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2011年6月30日 (木)

A3

  紙のサイズの話じゃなくて・・・
  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる A3 フォン・ブラウン博士が開発した “A(Aggregat)” ロケットシリーズ3番目の型,“A3”.型紙は “Space -paper-models (Yahoo! Groups)” から(ダウンロードには要Yahoo! ID).
  最初のアグリガット(Aggregat)・ロケット,“A1”ロケットは1933年に完成したが,満足な性能のものにはならず,結局打ち上げは行われなかった.翌1934年には “A1” の改良型である “A2” が完成,こちらは2回の打ち上げが行われ,最高到達高度は3.5kmであった.
  “A2” ロケットをさらに改良したのが “A3” ロケットだが,後に続く “A4” ロケットの種々のテストのため,“A4” ロケットのスケールモデルとして製作された.最初の打ち上げは1937年12月4日に行われ,続いて3回,合計4回の打ち上げが行われた.しかし,主に飛行制御装置に不具合があり,4回の打ち上げはすべて失敗に終わっている.
  この失敗を踏まえ,改良型の “A5” ロケットが開発された.“A5” ロケットの開発は概ね成功であり,1942年まで実験に用いられた.“A5” ロケットのデザインを踏襲して大型化されたのが “A4” ロケット,後の “V-2”ロケットである.

  ・・・さすがにこれは面白くない・・・

  実機は全長6.74m,直径67cmの小さなロケット.当然,1/100スケールで作れば全長6.7cm,直径7mm弱.もともとの型紙は1/48のものなので48%に縮小して製作.普通ならば,あまりの小ささに製作は結構苦戦するところだが,もともとがのっぺりした形状のロケット,パーツ数も20点弱で,それほど苦戦することもなくあっさりと完成.苦戦することもなく,気合ものらず,何となく完成してしまった感があり,出来もイマイチ.
  まぁね,後の “V-2” ロケットへとつながって行く,宇宙開発史上はそこそこ重要な位置にある機体なわけで,コレクションを充実させるためには,たまにはこういうつまらないものも必要なわけですよ・・・

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

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2011年6月29日 (水)

わずかな晴れ間に

  昨日(28日),天気予報では「午後から曇りで一時雨,ところにより雷を伴う」とか.
  ところが,夕方はほぼ快晴.
「このチャンスを逃すわけには行かない!」
ということで急いで帰宅.
さそり座 2011年6月28日 某所でネタに使いたかったので,何はともあれとりあえずさそり座を一枚.
  ・・・でも,あんまりネタに使えそうな写真じゃないねぇ・・・

  この後,国際宇宙ステーションが通るはずだったので,このまま待ち構えていた.
国際宇宙ステーションの軌跡 2011年6月28日 午後9時頃 もともと昨日は条件があまり良いわけではなく,雲も多かったのでイマイチ面白くなかった.でも,あそこに古川さんがいるんだよねぇ・・・なんて呑気なことを考えていたのだが,実はちょうどこの頃(日本時間28日午後9時頃),ISSに宇宙ゴミが接近,古川さんを含め,乗員6人全員が緊急脱出用のソユーズ宇宙船に一時退避していたのだそうな.今回が初飛行の古川さん,さぞ肝を冷やしたことだろう.

  だいぶ雲が広がってきたので,ここまででとりあえず撤収.
「やっぱり雨になるのかな」

  そして,日付が変わる少し前,もう一度空の様子を見てみた.
「あれ?晴れてるじゃないか」
「某所のネタ」の写真を何とかモノにしたかったので,今回は久々のポタ赤を持ち出してまたさそり座を一枚.
さそり座 2011年6月29日 しかし,今度は見事に雲に邪魔されてしまった.
  しばらく様子を見ていたのだが,雲は広がる一方だったのでここで諦めて撤収.

  こうしてまがりなりにも天体写真(と言えるほどでもなかったが)を撮影したのは久々のことで,わずかな晴れ間にドタバタやりながらの撮影も結構楽しかったのだが,

  結局「ネタ」の写真は撮れなかった・・・どうしよう・・・

 

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2011年6月28日 (火)

もう一つあった

  日本時間今朝(28日朝)午前2時頃,2011MDという小惑星が,地球の表面からわずか1万2300kmのところを通過していった.この小惑星は直径が5〜20mほどの小さな小惑星だが,これほど近くを通るなら,夜空を高速で移動して行く姿を写真の撮れたかもしれない.
  ちなみにこの小惑星,地球には結構頻繁に近づいているらしく,NASAの “Current Impact Risks” には,今後100年程度の間に数十回の接近がリストアップされている.ただし,衝突の確率は最大でも20万分の1程度,本体が小さいこともあり,衝突の危険度を示すトリノ・スケールは全て“0”である.

  さてこういうニュースがあると,「他に危ない天体はないんかいな」ということが気になるところだが,やはり “Current Impact Risks” によれば,現時点でトリノ・スケールが“1”とされているのが 2007 VK184(推定直径130mで2048年6月に衝突する確率が3万3000分の1)と 2011 AG5(推定直径約150mで2040年2月に衝突する確率が6万8000分の1)の二つで,残りは全部“0”,どうやら現時点では何も心配する必要はなさそうだ.

  昨日の記事に書いた通り,昨日の夜は冥王星による恒星食も起こっていた(現時点ではまだ観測報告などの情報は見ていない).こちらの方を「なんとか観測できないか」なんて思っていたのだが,地味ながら面白そうなイベントがもう一つ起こっていたわけだ.

  が,昨日の夕方は小雨.夜の間も「曇り時々雨」.

  どちらも観測は難しかっただろうが,挑戦くらいはしてみたかった.結局は両方とも失敗に終わっていたかもしれないけれど・・・

 

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2011年6月27日 (月)

暑かったり涼しかったり

  数日前は水戸市も猛暑日になった.なのに現在の気温は・・・20℃!半袖のシャツで過ごしているとやや肌寒いと感じるほど涼しい.
  こうなると体がついて行けない.今日は朝からずっと鼻水がひどい.

  今日(27日)の夜(23時18分頃),冥王星による恒星食が観測できる可能性がある.冥王星は14.0等,冥王星が隠す恒星が13.6等だから,私の20cm反射望遠鏡程度で観測するのは難しいだろうが,
「冷却CCDを使えば,何かしら面白い絵が撮れるかも」
なんて思っていたのだが,予報を見ると・・・あぁ,絶望的・・・
  実は私,太陽系の惑星は“地球以外”全部見たことがある.数年前はまだ冥王星も「惑星」と呼ばれていたので,「地球を除けば,あと見ていない惑星は冥王星だけ」なんて言っていたら,冥王星が「惑星」じゃなくなってしまったのだった.
  口径20cm程度では冥王星を「見る」のは不可能だが,冷却CCDを使えば,撮影することは多分可能だろう.しかし,そうは言っても冥王星の写真を撮ったところで,あんまり面白い写真にはならない(と私自身は思っているい)ので,あらためて冥王星の写真を撮ってやろうという気にはなかなかならない.
  そんなわけで,今晩の恒星食は「よい機会」と思っていたのだが,晴れないことには手も足も出ない.

  しかし,「暑かったり涼しかったり」なのだったら,夜の天気だって「晴れたり曇ったり」になってくれたって良さそうなものなんだけどねぇ・・・

 

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2011年6月26日 (日)

「ディスカバリー」の内部

  今年3月に最後の飛行を終て,現在は燃料の抜き取り作業などが行われているスペースシャトル「ディスカバリー」.21日,その機体内部が特別に公開された.

  う〜ん,滅茶苦茶見たいぞ.

  と思ってみたところで,実際に見られるはずもない.仕方なくネット上で公開されている写真や動画を眺めて妄想を膨らませてみる・・・何人もの宇宙飛行士が,この機体に命を預けたんだなぁなんて感慨に耽ってみたり.

  そんなことをやっているうちに,↓こんなページにたどり着いた.
http://360vr.com/2011/06/22-discovery-flight-deck-opf_6236/index.html
おぉ!これは面白い.Google Map よろしく拡大したり縮小したり,ぐるんぐるん回してみたり.

