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2011年10月14日 (金)

小さな星に大きな山

  地球で一番高い山と言えば標高8848mの「エベレスト」.ほとんどの人が知っている常識と言っていい.

  では,「太陽系で一番高い山」は?
  これは,火星にあるオリンポス火山である.高さ(平均重力面からの高度)約2万5000m,裾野の広さ600m.高さはエベレストの3倍近い.東京-大阪間の距離が約560kmだから,裾野がいかに広いかがわかる.
  火星大接近となった2003年の夏,「カシミール3D」というソフトで作った,そのオリンポス火山の様子が↓
オリンポス火山 高度20kmからの眺め 上空20kmからの視点で作ってある.
  高さ2万5000mとは言え,裾野が600kmもあると,「そびえ立つ」地球の山のイメージとは違い,「山」というより「丘」という感じだ.

  しかし,太陽系最大の山が,地球の半分の大きさでしかない火星にあるのだから面白い.

  ところが・・・

  小惑星「ベスタ」の周回軌道にあるNASAの探査機「ドーン」が,ベスタの南極地方に,標高22km,裾野の広がり180kmの大きな山を発見した.オリンポス火山に比べると,裾野の広がりはかなり小さいが,標高ではたった3km低いだけである.オリンポス火山とは違い,結構「そびえ立つ」イメージの山かもしれない.

  ベスタの直径は約530km.地球の1/25しかない小さな星である.そこに,太陽系最大級の山がそびえ立っているというのである.
  地球と金星には厚い大気があり,風化作用によって山が高くなりにくい.また,小さな天体ほど重力が小さいために全体が球形になりにくい(凸凹になりやすい).とは言え,小さな星に大きな山がそびえ立っているというのはなんとも面白い.

  大気のない(または限りなく薄い)ベスタの地表に立ち,この山を眺めたら・・・そびえ立つ巨大な山と,その向こうに無数に輝く星たち・・・まさに絶景だろう.

  いつの日か,地球人類がその光景を見る時が来るのだろうか.

 

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