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2012年3月30日 (金)

アポロのエンジン?

  ニュースサイトに
「アポロのエンジン発見,回収へ」
というニュースがあった.
  一見して,
「そんなわけあんめぇ」
と思った.だって,アポロのエンジンって,
Apollo11_engine これでしょう?
  エンジンがついている「機械船」は大気圏突入の直前に切り離された.地上に帰還する指令船と違い,機械船には耐熱シールドなどは装備されていないから,この程度の大きさなら大気圏で燃え尽きてしまうはず.それが海底で発見されるなんてことがあるはずがないじゃないか.

  と思ったのだが,記事を良く読んでみると,発見されたのは
「アポロ11号を打ち上げたサターン V型ロケットの第一段に使われていたF-1エンジン」
で,つまり
Sa506_sic_engine ↑これのことだ.

  しかし,記事中にもあったが,これを海底から引き上げるというのは大変だ.何せ,F-1エンジンは全長約6m,最大直径約4m,重量約9tというバケモノエンジンである(ちなみに,H-IIAのメイン・エンジンであるLE-7Aは全長3.7m,最大直径1.8m,重量約1.8t).
「エンジン5基がひとかたまりになっているとしたら,大西洋で沈没した豪華客船タイタニック号の船体の大きな部分を引き揚げるような困難な作業になる」
と指摘されているそうな.

  さもありなん.

  で,ふと思った.こんなものが落っこって来た時の光景ってどんなだったんだろう?さぞかし凄かったんだろうな.でもさすがに怖いので「近くで見たかった」とも思わないけれど・・・

 

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2012年3月29日 (木)

春眠・・・

  昨日(28日)夕方は晴れ.
  昨日も帰りが遅くなった.帰路は金星と月を眺めながら自転車をこいでいたものの,ここ数日の疲れがあって,写真を撮る前に力尽きて爆睡.

  で,例によって例のごとく,03:00過ぎに目が覚め・・・いや今朝は覚めなかった.

  気がついてみれば04:30過ぎ.

  うわぁ!

  と慌てて外に出てみたが時すでに遅し.まだちらほらと星も見えていたが,もう東の空は「青空」だった.とりあえず全天の写真を徒労もとい撮ろうかとも思ったが,あんまり意味がなさそうなのでヤメ.

 

それにしても日の出が早くなったなぁ・・・

  というわけで,今朝は春眠暁を覚え・・・あ,いや一応「暁」の時刻には起きていたわけで,春眠暁“しか”覚えず・・・ダメだねぇ・・・

 

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2012年3月28日 (水)

春の夜空

  昨日(27日),夕方は晴れ.西の空には東方最大離角を迎えた金星と細い月の競演が見事だった.

  職場にいた私,カメラを持ち合わせておらず,
「早く帰って写真撮らなきゃ」
と思っていたのだが,いろいろとあって結局帰宅は23:00少し前.月も金星も沈んでしまっていた.

  とりあえず就寝.そしてまた例によって03:00過ぎに目が覚めた.
  何はともあれ全天の写真を一枚.
2012年3月28日 自宅にて 快晴・・・ではあるけれど,春先特有の霞がかかった空.いわゆる(?)「どんよりとした晴れ」というほどでもなかったが,暗い星はあまり見えない.
  空の透明度が高い時はあまり気にならなかったが,こうして透明度が低いと,空の明るさが気になる.震災のあとはずっと暗かったのだが,最近はだいぶまた明るくなった.それは生活がもとに戻ってきたということでもあるのだろうけれど,「節電」で暗くなった空がまた明るくなったということでもあり,なんだか少し複雑な心境になった.
  「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ということでなければいいんだけど.

 

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2012年3月27日 (火)

宇宙のペーパークラフト展

  一昨日(25日)早朝に水戸を発ち,「宇宙のペーパークラフト展」に多数作品を出展している兵庫県の明石市立天文科学館へ.
  今回の目的は,ちょっとした講演会とギャラリー・トーク.

  ・・・このネタでここに記事を書こうと思ったところ,持っていったカメラが行方不明になっていることが発覚.ということで,以下の写真は以前に送っていただいたもの・・・トホホ・・・

  11:00過ぎに現地到着.まず午前中に講演会.
  人前で30分程度しゃべるなんていうことは別に珍しくもないのだが,テーマが「ペーパークラフト」というのは我が人生初.内容は
・そもそもペーパークラフトを作り始めたのは「大人の超合金」が買えなかったから.
・ペーパークラフトの利点といったら,何といってもタダ!
・出来栄えは道具にあまり左右されないから,誰にでもマネできる!(ただし,あんまり凝りすぎると私のように人生を踏み外すので注意!)
・何でも作れる.神いや紙に不可能はない!
「もしかしたら10分程度で終わってしまうかも・・・」
なんて思っていたのだが,結局30分の予定を大幅にオーバー,予定していた「実演」は別な部屋に会場を移して行うことに.この時,だいぶ人数が減るかと思ったが,講演会に参加した大部分の方が実演も見てくださった.

  この「実演」の終了後は展示会場へ移動してギャラリー・トーク.
  第1回目は,
Akashi_saturnv これをケースから取り出し,格段に分解して解説.これと,L(ラムダ)-4S-5の大きさも見比べてもらう.
「え!?これ縮尺は同じなの?」
「そうなんですよ.ちなみに,これ(サターン V型,アポロ11号)が打ち上げられたのが1969年,L(ラムダ)-4S-5号機で日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功したのが翌年の1970年.今のJAXAの的川教授は,アポロ11号の月着陸のニュースを見たとき,興奮したと同時にものすごい悔しさがこみ上げてきたとのことです.「これだけ差があるのか!」と.こうして大きさを比べてみると,その悔しさもなんとなくわかるような気がしますよね」
  昼食の後,2回めのギャラリー・トーク.今度は,
Akashi_shuttles こちらのケースを開け(いや,サターン V型をケースから取り出すのは大変な上破損するリスクが高いので今回は見送ったのだ)た.
  H-IIを取り出し,手に持ってもらい,「紙」であることを実感(見た目よりずっと軽いわけだ)してもらったり,スペースシャトル各機の違いをじっくり見てもらったり,模型としては珍しいエネルギア-ブランをケースから取り出していろいろな方向から見てもらったり.
「これ,システムとしては非常に優れたものだったらしいですが,たった1回しか打ち上げられていないんですね.その1回は無人ながら無事に地球帰還も果たしているんですが,2度目の打ち上げの前にソ連が崩壊してしまったんです.しばらくはバイコヌール宇宙基地に保存されていたのですが,嵐にあって壊れてしまいました.宇宙往還機でありながら,たった1度しか宇宙を飛べなかった悲運の機体でもあるんです」

・・・などなど・・・

  ペーパークラフトというよりは,「宇宙機の模型」としてのギャラリートークだったが,それなりに興味を持って聞いていただけたようだ.

  この夜,関係者十数名と懇親会.その最中,
「ちなみに,この中でツイッターやってる人ってどのくらいいるんですか?」
と聞いてみたところ,やってないのは私一人だった.
  むぅぅ,いまどき,ツイッターくらいやらなきゃいかんか・・・ということで,今朝デビューしたのだった.

