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2011年8月 1日 (月)

太陽系の仲間

  天文教室などの折,よく「太陽系の惑星はいくつあるか知ってる?」という問いを投げる時がある.
  時々,「惑星」という言葉そのものを説明しなければならない時もあるが,だいたいはどこからともなく小声で
「すいきんちかもく・・・」
と聞こえてくる.小学校高学年ならほとんど,低学年でも4分の1くらいは知っているようだ(ただし,すい・きん・ちか・もく・ど・てん・かい で7つ!という子も少なからずいるのだが).
  そしてこれまた小声でどこからともなく
「冥王星は惑星じゃない」
という声も聞こえてくる.

  昨年の今頃は,「はやぶさ」の話題を持ち出す時には,相手が大人であっても
「小惑星っていうのはね・・・」
という説明をしなければならなかった.小惑星という天体の存在は一般的にはあんまり知られていなかったからだ.
  しかし,今はやりやすい.とりあえず,
「あの“イトカワ”も小惑星の一つですね」
と言えばすむ.果たして相手が正しく認識しているかどうかはやっぱり疑問ではあるものの,多くの人が「小惑星」というものについて漠然としてイメージは持つようになっているようだ(しかも,有名になったのが“イトカワ”であるおかげで,その“イメージ”が“地球のように丸い天体”ではなく,“なんだか変な形の天体”というイメージなのは良いことなのかもしれない).これもまた,「はやぶさ」の功績の一つなのかもしれない.

  昨日(31日),実は水戸市のお隣,ひたちなか市某所で観望会の予定があった.やっぱり天気が悪くて,屋内での天文教室ということになったが,参加者の中には,ここ数年連続で参加している小惑星小学生の姿もあった.
  で,昨日もまた,「太陽系の惑星は云々」という問いを投げてみたところ,その子は
「すいきんちかけもくどてんかいめいはまえ」
と唱え,
「太陽系の惑星は8つで,その他に,えーと・・・ケレスと・・・冥王星と・・・ハウメアと・・・マケマケと・・・エ・・・エ・・・エ・・・エリス!」
  彼はちゃんと準惑星の名前まで全部覚えているらしい.そういえば,いつだったかそんな話をした覚えがある.ちゃんと覚えていてくれたんだねぇ.そんなことを覚えていたって,理科の成績には全然関係ないのに.でもそこが一番重要じゃないかと思ったりもする.

  ちなみに,昨日の観望会,「科学と遊ぼう」という講座の中の一つで,2日にはみんなでつくば宇宙センターに見学に行くらしい.

  「科学と遊ぶ」

  いいことだ.科学とは本質的に「遊び」だと思う.知っていると楽しいから知ろうとする.アニメやカードゲームのキャラクターと同じように,太陽系の仲間の名前をたくさん知っていると楽しい.とりあえず別に何かの役に立つわけじゃないけれど.

  こういう機会をたくさんつくってあげることが,「理科好き」な子供たちを増やすのに一番いいことなんじゃないだろうか.理科の教科書で扱う単位をむりやり「SI単位系」に揃えて「このおもりの重さは1N(ニュートン)」とかいうわけの分からないことをやるんじゃなくて・・・

 

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