に残っていたらしい.
  その,子供の頃に「なんだか全然わからない」と思っていたことが,大人になって「あれはこのことだったのか!」と思うのは,実に快感である.私が今こういう仕事をしているのも,そんな経験あってのことだろうとも思う.

  先日,子供たちにいわゆる「調べ学習」をさせた後の話になった.
「わかったこと,わからないことをまとめさせたい」
という話をしたら,
「わかったこと,“もっと調べたいこと”にしたらどう?」
と言われた.どうも,「わからないこと」をわからないままにさせたくないらしい.

  いや,「わからないこと」は「わからないこと」でいいんじゃないかなぁ.そのかわり,「わからない」ということをはっきり認識させ,そのことをしっかり覚えておくようにしてあげたいのだけれど.

  どうもその,「理解させる」とか「覚えさせる」とかいうことにこだわり過ぎるんじゃないかなぁ.

 

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2012年5月29日 (火)

惜しかった!

  昨日(28日)は半月.ネット上などで密かに(?)話題になっている「月面X」が見られるかもしれないとのことだった.
  月面X・・・ブランキヌス,ラカイユ,プールバッハというクレーターの壁面上部だけに日があたり,地球から見ると,欠け際より少し「夜」の部分に「X」の文字が浮かびあがるというもの.

  が,

  夕方は突然の雨,しかもかなり激しい雨.その後も雲が厚く,すっかり諦めていた.

  19:00少し前,雲間から月が見えているのを見付け,急いで準備.実はこの時点では,「月面X」がどこに見えるかは知らなかった(つまり,上に書いたことは後になってから調べたものだ).それでも,いつまた曇ってしまうかわからない状況,とりあえず望遠鏡を月に向けて一枚.
半月 2012年5月28日 さあて,「X」はどこだ〜?

  ・・・

  ・・・

「あ゛,遅かった・・・」

「月面X」が見えるはずだったのは↓ここだ.
Moonx_120528 もう周囲全体が「昼」になってしまっている.まぁなんとか「X」がわからなくもないけれど.

  惜しかったなぁ,あと数時間早ければというところか.ま,次のチャンスに狙ってみるさ.

 

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2012年5月28日 (月)

それぞれの金環日食

  先週の月曜日(21日)に見られた金環日食.
  我が城里町ふれあいの里天文同好会の面々もそれぞれの方法で楽しんだようだ.

  昨日(27日)はその天文同好会の,年に一度の総会.
  通常ならば,同好会のこれまでのこと,そしてこれからの活動についてが話し合われる場なのだが・・・
  このタイミング,当然のように金環日食の話題が中心になった.それぞれのメンバーが,それぞれの当日の様子を語り,撮影した写真の「みせびらかしあい」.いや皆さん力作揃いですねぇ.
  私ももちろん,自分の撮影した写真で参戦.
  ↓白色光で撮影したもの.
Ecl120521_073655食最大の頃のもの.水戸は金環の中心線から少し北にずれているので,月の影は南によっている.当日,中心線付近で撮影した方もいて(ほとんど曇っていて,奇跡的に雲を通して「金環」だけ見えたのだとか.でも,薄雲を通してまぶしくないからと言って,フィルターなしで直接見るのは止めましょうね),その写真だと完全に同心円になっている.上の写真と比べて見ると面白かった.

  ↓Hαで撮影したもの.
Ecl120521ha_0741 こちらは「金環」が終わった頃のもの.よ〜く見ると,写真左側,月の縁からプロミネンスだけが見えているのが面白いでしょ?

  当日,私は観望会場をあっちこっちと走り回っていて,撮影は完全に「片手間」だったけど,その割には良く撮れたかなぁと.

  この日食があったのは先週の月曜日.ということは,今日でちょうど1週間しか経っていないのだが,何だかもう遠い昔の出来事のような気がする・・・

 

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2012年5月26日 (土)

祝!「ドラゴン」ISSへのドッキング成功!

  22日に,米スペースX社が開発したファルコン9ロケットで打ち上げられた,やはり同社開発の「ドラゴン宇宙船」.一昨日(24日)夕方には,ISSの下方をフライバイしつつ種々の実験を実施,そして,日本時間昨日夜,無事にISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System : SSRMS 通称「カナダアーム2」)で把持され,日付が変わって日本時間今日午前1時2分,ISSとの歴史的なドッキングに成功した.

  ちなみに,「ドラゴン宇宙船」とは
1/100スケールペーパークラフトによる ドラゴン宇宙船 こんな宇宙船.上の模型上部に,SSRMSが把持する際の接点となる「グラップルフィクスチャ」が設けられている(ということは,昨日の実況中継を見ていて初めて知ったんだけど).
  そして,この宇宙船を把持した「SSRMS」は
1/100スケールペーパークラフトによる SSRMS ↑こんな姿(右側は,取り付けの際に用いられた「スペースラブ」に格納された状態).

  SSRMSは近いうちに,「ドラゴン宇宙船」は遠い先に,私が製作中のペーパークラフト 国際宇宙ステーションに取り付けることになるはず.

  それにしても,遂に,「国」は「機関」ではなく,民間の一企業が開発した宇宙船が国際宇宙ステーションまで行ってしまう時代になったのだから凄い.いよいよ「民間宇宙船」の時代がやってきたのだ.NASAのボールデン長官の言う通り,「無限の可能性への扉が開いた」のだと思う.これから先,どんな未来がやってくるのだろうと想像しただけでワクワクする.

  ・・・もしかしたら・・・

  私も,生きているうちに宇宙に行けるんじゃないのか?

  それもまんざら夢物語じゃないような気がする.

 

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2012年5月24日 (木)

書店にて

  昨日(23日),帰宅途中にちょっと書店に寄った.目的は天文や宇宙と全然違うもの(実は某時代劇のDVDを買うためだったりする)だったが,店内をうろうろしていたところ,天文関係の本が多数平積みになっているコーナーを見つけた.

  最近は,宇宙に関する話題に事欠かない.日本人宇宙飛行士たちの活躍,「はやぶさ」の帰還,そして先日の金環日食,さらにこれから見られる部分月食に金星の太陽面通過.もともと興味のなかった人にも気になるニュースがいっぱいある.

  そんなわけで,昨日立ち寄った書店にもそういうコーナーができたのだろう.そこに並んでいる本をペラペラとめくりながら(私が買いたいと思うような本はなかったのだが),思わずニヤニヤしてしまった.近くにいたお客さんや店員さんからはさぞ怪しい人に見えたことだろう(いや実際,結構怪しい人ではあるのだが).