  果たしていつまで続くんだろう?

 

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2012年3月24日 (土)

昼食

  今日の昼食は,いつもは行かない,ちょっと遠くのコンビニまで買いに行った.

  お目当ては↓コレ.
いとかわカレー 限定発売中の「いとかわカレー」お値段398円.やっぱり「はやぶさ」マニアとしてはこれは逃せないでしょう.

  開封すると,
いとかわカレー その2 カレールーが宇宙,「唐揚げで小惑星探査機の着陸,ごはんで小惑星イトカワ,ゆで卵で太陽,肉団子で地球を表現」しているのだとか(黒い胡椒の粒は微粒子?).ではさっそく,

  いただきまーす.

  ・・・うーん,宇宙の味がする・・・わけないか.カレーとしてはちょっと甘口の普通のお味でした.おいしかったけど.

 

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2012年3月23日 (金)

プロトン-K (ゾンド)

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる プロトン・ロケット(ゾンド打ち上げ時) もともと重ICBMとして設計され,1960年代から衛星打ち上げに使用されているプロトン・ロケット.モデルはゾンド宇宙船の打ち上げに用いられた時のもので,型紙は“Classic Paper Space Models”から.
  第一段を6基のブースターが取り囲んでいるような印象だが,実は中央はエンジンを持たないただの酸化剤タンクで,外側の6本が燃料タンク及びメイン・エンジンである.オリジナルのプロトン・ロケットは2段式だったが,プロトン-Kからは3段式となった.さらに4段めとして「ブロック-D」を加えることもでき,静止軌道またはそれを越える軌道への打ち上げに用いられる.
  第二次大戦後,アメリカ,ソ連両国は熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた.その中で,ソ連は,世界初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功,次いで,「ヴォストーク1号」による,人類初の有人宇宙飛行を成功させ,アメリカより一歩先んじることに成功していた.
  次の目標は「有人月探査」であった.
  アメリカは「マーキュリー計画」「ジェミニ計画」に続いて「アポロ計画」で月を目指し,対するソ連は有人による月接近飛行計画「ソユーズL1計画」および有人月面着陸計画「ソユーズL3計画」で月を目指していた.
  「ゾンド宇宙船」は「ソユーズ宇宙船(初期の型)」から派生したもので,「ソユーズL1計画」で用いられる予定だった.1968年3月2日に打ち上げられたゾンド4号を皮切りに,同年9月14日にゾンド5号,同年11月10日にゾンド6号が打ち上げられた.「ゾンド宇宙船」は自動操縦が可能だったため,これらは有人飛行に備えた無人のリハーサル飛行であった.
  これに続き,1868年12月には有人飛行を行う予定で,実際に打ち上げ準備も整っていたが,政府から打ち上げの許可が降りずに中止,1970年になってもう一度実行されることが提案されたが,これも実現されることはなく,1970年10月に「ソユーズL1計画」は正式に中止となった.
  このように,結局,「ゾンド宇宙船」の打ち上げは全て無人で行われたが,有人での打ち上げを想定してのものであったため,ロケットの先端には打ち上げ脱出システム(LES : Launch Escape System)が取り付けられていた.

  結構苦労したのが第一段〜第二段の間のトラス構造↓.
第一段〜第二段の間のトラス構造 とは言え,「マーキュリー計画」や「アポロ計画」のロケット(のLES),ミューケットたち,それに国際宇宙ステーションなど,何度も何度もこういう工作をしてきたので大変ではあったものの,それほど苦戦というほどではなかった.

  苦労したのはもう一ヶ所.↓
ゾンド宇宙船のフェアリング部分とLES 最上部のLES.16個もの小さな小さなノズルを作るのはかなり大変.この写真では大きさの実感がわかないと思うので,1円玉と並べて一枚.
先端のLES こ〜んなに小さいのだ.爪楊枝の先を使って一つ一つ.「えーい!うまくいかない!」とイライラするし,目はしょぼしょぼするし・・・でも,おかげで出来栄えにはそこそこ満足・・・(後にこの経験からエラく大変なことに挑戦することになるのだが,それはまたいつかこのブログで).

  こういう細かい作業って,やってる時は辛いけど,できてみると嬉しいものなんですよ・・・なんて言っているうちに深みにはまって行く自分がいる・・・

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Proton-K (Zond)

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

明石市立天文科学館で開催中の「宇宙のペーパークラフト展」に多数出展中!25日(日)には私自身が現地に行って講演&ギャラリートークも!お近くの方はぜひどうぞ.

 

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2012年3月22日 (木)

アークトゥルス

  先日,職場に電話でこんな問い合わせ(質問?)があった.
「今,夜8時頃に東の低い空に見えている明るい星は何ですか?」
「東の空ですか?」
最近,夕方の西の空で並ぶ木星と金星が目立つので,「西の空」なら良く聞かれるが,東の空というのはあまりない.「西の空」の間違いなんじゃないかとも思ったのだが,
「西の空には木星と金星が並んでますよね?」
と言われて,勘違いでないことが判明(む,この方結構詳しいじゃないか・・・).
「東の地平線ぎりぎりのあたりですか?」
「いや,もう少し高いですねぇ」
どうやら土星じゃないらしい.
・・・となればアークトゥルスか・・・
「じゃあ,それはうしかい座の一等星,アークトゥルスですね.日本語で表記しづらいので,アークトゥルスとかアルクトゥールスとか呼びますが,私はアークトゥルスと呼んでます」

  とまぁ,この話はこれで完結.

  アークトゥルスねぇ・・・

  何を隠そう,今の仕事を始めた12年ほど前,最初に覚えた星の名前が「アークトゥルス」だった.そんなことも知らずに天文の仕事を始めてしまうのも結構大胆なことだと思うが,とにもかくにも,最初に覚えたのが,4月の宵空高く輝くアークトゥルスだったのだ.
  あの頃は必死だった.リサイクルショップで手に入れた中古の一眼レフカメラで夜な夜な星の写真を撮り(赤道儀は持っていなかったので固定撮影だ),現像された写真ができると(今のようにデジタルじゃなかった),星図と見比べて星座の形を確認する・・・そしてその夜にまた写真を撮りに出かけ,実際の夜空と見比べて,
「なるほど,これがうしかい座か・・・ということはその下にかんむり座があって,その下にヘルクレス座があって・・・」

  アークトゥルスか・・・何もかもみな懐かしい・・・(謎)

  あれから12年(き◯まろじゃないぞ).まさかこんなにも「どっぷりつかった」生活をしているようになるとは,夢にも思っていなかったなぁ・・・あぁ,連載の原稿書かなきゃ・・・土曜日の講座の準備しなきゃ・・・日曜日にしゃべる準備しなきゃ・・・ひえぇ・・・

 

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2012年3月21日 (水)

明け方に

  本当ならば休日の昨日(20日),私は朝からドタバタ.職場の1階,2階,3階それぞれの部屋で4つの作業を同時進行.当然,階段を上がったり下りたりもするわけで,夕日の写真を撮った後はあまりの疲れに爆睡.
  それでも,日付が変わる頃には目が覚めた.夕方は晴れていたわけで,
「もしかして晴れてるのかな?」
と窓から外を見たところ・・・ベタ曇り.
「なぁんだ,曇ってるじゃないか」
安心してもう一度布団へ.