  しかしまぁモニターやら計器やらスイッチやらがびっしり.宇宙飛行士たちはやっぱりこういうのを覚えるんだろうか?まぁ全部じゃないかもしれないが,少なくとも必要なものがどこにあるかは瞬時に判断できなきゃいけないだろうから,配置は頭に叩き込んであるんだろうな.シートはあんまり座り心地が良くなさそうだ・・・宇宙服(フライトスーツ)を着ているとあんまり気にならないんだろうか?
  打ち上げの時,軌道上にある時,帰還の時,この窓からはどんな光景が見えるんだろう?

  ・・・などといろいろなことを考えながら眺めていると,結構長時間見ていても飽きないのでぜひお試しあれ.

  それにしても,

  一度乗ってみたかったなぁ(無理だってば!).

 

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2011年6月25日 (土)

ようやく

  昨日(24日)夕方は「定期観望会」の予定だった.
  予報によると,夕方から「雨」.そして,実際の天気は・・・日はさしているものの,空には雲がいっぱい.
「こういう天気は一番嫌なんだよねぇ」
普通の感覚では,日がさしていれば「晴れ」だ.しかし,これだけ雲があったんじゃ星は見えそうもない.

  とりあえず準備をして会場へ.
  観望会開始時刻になって,一家族が来場.
「今日は雲がいっぱいで星が見えないんですよ」
「あぁ,やっぱりそうですか・・・予報では雨でしたからねぇ」
なんて会話をしているうちに,子供の一人が
「あ,ほら,あそこに星が見える!」
「あぁ,あれはこと座のヴェガだね」
「25光年!」
この子,小学5年生だそうだが,とっても詳しい子だった.
「じゃあ,アルタイルは?」
「17光年」
「いやあ,良く知っているねぇ」
「あ,ほら,あそこにも星が見えるねぇ.あれはアークトゥルスだね」
「37光年!」
「いや君はホントに良く知ってるねぇ.じゃあ,一番近い恒星は何?」
「プロキシマ!」
「アルファケンタウリって言わないところが通だねぇ」

そんな会話をしているうちに,もう一グループ(二家族?)がやってきた・・・が,このグループの目的はどうやら蛍で,望遠鏡は素通り.

  この頃,土星が見えてきたので,望遠鏡を向ける.
「うわ!ホントに環があるぅ!」
やたらと詳しい子も,土星を生で見るのは初めてだったらしい.うん,知識だけの頭でっかちにならないで,チャンスをみつけてこうして生でいろんな天体を見てみてね.

  そうやって盛り上がっていたところに,先ほどのグループが戻ってきた.どうやら蛍は空振りに終わったらしい.
「土星が見えますよ.見て行きませんか?」
と声をかけてみた.
「え,ホントですか?」
「うわ!ホントだ,きれ〜い」
「いやぁ,良く見えるものですねぇ」
「蛍はダメだったけど,こっちの方が良かったかも」
いやうれしいことを言ってくださいますね.

  そんなこんなで,なかなか盛り上がった観望会になった.

  う〜ん,ようやく「まともに」観望会ができた.実に久しぶりのことで,「定期観望会」に限れば震災後初だ.全天のほとんどが雲に被われていて,星座の解説は全然できないという状況の中,それでも集まった方には楽しんで頂けたようでなにより.

  やっぱり喜んでもらえるってのはこちらもうれしいものだ.

 

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2011年6月24日 (金)

チャレンジャー (STS-51L)

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル チャレンジャー(STS-51L) スペースシャトル2番目のオービター,チャレンジャー.モデルはその10回目,そして最後の打ち上げとなったSTS-51Lミッションの時のもので,型紙は “AXM Paper Space Scale Models” から.
  当初,打ち上げは1986年1月22日に予定されていた.ところが,前のミッションであるSTS-61Cの打ち上げが直前になって度々延期されたため,STS-51Lの打ち上げも翌23日に,そしてさらに翌日の24日に延期されることとなった.その24日は打ち上げ直後のトラブルの際の緊急着陸地点が悪天候となったため25日に延期,25日には今度はケネディ宇宙センターが悪天候のためまたしても27日に延期となった.さらに,27日にはチャレンジャーの船外活動用ハッチに不具合が発生,それでもこの日のうちに打ち上げるはずであったが,今度はNASAのシャトル着陸施設の横風が強くなり,結局翌日まで延期されることとなった.このことが,結果的に悲劇を生むことになった.
  天気予報によれば,1月28日の朝,発射台付近は非常に冷え込み,氷点下になると予想されていた.SRBの製造・メンテナンスを行っていたサイオコール社の技術者たちは,この低温により,SRBの接合部を密封するOリングに不具合が生じると主張したが,打ち上げスケジュールが再三遅れていたことも手伝って,打ち上げは予定通り行われることとなった.
  2基のSRBが点火,シャトルが発射台を離れたのはアメリカ東部標準時1月28日11時38分(日本時間翌日1時38分)のことだった.その後,順調に上昇を続けているかに見えたが,打ち上げから72.284秒後,右側のSRBが下部の接合部分から引きちぎられるのが観測された.そして,打ち上げから73.162秒後,高度14,600mで機体の分解が始まった.オービターと外部燃料タンクはほんの数秒で分解してしまったように見えたが,最初に引きちぎられた右側のものも含め,2基のSRBは,打ち上げから110秒後に指令爆破されるまで,無誘導でさまようように飛行を続けていた.
  この事故により,7人の乗組員全員が死亡した.これは,スペースシャトル計画で初の大事故であったが,スペースシャトルそのものの安全性に大きな疑問を抱かせる結果となった.「次世代の宇宙輸送システム」として期待が大きかっただけに,その衝撃も巨大なものであった.シャトルの打ち上げは3年近く凍結され,1988年9月29日に打ち上げられたSTS-26ミッション(ディスカバリー)でようやく再開された.
  このミッションでは2度の「宇宙授業」が予定されており,ニューハンプシャー州コンコードの女性教師であったクリスタ・マコーリフが搭乗していた.そのバックアップ要員であったアイダホ州マッコールの女性教師バーバラ・モーガンは,ケネディ宇宙センターでマコーリフの乗ったチャレンジャーの事故を間近に見ていたが,マコーリフの死から12年後,NASAのミッションスペシャリストに選ばれ,STS-118ミッションでシャトルに搭乗している.

  側面からの写真.
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル チャレンジャー(STS-51L) 側面からの写真 そして,前(上)からの写真.
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル チャレンジャー(STS-51L) 前からの写真

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Space Shuttle Challenger (STS-51L ミッション時)

  それにしても,あの事故は衝撃的だった.今となっては,それがリアルタイムだったのか録画だったのか思い出せないが,青い空に白い煙の尾を引きながら,彷徨うように飛びつづけるSRBの映像ははっきりと覚えている.“その時”の印象があまりに強烈で,強烈な印象を「上書き」してしまいたくないので, ネットでいつでもあの事故の動画を見られるようになっても見ないことにしている.

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

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2011年6月23日 (木)

エクスカーション

日本公開天文台協会第6回全国大会閉会後は,エクスカーションに参加.
  まずは,せっかく姫路にいるのだからということで,姫路城へ.
姫路城 2011年6月22日 大改修工事中だったが,おかげで↓こんな珍しい光景を見ることができた.
鯱瓦の取り外し 2011年6月22日 屋根に取り付けられていた鯱瓦の取り外し作業.こんなの二度と見られないぞ.

  次は,「日本のへそ」を見に,西脇市へ.最寄り駅は
日本へそ公園駅 その名も「日本へそ公園」駅.そして,↓これが
日本のへそ 「日本のへそ」.「日本のへそ」とは,
日本のへそ 解説板 むむっ!
日本のへそにブラック星博士が! こんなところに「ブラック星博士」が!

  それはともかく・・・

  次は「にしわき経緯度科学館」を見学.
にしわき経緯度科学館 実際に覗くことはできなかったけど,
にしわき経緯度科学館の81cm反射望遠鏡 81cm反射望遠鏡も見せていただいた.うーん,やっぱりでっかい望遠鏡はいいねぇ.
  展示フロアにあった巨大な地球儀に感動.
にしわき経緯度科学館の巨大地球儀 むむっ!
巨大地球儀にブラック星博士の影!ここでも「ブラック星博士」の影が!