  こういうことをきっかけとして,宇宙や天文に興味を持つ人が増えるのは非常に喜ばしいことではある.しかし,問題はその後.こういう派手な話題で興味を持ったところで,こんな派手なことがいつもいつもあるわけじゃない.いや,ほとんどは非常に地味なものなのだ.
  見えるんだか見えないんだかわからないような淡い光を,星図を片手に一生懸命探したり.ばっちり見える瞬間を「モノにする」ために,数時間ジッと待っていたり.写真を撮るためにこれまた数時間ただジッとしていたり.もちろん,私自身はそういうことも含めて楽しいから続けているわけで,そういう「地味な」楽しさをどう伝えていくか,「派手な」見ものがない時の観望会で,どう参加者を楽しませるか・・・難しいねぇ・・・

  でも,「それ」をやるのが私の役目.課題が多いとは言え,こうして盛り上がっているのは絶好の機会ではあるわけで,なお一層精進しなくちゃねぇ.

 

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2012年5月23日 (水)

祝!ファルコン9 打ち上げ成功!

  宇宙開発の新たな時代が幕を開けた.

  日本時間昨日(22日)16時44分,ケープカナヴェラル空軍基地から,スペースX社が開発した「ファルコン9」ロケットが,同じく同社が開発した「ドラゴン」宇宙船を搭載して打ち上げられた.当初,この打ち上げは昨年6月の予定だったが,度々延期されていた.今月19日には,打ち上げわずか0.5秒前に中止となっていた.
  打ち上げは成功,「ドラゴン宇宙船」も無事に軌道にのり,日本時間25日には,民間宇宙船として初めて国際宇宙ステーションにドッキングすることになる.

「ファルコン 9」と「ドラゴン宇宙船」は↓こんな姿.
1/100スケールペーパークラフトによる ドラゴン宇宙船 と ファルコン 9(「ファルコン9」の方は,今回の打ち上げとだいぶデザインが違う.今回のものは“AXM Paper Space Scale Models” から型紙が公開されているので近いうちに製作する予定)

  今回の打ち上げも,ネット中継で見守った.19日の時は打ち上げわずか0.5秒前に中止,中継でも,
「3,2,1,0,and liftoff!...launch aborted...」
という具合だったため,ロケットが無事に発射台を離れた時は,「あ,上がった!」とガッツポーズをしてしまった.

  現在,国際宇宙ステーションにドッキングすることができる宇宙船は,日本の「こうのとり」,ロシアの「ソユーズ」と「プログレス」,ヨーロッパ宇宙機関の「ATV」だが,それらは全て「国」が開発したもの.現時点ではまだ,打ち上げに成功したというだけだが,「歴史上初めて,民間で開発した宇宙船が宇宙ステーションに向けて旅立った」というわけだ.しかも,「ドラゴン宇宙船」のカプセルは大気圏に再突入して回収される予定であり,これに成功すれば,「国際宇宙ステーションからモノを持ち帰ることができる唯一の宇宙船」ということにもなる(「ソユーズでも持ち帰れないことはないが,持ち帰れるのはせいぜい弁当箱程度の大きさのものらしい).

  いずれにしても,いよいよ「民間宇宙船」の時代が幕を開けた.近い将来,第二,第三の民間宇宙船が宇宙を目指して飛び立ってゆくだろう.NASAのチャールズ・ボールデン長官の言葉を借りるまでもなく,「無限の可能性への扉が開いた」と思わずにはいられない.

  今年のエイプリル・フールネタの中にこんなものがあった.

「国際宇宙ステーション一般公開」

  このネタは,こう結ばれていた.
「なお,ドッキング・ポートには限りがありますので,できるだけ公共交通機関を利用してお越しください」

  これが,冗談でなくなる日が来るのは,意外と近いのかもしれない.

 

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2012年5月22日 (火)

百聞は一見に如かず

  昨日(21日)は日本全国が「日食フィーバー」の一日だった.
  で,今日になると「スカイツリーフィーバー」になってしまってはいるのだけれど,そこはそれ,あの興奮がただの一日で冷めるというものでもなく,朝出勤した時にその話になった.
  その中で,
「月があんなに速く動くのにビックリした」
という話になった.同じことを感じた人は大勢いるはず.

  ちょっと理屈で考えてみれば,月は半径約38万kmの軌道で地球を回っており,28日ほどで一回りしてしまうほどの猛スピードで動いている(ちょっと計算してみると,時速約3,700km)ことがわかるが,だからと言ってそんなことは普段少しも実感しない.
  それが,昨日のような日食では,月の影がどんどん動く(10分も目を離していると,だいぶ変化している)のを見れば,強烈に実感できる.
「昨日一日ですごく利口になった気がする」
とか.
  いやまさに「それ」ですよ.
  一般的にはあまり馴染みがないとも言える天文の世界の話でも,月や太陽,惑星や星座たちのことなど,それほど天文に興味がなくても本やネット等で見て「知識」として持っている人も意外に多いようだ(やや「宇宙ブーム」と言える昨今ではなおさらだ).でも,それは「知識として持っている」というだけで,「理解している」こととは少し違う.それが,昨日の日食のような時には,それを強烈な実感として感じることができ,一瞬で「理解」できるというわけだ.まさに「百聞は一見に如かず」である.
  子供たちにとってはなおさらだ.自分自身を振り返ってみても,子供の頃に受けた印象というのは強烈に記憶に残っているものである.天文や科学に限らず,そういう「実感」を得られるようにすることは大切なことだと思う.
  そしてその「場」を提供するのが私の役目でもある.昨日の金環日食が終わって軽い「燃え尽き症候群」ではあるけれど,そうも言ってられない.さぁ,「次」に取りかからなくては!

 

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2012年5月21日 (月)

金環日食!

  昨日(20日)は朝早くから今日のためのリハーサル.その後地元のFM局の番組に出演して,当日の観察の注意点などをお話して,午後からは今日の会場へ行って最終打ち合わせ.
  そしてその後,今日の観望会へ向けての最後の準備.荷物を車に積み込んで,準備が完了したのが22:30過ぎ.

  今日は,観望会をやりながら撮影もこなすつもりだったので,望遠鏡の曲軸をしっかいり合わせるために,午前2時には会場入りする予定だった.

  が,

  午前01:30・・・ベタ曇り.
  午前02:30・・・ベタ曇り.
  午前03:30・・・ベタ曇り.
この間,自宅で待機.しかし,結局晴れそうな気配がないまま,午前04:00に自宅を出発.この頃もベタ曇りだった.
「こりゃあダメか?」
と思いつつ,05:00前に会場に到着して準備開始.しかし,この準備中に晴れ間が広がり,05:30頃には太陽が見えるようになった.撮影用の望遠鏡を設置した後,苦心惨憺して用意した「ピンホール望遠鏡」を,観望会参加者が自由に扱えるように会場に配置.