  しかし習慣とは恐ろしいもので,こういう状況でもやっぱり03:00頃にはまた目が覚めた.この時刻に目が覚めると,やっぱり夜空が気になるもので,
「どうせ曇っているんだろうけど・・・」
と思いつつやっぱり窓から外を見てみると・・・
「ありゃ,晴れてるじゃないか!」
快晴.

  急いで身支度をして,とりあえず全天の写真を一枚.
2012年3月21日 自宅にて このおよそ3時間前は確かにベタ曇りだった(もしかして夢だったのか?)のだが,雲一つない晴れ.しかも透明度もなかなか良いようだ.

  かと言って,この状態からばっちり機材を準備する気力はなく,東から昇ってきたさそり座を一枚.
東天に昇るさそり座
そして,なんとなくスピカとならぶ土星にカメラを向けてみる.
スピカと並ぶ土星 そう言えば,去年はついにじっくり土星を見ることがなかったなぁ.

  去年,夕方の空で土星が見られるようになってきた・・・という頃に,あの震災だった.城里町ふれあいの里天文台は被災して開館できなくなり,私自身も震災のドサクサの中,そしてその後の余震と天候不純で,結局,落ち着いて星を見られるようになった頃には,土星の見頃はとっくに過ぎていた.

  そのふれあいの里天文台もすっかり復旧,4月からは開館の見込み.天気さえ良ければ,今年は多くの人に土星を見てもらえるだろうし,私自身もじっくり見て,また撮影もできるはず.楽しみ楽しみ♪

 

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2012年3月20日 (火)

春分の日

  今日(4月20日)は春分の日.「国民の休日」ではあるが,私はあまりにもやることがいっぱいありすぎて,朝からドタバタと走り回りながらめちゃくちゃ忙しい日を過ごしている・・・のは置いといて・・・

  「春分の日」と言えば,「昼の長さと夜の長さが等しくなる日」と一般的に言われるが,実はそうではない.
  地球にもし大気がなければ,「春分の日」は,日の出の時に太陽の中心と地平線が一致してから,日の入りの時に太陽の中心が地平線に一致する時刻までの時間と,次の日の出の時に太陽の中心が地平線に一致するまでの時間はほぼ同じになる.ところが,地球には大気があるので,地平線近くに見える天体の光は大気で屈折して少し浮き上がって見え,したがって,日の出の時に太陽の中心が地平線に一致する時刻は少し早くなり,日の入りの時は少し遅くなる.また,「昼の長さ」とはすなわち日の出の時刻から日の入りの時刻までのこと.ところが,日の出,日の入りの時刻とは,太陽の上側の縁が地平線に一致した時刻と定義されている.つまり,「日の出」の時刻は,太陽の中心が地平線に一致する時刻より少し前であり,「日の入り」の時刻は,太陽の中心が地平線に一致するより少し後ということになる.
  その他,いくつかの理由も影響して,春分の日の昼は夜よりも少しだけ長いのだそうな.

  試しに,iOS用のアプリ「月読君」で調べてみると,今日の水戸地方の日の出は05:41,日の入りは17:49で,昼の長さは12時間と08分.ということは夜の長さは11時間と52分.あ,本当に昼の方が16分だけ長い.

・・・というわけで,その「春分の日の夕日」を一枚.
春分の日の夕日 2012年3月20日特に意味はないけれど・・・あ゛,「日の出」と「日の入り」両方の写真を撮っておけばおもしろかったかも・・・

 

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2012年3月19日 (月)

楽しい工作

  昨日(18日)は訳あってここを更新できなかったので,一日遅れになってしまったが・・・

  一昨日(17日),午前中に市内小中学校の先生を対象に,5月21日の金環日食について,「安全な観察方法」についての講習会.
  「日食めがね」を使うのが一般的で,方々でも販売されているのだが・・・

  「日食めがね」,やっぱりどうも安心できない.そもそも「日食めがね」の中には「本当に安全なのか?」と疑問に思うようなものもあるし,たとえ安全な「日食めがね」を使ったとしても,使い方を間違えれば,やっぱり事故につながる.正しい使い方をしたとしても,「ついうっかり」太陽を直視してしまう危険性はどうしてもなくならない.

  で,一番安全な観察方法は,ピンホールを使って投影する方法だと思う.これなら,直接太陽を見るわけではないので目を痛める心配もないし,レンズも使わないので発火したりする心配もない.
  2009年7月の日食に向けて,いろいろと工夫したものだ.
  最初に作ったのが↓
ダンボールを利用した日食観察道具 ダンボールの箱に塩ビ板を貼って小さな穴を開け,反対側に覗き窓を開けてある.これで,箱の底面に太陽の像が写るのだが・・・

  小さい.直径3mm程度.

  この方法だと,原理的にはピンホールから投影面までの長さが長ければ長いほど,投影される太陽の像は大きくなるわけで,

「よっしゃ,でっかいのを作ってやるか!」
ということで作ったのが↓
ボイド管を利用した全長2mの日食観察道具 ホームセンターで売っている「ボイド管」を使ったもの.これで全長2.3mほど.これだと,太陽は100円玉くらいの大きさに写る.2009年の日食の時,結局曇っていてコイツの出番はなかったけれど,晴れていれば結構いい感じだっただろうと思う.

  が,

  やっぱりデカすぎ.コイツを作ろうと思うと(いや実際は大した作業ではないのだが),普通の人ならしり込みをしてしまうだろう.学校の先生に何とか自分で作ってもらおうと,もっと簡単なものを考えた.ホームセンターの店内を歩きながら.

  で,できるだけ作業がすくなくなる材料を選び,実際に作ってみた.しかも,やっぱりしり込みをされないように,できるだけいい加減な工作で.寸法を測ることもせず,いきなりカッターでダンボールをザックザックと切り,ボイド管を突っ込む.覗き窓を開け,底に白い紙を貼る.
  10分もかからずに完成したのが↓
10分で完成!ボイド管を利用した日食観察道具 試しに太陽に向けてみると,
「おぉ!こりゃいいじゃないか!」
ピンホールで投影した太陽像直径1cmほどの太陽像がくっきり.
  こんないい加減な工作でこの結果なら,学校の先生方にもおすすめだ.しかも,(想定はしていなかったのだが)全体の大きさが大きすぎず小さすぎず,なかなか絶妙である(と思う).大きすぎでは小学生では扱いづらいし,小さすぎると下側から覗き込んで太陽を見ようとして,やっぱり事故の危険性が生まれてしまう.小学生でも充分扱えるほど小さく,下から覗き込むには大きい.この大きさ(ボイド管の直径10cm,長さ1m)だと,子供たちの注意は太陽が写っている「下」に向いてくれるに違いない.

  そして一昨日の講習会.集まった先生方に,コイツを一緒に作る希望をとったところ,ほとんどの人が希望してくれた.そのまんまホームセンターに行って材料を買い,戻って来て工作にとりかかる.