  それはさておき・・・

  次は明石市立天文科学館へ.
明石市立天文科学館 なんとカッコいい・・・
最上階にある天文台へ.ご本尊の40cm反射望遠鏡とご対面.
明石市立天文』科学館の40cm反射望遠鏡天気が悪く,これもあいにく覗くことはできなかったけれど,ここから眺める夜景は絶景.
明石市立天文科学館から眺める夜景 うーむ,これなら晴れても曇っても満足できるかも.
  そしていよいよ一番見たかったものとご対面.
巨大ペーパークラフトの「こうのとり2号機」 ペーパークラフトによる「1/25スケール“こうのとり”2号機」.すっげー!
  実はコレ,私の作った
1/100スケールペーパークラフトによる「こうのとり」2号機(HTV-2) ↑コイツと元の型紙は全く同じものなんだけど,大きいだけじゃなくて,より精密になっているところが凄い!こりゃあ私も精進しなきゃならないな.

  ・・・そんなこんなで,エクスカーションも大満足で帰路についた.大阪駅で高速バスの乗り場が分からずあちこちと彷徨ったりもしたけれど,今朝無事に水戸に到着.すぐに出勤してみれば,私の机にはメモがいっぱい.不在の間に電話がいっぱいあったらしい.
  こりゃこれからが大変だ・・・

 

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公開天文台協会第6回全国大会

  兵庫県で行われる公開天文台協会第6回全国大会に参加するため,19日夜発の大阪行き高速バスで水戸を出発した.
  年一回行われる公開天文台協会の全国大会,どういうわけか,その往復の道中では,大雨,交通事故,踏切事故,沿線火災,台風の直撃等々,いろいろなトラブルに遭遇することが多い.
「今回も不安だ・・・」
と思っていたのだが,19日深夜,首都高速で発生した交通事故のため,大阪到着の時刻が大幅に遅れ,結果,バスに15時間乗っていたことになった.
「むぅ,やっぱり無事には済まなかったか」
  結局,現地には集合時刻に間に合ったので心配したほどのトラブルではなかったが.

  20日の13:00頃現地到着.会場となった姫路科学館は↓こんなところ.
姫路科学館 この施設の中の一室で,
発表の様子 活発な研究発表や議論が行われた.
  もちろん,夜には
“ナイト・セッション”懇親会ナイトセッションも.
  大会2日目の夜はそこそこ晴れて,姫路科学館の隣,星の子館(ここが宿泊所&「ナイトセッション」の会場だった)にある90cm反射望遠鏡で観望会.
星の子館の90cm反射望遠鏡 (おぉ!望遠鏡の先にある土星も写った!)
いやはや,同業者ばかりの観望会,無茶ぶりの多いこと.参加者同士の会話もマニアック極まりないし.めちゃくちゃ楽しかったけど.なんせここにいると私の“キャラクターの濃さ”が「標準レベルよりちょっと下」くらいだから.
  この後の「ナイト・セッション」が一番有意義だった.お題は「観望会の内容について,お互いに刺激しあい,向上するためにどうしたらよいか」.夜遅くまで(朝早くまで?)熱く語り合った.
  最終日の午前中は総会.日本公開天文台協会の今後の活動について,いくつかの討論と取り決めが行われた.

  そして閉会.閉会後,帰りの大阪発の高速バスまで時間があったので,「オプショナルツアー」に参加した.これがまた実に有意義だったのだが,記事が長くなりすぎるのでそれはまた別記事にて.

 

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2011年6月19日 (日)

兵庫へ!

  明日(21日)からは姫路科学館をメイン会場に,「日本公開天文台協会第6回全国大会」が行われる.
  年一回行われるこの大会,2002年に初参加(当時は前身の「全国の天体観測施設の会」だった)して以来,ずっと皆勤賞.今年は東日本大震災の影響で参加できるかどうか微妙だったが,どうやら何とか参加できそうだ.

  この大会,当然と言えば当然なのだが,「徹夜なんて珍しくない」人たちの集まり.「ナイトセッション」(懇親会とも宴会ともいう)も毎晩遅くまで(朝早くまで?)行われ,ここでも活発に意見交換がなされる(←いやコレほんとなんですよ.酔っ払っても・・・というより,酔っ払った時の方がみんな熱く語る)ので,結構肉体的にもハードだったりする.

  毎年,たくさんのアイディアやエネルギーをもらってくるこの大会.さて今年はどんな大会になるだろうか.今年は私も発表をする予定だったりもするのでちょっとドキドキでもあるけれど.

  現地へは今晩の夜行バスで向かう予定.実はこの大会に参加するための道のりでは度々トラブルに遭っているのだが・・・今回は無事にたどり着けるだろうか.

  では,行ってきます!

  というわけで,明日から3日間,ここの更新もないかもしれません(更新できれば更新する予定ですが,「ナイトセッション」が忙しいネットがつながらないかもしれないので・・・).ご了承ください.

 

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2011年6月18日 (土)

やれることは

  小惑星探査機「はやぶさ」が帰還から一年が過ぎた.

  カプセルからは無事に「イトカワ」の微粒子が見つかり,その解析の成果がいくつか発表されているが,その「本来の目的」でないことでも新たに成果が発表された.

  本当ならば,「はやぶさ」ば,地球近傍を通り越して,惑星間空間へ,新たな旅に出るはずだった.それを,地球大気圏に突入,消滅させてしまうのは,「はやぶさ」運用チームとしては大変不本意であったに違いない.
   それでも,それしかカプセルを無事に回収する方法がなかったのだから仕方ない.ただ,無駄に散らせてしまうのはもったいない.

  ならば!

  ということで(かどうか本当のところは知らないが),突入してくる「はやぶさ」本体を,惑星間空間から地球に突入してくる隕石に見立て,地上の大望遠鏡で観測,その軌道を解析した結果が発表された.
  その目的はいくつかあった.
  一つは,将来,同様な「回収ミッション」を行う時,探査機や突入カプセルからの電波が途絶してしまった場合でも,地上の望遠鏡の観測で落下位置を推定できるかということ.
  もう一つは,もし万が一,地上に被害を与えそうな隕石が落下するとなった時,これも地上の望遠鏡からの観測で,その落下位置を特定できるかということ.
  結果は良好で,探査機が帰還直前に通信途絶してしまったとしても,光学望遠鏡の観測で軌道を計算,落下地点をかなり絞り込むことができることがわかり,飛来してくる隕石も,衝突8時間前にはその衝突位置をかなり狭い範囲に特定できるらしいことがわかった.

  「はやぶさ」はこういう面でも成果を残したというわけだ.

  もう一つ.

  昨年,金星周回軌道への投入に失敗してしまった金星探査機「あかつき」.投入失敗以来,次のチャンスを生かすべく慎重な運用が続けられているが,現在は地球から見て太陽の向こう側を飛行中である.
  ということは,「あかつき」からの送られて来る電波は,太陽のコロナを通過して地球にやってくるわけで,その乱れ具合を解析すれば,表面から放たれた直後の太陽風の乱れ具合,そして,その加速の様子を知るてがかりになるということだ.金星周回軌道に投入できなかったことはまことに不本意ではあっただろうが,その結果巡ってきた「別なチャンス」を生かしてやろうというわけだ.

  どちらにしても,本来の計画通りではない「不本意」な状況となったが,それを「不本意」のままで終わらせず,「転んでもただでは起きない!」ということでやれることは何でもやってやろうという意気込みが伝わってくる.

  3月の東日本大震災で,私の自慢だった自作プラネタリウムも駆動部分が激しく壊れてしまった.修理しようと思えば修理できないこともなさそうなのだが,どうせならこれを「せっかくの機会」ととらえ,もっとカッコよく,作った時には妥協してしまった部分もきっちりと作り直してやりたい.

  が,

  全然アイディアが浮かばない.
  むぅ,私の方は「転んでもだだこねて起きない」になってしまっているのか.
  こりゃあ「はやぶさ」や「あかつき」のチームを見習わなければならないよねぇ.

 

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2011年6月17日 (金)

ボイジャーたち

  探査機が送ってくるデータとコンピュータシミュレーションの結果から,我々の太陽系の果てには磁気の「泡」のような構造があるらしいことがわかった.
  このニュースによると,太陽系の果ては,これまでに考えられてきたよりずっと複雑で,そこには,その直径が1天文単位(約1億5000万km)ほどある磁気の「泡」のようなものが取り巻いているらしい.

