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2010年10月13日 (水)

地球にまた小惑星が接近

  「小惑星がまた地球に接近,衝突の心配なし」
  というニュース記事があった.

  「お,またか.今回は見られるのか?」
と思って記事を良く読んでみると,地球に接近するのはアメリカ東部夏時間12日午前6時50分頃とある.
「ということはつまり,日本時間だと13時間足すから,午後7時50分頃か・・・ってもう通り過ぎてるじゃん」

  2010 TD54という推定直径5〜10mの小惑星が,日本時間12日午後7時50分頃,アジア南東部,シンガポール上空約4万5000kmを通過していったらしい.

  静止衛星軌道が上空だいたい3万6000kmだから結構近い.
「こんなものが落ちてきたら危ないじゃないか」
と心配にならないこともないが,NASAのページを見てみると,衝突の可能性は0で,たとえ衝突しても大気圏上層部で燃え尽き,地上にはダメージを与えないだろうということだ.
  ただ,数年前,スーダン上空で大気圏に突入した小惑星は推定直径が3m,それでも破片は隕石として落下したので,今回の2010 TD54も,もし大気圏に突入してきたとしたら(角度にもよるだろうが)破片は落ちてきたかもしれない.
「破片だけでも落ちて来たら危ないじゃないか」
と心配する方もいるかもしれないが,人類の歴史上,隕石に当たって死亡した人はまだ誰もいない(たぶん).そんな可能性より,普通に歩いていて交通事故にあう可能性の方がずっと高いだろう.
  天文教室などで,
「落ちてきた隕石に当たったりすることはないんですか?」
なんて聞かれることもある.そんな時は,
「僕なんか,隕石に当たって死ねたら本望ですよ.歴史に名前が残りますからね.でも,それより宝くじで1等を当てる方がずっと簡単だと思いますよ」
なんて話をしている.「隕石にあたったらどうしよう」なんてことを心配するのは,文字通り杞憂というものだろう.

  ・・・というのは個人レベルの話で・・・
  国家レベルになると少し事情は変わってくると思う.
  現在,地球に落下して甚大な被害を出す可能性のある小天体がないかどうかの観測が,世界中で行われている.現在,そのような天体は一つも発見されていないが,未来永劫「ない」とは言いきれない.まぁ,大きいものほど観測にもかかりやすいだろうから,発見された時既に「地球滅亡まであと1週間」なんていうことにはなないだろうが,「衝突したら地上の生物を絶滅させるかもしれないほどの天体が地球に接近するまであと10年」なんてことはもしかしたらあるかもしれない.その時に備えて,国家レベルで,あるいは,国際協力で,対策をたてておいて欲しいものだ.
  その時,「はやぶさ」で培い,その時までに大きく育っているであろう日本の惑星間航行技術がきっと大いに約に立つに違いない.ガンバレ!ニッポン!

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,844位(/278,024人)国内…208位(/4,062人)

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