  いやぁ,大の大人がこういう工作に熱中している姿というのもいいもんだ.あれやこれやと話をしながら,独自の工夫をする方も,何と全長2m(上の写真と同じ)の巨大なものに挑戦する方もあった.

  工作が簡単なだけに,学校に戻ってから,同じようなものをいくつも作ってくれることを期待.子供たちがワイワイいいながらこれで日食を観察している姿を思い浮かべるとなんとも嬉しい.

  当日,おそらく実況中継なんかもあるだろうけど,こうして自分でつくった道具で観察する方がずっと楽しいんですよ.

  やっぱりこれからはローテクの時代だ!

 

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2012年3月17日 (土)

こんなことも

  昨日(16日)夕方は「定期観望会」.
  しかし,日が暮れる頃はほぼ曇り.天気予報も下り坂.
「こりゃあもうダメだね」と思って中止を決定しようと思ったところ,西の空に木星と金星がはっきり見えるようになった.
「どうしていつもこうなっちゃうのかねぇ.(晴れるのか晴れないのか)どっちかはっきりしろ!・・・なんて言ってると,また雹が降ってきちゃったりして」
  晴れることは期待せずに,とりあえず会場へ.

  会場に着いてみると,
「あ,晴れてきた・・・」
いつしか星が良く見えるようになっていた.と,そこへ,2組のグループが到着.両方とも,今回初めて参加されるグループだ.「常連さん」たちは,この天気を見て今回は諦めたらしい.

  で,まずは金星(いや,木星を導入しようとしたら,金星が入ってしまった).
「(望遠鏡を)覗くと,『え!?』ってびっくりしますよ」
「あ,ホントだ.半分!」
「金星は,月と同じように満ち欠けするんですよ.今日はちょうど半月みたいでしょう?」

  という具合に始まり,観望対象は木星,火星,アルコルとミザールなどなど.

「あれ何ですか?ほら,あそこにプツプツって星が固まってるやつ」
「あぁ,昴ですね.せっかくだから望遠鏡で見てみましょうか」
「うわぁ,星がいっぱいで綺麗♪」
「でしょう?」
こういうこぢんまりとした観望会はこれができるからいい.

  少人数ながら,ワイワイとなかなか盛り上がった良い観望会だったと思う.
  帰り際,
「とっても楽しかったです」
と言われた.いやぁ,そう言っていただけるのが何より嬉しいんですよ.

  機材を撤収し終わった時,見上げた空は・・・ベタ曇り.良く晴れて星が見えていたのは観望会の時間帯だけだった.
  こんなこともあるんだねぇ・・・

 

今年の観望会 予定…17 実施…10 中止…4 延期…1 屋内(外)で天文教室…2 勝率….588(10勝7敗)
連敗にはならず,貯金が一つ増えて 3.

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2012年3月16日 (金)

春の空

  昨日(15日)夕方は快晴.
  何はとりあえず,西の空にならぶ金星と木星を一枚.
夕空に並ぶ金星と木星 2012年3月15日(クリックで拡大,600 x 900 pixel, 87kb)
だいぶ離れてきたが,空が良く晴れていた分,昨日の夕方が一番綺麗だったかもしれない.

  例によって例のごとく,一度就寝した後,03:00頃また外へ.
2012年3月15日 自宅にて 一応快晴.でも,明るい月が昇ってきている(上の写真,左下の明るい光が月)とは家,暗い星が見えづらい.春先に特有の,どことなく霞んでいるような空ではある.そこそこ冷え込んではいたものの,
「うーん,春だねぇ」
  この時期,空の透明度を判断するのに,いつもからす座がどの程度見えるかを基準にしている.
  そのからす座にカメラを向けて一枚.
からす座 2012年3月16日 むぅ,だめだねこりゃ.就寝・・・してすぐに震度3の地震.あーあ,これはいつまで続くのかねぇ・・・

 

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2012年3月15日 (木)

一日で

  昨日(14日)も夕方は晴れ.
  西の空に並ぶ金星と木星を撮影すべく,昨日も早めに帰宅.
西空に並ぶ金星と木星 2012年3月14日(クリックで拡大,600 × 900 pixel,92kb)
  比較のために一昨日(13日)の写真↓.
夕空に並ぶ金星と木星 2012年3月13日 (クリックで拡大,600 × 900 pixel,100kb)
撮影した時刻が違うので高さが違っているけれど,木星に対して,金星の位置が変わっているのがわかる.
  さらに,この2つの惑星のあたりだけを拡大してみると・・・
  昨日↓
西空に並ぶ金星と木星(拡大) 2012年3月14日 一昨日↓
西空に並ぶ金星と木星(拡大) 2013年3月13日 たった1日でこれだけ位置関係が変わるもんなんだねぇ.さすが金星.ちょっと驚き.

  ところで,昨日,この写真を撮る少し前,東北地方で強い地震があり,津波も観測された.さらに,この後には今度は千葉県東方沖を震源とする大きな地震があり,水戸地方でも震度4の揺れを観測した.
  こう大きな地震が続くと,どうしても「もしかして・・・」という気になってしまうが・・・
「大きな地震が起こったらどうしよう」
と不安がっていては精神衛生上よろしくない.地震が起こっていないのに,起こるかもしれない地震を心配して病気になったんではつまらない.ここはひとつ,これを「いざ!という時にどう行動するか」をもう一度確認する良い機会ととらえることにしよう.それをやって損をすることは何もないわけだから・・・

 

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2012年3月14日 (水)

金星と木星

  夕方の空で,金星と木星が並んで見えている.
  昨日(13日),夕方は雲が多かったもののとりあえず晴れ.並んだ金星と木星が綺麗に見えていた.
  これを写真に撮ってやろうと早めに帰宅.
夕空に並ぶ金星と木星 2012年3月13日 (クリックで拡大,600 × 900 pixel,100kb)
明るく見える金星と木星の上にはも写っていて,絵的に結構綺麗かも.

  この後一度就寝.例によって03:00過ぎに目が覚めて,
2012年3月14日 自宅にて 快晴というわけではなく,月の下の方に結構雲が出ていた.

  うぅ.さぶ・・・今朝の水戸地方は結構冷え込んでいた.

  金星と木星は,今日の夕方が一番近いはず.晴れていたらぜひどうぞ.

 

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2012年3月13日 (火)

久々の星空

  ここのところ天気が悪く,しばし星空を眺めるチャンスもなかった.
  昨日(12日)の夕方,西の空には並んで輝く金星と木星が綺麗だった(写真に撮りたかったのだが,カメラは手元になかったので残念!).

  03:00過ぎ.
2012年3月13日 自宅にて 快晴.やや寒かったが,とりたてて冷え込んでいるというわけでもなく,まぁこの季節ならこのくらいだろうといった程度.
  ふと目をやると,東の空に夏の大三角が昇っていたのでとりあえず一枚.
昇る夏の大三角 2012年3月13日 月が明るかったのであまり撮影意欲は沸かなかったが,しばし夜空を眺めながら散歩してみた.

