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2012年4月18日 (水)

ディスカバリーの「最終飛行」

  昨年の3月,39回目の任務を終えて退役したスペースシャトル「ディスカバリー」が,専用輸送機(SCA : Shuttle Carrier Aircraft)に乗せられてケネディ宇宙センターを後にした.自力の飛行ではないが,「ディスカバリー」が「飛行」するのはこれが最後である.
  飛び立ったSCAと「ディスカバリー」は,初期のシャトル打ち上げに使われた発射台や,シャトル組み立て棟(VAB : Vehicle Assembly Building)の上空を通過した後,ワシントンD.C.へと向かった.
  ワシントン上空では,市中心部にあるナショナルモール上空で3度旋回するなどして見物人を喜ばせた.道行く車は速度を落とし,クラクションをならして敬意を表したという.

  数々の写真が公開されているが,私が一番印象的だと思ったのは,ケネディ宇宙センターのシャトル組み立て棟の上を通過した時の写真.「ディスカバリー」は,終わったばかりの現役時代,打ち上げ直前にはここで整備を受け,宇宙へと旅立っていった.SCAに背負われた「ディスカバリー」がこのVABの上空を通過,これが「ディスカバリー」とVABの永遠の別れとなったわけだ.

  「ディスカバリー」は,ワシントン郊外のダレス国際空港に到着.「ディスカバリー」はこれでもう2度と「飛ぶ」ことはない.この後は国立航空宇宙博物館別館に展示され,宇宙開発の歴史の証人として第二の「人生」を送ることになる.

  先日まで行われていた「宇宙のペーパークラフト展」の会場でも,
「これ(スペースシャトル)がもう過去のものだっていうのが寂しいですよねぇ」
という話題になったことがあった.少年時代の私にとってもスペースシャトルというのは「夢の乗り物」であった.それがもう「歴史上の存在」になったのだから,なんとも複雑な気分ではある.

  しかし歴史は止まらない.30日には,民間で開発された宇宙船「ドラゴン」が同じく民間で開発された「ファルコン9」ロケットによって打ち上げられ,初めて国際宇宙ステーションにドッキングする予定である.スペースシャトルは引退したが,それらが切り開いた道を別の宇宙船が歩み,その道をさらに広げて行くことになるのだろう.

  ところで・・・

  相変わらず,私の周囲からは,まるでスペースデブリのごとく「無茶ブリ」が飛んでくる.
「あのロケット(そう,最近世界中で話題になった「あの」ロケット(?)だ)は作らないの?」
とか,
「あの飛行機(SCAのことだ)は作らないの?」
とか.
  いや,「あのロケット」はともかく,SCAはいつかは作ろうと思ってはいるんですけどね・・・なんせどう頑張ってみても1日は24時間しかないもので・・・

 

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