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2011年7月25日 (月)

ドニエプル

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる ドニエプル 旧ソ連の大陸間弾道ミサイル“R-36M”を転用した,ウクライナの衛星打ち上げロケット,“ドニエプル”.型紙は “Space flight paper modelling” から.
  元となる“R-36M”は旧ソ連時代に大陸間弾道ミサイル(ICBM)として配備されていたものであり,ICBMとしては160回以上発射実験が行われ,97%という高い成功率をおさめていた.
  旧ソ連崩壊後の1993年,アメリカとロシアの間で第二次戦略兵器削減条約(STrategic Arms Reduction Treaty Ⅱ : START-Ⅱ)が調印された.この条約の批准にあたっては,両国の間で紆余曲折があったが,それでも多数の“R-36M”が退役することが決定された.これに伴い,先端部分に弾頭の代わりに人工衛星を搭載できるように改造を施し,飛行制御装置などを変更,人工衛星打ち上げ用としたのが“ドニエプル・ロケット”である.
  衛星打ち上げロケットとしては1999年4月21日に初めて打ち上げられ,2010年6月21日には16回目の打ち上げが行われた.このうち,失敗に終わったのは2006年7月26日に行われた7回目の打ち上げだけだが,この時,サブペイロードとして,日本大学が開発したキューブサット「SEEDS1号」が搭載されていた(打ち上げ失敗によって「SEEDS1号」も失われたが,予備機を改良した「SEEDS2号」は2008年4月,インドのPSLVロケットによって打ち上げられ,無事に太陽同期軌道に投入されている).また,2005年8月24日,5回目の打ち上げでは,日本の光衛星間通信実験衛星「きらり(Orbital Inter-orbit Communications engineering Test Satellite : OICETS)が打ち上げられている.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Dnepr

  結構単純な構造のロケットではある.普通に作ったらフェアリング部分には苦労しそうなところだが,同じような工作 スペースシャトルの外部燃料タンクで何度もこなしているので別段苦戦はしなかった(むしろ,寸法が正確な分,こちらの方がずっと楽だった.“AXM Paper Space Scale Models” で公開されているスペースシャトルの型紙,実は寸法がかなりいい加減だったりするんですよ).あえて言えば,フェアリング下の「くびれ」の部分は少し難しかった(ちなみに,型紙ではフェアリング内部もきっちり再現されているのだが,ここではざっくり省略).

  それにしても・・・

  ウクライナのロケットなんてかなりマニアックな感じだが,実は日本とは結構縁のあるロケットだったんだねぇ.

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

この記事を読んで,「日本も結構外国のロケットで人工衛星を打ち上げているんだねぇ.でもやっぱり,日本にもこのクラスのロケットが欲しいかも」と思った方,こちらをクリックして共感(?)の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

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