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2011年9月30日 (金)

天宮1号

  日本時間29日午後10時16分,中国の無人実験宇宙船「天宮1号」が酒泉衛星発射センターから打ち上げられた.
  打ち上げに用いられたロケットは「長征2号F」,つまり↓これだ.
1/100スケールペーパークラフトによる 長征2号F 上の写真のモデルは,有人宇宙船「神舟」を打ち上げた時のもので,ロケット上部の形状が今回のものとは違うけれど(ロケット本体も,上の「長征2号F」の打ち上げ能力を強化したものだそうだが,打ち上げの写真からは違いはわからない).

  「天宮1号」は,宇宙船のランデブー & ドッキングの実験を行うためのもので,言ってみればアメリカの「ジェミニ計画」の時に使われた「アジェナ」宇宙船のようなものだ.
  中国では,この後,無人の「神舟8号」を打ち上げ,「天宮1号」とのランデブー & ドッキングのテストをした後,有人の「神舟9号」と「神舟10号」を打ち上げる計画で,将来的には中国独自の宇宙ステーションを建設する計画だという.

  このことそのものは喜ばしいことではあるのだが,ちょっと気にかかることもある.

  中国では高速鉄道と地下鉄で立て続けに事故があったばかり.中でも,高速鉄道の方は,開発を急ぐあまり,安全性をややおろそかにしていたきらいがある.旧ソ連,アメリカに続いて3番目に宇宙ステーションを成功させた国となるべく,開発を急ぐのもいいが,これもまた,安全面がおろそかにされてはいまいかとちょっと不安ではある.

  米ソが熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた頃,当時のソ連では,やっぱり安全は「二の次」にされていた感がある.願わくば,中国が,当時のソ連のようなやり方をしないでほしいものだ.

  とりあえず,今はこの打ち上げ成功を素直に喜ぶことにしよう.日本がまだ有人宇宙飛行を達成していないというのに,中国が宇宙ステーションの建設にとりかかっているというのがやや悔しくないでもないが.

 

「どのみち,当分は独自の宇宙ステーションを建設できる国なんてあるとは思えないから,中国には,あせらずじっくり,確実に開発を進めてほしい」と思う方,こちらをクリックして共感の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

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2011年9月29日 (木)

フライト 2R

  ペーパークラフト国際宇宙ステーションシリーズ,第9回の今回は,フライト2R.
  2000年11月2日,第一次長期滞在クルーとなる3人の宇宙飛行士を乗せたソユーズ宇宙船(TM-31)がドッキング,これにより,ISSにおける宇宙飛行士の恒久滞在が始まった.

  まずはそのソユーズ宇宙船(TM-31).
1/100スケールペーパークラフトによる ソユーズ(TM-31) ソユーズ宇宙船は非常に長い間にわたって運用されている.ISSへの人員輸送に使われるようになってからは,機体構造そのものには大きな変更はないが,細部は度々改良されている.改良された部分は主に電子機器などなので,模型ではほとんど再現されるものはないのだが,機体のマーキングなどはきっちり再現されている.

  以前に作ったTMA-5と,今回のTM-31を比べてみると,
1/100スケールペーパークラフトによる ソユーズTM-31 と ソユーズTMA-5 (左がTM-31,右がTMA-5).

  TM-31がこの時点のISSとドッキングして,
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション(2000年11月2日の姿) フライト 1P の時と見た目があんまり変わらないけれど.

ズヴェズダ」とのドッキング部分を拡大して一枚.
「ズヴェズダ」後部にドッキングした ソユーズTM-31 プログレス補給船同様,「ズヴェズダ」後面にあるドッキング・ターゲットを用いてドッキングする.

  さてこれで私の国際宇宙ステーションも,スペースシャトル,ソユーズ宇宙船,プログレス補給船とのドッキングを果たしたわけだ.

  完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ→ “Flight 2R

  序盤戦最大の山場まであと少し!

 

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2011年9月28日 (水)

空振りではなかったものの

  昨日(27日)夕方は快晴だった.天気予報は・・・概ね「晴れ」なのだが,一部の予報では,夜半から明け方にかけて「曇り」マークがついている.
「その,夜半すぎから曇るかもっていうのが厄介なんだよねぇ」
  予報がぴったり当たるならば「その頃まで」(撮影などを)やればいいんだけど,曇るタイミングが予報より早いと「せっかく機材を持ち出したのに,準備が完了した頃には曇り」なんてことになりかねない.

  こんな時に,ドームがあればいいんだけどねぇ.

  とは言え,久々に快晴になったのに何もしないのは勿体ない.
「空振り覚悟で撮影を敢行!」
とも思ったのだが,最近じゃあっちこっちで喋る時とか,方々の記事の原稿とかに使えるネタの写真を撮っておかないと,後で散々苦労するハメになる.今年のようにこうも晴れなければなおさらだ.
  そんなわけで,最近は趣味の星雲・星団の写真が撮れないのが悩みの種である.

  この機会に木星を撮っておくか.

  ということで,昨晩も星雲・星団の写真は諦め,もうすぐ(観望会の時間帯に)見頃になる木星の写真を撮っておくことにした(普通ならば前の年の写真を使いまわしというテもあるのだが,昨年はちょうど木星本体の縞が一本になっていて,現在は二本に戻っている.なので,昨年の写真を使うとバレバレなのだ).

  しかしこれもまた大変.

  昨年までは,城里町ふれあいの里天文台の17.5cm屈折望遠鏡を使わせていただいて,惑星の写真を撮っていた.しかし,天文台は3月の震災で被災,未だ望遠鏡が使える状態になっていないので,今年は自分の機材を使うしかない.その自分の機材も,星雲・星団の写真を撮るために特化させてしまっているので,本当は惑星の写真には向かない.
  とは言っても,何とかして(木星の写真を)撮っておかないと,後でネタに困ることになる.

  あれやこれやといろいろ試してみたが,なかなかうまく行かない.遂にすっかり煮詰まって,
「ええい,もうこれでやるしかないか!」
と,撮影を敢行.

  ま,とりあえず最低限のものは撮れたかな.

  さてまだ薄明開始までは時間があったので,
「全天の写真を撮って,まだ時間があれば,アンドロメダ銀河でも撮ってみるか」
とりあえず木星の撮影に使ったビデオカメラなどを片付け,ふと見上げた空は,

  あぁ,雲がいっぱい.

  いつの間にか,かなり雲が広がっていた.これじゃあもう何もできないや.

  「夜半過ぎから曇り」という予報が見事に当たっていたのだった.

   良かった.空振りにならなくて.

  夜が明け,撮影した木星の動画を処理.その結果が↓
木星 2011年9月28日 あぁぁぁ,露光不足だ・・・失敗.せっかく大赤斑がこっちを向いていた(写真右下)のに!

  こりゃ惑星をちゃんと撮れる機材を用意しなきゃならないか?
  むぅ,しばらく影をひそめていた物欲がまた鎌首をもたげてきてしまったではないか.

 

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2011年9月27日 (火)

「ありえない」が「否定できない」

  私ごときでは「実感」することはできないが,それでも「なんとなく」わかる気がする.