  ・・・

  やっぱり思い出すのは1年前のこと.
  震災直後,災害対策として,私も夜間職場に詰めていることがあった.
  夕方になると,夕食を求めてあちこちと歩き回る.ガソリンが手に入りにくい状況だったので,自家用車を使えなかった.まだ停電で市内は暗く,営業している店も少ない.方々歩きまわってようやく営業しているお店を見つけて入ってみるが,食べ物の棚は空っぽ.最初の数日はスナック菓子などが手に入ったが,それも数日で手に入らなくなった.ようやく缶入りの「コーンポタージュ」を見つけた時の嬉しかったこと!
  ある日,職場の同僚と,
「さて,晩飯を探しにいくか」
と出かけたのだが,この日はどうにも何も手に入らなかった.しばし歩き回って,見つけた自動販売機.
「あ,バナナオレ・・・」
「これなら少しは腹の足しになるんじゃね?」
この日の夕食は缶入りのバナナオレだった.
  職場への帰り道,バナナオレを飲みながら,夜空を眺めながら歩いた.この晩は快晴,月齢は違うけれど,空には今朝と同じように明るい月が輝いていた.停電はまだ一部しか復旧しておらず,人工の明かりが少ない中,月光に照らされた光景は印象的だった.普段見慣れているはずの街並みが,まるで別世界だった.

  ・・・

  そんなこともあったなぁ・・・

  地上のことと関係なく,夜空に輝く星々は去年とおんなじだ.こうして星空を眺めていると去年のことはなんだか悪い夢を見ていたのではないかという気にもなる.

  でも,そんな気分で去年のことを思い出していられるのは幸せだ.そもそも思い出せない人も,まだまだ思い出したくない人も,思い出す余裕すらない人も多いのだから.

 

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2012年3月12日 (月)

なにもそこまでしなくても

  昨日(11日)で震災からちょうど1周年.
  夕方から特別観望会「あの日の夜空を忘れない」を予定していた.

  もし快晴であれば,観望会場で冷却CCDを使い小惑星「Tohoku」の撮影に挑戦してみようとはりきっていた.

  が,

  予報によれば「夕方は曇りで所により一時雨」だとか.

  少々の曇りならば,スクリーンにPCの画面を写して,震災当日の夜空の再現だとか,小惑星「Tohoku」命名の経緯だとか,震災で被害を受けた天文台の現在の状況といった内容の話をするつもりでいた.

  観望会開始予定時刻の1時間ほど前.

  空の大部分は厚い雲に被われていたが,金星と木星,それから南の空にはシリウス,東の空に火星など,中途半端な空模様でも観望対象になりそうな星々が時折顔を出していた.昨日は特別な日なのでそれでも観望会は決行するつもりではあったのだが,やっぱり中途半端な天気というのはやりづらいわけで,

「中途半端な天気になるなら,いっそのごと雨になっちゃえばいいのに」

というのも本音だった.

「どっちかはっきりしてくれよ」

  そして,観望会開始予定時刻.

・・・弱い雨・・・

  当然,この天気では中止するしかないのだが,このくらいの雨だと,参加者が問い合わせをせずに会場に来てしまうこともあるので,会場で待機していなくてはならない.

「どうせもう(観望会は)無理なんだから,いっそもっとしっかり降ってくれればいいのに」

なんて思っていたところ,突然激しい音が.
雹 2012年3月11日 その1 なんと大粒の雹(大きいもので直径1cm弱くらい)が降ってきた.そして,あっという間に
雹 2012年3月11日 その2 あたりは真っ白.

  いやね,確かに「どっちかはっきりしてくれよ」と思いましたよ.でもね,何もそこまでしなくたっていいじゃないか.

  ま,望遠鏡を展開した状況でこんなものが降ってきたら大変だったから,そうならなかっただけまだマシか.

  それにしても,去年の同じ日がこんな天気じゃなくて良かった・・・

 

今年の観望会 予定…16 実施…9 中止…4 延期…1 屋内(外)で天文教室…2 勝率….563(9勝7敗)
連勝できず,貯金が一つ減って 2.

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2012年3月11日 (日)

地震

  昨年3月11日の東日本大震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします.
  また,大切な人を亡くされた方々,今なお不自由な生活を強いられている方々に心よりお見舞い申し上げます.そして,被災地域の,一刻も早い復興を祈念いたします.



  このブログ,昨年の今日(3月11日)の記事を見てみると,アップロードの時刻は14:32であった.そのわずか十数分後,あのようなことが起こるとは夢にも思っていなかった.

  あの地震からまる1年.

  昨日(10日),城里町ふれあいの里天文同好会のメンバーが,復旧成ったふれあいの里天文台に集まった.復旧工事が始まるため,昨年の11月以来活動を停止していたので,このメンバーで集まるのも久しぶりであった.

 

天文台に入るのも久しぶり.ちょっとドキドキしながら入ってみると,実に綺麗になっていた.新しいペンキの匂いもなんだか嬉しい.
  そして,望遠鏡のあるドームへ.
  昨年の地震で,40cm反射望遠鏡が,赤道儀ごと台座からずれてしまった.地震後,最後に見た時は悪くすれば余震で倒れてしまいそうな望遠鏡をロープで縛り付けている,痛々しい姿だった.
  その望遠鏡も修復が完了.望遠鏡の光軸も,赤道儀の極軸も調整が完了,「いつでも使える」状態になっていた.
  すっごく嬉しかった.なんだか,重い病を患っていた友人の,久しぶりの元気な姿を見るような気分だった.

  「これでまたここで観望会ができるんだ」

  またここで,たくさんの人と星を眺められる.よりたくさんの笑顔に出会えるように,これからまた気を引き締めて頑張らなければ.

  夕方晴れていれば(身内で)観望会の予定だったが,天気が悪かったので場所を変えて懇親会.この懇親会には,これから天文台を支えてくれる(であろう)若い人も参加してくれて,これまた嬉しかった.

  震災からまる1年というタイミングで天文台が無事復旧,そして新しい若い力も加わって私のやる気も倍増.

  今年は去年の分まで頑張らなきゃ!

 

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2012年3月10日 (土)

あれから1年

  明日(11日)で東日本大震災からまる1年となる.

  あの地震の直後は,とにかくいろいろと混乱していたし,私自身も被害の確認やら,ちらかった室内の片付け(幸いにも,職場の建物そのものには大きな被害はなかった.自宅ではガラスが割れ,屋根瓦が落ち,塀は見事に倒れていたけれど)などに忙しく,あまり物事を考えている余裕がなかった.
  数日が経ち,少し落ち着きを取り戻して来た頃,頭をもたげてきたのが,
「自分は何をしているんだろう?」
ということだった.私のような者は,こういう災害の時,直接役に立てることが何もない.
  あの頃の多くの人と同じように,「何かできないのか」という思いと,「何もできない」という無力感の間で,私なりに苦しんだものだった(いや,犠牲になった方々や,その身内の方々,避難生活を余儀なくされた方々の苦しみに比べればどうということはないものだったのだろうが).