  ・・・というニュースそのものは,私としては「ふ〜ん」といった程度で,それほど興味は引かれなかったのだが・・・

  凄いと思ったのは,このデータをもたらした「探査機」が「ボイジャー1号&2号」だということだ.この双子の探査機が打ち上げられたのは1977年.今から34年も前の話である.地球上で使っている機械だって,大切に使っても30年も動かし続けるのは難しいだろうに.
  1979年から81年にかけて,これらの探査機は相次いで木星と土星に接近,それまでにみたことのない鮮明な画像を送ってきた.私が少年時代に眺めた図鑑には,かならずこれらの画像が載っていたものだ.その探査機がまだデータを送って来ているというのだから驚きだ.
  しかも,現在,ボイジャー1号地球から116.564天文単位(約174億km),2号は94.830天文単位(約142億km)もの彼方にある.ボイジャー1号からの信号が地球に届くまで16時間近くもかかる距離だ.

  現在,我々人類が直接手に入れられる「太陽系の果て」の情報は「ボイジャー」が送ってくるデータだけだ.「ボイジャー」には,老体に鞭打ってまだまだ頑張ってほしいところだ.

  「ボイジャー」のペーパークラフトは・・・型紙は手に入れてあるので,いつか作りますよ.きっと・・・たぶん・・・

 

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2011年6月16日 (木)

皆既月食・・・

  今日(16日)早朝には皆既月食があった.
  今回の月食は,欠け始めの頃には既に月が低くなっていて,皆既の状態になる頃は地平線ぎりぎり.あまり条件が良くない.それに加え,昨日は夕方から天気が悪かったので全然期待していなかった.

  そんな訳で,早めに就寝したのだが,そこはそれ,星屋の習性というものか,別に目覚ましをかけていたわけでもないのに,03:00少し前にはきっちり目が覚めた.
  とりあえず窓から外を見て見ると,
「む,星が出てるじゃないか」
急いで身支度をして外へ!

・・・

皆既月食直前のおぼろ月 いや確かに月も見えるっちゃあ見えるけどね.思いっきりおぼろ月.みっちり暈までかかっているし.

  それでも,見えているとなればやっぱりちゃんと見てやろうと思ってしまうもので,急いでカメラ等の準備.

  そして,とりあえず一枚.
半影食 2011年6月16日 03:10頃 むぅ・・・ピントの山さえわからないじゃないか.それでも,半影食はちょっと分かるか?

  本影食が始まる直前の頃にもう一枚.
半影食 2011年6月16日 03:18頃 さっきより(半影で)欠けているか?さっきより雲も厚くなってきたようだけど.

  そして,いよいよ本影食が始まる頃,

  あぁ・・・もう見えないか.

  雲は厚くなり,月がどこにあるのかさわからなくなった.
  ここで断念.

  しかしねぇ,直前まで何とか見えていて,「これから本番!」という時にまったく見えなくなってしまうなんて.
  これじゃまるで嫌がらせじゃないか.

  前回「ばっちり」皆既月食を見られたのは2000年7月のこと.それ以来,全然天気に恵まれていない.
  「次」は今年の12月10日.今度こそはしっかり晴れて欲しいものだ.

 

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2011年6月15日 (水)

フライト 2A.2a

  ペーパークラフト国際宇宙ステーションシリーズ,第4回の今回は,フライト2A.2a,STS-101ミッションのスペースシャトル「アトランティス」によるミッションである.
  2000年5月20日,STS-101ミッションのスペースシャトル「アトランティス」がドッキングした.
  本来このフライトはロシアのサービスモジュール「ズヴェズダ」が打ち上げられた後,「フライト 2A.2」として行われる予定だった.しかし,ロシアの財政難に加え,「ズヴェズダ」打ち上げに先立つプロトン・ロケットの2度にわたる打ち上げ失敗の影響から,「ズヴェズダ」の打ち上げが大幅に遅れることになってしまった.軌道上にある「ザーリャ」モジュールは,「ズヴェズダ」ドッキング後にほとんどの機能が停止される予定であり,設計寿命が短く設定されていたため,「ズヴェズダ」到着前に,その機能の一部に不具合が発生される可能性があった.中でも,「ズヴェズダ」とのドッキングに必要な機器の一部は「ズヴェズダ」打ち上げ前に交換・修理する必要があり,予定されていた「フライト2A.2」は「2A.2a」「2A.2b」の2回に分け,「2A.2a」は「ズヴェズダ」打ち上げ前に,「2A.2b」は「ズヴェズダ」ドッキング後に行われることとなった.
  こうして実施された「フライト 2A.2a」では,「ザーリャ」モジュール内の機器の交換・修理,米露の補給品の搬入,そして,「ズヴェズダ」ドッキングのための最終準備が行われた.
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション(2000年5月20日の状態) (STS-101ミッションのペイロードも “AXM Paper Space Scale Models” でも型紙が公開されておらず,別のミッションのものからパーツを流用して製作したため,ペイロードの細部やその配置などは正確ではない)

  そして,5月26日,STS-101「アトランティス」が分離.
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション(2000年5月26日の状態)  この時点でもまだ無人である.

  実は・・・

  どうせこのミッションのペイロードも型紙が公開されていないのでどうせ正確じゃないし,ということで,ペイロードは全部フライト 2A.1で作ったものをそのまんま流用.
  なので,ペイロードには全然苦労していないわけだが,フライト 2A.1は「ディスカバリー」,フライト2A.2aは「アトランティス」で,オービターそのものは作らなきゃならないわけで・・・
  もともと,スペースシャトルのペーパークラフトは作るのが結構大変.これも結構苦労したわけだが,フライト 2A.1との違いは「ディスカバリー」が「アトランティス」に変わっただけ,そしてその「アトランティス」分離後は結局「ザーリャ」と「ユニティ」だけの状態に戻ってしまう.

  う゛ぅ・・・本体が全然進まない・・・(それぞれのフライトのスペースシャトルまで作ってやろうなんて)余計なこと思いつかなきゃよかった・・・

  完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→フライト 2A.2a

 

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2011年6月14日 (火)

祝!?「はやぶさ」ギネス認定

  このところ,ここに書く記事のタイトルの頭に「祝」の文字がついていることが多い.いや,いいことだ.
  ただ,今回は,「祝!」の後に「?」も.

  宇宙航空研究開発機構(JAXA)は,「はやぶさ」が地球に帰還して丁度1周年となる昨日(13日),「はやぶさ」が「世界で初めて小惑星から物質を持ち帰った探査機」としてギネスの世界記録に認定されたと発表した.

  いや別に,「はやぶさ」がギネスに認定されたことに疑問があるわけじゃない.むしろ「さもありなん」「当然!」と思う.それだけに,「祝!」と書いてみても,あんまり実感がないので,「祝!」のあとに「?」.
  言ってみれば,「オリンピックで,世界記録を達成して金メダル!」の後に「地方大会で優勝」みたいな感じか.「はやぶさ」の偉業は今更ギネスに登録されなくても燦然と輝いているわけで,ギネスに認定されたというニュースを見ても,「ふーん」という程度にしか思わなかった(一応,昨晩はそれも祝って乾杯!したのだけれど).むしろ,そのことの方が凄いのかもしれない.あの「ギネス」すら,「上から目線」で見られるのだから.

  昨年の6月13日,手に汗を握って見ていた「はやぶさ」チームのツイッター,はやぶさ帰還ブログには,今日も新たなツイートが書かれている.
「次の旅に出るはずだった探査機を救えなかった悔しさも感じていました」
「次こそは波乱万丈とは無縁の航海となるように,もうこの手で探査機本体を再突入させずに済むように,新たな地平に向けて全力を尽くします」

  端から見ている我々には,あの,「はやぶさ」が光輝きながら散ってゆく姿はあまりにも美しく,感動的だった.しかし,実際に運用していた方々にとっては,その「光景を見せる」ことになってしまったことが,やっぱりとても悔しかったのだろう.

  2014年に打ち上げ予定の「はやぶさ2」.今度は是非,「順風満帆の航海」で,その「成果」によって,我々をまた感動させてくれることに期待したい.

