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2011年11月 7日 (月)

サターン I SA-4

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる サターン Ⅰ SA-4サターン Ⅰ  (SA-4). アポロ計画の初期,初めて模擬の第二段を搭載して打ち上げられたロケットである.型紙は “surfduke's Moonport Project” から.
  サターン Ⅰ型ロケット4度目の打ち上げとなるこのミッションは,第一段“S-Ⅰ”の最後の飛行試験でもあった.“SA-1”から“SA-3”までと同様,今回も第二段はダミーであったが,このミッションで搭載されたものは,空力的には本物の第二段“S-Ⅳ”と同じになるように作られたものであり,ヴェント・ダクトやカメラ・ポッド(ダミー)なども,本物と同様に取り付けられていた.
  このミッションではもう一つ重要な実験が予定されていた.これは,打ち上げ後に8基あるエンジンのうち1基(第5エンジン)を停止させるというものであった.何らかの理由でエンジンが異常停止した場合,そのエンジンが使うはずだった燃料が他のエンジンにまわされ,残ったエンジンを長く燃焼させることで,予定通りの軌道に投入することを可能にするシステムを検証するための実験である.
  打ち上げは1963年3月28日に行われ,打ち上げ後100秒で予定通り第5エンジンが停止された.前述のシステムは正常に作動し,ロケットは計画通りの軌道を飛行した.この技術は,こうしたクラスターロケット(多数のエンジンを束ねたロケット)の開発に重要な技術であり,実際に,のちのアポロ6号(無人)やアポロ13号(ともにサターン Ⅴ型)の打ち上げの際に役立っている.
  ロケットは最高高度129km,最高速度は時速5906kmに達した.第二段は分離できる構造になっていなかったが,第一段上部に取り付けられた逆噴射ロケットの噴射テストも行われた.これは,第二段の分離の際,第一段が第二段に追突することを防ぐためのものであり,この実験成功により,逆噴射ロケットの有効性も確認された.
  この打ち上げをもって,サターン Ⅰ型最初の型である“ブロック Ⅰ”の飛行試験は終了し,次の“SA-5”ミッションからは改良された“ブロック Ⅱ”が用いられることになる.

  ・・・というわけで,よせばいいのにエラく作り辛いサターン I型ロケット4度目の製作である(中でも作り辛い“ブロック I”だけで3度目).
  3度目であっても,第一段下部の複雑な形状は散々苦戦.しかも,前回作った“SA-3”の方がやや出来が良かったかも.

  さて,このロケットが“SA-3”までと違っているのは第二段の部分.
1/100スケールペーパークラフトによる サターン Ⅰ SA-4 模擬の第二段 いやはやこれが大変.側面にへばりついている細い管とか,1段め最上部の側面についている小さな逆噴射用の「レトロ・ロケット」とか.実はこの型紙には「組み立て説明書」がない(もっとも,あったとしてもこの型紙の作者は,説明が全部文章だけで写真はなく,また,このくらい細かい部品については,どうせ「写真を見て適当に付けてね♪」としか書いてくれないのだが).そのため,製作にあたっては,実機の写真を見て,それに近くなるように工夫するしかないのだが,サターン V型ならともかく,この時代のもので,これほど知られていないミッションとなれば,その「実機の写真」だってかなり限られている.あったとしてもかなり不鮮明な写真だったり.最後は想像力を駆使して,「たぶんこんな感じだろう」という具合に作るしかない.ま,完成した模型と,その「不鮮明な写真」を見比べる限りでは,それほど違いがあるようには見えないけれど(もうこうなると,間違っていたって,どうせ見る人にもわからないだろうと割り切らないとノイローゼになりそうだ).

  というわけで,ここまででサターン I 型ロケットシリーズは4機が完成.その4機を並べて記念撮影.
1/100スケールペーパークラフトによる サターン Ⅰ 型ロケットシリーズ(左から SA-1SA-3SA-4 そして SA-6
左の3機(特に左の2機)の違い、マニアじゃなければわからないだろうねぇ(マニアでもわからない?).我ながらよくこんなものを作ったものだ.SA-2だけ抜けているけれど,さすがに違いが少なすぎたので省略.

  完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Saturn Ⅰ SA-4

  さて,第一段の下部が
1/100スケールペーパークラフトによる サターン Ⅰ SA-1(底部) ↑こーんな作り辛い形をしたブロック I の機体はこれで終わり.次の SA-5 はこの部分が円筒形なのでちょっとは楽だろう・・・ってここまでやったらやっぱり作らなきゃならないよねぇ.

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

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