  「ニュートリノの速度が光より速い」という実験結果を発表した科学者たち.
  実験は慎重の上にも慎重に行った.しかし,その実験から「ありえない」結果が出てしまった.
「そんなことがあるわけがない」
彼らもそう考えたらしい.だとすれば,一体どこにその原因があるのか.
実験の方法に間違いがあったのか,実験装置になんらかの欠陥があったのか,何か見落としていることがあるのではないか・・・
  研究チームがその結果を検証している時,むしろ結果が否定されることを望むような雰囲気だったという.
「どうやってもダメか」
考えられるありとあらゆる可能性を検討してみたが,
「60ナノ秒がどうしても消せない」

「ありえない」結果だと思うが,「科学」の手法で,考えられるありとあらゆる検証をしてみても,それを否定できない.

  実験結果が本当に正しいとすれば,現代の物理学を根底から揺るがす大変な事件である.
  もし間違っているのだとすれば,その原因はどこにあるのか.それとも,我々が知らない,かくされた秘密があるのか.

  結果の公表に踏み切るには,大変な苦悩があったのではないかと思う.

  そして,担当者を入れ替えて再検証の実験が行われる.さてその結果はいかに・・・

  いずれにしても,今後の検証と議論の行方がどうなるのか,大変楽しみではある.

 

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2011年9月26日 (月)

超光速

  ニュートリノが光より速く移動したという観測結果が発表された.
  これは,名古屋大や神戸大なども参加している国際研究チームによる実験の結果で,ヨーロッパ原子核研究機構(CERN)の加速器から発射したニュートリノを約730km離れたイタリアの研究所でとらえ,かかった時間を原子時計などを用いて正確に計測するというもの.3年間にわたり,1万5000回も実験を繰り返したが,その結果,ニュートリノが,同じ距離を光が伝わるよりも60ナノ秒(1億分の6秒)速く移動していたという結論に達したというもの.

  相対性理論によれば,質量を持つ物体は,光速を越えることができない.物体の速度が光速に近づくと,その物体の質量が無限大になり,無限大の質量を有限な力で加速することはできないからである(・・・たぶん).今回の実験結果が真実だとすると,これに矛盾してしまうことになる.
  また,光速に近づくと時間の進み方が遅くなり,光速に達すると時間が進まなくなる.光速を越える粒子があったとすれば,それはもしかしたら,時間軸を負の方向に,つまり,時間を遡っているのかもしれないという.

  これはエラいことだ.

  現代の物理学,天文学にとって,相対性理論は非常に重要な骨子である.その理論に破綻があるとすれば,その上にのっている多くの理論も再構築が必要になるかもしれないのだ.

  私のような素人でも思いつくことだけでも・・・

  例えば,この世の中に起こることは全て何かしらの原因があって結果があるはずである.ところが,「ある条件の元で,時間を遡ることが可能である」となれば,「原因より結果の方が先に起こってしまう」というようなことがありうるということである.

  現在,「宇宙の地平線」は約137億光年とされている.それは,宇宙で最も速い光で137億年かかる距離であり,それより向こう側の光は,宇宙誕生から現在までの137億年の間に「まだ届いていない」ということである.宇宙で最も速い光が届いていないということは,137億光年より向こう側は,我々とは因果関係を持つことはなく,したがって「ないのと同じ」ということになるわけだ.ところが,ニュートリノが光より速く運動するとなれば,137億光年先より向こう側も我々と因果関係を持つことになり,「ないのと同じ」というわけには行かなくなる.こうなると,「宇宙の地平線」もまた考え直さなければならなくなってしまう.

  結果を公表したグループも,未だこの結果については半信半疑のところがあるらしく,実験結果については「そう考えなくては説明がつかない」としつつも,反論や反証を求めているようだ.

  納得の行く反論もあった.

  大マゼラン銀河に現れた超新星SN1897A(これからやって来たニュートリノの観測により,小柴教授がノーベル賞を受賞した)では,ニュートリノが観測されたのは,光とほぼ同時であった.SN1987Aは,我々から16万8000光年離れた位置にある.730kmでは光よりも1億分の6秒早く届いただけだが,16万8000光年も彼方であれば,ニュートリノは光よりも1年以上早く届いていたはずなのだ.

  ニュートリノが光より速く運動しているというのは真実なのか,それとも,何らかの理由で「光より速く運動しているように見える」ということなのだろうか.光より早く運動するというのが本当ならば,それは普遍的なものなのか,それともある特定の条件でそうなるということなのか.「特定の条件」というのは一体何なのか・・・

  この実験結果に関する議論が,今後どのように進展してゆくのか楽しみではある.もしかしたら,根本的に解決するためには,数十年という時間と「アインシュタイン級」の天才が必要なのかもしれないが.

 

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2011年9月25日 (日)

手加減?

  昨日(24日)は城里町ふれあいの里で観望会の予定だった.
  夕方は良く晴れていたので,
「今晩は大丈夫だろう」
と思っていた.ついでに,
「せっかくだから何か撮ってやろうか」
とも.場合によっては朝まで星空の下で過ごすつもりになっていた.

  ところが・・・

  18:00頃,
「あぁ,なんてこった」
空は一面の雲.

  そして,19:30頃.実施か中止か決定しなければならない時刻だ.
「どうして毎度毎度こうなるかなぁ」
空全体に雲.かと言ってベタ曇りというわけでもなく,「雲の切れ目」もいっぱいで,そこには星もちゃんと見えている.

  ったく,晴れるのか曇るのかどっちかはっきりしてくれよ.

  星が見えないというわけでもなく,かと言って満足できそうな見込みもなく・・・一時はだいぶ「中止」の方に傾いたのだが,しばらくまともな観望会もやってないしということで,一か八か実施を決定.
「あーあ,これで曇り決定だね」
いつもいつもそうやって天気にいじめられている.

  望遠鏡を組み立てて観望会開始.雲が多いので,星雲・星団は狙えず,ヴェガとアルビレオでスタート.
  時折雲に邪魔されながらも何とか見てもらっているうちに,参加者が結構集まり出した.その数約30名ほど.
「もう少しすると,木星が見られるんですけどねぇ」
ところが,木星があるはずの東の空は,なかなか雲がどいてくれない.
「ホント,雲ってヤツは意地悪なんですよ」

  昨日落下した人工衛星の話やら,もしかしたら見られるかもしれない「ジャコビニ流星群」の話やら,望遠鏡の話やらと,参加者と雑談しながら待つこと約30分.ようやく木星が顔を出した.
  望遠鏡を木星に向けた後もしばしば雲に邪魔されたが,それでも全員にちゃんと見てもらえることができ,皆さんにも結構満足していただけたようだった.

  そんなこんなで,

  雲の間を縫うようにして,解説やら雑談やらでしゃべり続けて約1時間半.観望対象はヴェガにアルビレオ,木星と,最後には二重星団も.

  観望会直前の天気は,毎度毎度「なんでこうなる」と嘆きつつ不完全燃焼で終わるパターンだったが,昨日は完全燃焼.どうやら天気も(いじめるのを)手加減してくれたようだ.

 

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2011年9月24日 (土)

歳星

  昨日(23日),昼間は曇り.夕方になって一度晴れたが,星が見える頃になって曇り.その後また晴れたが,2時間ほどでまた曇り.
「今晩はこんな調子か・・・」
  早めに就寝.

