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2012年2月22日 (水)

アブ・シンベル大神殿

  エジプト南部にあるヌビア遺跡に,「アブ・シンベル大神殿」という神殿がある.
  新王国第19王朝のラムサス2世が紀元前1250年頃に建造したものだそうで,長い間砂に埋もれていたものが1813年に発見された.1960年代,アスワン・ハイ・ダムの建設での水没から救うために,現在の所在地に移設されたものということだ.

  「アブ・シンベル大神殿」の中にあって,プタハ神,アメン・ラー神,ラムサス2世,ラー・ハラクティ神の像が置かれている部屋には,一年に2度だけ朝日が入り込む仕掛けになっている.しかも,その時でも闇の神であるプタハ神には光があたらないのだとか.その「2度」のうち一度が今日2月22日なのだそうな.

  もともと,この「2度」はラムサス2世の誕生日(2月)と王が即位した日(10月)なのだそうだが,今から4000年近くも昔の人たちが,これほど巧妙な仕掛けを作ったということには驚きだ.

  ただ・・・

  この「2度」の日はもともと2月20日と10月20日だったそうで,これがずれてしまったのは,上述の移設の際,微妙に角度が変わってしまったからだとか.だとすれば,現代の技術が,太古の技術に敗れたということにもならないか?と思ってみたり.

  それにしても,昔の人たちというのは,このような天体の動きを取り入れた建築物をよく作ったものだと思う.他にも,私が「凄い!」と思ったものにマヤ文明のチチェン・イツァ遺跡にある「ククルカンの神殿」がある.ピラミッド型をしたこの神殿,東西南北にある階段の段数の合計が364段,最上の一段を加えて一年の日数を表す「365段」になる.そして,春分・秋分の日に太陽が沈む時,この階段の側面に,ピラミッドの壁面の影などで,蛇の姿をしたマヤ文明の最高神「ククルカン」の姿が浮かび上がる.

  現代の建築物,建築家が様々に設計し,凝ったデザインになるものもあるけれど,こうした自然の光などをうまくつかった「うならせる」ようなデザインのものも誰かどこかに作ってくれませんかねぇ.

 

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