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2010年11月 3日 (水)

ディスカバリー打ち上げ延期

  11月1日に打ち上げられる予定だったスペースシャトル「ディスカバリー(STS-133)」は,船尾に2つある軌道制御システム(OMS)のうち,片方からヘリウムや窒素が漏れていることがわかったため,打ち上げは1日延期となった.しかし,修理や安全性の確認に時間がかかり,さらに1日延期され,3日(日本時間4日)の打ち上げとなるはずだった.ところが,2日になって,今度はエンジンを制御するバックアップコンピュータの1つに不具合がみつかり,打ち上げはまた延期となった.新たな打ち上げの予定はまだ決まっていないようだが,とりあえず今回は7日までは延期することが可能らしい.

  国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士の長期滞在は2日で満10周年となる.最初のモジュール「ザーリャ」が打ち上げられたのが1998年11月20日.次いで,2番めのモジュール「ユニティ」がスペースシャトル「エンデバー(STS-88)」で打ち上げられ,「ザーリャ」とドッキングした.これがスペースシャトルISSの初めてのドッキング(とは実質的には「ザーリャ」とのドッキングだが)であった.この後,2000年7月12日,ロシアのプロトン-Kロケットによって打ち上げられた「ズヴェズダ」モジュールがドッキングしたことで,長期滞在のための設備が整い,同年10月31日に打ち上げられたソユーズTM-31で第一次長期滞在の3人の宇宙飛行士(ウィリアム・シェパード,セルゲイ・クリカレフ,ユーリ・ギジェンコ)が11月2日にISSに到着,この時がISSへの長期滞在のスタートとなったのである.ちなみに,第二次長期滞在の3人(ユーリ・ウサチェフ,スーザン・ヘルムズ,ジェームス・ヴォス)の乗せて飛びたち,帰りには第一次長期滞在の3人を乗せて帰還したのが「ディスカバリー(STS-102)」であった.

  もちろん,それはそれほど重要なことではなかっただろうが,このような歴史もあるので,関係者としては,何とかしてその「ディスカバリー」を「ISS長期滞在10周年」に間に合わせて打ち上げたかったのではないか.それが,その「ディスカバリー」そのものが「ぐずって」しまって,結局間に合わなかった.やっぱり世の中なかなかうまく行かないものらしい.

  「ディスカバリー」は今回のフライトで退役の予定.「ディスカバリー」は現存しているオービターの中では最もベテランだが,「はやぶさ」風に擬人化するとすれば,「まだ退役したくない!」と「いやいや」をしているのかもしれない.

SETI@home 現在の順位 世界…66,967位(/1,132,942人)国内…2,520位(/29,635人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,783位(/280,043人)国内…208位(/4,084人)

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