  04:00過ぎに目が覚めた.
「あ,(今日にも落下するはずのアメリカの人工衛星UARSは)通り過ぎた後か」
とりあえず外に出てみると,だいぶ晴れ間が広がっていた.
「しまったなぁ,(UARSを)見逃したかも」
と思ったが,方々から入ってきていた情報によると,どうやらどこでも見ることはできなかったらしい.まだ落ちてもいないようだし.
  「全天の写真だけでも撮っておくか」
とカメラを用意しているうちに,
2011年9月24日 自宅にて 快晴.
「この時刻になってから快晴になっても遅いんだよねぇ」
もう少しで薄明が始まってしまう時間だ.

  しかし,なかなか綺麗な夜空で,このまままた就寝してしまうのは勿体ないと思い,しばし夜空を眺めていた.そしてふと気がついた.
「あ,もう木星があんなところに来ているのか」

  太陽のまわりをおよそ12年周期で公転している木星.そのため,12年で黄道12星座の中を一周するように見える.そのため,「歳星」とも呼ばれるわけだ.私が天体写真を撮り始めたのが2000年.今年で11年目だ.その年の秋に撮ったヒヤデス星団の写真が↓
おうし座のヒヤデス星団 2000年10月24日撮影 上の方に写っている明るい星がこの年の木星である.
  そして,今朝の木星の位置は↓
2011年9月24日のおうし座,おひつじ座と木星 (左上がヒヤデス星団,右下の明るい星が木星)
2000年の位置から東へ東へと移動して行き,現在はおひつじ座にいる.そして,来年にはぐるっと一周しておうし座に戻るというわけだ.

  あれからもう11年も経つのか・・・

  初めて「歳星」という言葉の意味を実感したのであった.

 

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2011年9月23日 (金)

その星はホシではなかった!?

  6550万年前,現在の南米あたりに巨大隕石が衝突,「チクシュルーブ・クレーター」を形成した.
  これは直径10〜15kmの隕石が秒速20km/sで衝突したものであると推定され,そのエネルギーは2×1021[J],マグニチュードに換算するとM11,東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震の1000倍にも相当し,この時発生した津波は高さ300mと推定されている.

  この頃起こった恐竜などの大量絶滅は,この隕石衝突が原因であるというのが現在もっとも有力な説である.

  これはいいとして・・・

  問題は,この隕石が一体どこからやってきたのかということである.
  これまで,一番有力視されていた説は,火星と木星の間の軌道を回る「バティスティーナ」と呼ばれる小惑星が,1億6000万年前に他の天体と衝突,大小無数の破片を生じて,「バティスティーナ族小天体」となり,その一つが地球に衝突したというものであった.
  ところが,赤外線天文衛星「WISE」の観測により,「バティスティーナ」が他の天体と衝突したのはもっと最近,8000万年前だったらしいということになった.ということは,「バティスティーナ」の衝突から,恐竜の大量絶滅まで約1500万年.衝突によって生じた破片が地球に到達するまでは数千万年かかると考えられるため,「バティスティーナ族小天体」が地球に衝突したとするには時間が足りないということになった.

  「バティスティーナ」にアリバイが成立.この星は「犯人(ホシ)」ではなかったらしいということになったのである.

  かと言って,他に重要参考人(重要参考星?)は見つかっていない.事件の捜査はすっかり迷宮入りということになってしまった.

  とは言え,この「捜査」に時効はないわけで,この先もじっくり時間をかけて,いつか本当の「ホシ」を見つけて欲しいものである.

 

この記事を読んで,「とりあえずその前に,もうすぐ落ちてくるUARSが地球上の誰かに怪我を負わせる“ホシ”にならないといいんだけど」と思った方,こちらをクリックして共感(?)の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

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2011年9月22日 (木)

人工衛星の落下

  今ひとつ話題になっていないようなのだが・・・

  アメリカの上層大気観測衛星「UARS」の破片が,明日(23日)を含む前後1日の間(つまり,もうその“間”に入っているわけだ)に,南緯57度から北緯57度の範囲のどこかに落下する.衛星のほとんどは大気圏で燃え尽きて消滅するが,推定では合計532kg,26個の部品が地上まで落ちてくるらしい.そして,その部品が地球上の誰かに当たる確率は3200分の1だそうな.

  む,そりゃ危ないじゃないか!

  とも思うのだが,「地球上の誰か」に当たる確率が3200分の1で,「誰か特定の人物に当たる確率」,言い換えれば「あなたに当たる確率」は21兆分の1だとか.宝くじで1等を当てる確率が1000万分の1だそうだから,それよりはるかに低い確率だ.また,1年間に事故に遭う確率が111分の1だそうで,そんなものに当たってしまうほど運が悪ければ,それに当たらなくたって他に「ツイてない」ことはいくらでもありそうだ.

  どうやら,空から落ちてくる“人工衛星の破片に当たってしまうかも”なんていうことを心配するのは,文字通り「杞憂」であるらしい.

  自分に当たる可能性がほとんどないとなれば,

  「落ちてくる様子をぜひ見てみたい」

  そりゃあもう大変な見ものだろう.

  さて今夜の天気は・・・
  水戸地方は昨日台風が直撃(幸いなことに,那珂川も氾濫することなく,大事に至らずに済んだ),今晩はちょうど台風一過♪・・・を期待したのだが,なんと現在はまた雨.
  どうやら今晩は晴れそうにない.やっぱり世の中そううまくは行かないか.

  とりあえず,地球上の誰にも当たらないことを祈るとするか.
  ここをお読みの皆さん,とりあえずこのニュースには気をつけておきましょう.「大当たり!」なんてことにならないように・・・

 

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2011年9月21日 (水)

M-3S-1(作り直し)

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる Μ-3S-1 「Μ(ミュー)計画」の第2世代,「Μ-3C」の発展型「Μ-3H」をさらに改良,Μシリーズ第3世代となる機体,「Μ-3S」.型紙は塩屋天体観測所から(第一段〜第二段接続部分など,ディテールアップ用のパーツは “Space-paper-models (Yahoo! Groups)” から.ダウンロードには要Yahoo! ID).

  これもまた,以前に作ったものを “Space-paper-models (Yahoo! Groups)” からダウンロードしたディテールアップパーツを使って作り直したものなので,実機についての細かいことは以前のページまたは “Papercraft Aeronautics and Space Administration” の Μ-3H-1 のページを参照いただくことにして・・・

  これまた「Μ-3C」や「Μ-3H」と作業内容はほとんど同じ.第一段〜第二段接続部などは細かくて大変な作業だが,3度目となればそれなりに工夫もできて,それほど苦戦することなく完成.「Μ-3H」を作った時にはややミスったところも,最初から警戒して作ったので今度は無問題.
  ちなみに,最初に作った時には気づかずに無視してしまった,テイルフィン先端にある「SMRC」(機体の回転を制御するための小型の固体燃料ロケット)も,今回はちゃんと作ってある.

  完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Μ-3S-1(たんせい4号)

  というわけで, “Space-paper-models (Yahoo! Groups)” からダウンロードできるディテールアップパーツを用いた,Μ-3ロケットシリーズの作り直しはこれで終了.3基を並べて記念撮影.
1/100スケールペーパークラフトによる Μ-3ロケットシリーズ うん,なかなかいい感じだ.

