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2011年5月17日 (火)

人類の知識と生命の未来をのせて

  スペースシャトル「エンデバー」の最後の打ち上げは日本時間昨日(16日)午後9時56分に予定されていた.

  昨日の夕方,時々ぼんやりと月は見えていたものの,「快晴」にはほど遠い状態.
「これなら心おきなく(「エンデバー」打ち上げのライブ中継を)見られるぞ」
ということで,少し早めに帰宅,ライブ中継にかじりついた.

  カウントダウンは順調に進み,どうやら今回は予定通りに打ち上げられるらしい.
  毎度のことながら,打ち上げまで残り1分を切る頃からやっぱり緊張する.どうしても「チャレンジャー」の空中分解事故(「爆発事故」というのは正確ではないのだそうな)を思い出してしまう.
  そして,
「10,9,8,7,(メイン・エンジンに点火)6,5,4,3,2,1,リフトオフ!人類の知識と生命の未来をのせ,最後の旅に出発!」

  これもまた毎度のことながら,スペースシャトルの打ち上げというのは実に絵になる.今回の打ち上げでは,あちらも快晴というわけではなかったらしく,早い段階で上昇していく「エンデバー」の姿が霞んでしまったが,白い煙を引いて青空に吸い込まれて行くシャトルの姿はなんとも美しいと思う.言ってみれば「ただの棒」が飛んで行く「普通のロケット」とは一味違う.

  「チャレンジャー」の事故を受け,ストックされていた予備部品から新たに建造された「エンデバー」.その初飛行は1992年5月7日に打ち上げられたSTS-49ミッションであった.
1/100スケールペーパークラフトによる スペースシャトル エンデバー(STS-49)

  そして,国際宇宙ステーション(ISS)を「誕生」させたのも「エンデバー」だ.
1/100スケールペーパークラフトによる 国際宇宙ステーション(1998年12月7日の状態)  ISS組み立てフライト2A(STS-88)で, ISSの2番めのモジュールとなる「ユニティ」を軌道上に運び,「ユニティ」と共に既に軌道上を周回していた「ザーリャ」とドッキングした.「ザーリャ」単体では「普通の人工衛星」のようなものだから,この時をもって「国際宇宙ステーションの誕生」と言ってもいいだろう.

  「エンデバー」は,その25回目となる今回の飛行からの帰還をもって引退することになる.順調に任務をこなし,無事に地球に帰還して,有終の美を飾ってほしいと思う.

  一夜明けて今朝,「シャトルの打ち上げもあと残り1回だけか・・・」と思ったらむしょうに寂しくなった.

 

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