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2011年5月 5日 (木)

ラスト・チャンスで

  昨日(4日)夕方は城里町ふれあいの里で観望会.と言っても,天文台は震災の被害でまだまだ開館できないので,天文同好会のメンバーが各々の望遠鏡を持参しての観望会.もちろん,私も主力機材を持ち込んで参戦.
  本当ならば,29日,30日,そして3日にも実施する予定だったのだが,全て悪天候のため中止.昨日が「ラスト・チャンス」だった.

  その昨日.

  昼間は結構良い天気だったのだが,夕方から雲が広がってしまった.しかし,昨日はラスト・チャンス.せっかく準備していたのに,何もしないまま連休が終わってしまうのは悲しいので,
「せめて土星だけでも」
と実施を決定.メンバーが望遠鏡を並べて観望会開始.

  参加してくださったのは50名ほど.思ったよりたくさんの方々に参加していただけてうれしかった.

  そして,土星は・・・
  ここのところ,シンチレーションの具合が悪くて,いつも「揺れていた」土星だったが,昨日はしっかり止まって見え,かなり高倍率にしてもくっきりと締まった姿を見ていただくことができた.
  実は,最近は避難所の観望会だったり,せっかく観望会を実施しても参加者がほとんどなかったりという状態だったので,「普通の観望会」は実に久しぶりでもあった.参加者は土星の姿に歓声をあげてくださったし,星座の案内も「へぇ〜」「あぁ,あれが・・・」という具合に感心してくださったり.
  こうして「普通の観望会」ができると,「あぁ,ようやく生活も普通に戻ってきたんだなぁ」と思えてくる.

  参加者の中には,毎年,この連休に城里町ふれあいの里を利用していて,天文台を楽しみにしていてくださった方も.
天文台も震災で酷いことになっちゃったんですか?」
「いやぁ,望遠鏡が台座からずれてしまいましてね,まだ復旧の見込みが立っていないんですよ」
「頑張ってくださいね」
「はい,ありがとうございます」
とってもうれしい一言だった.

  土星がとっても良く見えていたので,観望会終了後は撮影をとも思ったのだが,昨晩はかなり湿気が多く,機材もしっとりと濡れていた上,次第にまた薄雲が広がったので撮影は断念.

  ところで・・・ここをお読みの方にお願いがあります.

  3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の余震が未だ収まらない中,被災地周辺の観光施設などでは,万が一,大きな余震が発生した場合にも,訪れてくださった方の安全を守るべく,できる限りの対策をしております.しかし,ネット上を中心に,一部の方が「地震予知」と称して不確実な情報を流し,また,その情報が別な場所に転載されるなどして,(本人にそのつもりがなくとも)結果的に,いたずらに不安感を煽っている状況が見受けられます.その結果,被災地周辺の観光施設等では,来客数が激減,関係者は非常に苦しい思いを強いられている現状があります.たとえ親切心からでも,たとえご自身の「予知」に自信があっても,そのような情報を流すことは,どうか,どうか,控えてくださるよう,お願い申し上げます.

 

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コメント

中川さま

たくさんの方がいらっしゃったようで、よかったですね。奈良にいて、なかなか参加できませんけれど、なごやかな雰囲気が伝わってくるようで、わたくしも嬉しいです。
毎日の地道なこつこつの作業が実を結ぶのをみるのは、こちらの内面も豊かにしてくれます。
拍手、喝采、ですね。
被災地集辺の観光施設も回復とか。みなさまの笑顔が一瞬でも多くほころびますように。遠くから、これも喜んでいます。

投稿: 鳥越ゆり子 | 2011年5月 5日 (木) 22時25分

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