  で,残ったのが「Μ-3SⅡ」なのだが,さてどうしよう・・・「Μ-3SⅡ」だけは第一段〜第二段継ぎ手の部分のサイズが違う.その内側に見える第二段ロケットモーターのノズルの大きさも良くわからないし・・・

  これだけたくさん,人の作った型紙を作っておきながら,その「型紙を起こす」ということは全然できないのであった.

  ほんと,軟弱者かもねぇ・・・(謎)

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

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2011年9月20日 (火)

やっぱり

  一昨日(18日)と昨日(19日)は職場の研修旅行で群馬県は四万温泉へ(というわけで,2日間更新ができなかったわけです.ごめんなさい).

  この旅行に限らず,どこかに宿泊を伴って出かける時は,必ず最低限の撮影機材を持って行くことにしている.空が暗い場所であれば,やっぱり綺麗な星空を写真に収めたいし,温泉地のように結構明るい場所であっても,「比較明合成」ならば,周囲の景色とともに日周運動の写真が撮れるというわけだ.加えて,今回のように温泉地に行くような時には,場合によっては現地で「プチ観望会」ができるように,小さな望遠鏡も持って行くことにしている.

  当然,今回の旅行にあたっても,デジカメに三脚,そしてポタ赤と口径4cmの屈折望遠鏡を持参.

  一昨日,昼間はそこそこ良い天気だったが,夕方ホテルに到着した頃から雲が広がってしまった.そして,露天風呂から眺める空はベタ曇り.

  夜はもちろん懇親会.
  やや酔っ払いながらも,懇親会終了後に空の様子を見に外に出てみた.

  むぅ,ヴェガが見えるくらいか.これじゃあ方角もわからないぞ.

  二次会.
  これもまた終了後に空の様子を見に外に出た.もうそろそろ木星は見えるはずの時刻なんだけど.

  あぁ,もう何にもみえないじゃないか.

  結局,やっぱり望遠鏡が活躍する機会はなかったのであった.
  こうして機材を持参で出かけたのも二十数回.そのうち,その機材が活躍できたのはわずかに2回.
  まぁね,そんなもんですよ.毎晩毎晩夜空を眺めていたって,そうそう晴れるわけじゃない.それを一年に1回や2回ピンポイントで当てようなんてやっぱり無理なんです.

  でも,たかだか1泊の旅行にこれだけ重い荷物を背負って行くんだから,もう少し晴れて欲しいよねぇ.やっぱり.

 

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2011年9月17日 (土)

初めて晴れ?

  昨日(16日)は市内某小学校で観望会.
  実はこの学校,毎年4年生の親子で観望会が企画されているのだが,ここ数年,観望会の時に晴れたためしがない.数年前,激しい雨で私自身はずぶ濡れになりながら自作プラネタリウムを運んだということもあった.

  そして昨日は・・・

  とりあえず晴れ.しかし,雲が多い.雲量8〜9といったところか.見るからに透明度も悪い.

こういうのはやりずらいんだよねぇ.

  みっちり曇っているわけじゃないので,星はちらちら見えるものの,どう考えても星雲・星団が見られそうな状況じゃない.土星は沈んだ直後だし,木星も月も,観望会後半に昇ってくる.さてどうしたものか.
  無理してM13M57を見てもらおうかとか,ちょうど高い位置に見えるギャラッド彗星を見てみようかとかいろいろ考えたけど,やっぱり無理そうなので,屋外でPCの画面をスクリーンに投影しながら天文教室をやり,月が昇ってきて充分見られそうだったら望遠鏡で見るという作戦を考えていた.

  で,観望会が始まってみると・・・

むぅ,晴れてきたのか.

  ったく,晴れなのか曇りなのか,どっちかにしてくれないかねぇ.

  とは言え,せっかく晴れているのに見ないのはもったいない.そこで,とりあえず望遠鏡はアルビレオに向けてみてもらうことにした.
  昨日の観望会は参加者が多かったので,望遠鏡の前には順番待ちの列ができた.
  そんな順番待ちの最中,
「うちは子供3人なんですけど,晴れたのは一番下の子で初めてなんですよ」
という方も.そうそう,星を見るチャンスって以外と少ないんですよ.

  そうこうしているうちに,東の空に月が昇ってきた.アルビレオが見終わったところで,望遠鏡を月に向け,また望遠鏡の前には順番待ちの列.

「月に暈がかかって見えるのって,珍しいことなんですか?」
と聞かれた.どうも震災以来出回っている「月に暈がかかるのは大きな地震の前兆」という話で恐ろしくなったとのこと.
「うーん,珍しいと言えば珍しいですが,まぁその程度のことですね.私はもう何十回も見ています.地震とは全く関係ないので安心してください」
震災後,普段はあんまり見上げなかった人が夜空を見るようになり(それはそれでとても良いことだと思うのだが),「月が赤いと地震の前兆」だとか,上のように「月に暈がかかるのは地震の前兆」だとかいう話がいろいろなところに出回っているのはちょっと困る.
  私に言わせれば「それが前兆だとしたら年がら年中大地震になってしまうじゃないか」というところなのだが.

  そんなこんなで,昨日の観望会もそこそこ盛り上がって終了.多人数を相手の観望会は久々だったので結構疲れた.

  昨日は,月のそばに木星が見えていた.
「帰ったら写真を撮ろう」
と思っていたのだが・・・

  帰宅してすぐに力尽きたらしい.目が覚めた時,またしても枕元に夕食のはずだったお弁当が手つかずのまま.

あぁ,またやっちまった.

 

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2011年9月16日 (金)

夜の天気は

  普通に生活している限り,夜の天気といったら「雨が降っているかどうか」ぐらいのもので,あんまり気にしないものだ.
  もちろん,私のような(毎晩夜空を眺めている)人種は別だが.

  昨日(15日),夕方はほぼ快晴.市内某市民センターで観望会の予定だった.

  会場に到着し,望遠鏡を準備していると,やや年配の方に声をかけられた.
「いやぁ,何だかねぇ.曇っちゃって残念だなぁ」
あれ?快晴だったはずなんだけど.

  改めて空を見上げてみると・・・

  所々に雲はあり,「快晴」というわけでもなくなっていたが,「曇り」というほどではなく,星もちゃんと見えている.
「ほら,ちゃんと星は出てますよ」
「でも,月が見えないじゃない」
「あ,いや,月はまだ地平線の下ですよ」
「あ,そうなんだ.(夜空の一角を指差して)あの辺に(月が)見えてるはずなんだと思った.月が見えてねぇから,曇っちゃったとばっかり・・・」

  しばらくして,無事に地平線の上に月が現れ,皆さんに望遠鏡をのぞいてもらえた.

  この観望会,毎年行われている「3世代交流 お月見会」だった.
  しかし,今年は会場の市民センターも震災で被災してしまっていたため,規模を縮小しての実施.観望会もイマイチ盛り上がらず,やや不完全燃焼になってしまった.

  そういえば,この観望会,昨年も一昨年も晴れだった(その前の年は確か大雨だったが).それが,昨年の観望会の折,
「いやぁ,今年は晴れて良かった.(晴れたのは)5年ぶりくらいじゃない?」
と言われた.
  やっぱり普通には夜の天気の印象なんてそんなもんだ.