  食が始まる前に,参加者が三々五々集まり出した.かなり早くから来ていた方が,たくさん並んだ私の「作品」を見て,
「へぇ,これで見えるんですか,こりゃあワクワクしますね」
とか.なんだかこちらまでワクワク.

  そして,午前06:20頃,「食」が始まった.Ecl1205210622_2 今回はHα望遠鏡でも撮影に挑戦.
Ecl120521_0620ha 大きな活動領域もあって結構面白い.
  数分後,「ピンホール望遠鏡」でも欠けている様子が分かるようになった.
  会場の様子は↓こんな感じ.
Ecl_kanbou_120521_01 ほぼ中央に,全長2mの「ピンホール望遠鏡」がある.ソイツが投影した太陽の像が↓こんな感じ.
Ecl_byph おぉ!ばっちりわかるじゃないか!

実は私自身,こうやって日食を見るのは初めて.理屈では「できるはずだ」とわかっていても,本当にこうして形が写るということを「目撃」したのは初めてなのだ.

この頃,先ほどの方が,
「いやぁ,これは面白いですねぇ.ありがとうございます」
と言って,握手を求めてこられた.いや,始まったばかりでそんなことしないでくださいよ.あんまりにも嬉しくて,張りきっちゃうじゃないですか.
  というわけで,張りきっちゃった私はこの後,会場を走り回り,あっちこっちで解説やら「ピンホール望遠鏡」の使い方の説明やら撮影やら.

  で,07:35頃.歓声があがった.
Ecl120521_0735_2 「あ゛,金環になっちゃった」
金環になる瞬間を見逃しちゃったじゃないか.
  07:36頃.ほぼ同心円.
Ecl120521_0736_2この頃,↓コイツが大人気.
Ph_mito ピンホールで作った,「金環」による「2012-05-21 水戸」の文字.
「これは記念になる!」
ということで,これを皆で代わる代わる写真に撮っていた.
「これはきっとみんなに喜んでもらえるだろう」
と思っていたので,作戦大成功!ではある.

07:38頃,反対側の「環」が切れ,「金環」が終了.
Ecl120512_0738 「えー,もう終わりぃ?もっと見たかったのに〜」
「いや,ほんのちょっとの間だからこそ,こうして貴重で感動的なんですよ」
なんて会話も.

  この後,月は太陽の前を通り過ぎて行き,08:00頃,
Ecl120521_0800 まぁここまで見れば満足ということで,そろそろ帰ろうとする方が出始めた.

  と,ここで,参加者の中の一人の呼びかけで,参加者の皆さんがなんと「私に」拍手.うぅ・・・ちょっと涙目・・・いやそこまでしていただけるとは・・・苦労して準備した甲斐があったというもんです.

  08:30頃までには参加者の皆さんは帰って行かれたが,私自身はもちろん最後まで撮影を敢行.09:10頃終了.

  機材の撤収を済ませると,軽く「燃え尽き症候群」.準備はかなり大変だったけれど,参加者の皆さんのおかげで完全燃焼.
  実を言うと,私自身はあまりにもあちこちと走り回っていたので,あんまり見ることができなかった.でも,皆さんにこれほど喜んでいただけたのが何より.恐らく,自分自身が楽しむために準備をしていたのであれば,今回ほど楽しむことはできなかったと思う.

  おかげさまで,私にとっても,一生の思い出となる日食となりました.参加された皆様,本当にありがとうございました.

 

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2012年5月20日 (日)

明日はいよいよ

  明日(21日)はいよいよ金環日食.

  今日は朝早く,明日の日食が起こる時間に合わせて種々のリハーサル(でもまだ撮影の準備はできていなかったり).
  今朝の水戸は薄曇り.まぁ日食観察には最悪の天気といったところか(これより悪い状況になったらそもそも見られないでしょ?).
  こういう状況の中でリハーサルができたのはまぁ良かったのかもしれない.薄曇りだと,ピンホールを通った太陽光に比べ,周囲の明るさが明るいので,非常に観察しづらいことが発覚.

  いっぱい作った「ピンホール望遠鏡」,覗き窓に周囲の光が入りづらいような仕掛けを作らなくちゃ.

  「金環」の状態になっている頃の時刻,ピンホール望遠鏡の仰角は↓このくらい.
Ph_120520 やっぱり低いねぇ.結局,支持機構はきちんと作れず,完璧に「やっつけ」になってしまったけど,見られないような状態じゃないからまぁいいか.

  リハーサルが終わった後,午前中は地元FM局の番組に出演,観察の際の注意事項などをお話してきた.そして,今からは明日の観望会会場へ行って最終打ち合わせ.むぅう,撮影の準備をする時間がないぞ.

  とにもかくにも明日の朝,せめて今朝くらいの天気になってくれれば「金環」を見られるんだけどねぇ.

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2012年5月19日 (土)

日食の準備に追われて

  今日(18日)は日食の準備に追われた一日.
  むぅ,欠け始めの時って,こんなに低いのか・・・
Phforseclipse↑コイツをその高さに向けられる仕様にするのに四苦八苦.

  で,結局,まだ自分の撮影の準備は何もできていない・・・いや,皆さんのためですよ.私がみっちり準備しちゃうと曇ってみられなくなっちゃうから.
  それにしても,当日が今日みたいな天気だといいんだけどねぇ.

 

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2012年5月18日 (金)

祝!H-IIA ロケット21号機 打ち上げ成功

  今日(18日)午前1時39分,種子島宇宙センターから,H-IIAロケット21号機が打ち上げられた.
  今回の打ち上げでは,第一期水循環変動観測衛星「しずく」の他,初の商業打ち上げとなる,韓国の多目的実用衛星「アリラン3号」の他,JAXAの小型実証衛星「SDS-4」,そして九州工業大学の学生らが開発した「鳳龍2号」が搭載されていた.
  打ち上げは成功,打ち上げ後16分3秒で「アリラン3号」,22分59秒後に「しずく」がロケットから分離,両衛星とも,予定の軌道への投入に成功したとのこと.H-IIAロケットはこれで15機連続で打ち上げに成功,成功率は95.2%となった.

  さて,この打ち上げをネット中継で見ようとはりきっていた.が,その時刻,ちゃんと起きていたのに,別なことに熱中していて,気がついた時は打ち上げが成功した後だった・・・ダメだねぇ.
  で,今朝になって,
「あ,そうだ,(いつものように,展示してあるH-IIAロケットのペーパークラフトのところに,「祝!打ち上げ成功」の)のぼりを立てなきゃ」
・・・と思ったところで,
「『しずく』(のペーパークラフト)を作ってやるか!」
と思い立ってさっそく製作開始.午前中いっぱいかかって完成.
1/100スケール(?)ペーパークラフトによる「しずく」 型紙には縮尺の記述がなかったので,実機の大きさを調べ,1/100にするために多少縮小して製作(ところが,この時,計算を間違えて,1/100より少し大きくなってしまったのは内緒だ).
  いやしかし,コイツの作りにくいことと言ったら・・・「子供向け」のはずなのだが,これじゃ子供には作れそうにないぞ.
  で,件の「のぼり」と一緒に展示してあるH-IIAロケットのペーパークラフトに並べて,
Hiis_and_gcomw1 これで一段落.

