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2011年12月 4日 (日)

既に波瀾万丈

  数々のトラブルに見舞われながらも,「イトカワ」への7年間60億kmの旅を見事成功させた小惑星探査機「はやぶさ」.

  あれほどのトラブルにあっても奇跡の生還を遂げたのは,プロジェクトマネージャーの川口教授をして「神に愛されたとしか思えない」とさえ言わせたものであった.

  さて,その「はやぶさ」に続く「はやぶさ2」だが,2009年の事業仕分けで,17億円の予算要求が何と3000万円にまで削られてしまった.
  それでも,「はやぶさ」の成功によって,予算は一気に復活.
  ところが,今度は,東日本大震災の復興予算を捻出する必要性と,実用衛星を優先するという国の方針によって再び予算が削減,打ち上げ可能期間である2014年〜2015年に間に合わない可能性が高くなってきたらしい.

  波瀾万丈の旅をした「はやぶさ」だが,その後継機たる「はやぶさ2」は,開発の初期段階から既に波瀾万丈の様相を呈している.

  川口教授は「神に愛されたとしか思えない」とも語ったが,そもそもこれでもかというほどトラブルに見舞われたわけで,そういう意味では「呪われた探査機」だったのかもしれない.そして,その後継機たる「はやぶさ2」は,計画段階からいろいろなトラブルに見舞われているとも言える.

  猛禽類のはやぶさ,日本の宇宙開発の父と言われる糸川英男博士と縁の深い旧陸軍の戦闘機「隼」,かつて多くの乗客を運んだ寝台特急「はやぶさ」.はたして,その「はやぶさ」の名を冠した探査機とは,その旅路だけでなく,生まれる前からも数々のトラブルに見舞われる「呪われた探査機」なのだろうか,それとも,それほどのトラブルに見舞われながら,それでもミッションを完遂することのできる「神に愛された探査機」なのだろうか.
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