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2011年2月11日 (金)

おおすみ

  1970年の今日(2月11日),日本は初めての人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功した.

  この前年の7月には,アメリカはアポロ11号によって,人類初の有人月着陸を成功させている JAXAの的川泰宣名誉教授は,このニュースに接した時のことを,「感動と同時に非常な悔しさがこみ上げるのを止めようがありませんでした」とその著書の中で語っている.
  1969年9月には,L(ラムダ)-4Sロケットによって人工衛星打ち上げが始まったが,最初の4回は失敗に終わり,5回目となる1970年2月11日の打ち上げでようやく成功したのである.
  アポロ11号の打ち上げに使われたサターンⅤ型ロケットは全長110.6m,総重量3038.5t.これに対し,翌年ようやく人工衛星の打ち上げに成功したL-4Sロケットは全長16.5m,総重量9.4t.外見を同じスケールのペーパークラフトで比べてみると,
1/100スケールペーパークラフトによる サターンⅤ型とL-4S これだけ違う.もちろん,ロケットは大きければ良いというわけではない(性能が同じならば小さい方が良いだろう)が,サターンⅤ型ロケットの低軌道への打ち上げ能力は118t,L-4Sロケットはわずか26kg.当時,日米の宇宙開発の間にはこれほどの差があったのである.

  それから40年後の昨年,日本は,そのアメリカですら達成できていないミッションを達成させた.小惑星探査機「はやぶさ」の,月以外の天体からのサンプルリターンである.さらに,世界初となったソーラーセイルである「イカロス」も地球〜金星間を順調に航行中である.アメリカはまだ地球周回軌道上のとても小さなものを運用しているだけだというのに.
  「あかつき」は金星周回軌道への投入に失敗してしまった.惑星探査に関してはまだまだアメリカの方がまだまだ上という感はあるが,少なくともいくつかの分野で,日本の宇宙開発はアメリカのそれを上回っていると言える.40年前にはこれほどの差があったというのに.日本の技術者たちの苦労には本当に頭の下がる思いがする.

SETI@home 現在の順位 世界…62,557位(/1,158,164人)国内…2,361位(/30,162人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,449位(/288,213人)国内…196位(/4,204人)

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