  ところで.

  上にも書いたが,H-IIAロケットは今回の打ち上げ成功で成功率は95.2%となった.打ち上げロケットの信頼性の目安である95%をクリアしたとのこと.
  いやしかし,95%と言えばかなりの確率のような気はするが,よ〜く考えてみると,20機打ち上げたうちの1機は失敗するということで.
  例えば,飛行機に乗るとき,
「まもなく離陸します.なお,この飛行機は20回に1回は墜落しますのでご了承ください」
なんて言われたら誰も乗りたくないだろう.

  それだけ宇宙にものを運ぶというのは大変なことだということか.

 

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2012年5月17日 (木)

日食の準備

  「金環日食」まであと4日.予報によると,茨城県地方は当日「曇り時々晴れ」だとか.

  当日の観望会に備え,今日(17日)は「ピンホール望遠鏡」を量産.
Phs くどいようだが,この方法が一番安全.当日が薄曇りならなおさらだ.今日も薄曇りだったので試してみたが,地面に自分の影がはっきり見えるような状況ならば,これでばっちり観察ができそうだ.

  ・・・そういえば,昨日,某コンビニで↓こんなものを見つけた.
Phcard 「宇宙兄弟 公開記念 日食観測用 ピンホールカード」.
  これが「ご自由におとりください」ということで,レジにたくさんおいてあった.写真の通り,割引券もついていてお得かも.

  ・・・というわけで,どたばたと観望会の準備をしているのだが,自分の観察&撮影の準備の方は,昨日ようやくフィルターシートが届いたところ.
Filter ・・・まだ開封もしていない.間に合うのかね・・・

  ま,いいか.私が完璧に準備しちゃうと,当日曇っちゃうから.

 

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2012年5月16日 (水)

だんだん大きく

  昨日(15日)夕方は市内某宿泊施設で観望会の予定だった.
  しかし,天気はあいにく朝からずっと雨.しかも,この観望会,市内某中学校の生徒たちが対象だったのだが,生徒達は昼間,あの雨の中をずっと歩いていたのだそうな.

  当然,観望会は屋内での天文教室に変更になったのだが,開始前にも,先生から,
「雨の中歩いて疲れているので,テンションはかなり下がっているかも」
と聞かされていた.

  このタイミングでの天文教室,当然話題は間近に迫った金環日食が中心になるのだが,
「こりゃあ面白い話をしないと飽きられてしまうぞ」
ということで,その場で話をちょっとひとひねり.
  まずは今度の金環日食の概要を,シミュレーションソフトを使って紹介.そして,観察方法の紹介.
「日食めがねでもいいんですが,やっぱりこれが一番安全です」
ということで,↓
Ph_proccess_05 この「ピンホール望遠鏡」を紹介.
「これなら目を痛める心配がなくて,安心して観察できます.でも実は,これで見える太陽ってせいぜい3mmくらい.でも,『そんな小さいのじゃ満足できないよ!』という人は,これを長く作ればいいんです」
と言って,倍の長さにした↓
Phforecl_120510 これを紹介.
「これで倍くらいの大きさで見られるんですが,『それでも満足できないよ』という人は,もっと大きなものを作ればいいんです」
Pinhole_120316 ここで生徒達から結構笑いが起こる.しめしめ.
「これで大体1cmくらいかな・・・でも・・・『これでも満足できないよ』という人は・・・」
ここでさらに笑い.思うツボ.
Phforseclipse「え゛〜!」
盛大に声が上がった.
「これなら,百円玉くらいの大きさで太陽が観察できます」
  ここまでで,生徒たちのテンションは結構あがり,興味もひきつけることができたようだ.
  そこで,次には2035年9月2日の皆既日食を紹介,月と太陽の大きさについてのクイズ,「どうして皆既日食だったり金環日食だったりするのか?」ということを,先日の「スーパームーン」の話題を持ち出し,クイズを交えて解説.さらに,
「実は,月は,誕生した頃はもっとずっと地球に近かったんです.つまり,その頃は,金環日食は起こらなかったわけですね.その月がだんだんと地球から遠ざかって行って,現在は金環日食と皆既日食の両方が起こるようになったんです.月はこれからも遠ざかって行きますから,遠い未来には,今度は皆既日食が起こらなくなってしまいます.ですから,今の時代に生きている僕達は,両方の日食を見られる幸運に恵まれているわけです・・・と言っても,数百万年とか数千万年とかいうレベルの話ですが」
  偶然,月に比べて400倍の大きさがある太陽が400倍遠くにあるので,こうして両方の日食が起こるという話も含め,「こういう現象を見ることができるというのは,実はものすごく幸運なことなのだ」ということは充分に分かってもらえたようだ.
「目を痛めないように充分注意することはもちろん,その他の事故にも充分気をつけて,今度の金環日食,みんなんで存分に楽しんでください」
と結んで終了.我ながらなかなか綺麗にキマッたかも.

  ところで・・・

  迷いに迷ったのだが,ついに撮影用の太陽フィルターを注文してしまった・・・これで当日は曇っちゃうか!?

 

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2012年5月15日 (火)

期待できそうで・・・危険かも

  金環日食まで残り1週間を切り,普通に生活をしていても,「日食」という言葉が目にも耳にも入ってくるようになった.
  気になるのは当日の天気.せっかくの日食も,当日晴れてくれなくてはどうしようもない.

  数日前,初めて当日の天気予報が発表された時は,「関東から東北にかけては曇りまたは雨」だった.よりによって,金環帯となる地域では軒並み晴れないというのだ.
  が,今日になって,関東や東北では,「曇り時々晴れ」という予報に変わったものが多い.
  少し期待が持てるようになったというわけだが・・・

  実は同時に危険も大きくなったとも言えると思う.当日,「日食めがね」等を通すと暗すぎて見えないが,「日食めがね」を使わなければ,雲を通して欠けた太陽が見えるという状況になるのがもっとも危険なのだ.
  こういう状況になれば,やっぱり(直接でも)見ておきたいと思うのが人情というもの.しかし,太陽が思ったよりも明るく,しかも目が明るさに慣れてしまって気がつかないうちに網膜を痛めてしまうという事故につながりかねない.また,見ているうちに,急に雲が薄くなり,結果として直射日光をモロに見てしまうということになるかもしれない.
  今回の金環日食,「日本にいながら見られる」という条件では大変に珍しいものだが,その条件さえ取り除けば,それほど珍しいわけではない.今回見逃したとしても,海外に見に行くことができるなら,これから先,見る機会はいくらでもあるのだ.しかし,網膜を痛めて,最悪失明でもしてしまえば,それこそ生涯二度と見るチャンスはなくなってしまう.