  数週間後,いわき市から避難されて来た方々が生活している避難所で観望会を行った.不安を背負い,慣れない場所で不自由な生活をしている人に,少しでも気を休める場を提供したいという思いからであった.
  最初は,
「こんな時に何しに来やがった!」
と神経を逆撫でしてしまうんじゃないかと凄く不安だったが,終わってみれば大変喜んでいただけたようで,観望会終了時には握手を求められたりもした.

  その時,私なりにできることを見つけた気がした.私にできるのは,「頑張ろう」「頑張ろう」という声であふれている中,「少し休もう」という声を出すこと,そして,つい下を向いて目の前の現実ばかりを見てしまう状況の中で,少しでも上を向いて,「夢」に思いを馳せる機会を提供することじゃないかと思ったわけだ.
  そしてこの1年間,新聞の連載記事や,観望会,天文教室などでする話など,私なりにそのことを常に念頭においてきたつもりだ.

  果たして何かの役に立てたのかどうかは,私自身にはわからないけれど.

  さて今日はこれから城里町ふれあいの里天文同好会の例会.天文台が被災(望遠鏡が台座からずれてしまっていた)し,長らく閉館だったことから活動を休止していたが,その天文台も復旧工事が終わり,ようやく活動再開である.今晩はそれを祝う懇親会の予定もある(いや晴れたら観望会の予定なのだが・・・晴れそうもない・・・).
  そして地震のあった当日の明日夕方は,「特別観望会 〜あの日の夜空を忘れない〜」の予定.「あの日」の夜は停電で真っ暗,夜空は非情なまでに美しい星空だった.3月11日に,(できるだけ自宅の電気を消して)夜空を眺め,あの日の夜空を思い出して,防災への思いを新たにするとともに,電気を自由に使えるありがたさを思い出そうというのが狙いだ・・・どうにも天気が悪くて中止になりそうだけど.

  今朝も茨城県北部で震度5弱を記録する地震があった.震災直後に比べればだいぶ回数は減ったけれど,こちらも早く落ち着いて欲しいものだ.

 

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2012年3月 9日 (金)

フライト 5A (後編)

  ペーパークラフト国際宇宙ステーションシリーズ,第14回の今回は,フライト5A(後編).
  2001年2月12日,まず,「Z1トラス」船首側の仮取り付け位置に取り付けられていた「PMA-2」が,「デスティニー」船首側の共通結合機構に移設された.当初,この日の船外作業はここまでの予定だったが,作業が予定よりスムーズに進んだため予定を変更,「デスティニー」を「アトランティス」のペイロード・ベイに固定していた支持回転軸へのカバーの取り付け,後のフライト6Aで運ばれるロボットアームの「足場」となる「PDGF : Power and Data Grapple Fixture」の取り付け,そして,「デスティニー」地球側に取り付けられた窓のカバーの取り外しと代わりのシャッターの取り付け等が行われた.
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション (2001年2月12日の姿)船首側に「PMA-2」が取り付けられた「デスティニー」↓
船首側に「PMA-2」が取り付けられた「デスティニー」支持回転軸にカバーがかけられた「デスティニー」↓
支持回転軸にカバーがかけられた「デスティニー」 「デスティニー」地球側に取り付けられた「PDGF」とシャッターが取り付けられた窓↓
「デスティニー」地球側に取り付けられた「PDGF」とシャッターが取り付けられた窓

  2月14日,前のフライト4Aで「P6トラス」最上部に移設されるまで「SASA」が取り付けられていた「Z1トラス」の右舷下部に,今回のフライトで運ばれた2基めの「SASA」が取り付けられた.
  そして,右舷側のラジエーター(PVR)が展開された.これで「P6トラス」に装備されている3基のラジエーター全ての展開が完了した.
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション(2001年2月14日の姿)

  「Z1トラス」右舷下部に取り付けられた2基めの「SASA」↓
「Z1トラス」右舷下部に取り付けられた2基めの「SASA」 展開された右舷側の「PVR」↓
展開された右舷側の「PVR」

  2月16日,STS-98「アトランティス」が分離.
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション(2001年2月16日の姿)

  「フライト5A」としてはここまでで終了だが,

  2月24日,「ズヴェズダ」後方のドッキング・ポートにドッキングしていたソユーズ宇宙船(TM-31)が「ザーリャ」地球側のドッキング・ポートに移動した.「ズヴェズダ」後方のドッキング・ポートには,次のフライト3Pでプログレス補給船(M-44)がドッキングすることになる.
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション(2001年2月24日の姿)ザーリャ」地球側のドッキング・ポートに移動したソユーズ宇宙船(TM-31)↓
「ザーリャ」地球側に移動したソユーズ宇宙船(TM-31)

・・・というわけで,「フライト5A」が完了.

  実は一番苦労したのが,
「『アトランティス』がドッキングした状態で,『ユニティ』に取り付けた『デスティニー』をどうやって支えるか」
だったりする.実物は軌道上にあるからいいけど,地上で組み立てる模型には当然重力がかかるわけで・・・

   完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ→ “Flight 5A

  ところで・・・

  今朝(9日朝),地元の某新聞のトップには,公開されたH-ⅡB3号機第一段の写真がどーんと載っていた.
  それを見た職場のある方が,
「ペーパークラフトみたい!」

・・・

  いやそれじゃあ逆です.なんかちょっと光栄な気分ではありましたが.

 

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2012年3月 8日 (木)

「太陽嵐」接近中

  太陽で2度にわたり太陽フレアに伴う大規模なコロナ質量放出(CME)が発生,100億トン分の荷電粒子による「太陽嵐」が現在地球に到達していると思われる.

  ・・・という記事が発表されると,どうしても大規模な災害だとか,実生活上に及ぶ多大な影響を想像してしまいそうだが・・・

  確かに,その心配がないではない.過去にも,大規模な停電が起こったり,石油パイプラインに大電流が流れて火災になったりとういうこともあった.

  でも,今回はそれほど心配する必要はないらしい.宇宙天気予報を見てみても,短波通信に影響を与えるデリンジャー現象などは大した規模になっていない.
  どうやら,地磁気で守られている地上で生活している我々が何かを心配する必要はなさそうだ.現在までに,何か大きなことが起こったというニュースもない.

  が,地磁気で守られていない宇宙空間では大変だ.火星探査機「のぞみ」の電源系統に深刻なトラブルを引き起こしたのは太陽フレアの直撃によるものと見られていた(どうやらそれが直接の原因ではないらしいという見方もある)し,あの「はやぶさ」も太陽フレアに遭遇,太陽電池による発電量の減少やメモリーエラーが発生していた.人工衛星に運用に携わっている人は今晩から明日にかけては大変かも.

  なんて思っていたら,どうやらそれも大して心配はいらないようだ.こういう状況になると,国際宇宙ステーションに滞在している宇宙飛行士はステーション内のシェルターに退避することもあるが,今回はそういう対策を講じない方針らしい.

  それよりも,極域では「非常に美しいオーロラが期待できる」そうな.

  オーロラかぁ・・・一度は見てみたいなぁ・・・

 

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2012年3月 7日 (水)

うらやましい?