 

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2011年9月15日 (木)

月夜

  昨日(14日),夕方は結構良く晴れていた.それでも快晴というわけでもなく,
「少し様子を見てみようか」
と思っていた.
  が,大体こういう時っていうのは・・・爆睡.目が覚めたのは日付が変わった後だった.
「あーあ,やっぱり眠っちゃったよ」
と思いつつ,屋外に出て見上げた空は・・・

  雲がいっぱい.

  まぁね,たとえ眠ってしまわなくても,結局は大したことはできなかったというわけですよ.

  それでも,
「とりあえず全天の写真だけでも」
と思ってカメラを用意しているうちに,
2011年9月15日 自宅にて 快晴.
「でも,こう月が明るくちゃねぇ」
しかも,ついさっきまで雲が多かったということは,次いつまた雲が出てくるかわからないし.
「ま,仕方ないさ」
撤収しようとしたのだが,やっぱり何だか悔しいので月を一枚.
月齢16 2011年9月16日 うーん,まぁいいんだけど,こんな時,ポタ赤に乗せられて,もう少ししっかり撮れる望遠鏡があるといいんだけどなぁ.

・・・いかん,また物欲が・・・

12月に皆既月食もあることだし,良さそうなものを探して買っちゃおうかなぁ・・・

 

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2011年9月14日 (水)

太陽がいっぱい

  だいぶ以前,同じタイトルで記事を書いた時は,ここに太陽の写真をたくさん載せたものだが・・・

  最近はすっかり太陽観察をしなくなってしまった.いや,最近は昼間はばたばたとしていてあっという間に夕方になってしまう(思いっきり言い訳だけど).

  今回の記事は,そういう太陽の話題ではない.

  スイスのジュネーブ大学が中心となっている系外惑星探査チームが,新たに50個の系外惑星を発見したと発表した.「新発見」として一度に発表されたものとしては過去最多である.そして,その中には,巨大地球型惑星,いわゆる「スーパーアース」も16個含まれている.

  系外惑星がいっぱいということは,それらの主星たる「太陽」もいっぱいということで.夜空には,実は「太陽がいっぱい」輝いているというわけだ.

  さて,これでこれまでに発見された系外惑星の数は645個になったとのこと.観測できただけでこれだけあるのだから,実際には数倍,数十倍,いや数百,数千倍もあるのかもしれない.火星や水星のように小さな惑星は,数光年離れただけで,観測はもの凄く困難になるだろうし.

  さて,それだけ惑星があるとなれば,果たしてそこに生命が存在するのかどうかが気になるところだ.果たして,我々はこの宇宙の中でひとりぼっちの存在なのだろうか?
  残念ながら,現時点では,こうして発見された系外惑星に生命が存在するかどうかを知る術はない.太陽系内の火星だって,未だ生命が存在するかどうか結論が出ていない(その可能性は限りなく0に近いということではあるが)のだ.

  しかし,これだけ星があるのだから,その中のいくつかには生命が存在する惑星があっても何の不思議もない.銀河系内に恒星は2000億個もある.その1%だけがたった一つの惑星を持つとしても,その数は20億個.そしてその中で,生命が存在できる可能性が10億分の1だったとしても,銀河系内に,地球の他にもう一つ,生命を育む星が存在するということになるのだから.

  逆に,それでも,この宇宙に生命が存在するのが地球だけだったとしたらどうだろう.我々の存在が,いかに大変な奇跡の上に成り立っているか.普通に考えれば,10億分の1なんて「絶対にありえない」ということとほぼ同義だろう.しかし,その10億分の1よりもさらに小さな可能性の上に我々が立っているということになるのだ.

  これから先も,系外惑星の発見は続くだろう.いつの日か「地球外生命」が発見される時はやってくるのだろうか.

 

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2011年9月13日 (火)

中秋の名月

  昨日(12日)は中秋の名月の日.水戸では,なかなか好天に恵まれた.
  まず,昇って来た月を一枚.
2011年“中秋の名月”の日の月の出 う〜ん,昇って来たばかりの月って,見た目では凄く印象的なのに,こうして写真にするとつまらないねぇ.今回は,私としては珍しく「夕暮れ時」の雰囲気は出ていると思うけど.
  こういう写真,もっと面白く撮る方法はないもんだろうか・・・

  昨日は特に観望会の予定はなかったのだが,せっかく「6年ぶりの満月」となった中秋の名月,急遽ミニ観望会も実施した.まぁ急なことだったので,参加者は数人だったが.

  昨日,満月となる「瞬間」は18:26.この瞬間を写真に撮ってやろうと狙っていた.
  ところが,何を勘違いしたのか,機材を準備する段階になって,この時刻を20分ほど勘違いしていた.それに気がついたのは18:35頃.
「あぁ,過ぎちゃってるじゃないか」
  でもとりあえず一枚.
中秋の名月 2011年9月12日 ま,10分くらい違ったって大した違いじゃないさ.

 

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2011年9月12日 (月)

初めての旅へ

  いや旅をするのは私自身ではない.

  今月23日から,長野県は伊那市創造館で開催される「アポロは本当に宇宙に行ったのか?」という企画展に,私のペーパークラフト ロケットのいくつかが展示されることになっている.
  展示されるのは,

1/100スケールペーパークラフトによる サターンロケットたち アポロ計画のロケットたち(左から,サターン Ⅰ SA-6サターン ⅠB SA-205 (アポロ7号),そしてサターンⅤ SA-506 (アポロ11号)).

そして,
1/100スケールペーパークラフトによる Μ-Ⅴ-5号機と「はやぶさ」Μ-Ⅴ 5号機と「はやぶさ」.

  いずれも,私自身,これまであちこちに運び,いろいろな人に見せたものではあるのだが,自分以外の人に,しかも県外まで運ばれるというのは初めてのこと.

「どうやって梱包すれば,現地に到着するまでに破損する可能性を低くできるだろう?」

  昨日(11日)はあーでもないこーでもないとダンボール箱やコルク板と格闘.

  そして,今日の午前中,伊那市創造館の担当の方がみえて,この,私にとっての可愛い娘たち(宇宙船も船なので,三人称の代名詞は“she”なのだ)を車に載せ,現地に運んで行かれた.(担当の方を信用しないわけではないけれど)現地まで壊れることなくたどり着けるだろうか.
「向こうでみんなに可愛がってもらうんだぞ」

  というわけで,23日から伊那市創造館に展示されるはず.お近くの方はぜひどうぞ.もし現地で実物をご覧になったら,ぜひこのブログにコメントくださいね.

 

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2011年9月11日 (日)

二晩連続

  昨日(10日)は城里町ふれあいの里で観望会.東日本大震災で被災した天文台は未だ復旧していない(再び開館できるのは来春の見込み)ので,天文同好会のメンバーが望遠鏡を持ち寄っての観望会だ.
  私ももちろん,主砲の20cm反射を持ち込んで参戦.

  参加者は15名程度と少なかったが,明るく輝く月や,その他ヴェガやアルビレオ等を見てもらった.
  月が明るい上に,やや薄雲が漂っていたために,見られる対象は限られていたが,子供たちは月の地形をあーだこーだと言いながら何度も何度も見てくれたし,大人の方たちも交えて,流星の話やら地球外文明の話やらでだいぶ盛り上がった.

