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2011年4月 4日 (月)

フジテレビ 夢スペシャル

  昨日(3日)夜放送された「フジテレビ夢スペシャル タモリ×SMAP僕らは未来を信じよう 〜宇宙への挑戦と奇跡の物語〜」を見た.

  楽しみにしていた「はやぶさ」のアニメはやや期待はずれではあったが,全体としてはなかなか面白かった.これまで知らなかったこともいくつか.

・人類で初めて月面に立ったアームストロング船長が,一度着陸船のはしごから降りた直後,もう一度はしごに飛び乗っていた.着陸船のはしごは最下段から地面まで1m以上あったそうで,重い宇宙服を来ている状態で,もう一度ちゃんと梯子に戻れるか確認したのだとか.

  アポロ計画に参加した宇宙飛行士の中でも,冷静さが際立っていたと言われるニール・アームストロング.人類初の月面着陸を成し遂げた直後に,きっちり帰りの安全確認をするのは,彼らしいと言えば彼らしいのかもしれない.

・月面から離陸しようとしたところ,エンジンの点火スイッチが根元から折れていた.バズ・オルドリンは,持っていたペンをスイッチに差し込んで切り抜けた.番組中のインタビューで「その時,不安じゃなかったか?」と聞かれて「全然不安じゃなかった」と答えていた.

  インタビューの答えに関してはいささか「ホントか?」という気がしないでもないが,でもそうやって月から離脱,無事に地球に帰還したのは事実.絶体絶命の状況の中,それでも絶望せずに解決策を見つけられるというのははっぱりすごい.

・山崎直子さんが,打ち上げ直前にNASAの隔離施設に入るとき,「ここで泣いたらママが不安になる」と一生懸命涙をこらえた娘さん.

  宇宙飛行士はある意味当然として,その家族もまた,極めて忍耐強いのだと改めて思った.

  「はやぶさ」の一度目のタッチダウンの時の運用室の様子は初めて見た.
もう「イトカワ」に着陸しているはずなのに「はやぶさ」から送られてくるデータは,秒速2cmで降下を続けていることを示していた.
「一体何が起こっているんだ?」
  実は私自身も太陽観測衛星「ようこう」の運用で一度だけ経験したことがある.その時,衛星から送られてくるデータは支離滅裂で,私には一体何が起こっているのか分からなかった.とりあえず私にも判断できるレベルのリカバリー・コマンドを送信,後でプロジェクトの責任者に相談した(その責任者の方は,すぐに状況を把握,指示を出してくれた.やっぱりさすがだ)後,衛星と通信が可能なほんの少しの時間を使って対処のための運用を行った.いやはや,寿命の縮む思いだった.

  宇宙開発の現場では,困難に直面することがほとんど「日常」であり,宇宙開発の歴史はまさに,困難に正面から向き合い,それを克服してきた歴史である.だからこそ,その物語には,それをひも解く人々を勇気づける力があるのだと思う.
  この番組が,このタイミングで放送されたのには,そんな意図もあったのだろう.

  番組の最後にはこんな会話があった.
「川口教授は,既に次を考えておられると伺ったのですが」
「はい」
「それは『はやぶさ2』と考えてよろしいのですね?」
「いやその先ですよ.人類がまだ作ったことのない宇宙船を作ります」

  川口教授,次は我々にどんな夢を見せてくれるのだろう.

 

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