  で,こういう時にも威力を発揮するのが「ピンホール望遠鏡」.特に,↓こういう工夫(いや実は,もともとそれを想定していたわけではなく,今日になって「その手もあるか!」と気がついたのだが)
Ph_proccess_07 先端の「ふた」の部分,あらかじめ大きな穴を開けておき,それをアルミテープで塞いで,「ピンホール」を開けてある.「ピンホール」の大きさは小さければ小さいほど鮮明な像が得られるが,その分暗くなってしまう.反対に,大きければ大きいほど明るい像が得られるが,その分ぼやけた像になってしまう.ちょうど良い大きさというのは,その「さじ加減」で決まるわけだ.
  当日,薄曇りになってしまった場合,写る太陽の像は暗くなってしまうのだが,そうなった時は,何かで「ピンホール」を大きくしてやればいい.像はぼやけるが,薄曇りくらいならば,欠けた太陽の形がわかる程度にはなるはずだ.もし,晴れてきたら,アルミテープを新しいものに貼り替え,小さなピンホールを空けなおしてやればいい.

  もともと構造が単純なもの,工作用紙ではなく,空き箱や,スーパーなどでもらえるダンボールを使えば材料費はタダ.なので,もともといろんな種類を作っておけば様々な状況に対応できそうだ.

  というわけで,私自身も既に5種類のものを準備済み.ただ,
「もうひとひねり欲しいなぁ」
ということでちょっと変わったものを作ろうと画策中.さて次はどんなものが出来上がることやら・・・

 

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2012年5月13日 (日)

結果オーライ

  昨日(12日),夕方には市内某所で観望会の予定があった.

  が,主催者側との打ち合わせに手抜かりがあって,観望会開始予定時刻は何と18:30.
「それじゃ全然暗くなってませんがな」
ちょっと困ったけれど,もうどうしようもない.幸い,金星が明るく輝いているので,ソイツから見てやろうということで観望会開始.参加者は小学生が40人ほど.

  18:30頃.
「はい,みなさんこん・・・こん・・・こん・・・まだ『こんにちは』かな.まだ明るいですが,一つだけ星が見えるんですよ.はい,みんなで探してみましょう」

  ・・・しばらくして・・・

「あ!あった!」
と指指す人が.そして次々に金星を「発見」.
「はい,望遠鏡はあの星に向いていますから,まずあれを見てみましょう」
ちなみに,昨日の金星は↓こんな感じ.
金星 2012年5月12日 これがまた面白かった!

  で,皆が見ている間に,
「はい,今度は(火星が見えているはずの空を指差して)この辺に明るい星が見えるはずだ.探してみよう」
ほどなくして,
「あ!あったあった!」
望遠鏡も火星に向けてみる.さすがにこっちの方はあんまり面白くなかったけど.

  「(アークトゥルスが見えるはずの空を指差して)じゃあ次はこっちだ!」
これもまた結構早く見つけてくれる子がいて,
「じゃあ次は(土星が見えているはずの空を指差して)あっち!」
で,これも見つけてくれた子がいて,望遠鏡を土星に向ける.その土星の姿にみんな大喜び.

  ・・・という具合に,もともとは打ち合わせの手違いによって明るいうちに始まった観望会だったが,「宝探し」のようになって実に面白い観望会になったと思う.まぁ結果オーライ.

  さらに!

  みんなが土星を見終わった20:30頃,雲が広がり,あっという間に全天が雲に被われてしまった.空が暗くなってから開始していたら,雲に遮られて何も見られないところだった.これもまた結果オーライ.昨日の観望会は「月のない」観望会だったが,ツキはあったらしい.

 

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2012年5月12日 (土)

夜半の空と月

  昨日(11日),訳あって帰宅したのが22:00頃.この頃は結構良く晴れていた.
  一休みした後,再び外へ.この頃は空の北半分ほどが雲に被われていたが,とりあえず全天の写真を一枚.
2012年5月12日 自宅にて そして,東から昇ってきた月も一枚.
月 2012年5月12日 あと数日で半月というところだ.

  ・・・この月が新月になる時,いよいよ「金環日食」だねぇ.

  今日発表された予報によると,21日当日,「関東や関西では曇りか雨」だそうな.
  さて困った.実はまだきっちり撮影するための装備が揃っていないのだが,これを揃えると,例のジンクスで当日曇っちゃうんだよねぇ・・・かと言って,揃えないと写真が撮れないし・・・

 

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2012年5月11日 (金)

太陽面通過

  あと10日後(11日現在)に迫った金環日食のために,「太陽めがね」等を手に入れられた方も多いことと思う.
  そういう方は,21日の金環日食を見るだけでなく,6月6日に起こる,「金星の太陽面通過」の観察にも(太陽の前を横切る金星の影が小さいので,やや観察は難しいが)是非挑戦していただきたいと思う.

  ところで.

  今日のこの記事での「太陽面通過」は,その「金星の太陽面通過」の話ではない.

  1984年の今日(5月11日),「火星人」の天文ファンは,興味深い天文ショーを目撃したはずである.
  この日,太陽ー地球ー火星が一直線に並び,火星では,「地球の太陽面通過」が見られたはずなのである.
  あまり正確ではないだろうが,試しに,天文シミュレーションソフト「Stellarium」を使い,地球と火星の距離を調べてみた.それによれば,その日の地球と火星の距離は約8000万km,地球の視直径は約34秒となる.今年6月6日の「金星の太陽面通過」の時,金星の視直径は約58秒,それに比べるとだいぶ小さいが,太陽の方も地球から見る太陽の2/3程度だから,太陽観察用のフィルターを装着した天体望遠鏡で見れば,それなりに楽しめたはずだ.

  残念なことに(いや当たり前のことではあるが),現在までに,この「地球の太陽面通過」という壮大な天文ショーを観察した地球人は一人もいない.
  次に火星から見る「地球の太陽面通過」が起こるのは2084年11月10日(もちろん,この日付は地球でのものだ).この時には,地球の後を追うようにして,月も太陽の前を通過してゆく.地球の1/4の大きさの月の影を見つけるのは大変かもしれないが,これは大変神秘的な眺めとなるだろう.
  昨年(2011年)9月,NASAは,小惑星や火星への有人飛行をも視野に入れた新しい打ち上げシステム,“Space Launch System ”(SLS)の開発を発表している.ロシアも,火星への有人飛行を想定した長期閉鎖実験「マーズ500」を実施している.日本でも,某大臣(大臣の発言など,本気で信用する気にもなれないのだが)が「火星への有人飛行を目標としてもいいんじゃないか」といった発言をしたというニュースがあった.