  観望会が終了した直後,望遠鏡にカメラを取り付けて月を一枚.
月齢12 2011年9月10日  この写真を撮る直前から雲が広がり,望遠鏡を片付け終わる頃にはベタ曇りとなっていた.

  うん,昨晩は“ツキ”があったらしい.

  一昨日(9日)は水戸で,昨日はふれあいの里で.こうして二晩連続で観望会を開催できたのは一体いつ以来だろう?
しかも,二晩とも,なかなか完全燃焼できて,こちらも二晩連続で帰宅した後はすぐに力尽きて爆睡.昨日はふれあいの里で夕食をご馳走になってから帰宅したので,「目が覚めてみたら枕元に(食べるはずだった)弁当が」ということはなかったけれど.

 

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2011年9月10日 (土)

久しぶり

  昨日(9日),ここに記事を書いた時は天気が悪かったし,夕方になっても晴れる気配がなく,
「あぁ,今回も(観望会は)ダメか」
と思ったのだが,開始予定時刻ギリギリになって晴れ間が広がった.

  でもこういうタイミングで晴れても遅いんだよねぇ.

  普通なら,出かける時の天気で判断するから,曇っている空を見て
「今日はダメだ」
と思うはず.それ以降に晴れても「時既に遅し」なのだ.

  (参加者は)誰も来ないかも

  と思っていたのだが,会場近くにお住まいの2組の家族が参加してくださった.

  とりあえず月を見ていたところで,
「こういうのって,小さな望遠鏡でも見えるんですかね」
と聞かれた.

  そんなこともあろうかと!

  準備してあった,コルキットスピカ(口径4cm)の手作りキットの望遠鏡)を用意.
「へぇ,こんなに良く見えるんだ!」
「いや,この望遠鏡,実は超オススメですよ」

「あの〜,星の色の違いが分かるのって見られますか?」
と言われたので,こと座のヴェガとうしかい座のアークトゥルスを見てもらう.
「いやぁ,はっきりわかるもんですねぇ」
ついでに,
「色の違う2つの星が並んでいるのもあるんですよ」
と,はくちょう座のアルビレオも見てもらった.

  参加していた子供たちもすっかり楽しんでくれていたようで,
「次は?」「次は?」
とせがむので,最後にはリング状星雲も見てもらった.

  参加者が少ないというのはちょっと寂しくもあるが,こうしてきめ細かくリクエストに答えられるのが強み.皆さんも満足してくださったようで,
「次もまた来ますね」
とも言われた.

  このところずっと天気に恵まれず,不完全燃焼の観望会ばかりが続いていたが,昨日は久しぶりに完全燃焼.
  後片付けを終え,帰宅したところで力尽きてすぐに爆睡.

  午前03:00過ぎに目が覚めると,枕元には・・・帰路にコンビニで買った「夕食」のお弁当が.

  あ゛,晩飯食べてなかったんだっけ.

  夕食に箸をつける前に力尽きて寝てしまうほどに疲れていたらしい.でも,
「昨日(の観望会)は,それだけ完全燃焼できたのかも」
それが,何とも嬉しくもあった.

 

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2011年9月 9日 (金)

夜空が暗いと

  あっちこっちに出す原稿がようやく上がったので,先日撮ったままになっていた写真の画像処理をしてみた.
  その結果が↓
「昴」 2011年8月29日 自宅にて 短い時間のいい加減な撮影だったので,「作品」としては全然ダメなんだけど・・・
  たかだか4分の露光でここまで写ったのはちょっとビックリ.自宅からの撮影だと,例年ならば空が明るいので,背景(本当は前景なんだけど)の空に色ムラが激しく,星雲を浮き出させつつ,背景が汚くならないようにするのに大変な苦労をするのだが,今回は大したこともせずに大体いい感じになった.節電が叫ばれる中,空が暗いのをここでも実感.

  やっぱり夜空が暗いってのは有難いねぇ.

  そうなれば,また他にも撮りたくなるのが人情というものなのだが・・・晴れないねぇ・・・
  今日もこれから観望会の予定があるんだけど,現在はベタ曇り.こりゃあ今回もダメそうだ.

  あぁ,やっぱり世の中うまく行かない・・・

 

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2011年9月 8日 (木)

がんばれ!あかつき!

  かつて,このブログには何度か「がんばれ!はやぶさ!」というタイトルの記事を書いた.その「はやぶさ」は昨年6月,地球に帰還,その遺したカプセルには,たくさんの「お土産」が入っていた.

  今度は「あかつき」だ.

  日本の金星探査機「あかつき」は,昨年12月,金星のそばまで行っていながら,金星の周回軌道への投入に失敗,その後は金星軌道近くで太陽のまわりを回る軌道を航行中である.金星周回軌道に投入する時に用いたエンジンに破損の可能性があるとされているものの,その他の機能についてはほぼ問題なく,再び金星を周回する軌道に投入することができれば,様々な成果が期待される.

  その「あかつき」,日本時間で昨日の11時50分,問題の軌道制御用エンジンの第1回テスト噴射が行われた.JAXAからは「噴射を確認した」との発表があった.
  ただし,現時点で分かっている(発表されている)ことは,「予定通り噴射が行われた」ということだけであり,その噴射がどの程度の出力を発揮できたのか,どの程度の時間噴射することができたのか,噴射によるダメージがあったのかどうかなどについては未だ発表がされていない.

  「あかつき」チームのツイッターでも,昨日「試験噴射結果の判明には時間がかかる見込みです」というツイートがあった後,この噴射に関しては何も触れられていない.

  昨年12月.

  金星周回軌道への投入の時,この「あかつき」チームのツイッターを手に汗握って(何度もリロードしつつ)読んでいた.ところが,「予定通り噴射開始」の後,ツイートが途絶えた.実際に,(予定通りであっても)「あかつき」が金星の向こう側になってしまうために「あかつき」からの通信が途絶えていたからだが,通信回復予定時刻がすぎてもツイートが再開されなかった.その時,
「どうやら何か問題があったようだ」
と思った.

  今回も,その時の状況に似ていてドキドキだ.
  ただ,今回は,「噴射の結果」については触れられていないものの,ツイートは続いている.どうやら,探査機との通信は問題なく行われているようだ.それは,探査機自身には深刻なトラブルはないこと,姿勢は乱れていないこと,探査機の位置が噴射前の予想から大きくずれていないことを意味している.もし,エンジン噴射の結果が予定と大きくかけ離れていれば,探査機との通信ができなくなってしまうはずだからだ.

  今回は期待できるんじゃないだろうか.

  そして,14日に予定されているもう一回の試験噴射に成功すれば,「あかつき」が金星に接近する2015年11月,今度こそ金星周回軌道に投入することができる可能性が見えてくる.もしそれに成功すれば,日本で初めて,惑星を周回する探査機になるはずである.

  がんばれ!あかつき!兄さん(はやぶさ)に続け!

