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2012年2月 8日 (水)

大三角

  観望会などの折(ライトで夜空を指し示しながら)
「はい,皆さんオリオン座はわかりますか?そのオリオン座の左上,明るくて赤い星がベテルギウスです.ベテルギウスから下の方を探すと,ギラギラと明るい星がありますね?これがおおいぬ座のシリウスです,それで・・・」
「冬の大三角!」
小学校でも学習することなので,元気の良い子たちは私が説明する前にこうして大声をあげてくれる.
「良く知ってるねぇ」

  夏場の観望会でも同様で,「夏の大三角!」と声があがることもしばしば.時と場合によるが,よく話すネタとしては,
「おりひめ星,こと座のヴェガまでの距離は25光年,ひこ星,わし座のアルタイルまでの距離は17光年.そして,この2つの星の間の距離は15光年と言われます.でも,もう一つ,はくちょう座のデネブは実はずっと遠くにあって,1800光年もあるんですね.ですから,こうして見ている大三角ですが,実はデネブの方にずっと奥行きのある細長〜い三角形を斜めに見ているんです」

  ふと気がついた.
「冬の大三角形だってそうじゃん」
シリウスは8.6光年,プロキオンは11.4光年.これに対してベテルギウスは640光年.こりゃ細長そうだ.
  シリウスとプロキオンの離角が26度だから,この2つの星の間の実際の距離は,計算してみると4.7光年.で,ベテルギウスは640光年だから・・・底辺に対して高さは130倍超.計算してみると,実は正三角形に見える冬の大三角の方がより細長いじゃないか!(夏の大三角は105倍程度)

  もともとは某所の記事を考えながら思いついたことだが,こりゃ観望会のネタとしても使えるぞ.

  で,今晩も観望会の予定があるのでさっそく・・・と言いたいところだが,たった今,曇天のため延期と決まった.やっぱり世の中うまく行かないねぇ.

 

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