  「人類,火星に立つ」のニュースが世界を駆け巡る日は来るのだろうか?もしその日が来るとして,それはいつ頃なのだろう?

  2084年11月10日,「地球の太陽面通過」を,我々地球人の中の誰かが目撃することはできるのだろうか・・・

 

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2012年5月10日 (木)

続・金環日食観察の道具

  どうも私は,心のどこかに「ピンホール」にこだわりを持っているらしい(謎).
  2009年の日食の時には,↓
Phforseclipse全長2mの「ピンホール望遠鏡」(いや,私自身は,これを「望遠鏡」と呼ぶには抵抗があるのだが,かと言って何と呼んで良いのかわからず,どうやら一般的にこう呼ばれるらしいのでとりあえずこの名前を使うことにする)を作った.
  今度の金環日食に向けては↓
Pinhole_120316 全長1mのものも作ってみた.
  そして,先日,某電気店では↓
Phforecl_120424_6 こんなものをみつけ,これを参考に,簡単な工作で作れるようにと,↓
Ph_proccess_05 こんなものを作った.
  これがなかなか好評だったが,投影される太陽の像は小さい.なので,
「工作の手間を厭わない方は,この倍くらいの長さで作った方がいいかもしれません」
なんて話をしていた.

  言った手前,私も作らなきゃならんだろうということで,数日前に作ってみた.
Phforecl_120510 要は上のものと全く同じ構造なのだが,長さが倍.単純にはこれで倍の大きさの太陽像が写るというわけだ.ただ,長くなると太陽を導入するのが難しくなるので,今度のものにはファインダーに相当するものも付けてある(これもまた「ピンホール」で,ファインダーに写る像と,下面に投影される像にさしたる差がなかったり…).

  今日(10日),午前中は良く晴れていた.
  太陽に「肉眼黒点」が現れているというので,一番上の写真のもので,その黒点が見えるかどうか実験してみた.
「ピンホール望遠鏡」で投影した太陽像と肉眼黒点 画像ではイマイチ良くわからない(投影面のゴミと区別がつきにくいし)が,実際には結構良く見えていた(赤丸の中が黒点).ちなみに,この太陽像の直径は100円玉くらいである.
「よし,これなら結構イケる!」

  金環日食に向けて,「太陽めがね」を準備した方も多いだろうが,こうしたピンホールを利用した観察方法が何より安全.また,構造が単純なだけに,いろいろに工夫もできるので,試してみてはいかがだろうか.こうして観察するのも意外と楽しいものですよ.

 

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2012年5月 9日 (水)

壮観

  私が作ったペーパークラフト・ロケットたち,その一部は,
ペーパークラフトロケットの展示 いつもこのようにして,アクリルのケースに入って展示されている.このケース,美しく展示できてよいのだが,一度入れてしまうとなかなか取り出せないのが難点.中のものを取り出すためには,ケース全体を上に持ち上げ,展示物の上をスライドさせて取り除かなくてはならないのだ.労力の問題だけならまだいいが,ケースを持ち上げている時に「あっ!」・・・という「万が一」のことがあると,中身は・・・考えたくもない.

  というわけで,中に入れたものをおいそれと取り出すことができないのだ.

スペースシャトルのページを見て頂ければわかる通り,私はこれまでにたくさんのスペースシャトルの模型を作ってきた.これだけたくさん作ったので,
「全部ズラッと並べたところを見てみたい」
とずっと思っていた.が,上に書いたような理由で,なかなか実現できていなかったのである.

  連休中,件のアクリルケースの中からいくつかを取り出し,市内某ショッピングセンターで展示していた.連休が終わり,またもとの場所で展示することになっていたのだが,せっかく取り出したもの,このチャンスを逃す手はない.
  で,かねてからやってみたかったことを昨日実行に移した.

  STS-1「コロンビア」STS-6「チャレンジャー」STS-41D「ディスカバリー」STS-51J「アトランティス」,STS-51L「チャレンジャー」STS-26「ディスカバリー」STS-49「エンデバー」STS-107「コロンビア」STS-128「ディスカバリー」STS-133「ディスカバリー」,まだここでは未公開のSTS-134「エンデバー」それにエネルギア-ブランまで加え,打ち上げ順にズラリと並べてみた.
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトルたち うーん,我ながら,これが実に壮観.
「全部おんなじじゃない」
と言う勿れ,同じように見えて,細部が少しずつ違うのである.

  チャンスがあれば,この状態で展示してみたいぞ.

  手前味噌だが,これだけのスペースシャトルの模型がズラリ並んだ光景をみることができるのは,日本中探してもそうはないだろう

  ・・・既に次のシャトル(STS-135「アトランティス」)を制作中だったりするが.

 

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2012年5月 8日 (火)

一日おくれ

  とにかく連休はキツかった.
  そんなわけで,6日は帰宅してすぐ眠ってしまった.所謂「スーパームーン」も,眺めはしたが,写真に撮る気力を振り絞るろうとする前に力尽きてしまったのだった.
  その疲れは昨日(7日)も残ったまま.どうにかこうにかばたばたとした一日を乗り切ったものの,昨日もまた,帰宅してすぐに爆睡.
  ただ,昨日(というか,日付が変わって今朝だが)は午前03:00過ぎには目が覚めた.窓から月の光が差し込んでいたので,とりあえず外へ.
2012年5月8日 自宅にて 所々に薄が漂い,全体的に薄雲に被われていて,お世辞にも「良く晴れている」とは言えない空だったが,とりあえず晴れてはいた.
  そこで,とりあえず月を一枚.
スーパー十六夜? 2012年5月8日 (クリックで拡大,600 × 600 pixel,67kb)
一日遅れのスーパームーン,「スーパー十六夜」ということで.

  これだけ撮ってさっさと就寝.おかげで連休の疲れは・・・と言いたいところだが,しっかり残っているんだな,これが.