  日本人宇宙飛行士の古川聡さんが,国際宇宙ステーションに滞在中にLEGOの国際宇宙ステーションを組み立てた記事があった(元ネタはこちら→Astronaut builds LEGO space station inside real-life space station).そして,古川さんも自身のツイッターでそのことについてつぶやいている.

  国際宇宙ステーションは実に複雑な形をしている.これの模型を作ろうとするとこれがかなり大変.何より,本物は地球周回軌道上の微小重力の環境にあるので問題ないのだが,地上の模型には当然1Gの重力がかかるわけで,
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション(2001年2月28日の状態) 私のペーパークラフト(実は上の写真はここではまだ記事にしていない,フライト3Pの時のもの)も上の写真のように,この複雑な構造のものをどうやって支えるかが一番苦労するところ.
  私のはペーパークラフトだが,古川さんが作ったのと同じ「LEGOの国際宇宙ステーション」も一般に販売されている.それを作る方も多分「どうやって飾ろうか?」に苦心されると思うのだが・・・
  古川さん,本物の宇宙ステーションの中でこれを作る際には,
「無重力で小さなピースが飛び散るため,透明な箱の中で作業し大変でした」
とのことだが,
「どうやって支えようか」
とか,
「ここのところはどうやっても重さで垂れてしまう」
なんてことは気にしなくていい.なんかちょっとうらやましいぞ.

  ・・・っていうか,本物の宇宙ステーションの中にいられたことの方が137億倍うらやましいんだけど.

 

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2012年3月 6日 (火)

小惑星「Tohoku」

  埼玉県のアマチュア天文家佐藤直人さんが,昨年5月,1997年に自身が発見した小惑星に,東日本大震災の犠牲者への鎮魂と復興への願いを込め,「Tohoku」と名づけることを国際天文学連合小惑星センターに申請,1ヶ月あまりで認定され,小惑星23649は晴れて「Tohoku」という名前で呼ばれることになった.
  この小惑星「Tohoku」,偶然にも震災発生からちょうど1年となる今年3月11日,太陽-地球と一直線に並ぶという.そして,その位置は,「小接近」となっている火星の近くだとか.

  その3月11日,「あの日の夜空を忘れない 〜メモリアルライトダウン〜」を呼びかけ,「特別観望会」を実施する予定.

  で,ふと思いついた.

  会場に冷却CCDを持ち込んで,その「Tohoku」の撮影に挑戦してみようか・・・
  小惑星「Tohoku」は17.7等,主砲の30cm反射をもってしても「見る」のは無理だが,軌道要素はわかっているので,望遠鏡を向けることは難しくない.問題は,普段人工の明かりにあふれている場所で,冷却CCDをもってしても果たして写ってくれるかどうか.
  ただ,以前撮った↓この写真,
ペルセウス座の『二重星団h-χ』
大きな画像は↓からどうぞ.
『二重星団h-χ』大きな画像(1024 x 768 pixel,429kb)

  空が暗い場所で撮影したとは言え,無改造のデジタル一眼で,総露光時間は60分,これで,よくよく調べてみたところ18等まで写っていた.ならば,空の透明度さえ良ければ,冷却CCDでなら17.7等の「Tohoku」だってもしかしたら写ってくれるかもしれない.
  まぁそこはそれ,今回は「挑戦する」ことに意義があるかもしれない.ちょうど3月11日,観望会のその場で挑戦,写れば良し,写らなくても,観望会の参加者と,震災で犠牲となった人々への鎮魂の思いを共有できればそれでも良し.

  よ〜し,ここは挑戦してみるか!

  問題は天気.予報によれば・・・「曇り」・・・なんてこった.
  でも諦めるのはまだ早い!天気予報なんてしょっちゅうハズレるんだから・・・いつもハズレて泣かされてるんだから,たまにはハズレて喜ばせてくれよ・・・

 

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2012年3月 5日 (月)

天体望遠鏡

  仕事柄,
「天体望遠鏡を買おうと思うんですが,どんなのを買ったらいいんでしょう?」
という質問を良く受ける.
  そんな時,まずこう聞き返している.
「それで,どんなものを見たいんですか?」
で,たいていの場合,答えは,
「月とか,土星とか・・・」
そうしたら,こう答える.
「ならば,買わないことをお勧めします.まずは,その予算で,日本全国にたくさんある公開天文台に行くことですね.それならば,同じ予算でもずっとずっと良い望遠鏡で見られますから」

  ずーっと昔の天文雑誌に,こんな川柳が載っていた.

  月を見て 土星を見たら インテリア

  「天体望遠鏡が欲しい」ということで,低予算で買える,いわゆる「初心者向け」という望遠鏡を買う.で,とりあえず月に向けてみる.
「ほー!すげぇ」
で,「土星が見えるんだってさ!」
ということで土星に向けてみる.
「うわぁ,ホントに環がある!・・・でも小せぇ・・・」
でもまぁここまではいい.
  でもそれも次第に飽きてきて,次となると・・・はて困った・・・
  かくして,せっかく手に入れた望遠鏡はインテリアとして余生を送ることになってしまう.

  なので,とりあえず「買わない」ことをお勧めするというわけだ.
  とは言え,やっぱり「見たい時に見たい」し,一度欲しいと思うとやっぱり「マイ望遠鏡」は欲しいというのが人情.そこでお勧めするのが,先日も「望遠鏡工作教室」で作った,オルビィスの「コルキット スピカ」である.この望遠鏡,お値段は二千円と少し.「工作」としてもそこそこ楽しめるし,何より設計がとても優秀で,ちゃんと作ればとても良く見える(私はいつも説明をしながら作るので出来にばらつきがあるのだが,一番良く出来たものでは,土星の「カッシーニの隙間」がちゃんと見えたことがある).ちょっと扱いは難しいかもしれないが,その分,これを扱えれば,望遠鏡を操作するための基本はきっちりマスターできる.さらに,もし飽きてしまっても,あんまりもったいなくない.
「で,これに物足りなくなった時は,覚悟を決めて,予算も十万円から数十万円,そして,『その望遠鏡で何をしたいのか』をはっきりさせて,(天体望遠鏡の)専門ショップに相談するといいと思います」
という具合に案内している.

  が,先日,ある人から同じような質問を受けた.
「天体望遠鏡を買おうと思っているんですけど・・・」
「で,いくらぐらいのヤツ?」
「全部セットで◯十五万くらい」
「え゛〜!!!!!!」
いや実はこの人,私の仕事を手伝ってくれている大学生で天文の心得も結構あるので,そういう望遠鏡を買うというのも
「さもありなん」
ではあるし,引き止めようとも思わないけれど,

  あーあ,君もついに悪の道に足を踏み入れちゃったねぇ・・・

それを買ったらもう後には引けないぞ.
聞けば,「天体写真もやってみたい」のだそうな.

  天体写真ねぇ・・・

私としては大変嬉しいことでもあったりはするのだが,天体写真に手を出すと泥沼にハマるからねぇ.

  ・・・そう,私のように・・・

  人生を狂わせない程度にやってね.