・・・と言いつつ,私としてはやっぱり無責任にも「波乱万丈の冒険物語」にも期待してしまったりもしているけれど・・・

 

「『はやぶさ』は“世界初”ばっかりだから,すっかり慣れちゃって,今更“世界初”って言われてもあんまり驚かなくなっちゃった」方,こちらをクリックして共感の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

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2011年6月13日 (月)

「はやぶさ」帰還1周年

  「はやぶさ」が7年間,60億kmに及ぶ苦難の旅から帰還したのが昨年の6月13日のこと.今日で丁度1周年だ.

  昨年の6月13日は日曜日.
  当時,ネット環境がなんと64kbbsでしかなかった私には,ネット中継など見られるはずもなかったが,昼間からパソコンの前に釘付けだった.「最後の1日」のタイムスケジュールを見ながら,「はやぶさ」チームのツイッター,「はやぶさ帰還ブログ」を何度も何度も「再読み込み」しつつ,
「おぉ,月よりも手前にきたのか」
「お,『すばる』が(「はやぶさ」の)姿をとらえた!」
「やった!カプセル切り離し!」
「内之浦(上空)を通った!」
「あぁ,遂に通信が途絶したか・・・」
手に汗を握っていた.そして,大気圏突入.
「もしかしてどっかで中継してないか?」
とテレビのチャンネルをあちこち変えてみたけれど,どこもフツーの番組を放送中.
  ネット上では,ネット中継の画像を見た感想が続々 

・・・う゛ぅ,もっと速いネット環境がほしいぞ・・・

  なんて思っているうちに,「はやぶさ」が最後に撮影した地球の画像が公開された.
「地球か・・・何もかもみな懐かしい・・・」
(↑知っている人,みんな心の中ではこうつぶやいたでしょ?)
最後まで送信しきれず,下の方が切れてしまっている画像に涙.

  「イトカワ」へのタッチダウン成功のニュースがあった2005年の冬.
「でも帰って来れるのかなぁ・・・これで帰って来れなくても『半分は成功』とか言って満足しちゃうんじゃないのか?それでは日本の宇宙開発はいつまで経ってもダメだと思うんだけど」
なんてエラそうなことを言っていた.
  その後,様々なトラブルに見舞われ,ここでも「がんばれ!はやぶさ!」なんていう記事を何度か書いた.

  そして,昨年の今日無事に帰還.どうやらカプセルは無事に回収できそうだけど,
「(カプセルにイトカワの砂が入っているなんてことは)いくら何でも,そこまでうまく行きゃしないさ」
と思っていたのだが,カプセルの中からは数千個にも及ぶ微粒子が見つかった.

  あれから1年,その微粒子も解析が進み,「イトカワ」の微粒子が「普通コンドライト」と呼ばれ,小惑星起源であると思われていた隕石と成分が良く似ていること,「イトカワ」が形成されたのは,太陽系誕生から少なくとも600万年後であること,「イトカワ」が形成される時に,700℃以上の高温に晒されていたことから,「イトカワ」には母天体があり,衝突によって破壊され,現在の「イトカワ」が形成されたと考えられること・・・等々,期待していたより「やや地味」な印象ではあるけれど,いろいろなことがわかってきた.これからさらに解析が進むようなので,まだまだ成果には期待ができそうだ.

  さらに,「はやぶさ2」は無事に2014年に打ち上げられることになった.NASAも小惑星からのサンプルリターンに乗り出し,「オシリス・レックス(OSIRIS-REx)」を打ち上げることになったらしい.あのNASAが,日本に「続いて」小惑星からのサンプル・リターンを試みるというのだから痛快だ.

  「はやぶさ」が大気圏に突入,満月よりもずっと明るく輝いたのが(日本時間)昨年6月13日22時52分14秒〜20秒,そして,カプセルがウーメラ砂漠に着陸したのが同23時08分.
  今晩はその23時08分,「はやぶさ」帰還1周年を記念して「乾杯」しようと思う.ここをお読みの方も是非ご一緒に!

 

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2011年6月12日 (日)

今度はヴァンパイア

  時々誤解されているようだが,「新星」というのは「新しい星」ではなく,「新しく星が現れたように見える現象」である.正体は,(まぁ「新星」にだっていろいろあるのだが)白色矮星にガスが降り積もり,ある限界量を越えた時,表面で熱核融合反応が起こって一時的に非常に明るく輝く現象である.もともとの白色矮星は非常に暗く,普段は見えていないのに,急に明るく輝くので,それまで星のなかったところに新しい星が現れたように見えるので「新星」と呼ぶわけだ.そもそも太陽程度の大きさ(質量)の星が,燃料を使い果たした挙句に外層を放出,残った中心核が「白色矮星」だ.ということは,「白色矮星」とは星の「亡骸」であり,それが急に光り輝くのは,見た目には「亡骸が蘇った」ようなもの(科学的には全然違うが)で,言ってみれば「ゾンビ」である(ここでも時々話題にしているのだが,私はどうも「◯◯界の新星」とかいう表現を見かけると,「◯◯界のゾンビ」と思ってしまうので,「いいのかなぁ」という気がしてしまう).

  先日の記事では,「星の死骸」たる超新星残骸「かに星雲」で観測されたガンマ線バーストを取り上げた.『死骸』の中で活発な活動が起き,しかもその挙動は不可解.どうもコイツは「生きている死骸」らしい.

  そして今度は「ヴァンパイア」だ.
  「青色はぐれ星」と呼ばれる星がある.通常,恒星は,歳をとってくると,燃料を使い果たし,もっと効率の悪い燃料で核融合を起こしてなんとか光ろうとするものだ.なので,年老いた星(と言うとやや語弊があるのだが,星の一生の中で終焉に近くなっているという意味)は,表面温度が下がり,赤く見えるのが普通だ.ところが,この「青色はぐれ星」は,年老いた星のはずなのに,青く,若々しく輝いているのである.どうしてこういうことが起こるのかということについては,諸説あった(中には,“知的生命体が自らの主星を若返らせているのだ”なんていうのもあった)が,どうも別な星から燃料を剥ぎ取って,あるいは星そのものを飲み込んで若返っているということらしいのだ.まんま「ヴァンパイア」じゃないか.
  その「青色はぐれ星」,球状星団のように,密度の高い星団の中ではこれまでにもたくさん見つかっていたのだが,今度は銀河系の中心領域でも見つかったらしい.

  宇宙には「魔物」のような天体が結構あるようだ.

 

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2011年6月11日 (土)

M-3H-1(作りなおし)

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる Μ-3H-1 日本のロケット開発計画「Μ(ミュー)計画」の第二世代,Μ-3Cの発展型.型紙は塩屋天体観測所から(第一段〜第二段接続部分など,ディテールアップ用のパーツは “Space-paper-models (Yahoo! Groups)” から.ダウンロードには要Yahoo! ID).

  これもまた,以前に作ったものを “Space-paper-models (Yahoo! Groups)” からダウンロードしたディテールアップパーツを使って作り直したものなので,実機についての細かいことは以前のページまたは “Papercraft Aeronautics and Space Administration” の Μ-3H-1 のページを参照いただくことにして・・・

  M-3Cを作り直した時と作業内容もほとんど同じ.同様に苦戦はしたものの,勝手がわかっている分だけちょっとだけ楽だった.

  ・・・が・・・

  完成した後になって,第二段モーター下部とノズルの取り付け位置が上過ぎたことが発覚.・・・あぁ,でもやり直す気力はないぞ・・・
  実はこれ,「最初に完成した」のは震災前だった.あの地震の時,コイツも棚の上に立てて保管してあったのだが,震度6弱の揺れで床に落下していた.地震の翌日に見に行った時,その部屋は,いろいろなものが散乱,足の踏み場もないほどだった.
「あーあ,こりゃ酷いね」
と思いつつ,ロケットたちを保管してあった棚に近づいて言った時,

  あ゛

  足の下に何かがある感覚・・・そう,それがこのロケットだった.踏んでしまったのが第二段部分.見事に潰れていた.
「こりゃ“作り直せ!”っていう天の声だね」
物事は前向きにとらえよう.

  というわけで,第二段部分を作り直し(幸い,第一段〜第二段継ぎ手部分は損傷がなく,また,激しく損傷した第二段部分から綺麗に取り外せた),「再び」完成.もちろん,間違いもきっちり修正.

