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2011年8月 3日 (水)

親子彗星

  石垣島にある石垣島天文台の「むりかぶし」望遠鏡によって,子供の彗星を持ったような,珍しい彗星の写真が撮影された.
  この彗星は6.3年周期で太陽のまわりを回る「ファン・ネス彗星」で,子供の彗星の方は,親彗星の核からはがれた小さな氷の破片のようなものだろうということだ.
  その写真を見てみると,親を追いかけているような小さな彗星の姿がなんともかわいらしい.

  「分裂した彗星」というと,すぐに思い出すのが2006年に見られた「シュワスマン・ワハマン第3周期彗星」(あんまり長いので,仲間うちでは「シュワちゃん」と呼んでいた).下の写真は,城里町ふれあいの里天文台で撮影した「B核」の写真.
シュワスマン・ワハマン第3周期彗星(B核) 2006年5月4日 そして,↓これが「C核」.
シュワスマン・ワハマン第3周期彗星(C核) 2006年5月4日 このように,分裂した核にそれぞれ,A核,B核,C核・・・とつけられたのだが,最終的には,なんとアルファベットが足りなくなってしまった.
  これほどに分裂した彗星,それぞれは暗く,観測が難しかったが,達人が撮影した写真では,いくつもの核がそれこそ「鯉のぼり」のように連なる姿が見られた.

  「ファン・ネス彗星」が「親子彗星」なら,「シュワスマン・ワハマン第3周期彗星」は「一族郎党親戚筋彗星」といったところか.

  しかし,こうして写真で見る彗星はおもしろいものだが,実際に「見る」となると,なかなか難しい.かなり話題になる彗星でも,実際に望遠鏡で見る姿は「もやっ」としたものが見えるだけだ.もちろん,我々「天文マニア」にはそれはそれでおもしろいのだが,たまにしか天体望遠鏡を覗くことのない方々にとってそれが面白いはずがない.
  誰が見ても楽しめたのは,やっぱり「百武彗星」と「ヘール・ボップ彗星」だろうか.尾を引いている姿が肉眼でもしっかり見えた.
  目立った天文現象に乏しい今年.久々に「大彗星」でも現れてくれないだろうか.もっとも,時期が時期なだけに,そんな彗星が現れると,「何かの凶兆に違いない」と何世紀も前の考え方を持ち出して大騒ぎする人が現れないかちょっと心配ではあるけれど.

 

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