 

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2011年9月 7日 (水)

ブラック・ナイト (BK03)

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる ブラック・ナイト(BK03) イギリスにおける宇宙開発の初期に用いられたテスト・ロケット,ブラック・ナイト.型紙は “Niels papermodels” から.
  1950年代初め,イギリスは戦略ミサイルとしてブルー・ストリークの開発を計画していた.しかし,当時のイギリスでは,長距離の誘導制御や,大気圏への再突入に関して,経験も技術もなかった.このため,これらの実験と技術の習得のために開発されたのがこのロケットである.
  1958年9月7日,オーストラリアのウーメラ射場で初の打ち上げが行われた.ロケットは順調に飛行したが,エンジンの燃焼が終了した時点でも,速度が想定したほどまで上がらず,最高高度225kmを記録したにどどまった.モデルは,これに続く2回目の打ち上げ時のもので,打ち上げは成功,最高高度も357kmに達した.これら2回は単段式として打ち上げられたが,「ククー(Cockoo)1b」と呼ばれる固体燃料ロケットを第二段として用いることもできた.
  この後,ブルー・ストリークが中距離弾道ミサイルとしては退役することになり,ブルー・ストリークを第一段に用い,このロケットを第二段に用いる衛星打ち上げロケット「ブラック・プリンス」の開発が計画された.しかし,これは実現されることなく,同様にブルー・ストリークを第一段に用いる別なロケット「ヨーロッパ・ロケット」の開発計画にとって代わられた.
  「ブラック・プリンス」の開発計画がキャンセルされた後も,「ブラック・ナイト」はテスト・ロケットとして1960年代半ばまで使いつづけられ,後の「ブラック・アロー」ロケットへと発展していった.

  完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Black Knight (BK03)

  全長10cmと小さいので,後部のフィンの先につけられた小さなロケットなど,やや苦戦したところもあったが,この程度ならこれまで何度もこなしているので,さすがに1日でサクッと完成.

  こういう単純なロケットを作ったのは久しぶりだ.

  型紙は見るからに単純だった.あまりに単純だという印象があったのか,気を抜きすぎて,やや出来が悪くなってしまっているけれど.

  単純な割に細かい部分もあり,「初心者からのステップアップ」をしたいと思っている方におすすめ・・・と言いたいところだが,その段階でこんなどマイナーなロケットなんか作ってみようとは思わないよねぇ・・・

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

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2011年9月 6日 (火)

やっぱりローテクの方が

  昨日,小学校の授業で使う「月の満ち欠け」の教材の話題になった.
  「電子黒板」とかいうハイテクなものを使う教材だったのだが,

  はっきり言って良くわからない.

  これで小学生が理解できるとは思わないなあ.

  いろいろと工夫された教材だったのだが,いかに「ハイテク」なものをつかったところで,「平面でしかない」ことにかわりはない.「本当は丸い」と言われても,実感はわかないだろう.いやそれが,流行りの3Dだったとしても,イマイチ実感がわかないんじゃないだろうか.
  さらに言えば,画面上で表現しようとする限り,地球と月,そして太陽の距離があまりに近づきすぎる.

  私はやっぱりローテクの方が好きだなぁ.

  私ならやっぱり,部屋を真っ暗にして,懐中電灯とボールを使う.一方向から照らされる懐中電灯の光の中で,ボールを持って回転すれば,球であるはずのボールが満ち欠けして見える(ちなみに,この時,軟式野球のボールなど,ディンプルと呼ばれる細かい凹みがあるものを使うのがミソ.「掛け際」の“クレーター”が良く見えることも実感できる).ボールが「円盤」だと思っている人などいるはずがないし,回っている本人は確かに球形をしているボールを手に持っているわけだから,「本当は丸いものが満ち欠けして見える」ことが実感できるだろう.さらに,回っている人と離れた場所から見ていれば,ボールの「掛け具合」が,その位置からでは全然変化しないことも観察できる.

  東日本大震災の折に机の上から落下して使いものにならなくなってしまったが,一昨年,「太陽系模型」を作った時に驚いた.机の上でくるくる回る模型を見て,
「なるほど,太陽系はこんな風に回っているのか」
と新鮮に驚いたのだ.そんな画像は腐るほど見ているのに.

  ロケットもそうだった.最初にH-IIAスペースシャトルを作り上げた時も驚いた.
H-IIAってこんなに大きかったんだ!」
H-IIAスペースシャトルを同縮尺で並べた図なんて飽きるほど見ていたはずなのに.

  そこに実際に(模型であっても)「モノ」があるのと,たとえ3Dであっても,映像だけなのとでは,受ける印象の実感が全然違うのだと思う.

  最近はいろいろなものが便利になりすぎだ.ヴァーチャルなものが多すぎる.3D映像はリアルだが,それに慣れると「リアルな」もの,言い換えれば「リアリティにあふれるもの」を見て「実在するもの」を見た気になってしまう.しかし,実はその両者の間には「実感」という面で非常に大きな隔たりがあるような気がする.

  やっぱり,私はローテクが好きだなぁ.

  世の中ハイテクなもので溢れかえっているが,私はあくまで工具と時間を使い,手を動かして頑張るぞと.

 

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2011年9月 5日 (月)

ほんのご近所

「西暦2200年,ヤマトは地球に帰還した」
設定によれば,宇宙戦艦ヤマトがイスカンダル星から帰還した(する?)のは西暦2200年の9月5日,つまり189年後の今日ということになっている(ちなみに,地球を出発したのは2199年10月8日).

  イスカンダル星は太陽系から14万8000光年,「大マゼラン銀河(星雲)」の中にある(ことになっている).このアニメが好きだった少年の頃,「14万8000光年」とは,主題歌にある通り,まさに「宇宙の彼方」だった.

  私が天体写真を撮り始めたのが11年前.まず最初に何とかして写したかったのが
北アメリカ星雲 2009年7月20日撮影北アメリカ星雲(写真は2009年7月撮影のもの).この星雲までの距離が約2000光年.

  そして,次にどうしても写してみたかったのが
アンドロメダ大銀河 2008年10月1日撮影アンドロメダ大銀河(撮影は2008年10月).こちらまでの距離は230万光年(250万光年とも言われる).

  そして,これまでに撮った中で,一番気に入っているのが
M81 2002年12月12日撮影 M81(撮影は2002年12月).距離は1200万光年.

   さらに,私が撮影した中でもっとも遠いのが 銀河団“Zwicky 3590” 2005年12月31日撮影 “Zwicky 3590”と呼ばれる銀河団で,距離は21億光年.

  天文屋の数の感覚はいい加減だ(私だけかもしれないが).上には,「230万光年(250万光年とも言われる)」とか書いてみたものの,本当のところは,「230万光年でも250万光年でも大した違いはないじゃないか」という感覚である.いやこれが300万光年でもあんまり違うと思わない.

  それでもやっぱり,230万光年と1200万光年,そして,21億光年となれば「だいぶ違う」と思う.「2倍」や「3倍」なんていうのは大して違うと思わないのだが,「桁がいくつか違う」となれば,途端に「ずいぶん違う」と感じるようになる.それは,おそらく普通の人の感覚以上に「違い」を認識していると思う.だからこそ,
「エレニン彗星と太陽と地球が一直線に並んだ時に,その重力によって大きな地震が起こる」
なんて言われても,
「そんな,(重力の影響が)2桁も3桁も(もっとか?)違うものが,影響するわけないじゃないか」
ナンセンスにすぐ気がつくわけだ.

  私にとって,数百万光年程度は「近い」という感覚になってしまった.数千万光年で「まぁその程度」,「億光年」の単位になるとさすがに「遠い」と感じるようになる.

