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2012年2月 6日 (月)

ジュピター AM-18

ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる ジュピター AM-18 弾道飛行を行う生物学実験に用いられた中距離弾道ミサイル「ジュピター」のAM-18号機.型紙は〝Aries Paper Models” から.
  機体は,レッドストーン短距離弾道ミサイルの後継として開発されジュピター中距離弾道ミサイルそのものである.
  1957年10月にはソビエト連邦が人類初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げ,遅れてアメリカも翌年2月にジュノ I ロケットによって,初の人工衛星「エクスプローラー1号」の打ち上げに成功した.激しい宇宙開発競争を繰り広げる米ソ両国は,次に有人宇宙飛行を目指したが,当時,宇宙空間へと飛び立つロケットの激しい加速,そして,宇宙空間での無重力状態が,生物,とくに動物にどのような影響を与えるかということは,全くわかっていなかった.そこで,両国ともに動物をロケットに載せて打ち上げる実験を行ったが,ソビエト連邦では犬が使われ(注:R-7 Sputnik 2 参照),アメリカでは猿が使われた.
  1958年12月13日,“ゴード”と名づけられた南米リスザルをのせたジュピター AM-13号機が打ち上げられた.打ち上げは成功したが,帰還時,ノーズコーンのパラシュートが動作せず,“ゴード”は生還できなかった.しかし,テレメトリーデータによれば,“ゴード”は,打ち上げ時の10Gの加速,大気圏突入時の40Gにもなる減速に耐えて生き延びていたことがわかっている.
  翌1959年5月28日,今度はアカゲザルの”エイブル”と南米リスザルの”ベーカー”を載せたジュピター AM-18号機が打ち上げられた.2匹の猿は38Gの加速と9分間の無重力を生き延び,最高高度579km,合計16分間の飛行から無事に生還した.

  基本的に単純なロケットなので製作は簡単.苦労するのは,ノーズコーン先端の丸い部分くらいか.エンジンノズルのやや複雑な形も再現されているのだが,普通に飾っておいたのでは見えないのがやや残念.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Jupiter AM-18

  さてここで問題が浮上.”ジュピター”を第一段に用い,第二段と第三段(時には第四段も)を加えたのが Juno Ⅱ.ということは,第一段はジュピターと同じはずなのだが,過去に作った Juno Ⅱ とこの ジュピター AM-18 を並べてみるとどう見ても Juno Ⅱ の第一段の方がデカい.幸か不幸か,同じ作者が Juno Ⅱ の型紙も公開してくれているので・・・こりゃあ作り直すしかないか・・・

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

明石市立天文科学館で開催中の「宇宙のペーパークラフト展」に多数出展中!お近くの方はぜひどうぞ.

 

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