« ボイジャーたち | トップページ | 兵庫へ! »

2011年6月18日 (土)

やれることは

  小惑星探査機「はやぶさ」が帰還から一年が過ぎた.

  カプセルからは無事に「イトカワ」の微粒子が見つかり,その解析の成果がいくつか発表されているが,その「本来の目的」でないことでも新たに成果が発表された.

  本当ならば,「はやぶさ」ば,地球近傍を通り越して,惑星間空間へ,新たな旅に出るはずだった.それを,地球大気圏に突入,消滅させてしまうのは,「はやぶさ」運用チームとしては大変不本意であったに違いない.
   それでも,それしかカプセルを無事に回収する方法がなかったのだから仕方ない.ただ,無駄に散らせてしまうのはもったいない.

  ならば!

  ということで(かどうか本当のところは知らないが),突入してくる「はやぶさ」本体を,惑星間空間から地球に突入してくる隕石に見立て,地上の大望遠鏡で観測,その軌道を解析した結果が発表された.
  その目的はいくつかあった.
  一つは,将来,同様な「回収ミッション」を行う時,探査機や突入カプセルからの電波が途絶してしまった場合でも,地上の望遠鏡の観測で落下位置を推定できるかということ.
  もう一つは,もし万が一,地上に被害を与えそうな隕石が落下するとなった時,これも地上の望遠鏡からの観測で,その落下位置を特定できるかということ.
  結果は良好で,探査機が帰還直前に通信途絶してしまったとしても,光学望遠鏡の観測で軌道を計算,落下地点をかなり絞り込むことができることがわかり,飛来してくる隕石も,衝突8時間前にはその衝突位置をかなり狭い範囲に特定できるらしいことがわかった.

  「はやぶさ」はこういう面でも成果を残したというわけだ.

  もう一つ.

  昨年,金星周回軌道への投入に失敗してしまった金星探査機「あかつき」.投入失敗以来,次のチャンスを生かすべく慎重な運用が続けられているが,現在は地球から見て太陽の向こう側を飛行中である.
  ということは,「あかつき」からの送られて来る電波は,太陽のコロナを通過して地球にやってくるわけで,その乱れ具合を解析すれば,表面から放たれた直後の太陽風の乱れ具合,そして,その加速の様子を知るてがかりになるということだ.金星周回軌道に投入できなかったことはまことに不本意ではあっただろうが,その結果巡ってきた「別なチャンス」を生かしてやろうというわけだ.

  どちらにしても,本来の計画通りではない「不本意」な状況となったが,それを「不本意」のままで終わらせず,「転んでもただでは起きない!」ということでやれることは何でもやってやろうという意気込みが伝わってくる.

  3月の東日本大震災で,私の自慢だった自作プラネタリウムも駆動部分が激しく壊れてしまった.修理しようと思えば修理できないこともなさそうなのだが,どうせならこれを「せっかくの機会」ととらえ,もっとカッコよく,作った時には妥協してしまった部分もきっちりと作り直してやりたい.

  が,

  全然アイディアが浮かばない.
  むぅ,私の方は「転んでもだだこねて起きない」になってしまっているのか.
  こりゃあ「はやぶさ」や「あかつき」のチームを見習わなければならないよねぇ.

 

この記事を読んで,「アンタのことはともかく,『転んでもただでは起きない』「はやぶさ」や「あかつき」の話題は元気がでるねぇ」と思った方,こちらをクリックして応援(?)の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

|

« ボイジャーたち | トップページ | 兵庫へ! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: やれることは:

« ボイジャーたち | トップページ | 兵庫へ! »