 

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2012年5月 7日 (月)

なんとか乗り切った

  いやはやこの連休は大変だった.
  まず,4日(金)の夕方は「定期観望会」.
  夕方はそこそこ晴れて,月も見えていたのでとりあえず準備・・・結局曇ってきて,遠くで稲妻も見えていたりして結局は中止にしたけれど.
  そして,5日(土)は朝から市内某ショッピングセンターのイベント「神秘の宇宙展」で移動プラネタリウムの解説.これが1回25分を10回・・・まぁ申し込みが0の回が何回かあったけれど.
  この日,プラネタリウム解説の合間に,かなり星に興味があるという年配の男の方といろいろな話をした.その話の最中,その方が,
「うちは茨城新聞をとっていましてね・・・」
ドキ!
「それで,日曜日になると,別刷のものが入ってまして,その中に星のコーナーがあるんですよ」
「それって,『いばらき星空散歩』ってコーナーじゃないですか?」
「あぁ,それです.それでいろいろ情報を仕入れているんですよ」
「実はそれ,私が書いているんですよ」

「私が書いている」ということを全然知らない人が「読んでる」と言っているのを初めて聞いた.めちゃくちゃうれしかった.

  このイベントが終わると,城里町ふれあいの里天文台で観望会.開館する頃,薄雲が広がっていて,土星はまるで見えず,なんとか朧月が見えていた程度だったが,天文台はかなり賑わっていた.
  22:00近くになった頃から晴れ間が広がり,土星が見えるようになった.シーイングはなかなか良く,遅くまで残っていた方々にはかなりはっきり見える土星を楽しんで頂けたようで何より.
  観望会終了後も天文台に残り,最近ボランティアに加わってくれた大学生たちとワイワイ.透明度の低い空ながら,M53M57などを眺めてみる.さすがにM53はあんまり見応えがなく,なんとかNGC4565を見せてあげたいと思って頑張ったものの,結局全然見えなかったけれど.私自身は時々睡魔に襲われたりも.日付が変わる頃に帰宅してそのまんま爆睡.

  6日(日)も朝から「神秘の宇宙展」.
  この日は,体が不自由な方が来られた.なんとかエア・ドームに入っていただき,他の参加者の方々と共に,一通りの解説.その後,ロケットの解説などもして,大変喜んで頂けたようだった.うーん,こういうことで少しでも元気になって頂けたら,私としてもとっても幸せではある.
  25分×8回の解説をどうにかこなして,イベント終了後は撤収作業.ロケットたちを再び梱包して帰路につく.
  帰宅途中に,コンビニエンスストアで夕食を買ったものの・・・食べる前に力尽きて爆睡(当然,「スーパームーン」の写真を撮る余力はなかった・・・残念!).気がついたのは03:00過ぎだった.明け方になって,夕食に食べるはずだった,冷たくなった弁当を食べるのは結構切ない・・・

  そして今日(7日)は普通に出勤.出勤後はロケットたちを開梱,「いばらき星空散歩」の原稿を仕上げて(疲れていても締切りは容赦なく襲ってくる),日食に向けて,観察用具をもう一つ作ったり・・・あれやこれやに追われる一日.ようやく今になってここに記事を書いているというわけだ.

  とにもかくにも,猛烈に大変な連休をなんとか乗り切った.でもまぁ,充実した連休だったし,連休が忙しかったというのは,私にとってもある意味幸せなことだったと思う.連休が始まる前はめちゃくちゃ憂鬱だったけれど.

 

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2012年5月 3日 (木)

イントレピッド

  1962年5月24日,ケープカナヴェラル空軍基地から,スコット・カーペンター宇宙飛行士をのせたマーキュリー・アトラス7号「オーロラ7」が打ち上げられた.「オーロラ7」は地球を3周した後,大気圏に突入した.しかし,突入の直前,「オーロラ7」の窓からは,宇宙船から吐き出された水分が凍ってできた小さな氷の粒が光り輝いて見える「宇宙ほたる」が見え,カーペンターがあまりの美しさに見とれてしまい,突入のための軌道変更のタイミングが遅れてしまった.また,「オーロラ7」の自動姿勢安定装置(Automatic Alignment System)に不具合も発生し,「オーロラ7」は,当初予定されていた着水地点から400kmも離れた海上に着水してしまった.この捜索には3時間もの時間が費やされたが,空母「イントレピッド」から発進したヘリコプターにより,救助,回収された.

  1965年3月23日,ケープカナヴェラル空軍基地から,ガス・グリソム,ジョン・ヤング両宇宙飛行士をのせたジェミニ3号が打ち上げられた.ジェミニ3号も地球を3周した後に大気圏に再突入,フロリダ半島沖の西大西洋に着水したが,予定された着水地点から110kmも離れたところに着水してしまった.着水時に姿勢が不安定になっていたため,回収作業は難航したが,ガス・グリソム,ジョン・ヤング両宇宙飛行士を回収したのも,空母「イントレピッド」から発進したヘリコプターであった.

  一度も宇宙へ行くことはなかったものの,スペースシャトルの“初号機”である「エンタープライズ」.1977年8月12日に初飛行して以来,5回の滑空試験を行い,ケネディ宇宙センターやヴァンデンバーグ空軍基地で様々な試験に用いられた後,国立航空宇宙博物館に展示されていた.この博物館には,退役した「ディスカバリー」が展示されることになり,「ディスカバリー」と交代した「エンタープライズ」は,シャトル輸送機(Shuttle Carrier Aircraft : SCA)の背中に乗せられてニューヨークへと空輸された.この後は,「イントレピッド海上航空宇宙博物館」に展示される予定である.
  この「イントレピッド海上航空宇宙博物館」,退役した空母「イントレピッド」そのものである.第二次大戦中の1943年に航空母艦として就役,大戦後もベトナム戦争などにも参加している.もちろん,戦争の道具としての「兵器」として運用された経歴もあるわけだが,上述のように,アメリカの有人宇宙飛行の道を切り開いた「マーキュリー計画」,「ジェミニ計画」には宇宙船の回収母艦として参加,有人宇宙飛行の歴史を見守ってきた艦でもある.「スペースシャトル計画」の道を切り開いた「エンタープライズ」の展示場所として,なかなかふさわしいと言えるのかもしれない.

 

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2012年5月 2日 (水)

金環日食観察の道具

  金環日食まであと19日.巷では「日食めがね」などの「日食商戦」なども繰り広げられているようだが・・・

  でもこの「日食めがね」,やっぱり太陽観察に慣れない人が使うと,どうしても危険がつきまとう.安全だと思って長時間見てしまうとやっぱり危険.太陽を見ているうちに「ついうっかり」外してしまうかもしれないし,誰かにぶつかって太陽を直視してしまうかもしれない.しばらく太陽を見ていて,「日食めがね」で目が暗さに慣れている状態で「日食めがね」を外し,周囲の明るさで目が眩んで転ぶ・・・などなど.太陽観察に慣れていない人にはあんまりお勧めしたくない.