 

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2012年3月 4日 (日)

望遠鏡工作教室

  昨日(3日)は午後から市内某所で望遠鏡工作教室(…というわけで,午前中から慌しく,昨日もここを更新できなかったというわけだ.またしても言い訳だけど).いつもの通り,オルビィスの「コルキット スピカ」を作る工作教室である.

  このイベント,毎年この時期に行っているのだが,5,6年くらい前は,1時間半でもやや時間が余っていた.望遠鏡を作り上げ,ピント合わせと望遠鏡を見たい物に向ける練習をして1時間半といった感じだった.
  ところが,昨年は時間が思いっきり足りなかった.予定の1時間半が過ぎてもまだ先が見えず,一度中断してから再開,そこからまた1時間以上かかってようやく完成.
  それというのも,昨年参加した子供たちは,目の前で説明されるまでジーッとまっている子供が多かった.結局,ほとんど一人一人に説明をする羽目になり…これじゃ時間がかかるのも当たり前だ.

 

「さて今年はどうなることか」と心配しながらのスタートとなった.

  今年の子供たちは,昨年よりも自発的に作業を進める子が多かった.が,半面,説明を全然聞かず,説明書も読まずに進める子も多く,「いやだからそうじゃないってば!」という場面が多々あり,結構大変だった.私が気がついた時には既に間違って接着した後でリカバリーに四苦八苦・・・ということもしばしば.

  で,やっぱり1時間半では終わらなかったが,一時中断した後は30分ほどで全員完成.まぁ昨年よりは早かったか.

  それにしても・・・

  接着剤が手につくのを嫌がる子の多いこと!接着剤と言っても木工用ボンド,手についたとしても両手を擦り合わせれば落ちてしまうわけで,
「ほらね,こうやって手についても大丈夫だから,気にしないで」
とわざわざ実演までして見せたのに,やっぱりおっかなびっくり.中には,はみ出したボンドをティッシュペーパーで綺麗に拭き取ろうとして,そのティッシュペーパーが本体にくっついてしまって泥沼にハマる人も.

  最近の子供たちは「工作」ってあんまりやらないんだねぇ.

  工作教室終了後は,それぞれが作った望遠鏡を手に外へ.天気が心配だったが,なんとか晴れ間が広がり,作ったばかりの望遠鏡で各々が月を見ることに挑戦.
  ここでもまた,
「ねぇ,全然見えない」
という子が多数.「見えるはずだぞ!どれ,貸してごらん」
と言って,望遠鏡を月に向け,ピントを合わせてみる.
「ほーら,すっごく良く見えるだろ?」
「うわー!ホントだぁ」
半分意地悪かもしれないが,あえて望遠鏡の向きとピントをずらして返す.
「えー,ずらしちゃったの〜」
「自分でやらなきゃ面白くないじゃない」
「だって,できないんだもん」

・・・君たちねぇ,自分で苦労して工夫しなくちゃものごと面白くないぞ.

  というわけで,望遠鏡工作教室,その後の観望会ともにとりあえず成功裏に終わったものの,
「できないことを,自分でなんとかしようという子が少ないのかなぁ」
という感想.

 

「ものづくり日本」,これで大丈夫なのか?

 

今年の観望会 予定…15 実施…9 中止…3 延期…1 屋内(外)で天文教室…2 勝率….600(9勝6敗)
連敗にならず,貯金が一つ増えて 3.

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2012年3月 2日 (金)

フライト 5A (前編)

  ペーパークラフト国際宇宙ステーションシリーズ,第13回の今回は,フライト5A.(これもあまりに長くなりすぎるので,今回は前編のみ).
  2001年2月9日,STS-98ミッションのスペースシャトル「アトランティス」がドッキングした.このミッションでは,ISS最初の実験棟「デスティニー」が取り付けられる.

  まずは,STS-98「アトランティス」.
1/100スケールペーパークラフトによる 軌道上のスペースシャトル「アトランティス」(STS-98) ペイロード・ベイ後部に搭載されている円筒形のものが「デスティニー」である.

  「ユニティ」地球側に取り付けられた「PMA-3」にドッキングして↓
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション(2001年2月9日の姿) ドッキングした状態のSTS-98「アトランティス」↓
国際宇宙ステーションにドッキングした STS-98「アトランティス」

  2月10日,まず,「ユニティ」前方に取り付けられていた「PMA-2」が,「Z1トラス」船首側の仮取り付け位置に移設された.次いで「ユニティ」前方の共通結合機構に「デスティニー」を取り付けられるためであり,「デスティニー」取り付け後,「デスティニー」前方の共通結合機構に取り付けられることになる.
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション(2001年2月10日の状態(2))Z1トラス」の船首側仮取り付け位置に取り付けられた「PMA-2」↓
「Z1トラス」の仮取り付け位置に取り付けられた「PMA-2」

  続いて,実験モジュール「デスティニー」が「ユニティ」船首側の共通結合機構に取り付けられた.
  「デスティニー」は重量14t,長さ8.5m,直径4.3mの円筒形をした実験モジュールで,微小重力環境を利用した様々な実験機器を取り付けられるように設計されている他,ISS内の環境,通信,電力などを制御する機能も備えている.また,室内は重力を除けば地上と同様の環境に保たれ,地球側には窓も取り付けられている.
  なお,今回のミッションで運ばれたのは,「デスティニー」本体のみであり,実験装置などは続くフライト5A.1で運び込まれることになる.
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション (2001年2月10日の状態(2))ユニティ」の船首側共通結合機構の取り付けられた「デスティニー」↓
「ユニティ」船首側に取り付けられた「デスティニー」

・・・というところで,長くなるので次回に続く.

 

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2012年3月 1日 (木)

小さな小さなクレーター

  天文教室などの折,
「月とかを望遠鏡で見た時に見える,(映像を写して)この丸い穴ぼこのようなのを何て言うか知ってる?」
と聞けば,
「クレーター!」
と答える子供はほぼ必ずいる.で,
「じゃあ,これがどうやってできたか知ってる?」
と聞けば,詳しい子ならば
「隕石が衝突したから!」
と答える.小学生でもこのくらいは知っている子がいるというこだ.

  が,こうなるともうそう単純には行かない.

  小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った「イトカワ」の微粒子を調べた結果,そのいくつかに直径100〜200nm(ナノメートル)という,猛烈に小さいクレーターが見つかった.これは,直径10〜20nmという小さな粒子が秒速数十kmという速さで衝突したため,と考えられるが,その粒子がどうやってそれほど高速にまで加速されるのかは謎ということらしい.

  「はやぶさ」が持ち帰った粒子は大きいものでも0.1mm程度.その小さな粒子の表面にさらにずっと小さな「クレーター」があったというのは面白い.形から言っても,その小さな粒子はまんま「ミニチュア小惑星」みたいじゃないか.

  今回のニュースにあったものは電子顕微鏡での観察の結果だが,もう少し大きくて,光学顕微鏡で見られるようなもの(別に「イトカワ」のものでなくていいから)はないんだろうか?(電子顕微鏡だと,実際には「モニター」を見ているわけで)

  「望遠鏡」じゃなくて「顕微鏡」で見るクレーターか.もしあるなら是非とも見てみたいぞ.

 

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