  完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Μ-3H-1(たんせい3号)

  Μ-3Cと並べて記念撮影.
1/100スケールペーパークラフトによる Μ-3C-1 と Μ-3H-1 結果オーライ.ま,いいんですよ,結果さえ良ければ.
さてこれで残りはΜ-3Sのみ・・・

   ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
  PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

 

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2011年6月10日 (金)

祝!古川さんISSに到着!

  8日未明,日本人宇宙飛行士の古川聡さんを載せ,バイコヌール宇宙基地から打ち上げられたソユーズ宇宙は,日本時間今朝(10日朝)国際宇宙ステーション(ISSに到着,姿勢制御のためのエンジンの一部で推力の低下するというトラブルはあったものの,大きな問題にはならず,日本時間今朝6時18分,無事に「ザーリャ」地球側に取り付けられた「ラスヴェート」モジュールのドッキング・ポートに自動でドッキングした.
  その後,予定よりやや遅れたものの,9時34分頃,ソユーズ宇宙ISSの間のハッチが開かれ,古川宇宙飛行士は,同僚のマイケル・フォッサム,セルゲイ・ヴォルコフ両宇宙飛行士とともに,笑顔でISSに入室した.

  とにもかくにも,無事にISSに到着できて何より.中継映像での,古川さんのめっちゃくちゃ嬉しそうな笑顔が印象的だった(その後すぐ行われた会見では緊張のためかややこわばった表情のようだったけど).

  それが地上数百kmの宇宙空間であることはとりあえずおいといても・・・

  ソユーズ船内はとても狭い.クルーがいる場所は軌道船と帰還船(たぶん).この広さは,印象として一般家庭の浴室+洗面所といった感じか.それだけしかない空間に3人で丸二日閉じこもっているのだから大変だ.それが,(それとてとても「広い」と言えるほどではないのだろうが)ISSに入室して,とりあえず動き回れるようになるだけでも嬉しいのかもしれない.いや,私だったらめちゃくちゃ嬉しいだろう.もっとも,厳しい訓練を受けてきた彼らはそんなことには慣れているのかもしれないが.

  そしてご家族とも会話.

ご家族「あなたはそこに着いたことで初めてミッションスタートです」

む,ずいぶんと厳しいこと言いますね.

奥さん「ホームランは必要ないので,チームワークで一塁ずつ進んでホームに戻って来てください」

いやホントです.地球に帰還して,無事ご自宅に帰るまでが遠足・・・もといミッションです.文字通り「医者の不養生」なんてことにならないように,体には気をつけ,順調にミッションをこなして,無事に帰還してください.

  しばらくの間,ISSは夕方の空に見ることができるようだ.これでまた,ISSに日本人が滞在していることになったわけで,ISSを見るのも,より楽しみになった.

  問題は天気か・・・

 

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2011年6月 9日 (木)

節電の恩恵?

  一昨日(7日),夕方は雲が多かったので,夜はのんびり過ごしていたのだが,日付が変わる頃にはそこそこ晴れていた.残念ながら快晴というわけでもなかったが,これだけ星が見えるほどに晴れたのは結構久しぶりだ.
  せっかくなので,とりあえず全天の写真を一枚.
2011年6月8日 自宅にて ふと気がついた.

  暗い.

  ちなみに,昨年の今頃でそこそこ良く晴れていた夜の写真が↓.
2010年5月10日 自宅にて 低空(写真の外側の方)が確かに暗い.

  そして今朝(9日朝).
「結構良く晴れているじゃないか」
と思ってはやり全天の写真を一枚.
2011年6月9日 自宅にて あれ?結構薄雲が広がっていた.でも,地上が暗いせいか,ぱっと見は雲が目立たないし,これだけ薄雲が出ていた割には星も良く見えていた.
  こちらも,昨年の同じ頃,同じように薄雲が広がっていた時の写真と比べてみる.

2010年6月6日 自宅にて やっぱりだいぶ違う.

  現在,夏場に予想される大規模停電を防ぐべく,各地で節電の試みが行われている.これだけ空が暗くなっているのも,その影響,いや恩恵だろう.
  せっかくなのだから,これがこのまま続いて欲しいものだ.夏が過ぎて「喉元すぎれば・・・」にならないといいんだけど.

 

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2011年6月 8日 (水)

祝!古川聡さん宇宙へ!

  日本時間今日午前5時12分,日本人宇宙飛行士の古川聡さんを載せたソユーズロケットが,カザフスタンのバイコヌール宇宙基地,50年前にユーリ・ガガーリンを載せたヴォストーク・ロケットを打ち上げたのと同じ第一射点「ガガーリン発射台」から打ち上げられた.
  打ち上げは無事に成功,ロケットから切り離されたソユーズ宇宙船は,打ち上げから9分後,予定とおり高度200kmの軌道に投入された.

スペースシャトルのように,度々延期されたりすることなく,予定時刻ぴったりに打ち上げられ,きっちりと成功するあたり,「さすがはソユーズ」いったところか.

  古川宇宙飛行士は元々外科医.同僚のマイケル・フォッサム飛行士は「お医者さんが一緒の滞在は大変心強い」と語った.
  う〜ん,さもありなん.普通ならば,国際宇宙ステーション滞在中に病気になってしまっても(もっとも,そう簡単に病気になるような人では国際宇宙ステーションの長期滞在クルーには選ばれないのだろうが)医者に診てもらうことなんかできない(何といっても,地球に帰るだけでも莫大な予算がかかってしまうのだから)わけで,「専門外」であったとしても,医者が一緒ってのはかなり安心だろう.

  その古川さん,国際宇宙ステーションでも医者としての特質を生かした実験を行うことになっている.中でも面白いと思っているのが,国際宇宙ステーションでのきゅうりの栽培である.このきゅうりから,抗がん作用のあるたんぱく質を抽出する実験を行う.ちなみに,この実験を提案したのは,東日本大震災で被災した東北地方のだとか.これもまた被災地に元気を届ける意味でも,是非実験を成功させてほしい.なお古川さんは,この実験に関して,「きゅうりを食べたくなる(国際宇宙ステーションには生野菜がないのだそうな)だろうが,残念ながら許されていない」と冗談まじりに語ったという.

  それにしても・・・

  同じ宇宙飛行士の星出さんは,小学生の頃,「将来の夢」が題材の作文で「宇宙飛行士になりたい」と書いていた.同級生たちの作文とともにこの作文が収められた,学校の文集の名前が「きぼう」だった.うーん,できすぎ.
  そして今度の古川さん.2歳9ヶ月の頃,赤いキルティングを来て,フードを頭からかぶった姿で撮った写真に,母親の浩子さんが,「宇宙飛行士みたいね」と書き込んでいた.
  そういうことってあるもんなんだねぇ.

  宇宙飛行士になるためには,優秀な頭脳はもちろん,体も丈夫じゃなくちゃならないし,厳しい訓練に耐える精神力も必要,そして,限られたスペースの中で数人の人と長期間過ごすためには,人格も優れていなければならない.ほぼ「完璧な人間像」を求められるわけだ.
  こうして宇宙飛行士になる人って,小さい頃から「何かを持っている」のだろうか.

 

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2011年6月 7日 (火)

月が熱い

  いや物理的に「熱い」わけではない.

  NASAが,アポロ17号(アポロ計画最後の有人月ミッション)が持ち帰ったサンプルを詳細に調査した結果,月には,従来推定されていたより100倍近くもの水が存在しているらしいということが判明した.
  アポロ17号が持ち帰った試料の中には「オレンジ色の火山ガラス」があり,この中に,火山噴火で形成されたと考えられる「メルト含有物」が見つかった.最新の分析機器を用いて「メルト含有物」の水含有量を測定した結果,615〜1410ppmの水が含まれていることがわかり,これが従来想定されていたより100倍近く多い量だったという.また,他の化学組成も分析した結果,原始地球の海嶺玄武岩と良く似ていることがわかった.このことは,形成初期の月と地球が良く似ていることを示すものだという.
  「月がどのようにしてできたのか」という問題に関しては,現在,原始地球に火星ほどの大きさの天体が衝突,それによってはじき飛ばされた物質の中から月が形成されたとする「ジャイアント・インパクト説」が有力だ.しかし,これでは,形成の過程で非常に高温になるため,水はどんどんと逃げて行ってしまうはずだ.それなのに,大量の水が存在していた痕跡が見つかったとなれば,「ジャイアント・インパクト説」にも何らかの見直しが必要になるかもしれない.