  で,「イスカンダル」.14万8000光年.「まぁその程度」と思うM81と比べても2桁,「近い」と思うアンドロメダ大銀河と比べても1桁近い.

「なぁんだ,イスカンダルなんて,ほんのご近所じゃないか」
それで「宇宙の彼方」と言われてもイマイチ ピンとこなくなってしまった.

  まぁ,実際に人類がたどり着いた唯一の天体,「月」は,「イスカンダル」に比べて12桁も「ご近所」ではあるんだけど.

  宇宙は広いねぇ.

 

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2011年9月 4日 (日)

慌しい天気

  まず最初に,台風12号「タラス」のもたらした風雨によって被害を受けられた方々,そして今なお大変な思いをされている方々に心よりお見舞い申し上げます.

  その台風の影響なのか,水戸地方,昨日は,曇り・・・と思いきや突然猛烈な雨が降って,
「うわ,すごい雨だ」
と思ったらいつの間にか日がさして・・・といったように,なんだか慌しい天気.
「晴れか曇りか雨か,どれか一つにしなさい

  でも,こういう状況ならば,
「さっと晴れて,星が綺麗に見えるタイミングだってあるんじゃないのか?」
ということで,夜に入ってからずっと時々様子を見ていた.

  そして,日付が変わって今日の02:00すぎ.
「お,木星が見えているじゃないか!」
と思って外に飛び出してみたのだが,
2011年9月4日 自宅にて むぅ,木星しか見えない.ダメなものはダメか.

  やっぱり世の中そうそううまく行くものではないらしい.

 

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2011年9月 3日 (土)

台風の名前

  最初に,現在接近している台風12号の影響で大変な思いをされている方々に心からお見舞い申し上げます.

  さてこの台風の「アジア名」は「タラス」.これは「鋭さ」を意味する言葉なのだそうな.
  この「アジア名」というのは,アメリカとアジア各国で構成された「台風委員会」によって決められるもので,カンボジア,中国,北朝鮮,香港,日本,ラオス,マカオ,マレーシア,ミクロネシア,フィリピン,韓国,タイ,アメリカ,ベトナムの14の国と地域が,それぞれ10個ずつ名前を用意,発生した順番でつけられてゆく名前である.
  で,今回の台風12号「タラス」はフィリピンで用意した名前である.そして,次は韓国の「ノルー」,その次はタイの「クラーブ」,続いてアメリカの「ロウキー」,ベトナムの「ソンカー」,カンボジアの「ネサット」,中国の「ハイタン」,北朝鮮の「ナルガエ」,香港の「バンヤン」,そして日本の「ワシ」と続く.

  2004年の台風23号は,10月20日に高知県土佐清水付近に上陸,長崎県で最大瞬間風速63.7mを記録するなど,大変に強い台風だった.
  この台風のアジア名は「トカゲ」.

  他に,日本が用意している名前は,
  「テンビン」,「ヤギ」,「ウサギ」,「カジキ」,「カンムリ」,「クジラ」,「コップ」,「コンパス」.
そう,実は全て星座の名前だ.「テンビン」,「ヤギ」はともかく,それ以外はお世辞にも良く知られた名前とは言い難く,「カジキ」,「コンパス」に至っては,日本からは見えない(or見づらい)星座なわけで,一体どうしてこの名前が選ばれたのかは謎(調べれば理由がどこかにはあるのかもしれないが).

  「クジラ台風」に襲われるというのは何となくギリシャ神話のようだし,「ワシ台風」や,「トカゲ台風」なら(襲われるのはやっぱり嫌ではあるものの)仕方がないという気がしなくもないが,「コップ台風」とか「コンパス台風」とか「ウサギ台風」とかに襲われるのはなんだか余計に悔しい気がする.

いずれにしても,「タラス台風」がこれ以上大きな災害をもたらさないことを祈ります.

 

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2011年9月 2日 (金)

天気に泣かされる

  現在台風12号が日本列島に接近中.まずは大きな災害にならないことを祈ります.

  ところで・・・

  水戸市ではこの週末に運動会を予定している学校が多い.そこへ来てこの台風である.数日前までの状況では,
「週末は運動会どころじゃない」
はずだったのだが,どうやら(四国,東海,近畿地方の方には誠に申し訳ないが)こちらにはあんまり接近しないらしい.

  となれば,
「さて(運動会を)実施すべきかどうか」
悩ましいところだ.

  天気というヤツは実に意地悪なもので,こんな時は,当事者たちが悩んで悩んだ挙句に出した結論を見事に裏切ってくれる.「実施」と結論すれば雨が降るし,「中止」と結論すれば快晴だったりする.

  でもね,運動会ならまだマシなんですよ.雨さえ降らなければ何とかなるから.

  我々はそうは行かない.
  観望会となれば,「雨が降らなければいい」という問題じゃない.ちゃんと晴れてくれなければまともに星は見られない.天体写真の撮影となればもっとシビアで(撮影に時間のかかる星雲・星団ならなおさらだ),撮影中に一度でも雲に遮られてしまえばそれでおしまいだ(もっとも,デジタルでの撮影が主流の現在はかならずしもそうでもないのだが).

  それで何度泣かされたことか.

  今年は特に天候に恵まれない.昼間は晴れて暑くなっても,夕方になると曇ってしまうことが多い.
  おかげで,私自身,あんまり星を眺める機会に恵まれていないのだが・・・

  それでも毎週連載の締切りは確実にやってくる

  あぁ,(連載の)次のネタどうしよう.

  星屋の苦悩は続く.

 

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2011年9月 1日 (木)

起こってほしくないことは

  先日,私の職場にあるレーザープリンターの調子が悪かった.この時,どうしても大量にプリントアウトする必要がある方がいて,
「どうしてこんなときに・・・」
と嘆いていた.

  そんなもんです.

  先日,バイコヌール宇宙基地から「プログレス補給船」が打ち上げられたが,ロケットの上段に異常が発生,「プログレス補給船」を予定の軌道に乗せることができなかった.「プログレス補給船」の打ち上げ失敗は,運用が始まってから30年にしてこれが初めてのことであった.
  「ソユーズ宇宙船」を打ち上げるロケットも,基本的に同じものだから大変.今回の失敗の原因を究明,対策を講じるまで,有人の「ソユーズ宇宙船」を打ち上げるわけにはいかず,次の打ち上げは1ヶ月以上遅れることとなった.

  アメリカのスペースシャトルは全機退役したばかり.国際宇宙ステーションに人員を運ぶには「ソユーズ宇宙船」が唯一の手段である.そのソユーズが打ち上げられないとなると事態は深刻である.安全が確認できるまで,国際宇宙ステーションを無人にすることも検討されているようだ.

「どうしてこんなときに・・・」

関係者の嘆きが聞こえてきそうである.「プログレス」の打ち上げ失敗がもう少し早ければ,スペースシャトルを再度打ち上げるという選択肢もあったかもしれない.あと数年早ければ,スペースシャトルの引退を先に伸ばすこともできたかもしれない.事故があと数年遅ければ,それまでに別な手段が開発されていたかもしれない.よりによってこんなときに・・・である.

「起こってほしくないことは,起こってほしくない時に起こる」
まったくもって,「マーフィーの法則」は偉大なものである.

 

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