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2011年9月 5日 (月)

ほんのご近所

「西暦2200年,ヤマトは地球に帰還した」
設定によれば,宇宙戦艦ヤマトがイスカンダル星から帰還した(する?)のは西暦2200年の9月5日,つまり189年後の今日ということになっている(ちなみに,地球を出発したのは2199年10月8日).

  イスカンダル星は太陽系から14万8000光年,「大マゼラン銀河(星雲)」の中にある(ことになっている).このアニメが好きだった少年の頃,「14万8000光年」とは,主題歌にある通り,まさに「宇宙の彼方」だった.

  私が天体写真を撮り始めたのが11年前.まず最初に何とかして写したかったのが
北アメリカ星雲 2009年7月20日撮影北アメリカ星雲(写真は2009年7月撮影のもの).この星雲までの距離が約2000光年.

  そして,次にどうしても写してみたかったのが
アンドロメダ大銀河 2008年10月1日撮影アンドロメダ大銀河(撮影は2008年10月).こちらまでの距離は230万光年(250万光年とも言われる).

  そして,これまでに撮った中で,一番気に入っているのが
M81 2002年12月12日撮影 M81(撮影は2002年12月).距離は1200万光年.

   さらに,私が撮影した中でもっとも遠いのが 銀河団“Zwicky 3590” 2005年12月31日撮影 “Zwicky 3590”と呼ばれる銀河団で,距離は21億光年.

  天文屋の数の感覚はいい加減だ(私だけかもしれないが).上には,「230万光年(250万光年とも言われる)」とか書いてみたものの,本当のところは,「230万光年でも250万光年でも大した違いはないじゃないか」という感覚である.いやこれが300万光年でもあんまり違うと思わない.

  それでもやっぱり,230万光年と1200万光年,そして,21億光年となれば「だいぶ違う」と思う.「2倍」や「3倍」なんていうのは大して違うと思わないのだが,「桁がいくつか違う」となれば,途端に「ずいぶん違う」と感じるようになる.それは,おそらく普通の人の感覚以上に「違い」を認識していると思う.だからこそ,
「エレニン彗星と太陽と地球が一直線に並んだ時に,その重力によって大きな地震が起こる」
なんて言われても,
「そんな,(重力の影響が)2桁も3桁も(もっとか?)違うものが,影響するわけないじゃないか」
ナンセンスにすぐ気がつくわけだ.

  私にとって,数百万光年程度は「近い」という感覚になってしまった.数千万光年で「まぁその程度」,「億光年」の単位になるとさすがに「遠い」と感じるようになる.

  で,「イスカンダル」.14万8000光年.「まぁその程度」と思うM81と比べても2桁,「近い」と思うアンドロメダ大銀河と比べても1桁近い.

「なぁんだ,イスカンダルなんて,ほんのご近所じゃないか」
それで「宇宙の彼方」と言われてもイマイチ ピンとこなくなってしまった.

  まぁ,実際に人類がたどり着いた唯一の天体,「月」は,「イスカンダル」に比べて12桁も「ご近所」ではあるんだけど.

  宇宙は広いねぇ.

 

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