  アポロ17号が月からサンプルを持ち帰ったのは1972年のこと.今から40年近くも前だ.その試料を現在の最新機器で分析できるというのは,まさに「サンプル・リターン」の威力というところか.

  「ジャイアント・インパクト説」は間違いなのか,あるいはそれとは別に,水を多く留める別なシナリオがあるのか・・・そのことを知るためには,もっとサンプルが欲しいところだ・・・これはまた,月からの「サンプル・リターン」ミッションが行われることになるか?それとも,それは民間の宇宙船がやることになるのか?いやいや,月は「人類が何度か行ったことのある天体」だ,いっそ,「月まで行って調べれば?」などなど,妄想はいくらでも膨らむ.先日の記事で は,民間で開発した宇宙船で月を目指すコンテスト「Lunar X PRIZE」を紹介したが,そこへ来て今度はこのニュースだ.もともと,「Lunar X PRIZE」では,「水または氷の痕跡を見つける」と賞金に500万ドルのボーナスがつくことになっていたから,これはさらに面白いことになりそうだ.アポロ計画の頃の月探査は,冷戦真っ只中のアメリカとソ連の熾烈な競争だった.それから40年,今度は世界中の民間企業が熾烈な競争を繰り広げるのだろうか.

  月が「熱く」なってきた!

 

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2011年6月 6日 (月)

古川さんもうすぐ宇宙へ

  昨日(5日),日本人宇宙飛行士の古川聡さんが搭乗予定のソユーズロケットが発射台に据えられた.ソユーズロケットは横倒しの状態で列車に載せられ,組み立て棟を出発,発射台に到着してから垂直に立てられる.

  この様子が昨日の夕方のテレビニュースで放送されていたが,それを見ていた母が一言.
「これ,50号(水戸市内を通っている国道)を通るんだって?」
・・・え゛・・・
どうも福島へタンクを運ぶニュースと勘違いしたらしい.

  それはさておき.

  ソユーズロケットとは↓こんなロケット.
1/100スケールペーパークラフトによる ソユーズロケット (この模型,現行のものとはだいぶ色が違う.別な型紙で作り直そうとは思っているのだけれどなかなかねぇ)
  この先端,白い部分に,
1/100スケールペーパークラフトによる ソユーズ宇宙船(TMA-5) (クリックで拡大,800 × 880 pixel,162kb)
↑「ソユーズ宇宙船」が格納されているわけだ.このロケットを下から見ると,
1/100スケールペーパークラフトによる R-7 ヴォストーク(エンジン部分) こんな感じ(↑これは「ヴォストーク」だが,ソユーズも基本的には同じ).
  一見すると,真ん中に本体があり,その周囲にブースターが取り付けられているようにも見えるが,このロケットの場合,周囲の4本が「第一段」,真ん中の1本が「第二段」である.軽量化の結果,中央の第二段が周囲の第一段の重量を支えられないため,発射台に据えられる際は,発射台に取り付けられた4本の支柱を用い,第二段上部で全体を吊るしている.エンジンに点火,ロケットの推力がロケット自体にかかる重力より大きくなった時,4本の支柱が外側に倒れ,「発射」の運びとなるわけだ.
  この方式を「チュルパン」と呼ぶ.ロシア語で「チューリップ」のことだ.いいネーミングだと思う.「チューリップ」の花の中から発射されるロケット.ふむ,なかなか絵になるねぇ.

  古川さんが搭乗したソユーズロケットの打ち上げは日本時間8日午前5時12分の予定.先日の記事にも書いたように,ソユーズロケットの打ち上げは美しいので,「チュルパン」にも注目して,是非ネット中継を見てみよう(中継の予定は「宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター」からどうぞ).

 

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2011年6月 5日 (日)

どっちが多い?

  望遠鏡で木星を見たことがおありだろうか.
  口径4cm足らずの小さな望遠鏡でも,それこそガリレオ望遠鏡であっても,木星本体の近くに,「ガリレオ衛星」と呼ばれる衛星たちの姿を見ることができる(もっとも,ガリレオ望遠鏡で「ガリレオ衛星」の姿を見るには,けっこう熟練を要するのだが).
  当然,観望会で木星を対象に選んだ時には,これら「ガリレオ衛星」にも触れ,
「しばらくしてからまた見ると,位置がかわっているんですよ」
なんて話もする.
  そんな時,
「へぇ,木星には4つも衛星があるんですか」
と聞かれることがある.もちろん,もっとたくさんあるわけで,ちょっと詳しい方がいると,
「太陽系で,衛星の数が一番多いのが木星ですよね」
とか,
「あれ?土星とどっちが(衛星の数が)多いんだっけ?」
とかいう話になる.

  実はこれが結構厄介だ.私が少年の頃に見た図鑑では,たしか「太陽系でもっとも衛星が多い惑星」は木星だったと思う.しかし,当時発見されていた木星の衛星の数は十数個(ボイジャー1号が新たに木星の衛星を発見した頃だ)だった.この後,私自身が天文から離れている間に,木星でも土星でも衛星の発見が相次ぎ,いつしか「太陽系でもっとも衛星が多い惑星」の座は土星に移っていた.それが,2001年から2003年にかけて,木星で30個以上もの衛星が発見され,再び大逆転.

  そして,3日には,カナダの研究者らによって,さらに2つの衛星が発見され,木星の衛星の数は全部で65個となった,というニュースがあった.
「あれ,土星の衛星はいくつだったっけ?」
と思って調べてみたところ,現在までに発見されている土星の衛星の数は64個(うち3つは不確実)だとか.

  あ゛・・・

  木星の衛星が新たに2つ発見されて合計65個になった.で,土星の衛星は64個

  いつの間にか再び逆転,土星が「太陽系でもっとも衛星が多い惑星」の座を奪回していたのだった.これは知らなかったぞ.
  で,今回の発見で木星が再び奪回.

  これから先,「太陽系で一番たくさんの衛星を持つ惑星は?」
なんて話題になった時のために,木星や土星の衛星の数がどうなったか,こまめにチェックしておかなきゃならないな.でも,これからは,(↑こういうことを簡単に説明した上で)
「さぁどうなんでしょうねぇ.本当のところはどうなのかは誰一人知らないんですよ」
ってな話にした方がいいのかも.

  はてさて,今の子供たちが大人になる頃には,「太陽系でもっとも衛星が多い惑星」の座はどっちになっているんだろう?
  意外と,天王星だったり,「惑星X」だったりして・・・

 

この記事を読んで,「ガリレオさんも,木星や土星に数十個の衛星があるだなんて思ってもみなかっただろうねぇ」と思った方,こちらをクリックして共感(?)の投票をお願いします→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

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2011年6月 4日 (土)

もうすぐ「はやぶさ」帰還一周年

  昨年の今頃,「はやぶさ」は地球に向かって飛びつづけていた.地球帰還へ向けた最後の軌道修正が行われている頃で,カプセル回収班も日本を出発していた.

  NECのサイト「はやぶさ,7年間の旅」では,『「はやぶさ」の軌跡をもう一度.〜はやぶさ帰還1周年〜』として,「はやぶさ」が帰還した,日本時間2010年6月13日23時08分からちょうど一年に向けてのカウントダウンが始まっている.

  昨年末,自分のネット環境を改善したので,今でこそ先日の「エンデバー帰還」など,ネット中継を見られるようになったのだが,昨年の今頃はいまだに64kbbsという信じられないような環境だった.当然,「はやぶさ」帰還のネット中継など見られるはずもなく,「はやぶさ」チームのツイッター,「はやぶさ帰還ブログ」への書き込みを,手に汗握って読んでいたのだった.(やっぱりテレビで中継してほしかったなぁ・・・)

  ネット中継と言えば・・・

  日本人宇宙飛行士の古川聡さんがもうすぐ宇宙へと旅立つ.
  古川さんが乗るロケットは「ソユーズ」.打ち上げと言えば,スペースシャトルが一番絵になると思っていたのだが,「ソユーズの打ち上げは美しい」という話を聞いていた.それを思い出して,先日,ネットで打ち上げの動画を探し,見てみたのだが・・・いや確かに,これは美しい.
  古川さんが乗った「ソユーズ」の打ち上げもネットで中継される予定(中継の予定は「宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター」からどうぞ)なので,是非見てみてはいかがだろう.

