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2012年3月19日 (月)

楽しい工作

  昨日(18日)は訳あってここを更新できなかったので,一日遅れになってしまったが・・・

  一昨日(17日),午前中に市内小中学校の先生を対象に,5月21日の金環日食について,「安全な観察方法」についての講習会.
  「日食めがね」を使うのが一般的で,方々でも販売されているのだが・・・

  「日食めがね」,やっぱりどうも安心できない.そもそも「日食めがね」の中には「本当に安全なのか?」と疑問に思うようなものもあるし,たとえ安全な「日食めがね」を使ったとしても,使い方を間違えれば,やっぱり事故につながる.正しい使い方をしたとしても,「ついうっかり」太陽を直視してしまう危険性はどうしてもなくならない.

  で,一番安全な観察方法は,ピンホールを使って投影する方法だと思う.これなら,直接太陽を見るわけではないので目を痛める心配もないし,レンズも使わないので発火したりする心配もない.
  2009年7月の日食に向けて,いろいろと工夫したものだ.
  最初に作ったのが↓
ダンボールを利用した日食観察道具 ダンボールの箱に塩ビ板を貼って小さな穴を開け,反対側に覗き窓を開けてある.これで,箱の底面に太陽の像が写るのだが・・・

  小さい.直径3mm程度.

  この方法だと,原理的にはピンホールから投影面までの長さが長ければ長いほど,投影される太陽の像は大きくなるわけで,

「よっしゃ,でっかいのを作ってやるか!」
ということで作ったのが↓
ボイド管を利用した全長2mの日食観察道具 ホームセンターで売っている「ボイド管」を使ったもの.これで全長2.3mほど.これだと,太陽は100円玉くらいの大きさに写る.2009年の日食の時,結局曇っていてコイツの出番はなかったけれど,晴れていれば結構いい感じだっただろうと思う.

  が,

  やっぱりデカすぎ.コイツを作ろうと思うと(いや実際は大した作業ではないのだが),普通の人ならしり込みをしてしまうだろう.学校の先生に何とか自分で作ってもらおうと,もっと簡単なものを考えた.ホームセンターの店内を歩きながら.

  で,できるだけ作業がすくなくなる材料を選び,実際に作ってみた.しかも,やっぱりしり込みをされないように,できるだけいい加減な工作で.寸法を測ることもせず,いきなりカッターでダンボールをザックザックと切り,ボイド管を突っ込む.覗き窓を開け,底に白い紙を貼る.
  10分もかからずに完成したのが↓
10分で完成!ボイド管を利用した日食観察道具 試しに太陽に向けてみると,
「おぉ!こりゃいいじゃないか!」
ピンホールで投影した太陽像直径1cmほどの太陽像がくっきり.
  こんないい加減な工作でこの結果なら,学校の先生方にもおすすめだ.しかも,(想定はしていなかったのだが)全体の大きさが大きすぎず小さすぎず,なかなか絶妙である(と思う).大きすぎでは小学生では扱いづらいし,小さすぎると下側から覗き込んで太陽を見ようとして,やっぱり事故の危険性が生まれてしまう.小学生でも充分扱えるほど小さく,下から覗き込むには大きい.この大きさ(ボイド管の直径10cm,長さ1m)だと,子供たちの注意は太陽が写っている「下」に向いてくれるに違いない.

  そして一昨日の講習会.集まった先生方に,コイツを一緒に作る希望をとったところ,ほとんどの人が希望してくれた.そのまんまホームセンターに行って材料を買い,戻って来て工作にとりかかる.

  いやぁ,大の大人がこういう工作に熱中している姿というのもいいもんだ.あれやこれやと話をしながら,独自の工夫をする方も,何と全長2m(上の写真と同じ)の巨大なものに挑戦する方もあった.

  工作が簡単なだけに,学校に戻ってから,同じようなものをいくつも作ってくれることを期待.子供たちがワイワイいいながらこれで日食を観察している姿を思い浮かべるとなんとも嬉しい.

  当日,おそらく実況中継なんかもあるだろうけど,こうして自分でつくった道具で観察する方がずっと楽しいんですよ.

  やっぱりこれからはローテクの時代だ!

 

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