  そこでお勧めなのが「ピンホールカメラ」の原理を利用した観察道具である.これなら,太陽の方向を向いて観察するわけではないので,太陽を直視する心配はないし,レンズを使うわけでもないので火災や火傷の心配もない.
  で,先日,某電気店で見つけたのがコレ↓.
Phforecl_120424_6 随所に「これは!」というアイディアが盛り込まれていて実にすばらしい.
  私も,↓こんなヤツ
Pinhole_120316 (全長1m)とか,↓こ〜んなヤツ
Phforseclipse (全長2mと少し)とか作ってみたのだが,今度はもっと手軽な材料で,簡単に作れるものを考えてみた.

  材料は,小学校の図工などで使う工作用紙一枚.
  部品割は↓こんな感じ.
Ph_proccess_01 作る際の工程を少なくしたいので,全長はまんま工作用紙の長辺.作図の手間を減らすため,工作用紙の目盛をそのまんま利用して,筒の一辺は5cm.工作用紙の枠の外側をのりしろに利用するのがミソ.

  筒の部分を切り取って↓.
Ph_proccess_02   これを線に沿って曲げるのだが,この時,書けなくなったボールペン(いや仕上がりの見栄えを気にしなければ書けるボールペンでもOKなのだが)で強くなぞっておくと綺麗に曲げられる.
Ph_proccess_03 曲げた後,下になる部分を5cmほど折り返す.この時,「切り取る」のでなく「折り返す」のがまたミソ.この部分が上からの光を遮る「ひさし」にも「ファインダー」にもなって便利.のりしろの接着には,両面テープを使うのが簡単.

  次は上下のふた.
Ph_proccess_04 上側の真ん中には小さな穴(ピンホール)を開けるのだが,ここの部分はやや大きめに切り取っておくのがまたミソ.穴の大きさが小さいほどシャープに写るが,その分光量が減るので像が暗くなる.穴が大きいと明るく写るが,その分ボケてしまう.上のように切り取っておけば,穴の部分はいろいろ作って一番うまく写るものを張り付ければよいわけだ.下側は,一辺が「覗き窓」に接するのでのりしろは切り取っておく.
  これを筒の上下に取り付けて↓
Ph_proccess_05 上の部分に隙間があると,それもまた「ピンホール」になってしまうので,上側は黒いガムテープで綺麗に塞ぐ.
Ph_proccess_06 そして,「ピンホール」の取り付け.
Ph_proccess_07 別に工作用紙の切れ端を使っても良いのだが,今回は試しにアルミテープを使ってみた.まぁうまく行かなければ取り替えればいいわけだし.

  そして最後に,投影される下面のところに白い紙を貼る.これは白ければどんな紙でも大丈夫.ただ,あんまりシワにならないように.
Ph_proccess_08 これでこの部分に直径数mmの太陽が写るはず(早速試してみたかったが,今日は生憎の雨).このように,「ピンホールカメラ」の原理を使い,底面に太陽が写って,それを「前から覗き込む」タイプの道具が一番安全(市販されていたり,無料で配られているものの中には,下面がトレーシングペーパーになっていて,それを「下から覗き込む」タイプのものもあるが,それは結局,「うっかり太陽を直視してしまう」危険性があるのでお勧めではない).

  どうしても「直接見たい」というのが人情でもあるけれど,その代わり,「自分で作った道具」で観察するというのも楽しいもの.なにより,この方法なら目を痛める心配がないのでお勧めである.よろしければ参考にどうぞ.

  なお,筒を長くすればするほど投影される太陽の像が大きくなるので(だからこそ全長2mなんてものも作ったわけだ),工作の手間を厭わない人はもう少し長くする工夫をすると良いかもしれない.

 

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2012年5月 1日 (火)

怒涛の連休

  ここ数日,このブログを更新できなかったのは・・・

  28日は午後から市内某所で大人向けの天文教室.今回は,春の星座の案内の他,日食の案内(ついでに太陽の磁場構造と活動周期,最近ニュースになった「四重極構造」についてなどなど),そして見頃の土星の紹介など.
  17:00にこの天文教室が終わり,夜は城里町ふれあいの里天文台で観望会.連休初日ということで来館者が多かった.この夜はシーイングも空の透明度も申し分なく,観望会に参加された方々には実に「きりっ」と締まった土星の姿を見ていただけた.もちろん,皆さん大喜び.そして私自身も.
  観望会終了後は,スタッフ数人と天文台に残ってわいわい.
  私も,コンパクトデジカメで土星の撮影に挑戦してみた.
土星 2012年4月28日 コンパクトデジカメの「手持ちコリメート」撮影,コンポジットなしの一発撮りとしてはかなりいい感じ.とにかくこの夜の土星は素晴らしい見応えだった.本当ならば,ビデオカメラを持ち出して,みっちり撮影をしたかったのだが,翌日のハードスケジュールを考えて自粛.
  それでもこれだけで飽き足らず,
「やっぱりM13を見ておきたいな」
主砲の40cmニュートンでM13を見ることに.この望遠鏡でM13を導入するのは実に久しぶりだったので,
「(導入が)できなかったらどうしよう・・・」
やや不安ではあったが,我ながら見事に一発導入.これまた,星がぎっしり集まっているのが手に取るように見え,実に素晴らしい見応えだった.やっぱり大口径で見る球状星団はいいもんだ.

  帰宅したのは午前1時すぎ.とにもかくにも就寝.

  翌日(29日)は朝から市内某ショッピングセンターの一角に設置したエア・ドームの中でプラネタリウムの解説.春の星座たちの案内と金環日食の案内で1回25分を10回.朝から夕方までずっと.もうくたくた.
  これが18:00まで.後片付けを済ませた後はまた城里町ふれあいの里天文台で観望会.ただ,この夜は薄曇り.月は何とか見えていたので,望遠鏡で月を見てもらったが,土星をはじめ,他の星々は全く見えず.当然,星座の案内もできずに不完全燃焼.
「こうなると疲れが出るんだよねぇ・・・」
28日同様,やはりスタッフ数人と天文台に残っていたが,強烈な睡魔に襲われ,私は一人でウトウト.
  さすがに天気がイマイチだったので,日付が変わる前に帰宅,睡魔に敵うはずもなく力尽きて就寝.

  そして昨日(30日)も朝から件のショッピングセンターで25分×10回のプラネタリウム解説.昨日はふれあいの里天文台は開館の予定はなく,19:00過ぎに帰宅したものの,疲労困憊してすぐ就寝.

  ・・・というわけで,この3日間は「怒涛の連休」だった.
  連休に突入する前は,
「果たして声がもつんだろうか?」
と思っていたが,今朝起きてみれば・・・声はともかく,足腰の痛いこと.この状態で自転車通勤は結構キツかった.

  今日(1日)明日はプラネタリウム解説も観望会も予定はないので楽だが,3日〜5日は連続で観望会,そして,5日と6日はまたプラネタリウム解説.

  「怒涛の連休」はまだ終わらない・・・

 

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