  さて,この記事を書いている時点で,カウントダウンの残りは9日と8時間9分ほど.
  ここをお読みの皆さん,この数字が“0”になった時,「はやぶさ」帰還一周年を記念して「乾杯!」しませんか?

 

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2011年6月 3日 (金)

スカイ・サーベイ

  「スカイ・サーベイ」というプロジェクトがある.平たく言えば,夜空をかたっぱしから観測するというプロジェクトで,古くは1948年に始まっている.最初の「スカイ・サーベイ」を行ったのが1948年6月3日,つまり63年前の今日完成したパロマー山天文台であった.もちろん,当時は今と違ってCCDカメラなんてないので,全ては「写真乾板」を用いての撮影だった.こうして撮影された写真乾板,今はデジタル化され,「デジタル・スカイ・サーベイ(DSS)として,誰でも見ることができる.

  こういった,「スカイ・サーベイ」のプロジェクトはこの後も何度か行われている.現在も行われているのが,“スローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)”で,夜空のかなり広い範囲がくまなく撮影されている.その画像を全部つなげると1兆画素以上,これを一度に表示するとなると,50万個のハイビジョンテレビを並べる必要があるのだとか.このプロジェクトで は,他に分光観測なども行い,膨大な数の天体についてその距離を求めるというようなこともされていて,最近では,1万4000個のクエーサーを利用するこ とで,110億光年彼方の水素原子の3次元分布が求められた.この先,利用するクエーサーの数を10倍以上に増やし,さらに広域で精密な水素原子の「地図」を作ることを目標にしているらしい.

  SDSSのデータを利用したものに,“google sky”というものがある.“google earth” と同じような操作感で,夜空のあちこちを眺めることができる.ぼんやりと眺めるのもよし,いろんな天体を探して“探検”をするのもよし.梅雨真っ只中の今の時期,時にはこういうものを利用して宇宙に思いを馳せるのも悪くない.
  本物の星空を見ている時と違い,PCの画面を見ていることになるので,長時間眺めていると目が疲れてしまうのが玉に瑕ではあるけれど.

 

この記事を読んで,「しかし,“全天をくまなく観測してやろう”なんて,いったいどういう人が思いついたんだろうねぇ」と思った方,こちらをクリックして共感(?)の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

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2011年6月 2日 (木)

ソユーズ宇宙船

  スペースシャトル「エンデバー」は昨日(1日)無事に地球に帰還して全てのミッションを完遂,次の話題は,日本時間8日早朝にソユーズロケット国際宇宙ステーションへと旅立つ古川宇宙飛行士だ!

  ということで,ペーパークラフトシリーズ,今回は番外編.
1/100スケールペーパークラフトによる ソユーズ宇宙船(TMA-5) (クリックで拡大,800 × 880 pixel,162kb)
古川宇宙飛行士が搭乗する「ソユーズ宇宙船」.ソ連時代,ボストーク,ボスホートに続いて開発された有人宇宙船.初飛行から40年以上経過した現在でも現役で活躍を続ける偉大な(?)宇宙船である.型紙は “AXM Paper Space Scale Models” から.
  もともとは,アメリカの「アポロ計画」と競ったソ連の有人月飛行計画のために開発された機体であったが,結局,ソ連では有人月飛行が行われることはなかった.かわって,「サリュート」や「ミール」といった宇宙ステーション計画が実行され,ソユーズ宇宙船はそれら宇宙ステーションへの人員,物資輸送に活躍することとなった.
  国際宇宙ステーションの建設が始まると,ソユーズ宇宙船はここでも活躍することとなった.国際宇宙ステーションへ最初の長期滞在クルーを送り届けたのもソユーズ宇宙船であるし,スペースシャトルコロンビア」の空中分解事故により,スペースシャトルによる人員輸送が途絶えている間,そして,今年スペースシャトルが退役した後のしばらくの間,国際宇宙ステーションへの人員輸送を一手に引き受けるのもソユーズ宇宙船である.また,国際宇宙ステーションでは,何らかの危険が迫った場合の緊急脱出用として,最低1機のソユーズ宇宙船が必ずドッキングしている.

  ソユーズ宇宙船は,基本的に3つのモジュールで構成されている.
  先端にある球形の部分が「軌道船」であり,軌道上で,宇宙飛行士が活動するのがこの部分であり,先端にはドッキングポートがある.このドッキングポートは,現在は国際宇宙ステーションとのドッキングの用いられているが,以前には,「サリュート」「ミール」そして「アポロ宇宙船」とのドッキングにも使われた.
  中央部にある円錐台形の部分が「帰還船」.地球帰還の際は,ここの部分が切り離され,大気圏に突入,大気圏でパラシュートを展開して減速した後,地上到達直前に機体下部にある固体燃料ロケットを噴射,衝撃を和らげた上で着地する.
  最後尾が「機械船」である.この部分には,軌道制御を行うためのメイン・エンジン,姿勢制御スラスタ,そしてそれらのための燃料タンクがあり,また,乗組員用の水や酸素もここに蓄えられている.両側には太陽電池パネルがあり,軌道上では,この太陽電池によって必要な電力をまかなっている.

  良く見かける真正面からのアングルで一枚 .
1/100スケールペーパークラフトによる ソユーズ宇宙船(TMA-5) 正面からの写真 (クリックで拡大,800 × 600 pixel,79kb)
ドッキングする際,国際宇宙ステーションから見ると,多分こんな風に見えるのだろう.

  こうして写真で見ると大きさの実感がないが,実はかなり小さい.1/100スケールだと,本体の直径は3cm程度.それにこれだけ細かい部品をつけるのだから大変だ.いやはや細かいのなんの・・・パーツシートはA4一枚なのだが,ナメてかかると大変だ.

  ちなみに,スペースシャトルと比較するとこんな感じ.
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル(STS-101 アトランティス) と ソユーズ宇宙船(TMA-5) (クリックで拡大,600 × 500 pixel,91kb)
やっぱり小さいねぇ.もともと軌道上での実験場としても使えるように設計されたスペースシャトルと,単純に人員や物資の輸送用に設計されたソユーズ宇宙船では大きさが違うのも当然ではあるけれど,やっぱりスペースシャトルの方が乗り心地は良さそうな気がする.

  そういえば,スペースシャトルとソユーズ宇宙船のどちらにも乗ったことがある野口聡一さん曰く,
「(ソユーズ宇宙船は,スペースシャトルに比べて)“ダイナミックな”乗り物だと感じました」
とか.ものは言いようだ・・・

 

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2011年6月 1日 (水)

祝!エンデバー無事帰還

  つい先ほど(日本時間1日15時30分過ぎ),スペースシャトル「エンデバー」がケネディ宇宙センターに無事帰還した.
  今回は,USTREAMのライブ映像に釘付けになって着陸を見守った.今回のライブ映像では,「エンデバー」のヘッドアップ・ディスプレイがそのまんま中継されていて臨場感たっぷり.
  現地では明け方(薄明開始直前くらい?)で,目盛など以外は真っ暗だったが,着陸が近づくと時々現地の街明かりも見えたし,ケネディ宇宙センターの滑走路が見えた時には結構感激!

  この,同じ光景を,クルーたちはどんな気分で見ていたのだろう?

  いずれにせよ,3月の「ディスカバリー」に続き,2機めの「エンデバー」もこれで無事ミッション完了.とにもかくにも,無事だったのが何よりだと思う.

  スペースシャトルの飛行は,来月に予定されている「アトランティス」のSTS-135ミッションを残すのみ.そのアトランティスも,発射台への移動が始まったとのこと.
  私にとって(ここをお読みの方の中にも同じ感覚の方は多いと思うのだが),スペースシャトルはまさに「夢の乗り物」だった.それが,残り1回の飛行で全て引退というのは何とも寂しい限りではあるが,最後のミッションも無事に,優秀の美を飾って欲しいと願っている.

 

 

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