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2010年10月31日 (日)

この段階で?

  26日は『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第93号(三球儀編第42号)の発売日.
  今回の部品は
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第93号(三球儀編第42号)の部品 モーター,ゴムパッド,十字穴ネジ×3.モーターの取り付けか・・・この段階で?この段階でモーターなんか取り付けたって,おもしろくもなんともないじゃないか.
  と言ってみても仕方ないので,とりあえずコイツを台座の底板に取り付けて,
台座の底板にモーターを取り付け う゛ぅ,見た目にもおもしろくない・・・
  で,これに本体を載せてみると,
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第93号(三球儀編第42号)までの進捗状況 おぉ!太陽の高さが高くなった!・・・ってだからどうということはないのだが・・・
  ちなみに,次号は変速装置だそうな.次号もまたつまらないねぇ.

  ところで,

  昨日(30日)は市内某小学校で観望会の予定だった.子供会が主催で,学校に宿泊する行事の「夜のイベント」として企画されたものだったのだが,台風の接近のため,その行事そのものが縮小され,日帰りで実施されることになり,観望会はあえなく中止.
  まぁこれは仕方ないとして,台風が来たとなれば,どうしてもその通過後の「台風一過」に期待してしまうのだが・・・今日は朝から曇り時々雨.全然「台風一過」じゃないじゃないか.

今年の観望会 予定…109 実施…65 中止…32 延期…2 屋内(外)で天文教室…10 勝率….602(65勝44敗)
連勝は4でストップ.貯金が1つ減って21.

SETI@home 現在の順位 世界…66,961位(/1,132,856人)国内…2,520位(/29,630人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,781位(/279,692人)国内…207位(/4,077人)

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2010年10月30日 (土)

サターン V SA-506

  バンダイから「大人の超合金」シリーズの第一弾として「1/144 サターンⅤ型ロケット」が発売されることを耳にし,その値段から「買えないや」と想い,でもやっぱり欲しくて,「それならペーパークラフトで作れないか?」と思いついてからほぼ1年.思えばずいぶんと遠回りをしたが,遂にその「本命」をここに登場させる時がやってきた.

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100 スケールペーパークラフトによる サターン Ⅴ SA-506 (アポロ11号) 人類初の有人月着陸を達成したアポロ11号を打ち上げたロケット,サターン Ⅴ.型紙は “The Lower Hudson Valley Paper Model E-Gift Shop” から.
  当初,サターンロケットは,C1,C2,C3,C4,C5と開発が進められる予定であった.そのC1にあたるのがサターン Ⅰ型である.C2からC4までの計画は開発期間と予算の圧縮のため中止,その代わりに,C2以降でテストする予定であったJ-2エンジンを搭載する上段ロケットを採用したⅠB型が開発された.
  サターン Ⅴ型はC5にあたり,第一段 “S-ⅠC” にはC2以降で採用される予定だったF-1エンジンが使用されている.このF-1エンジンは液体酸素とケロシンを用いた液体燃料ロケットで,1基あたりの推力は6.7MN,これはスペースシャトルのメイン・エンジン “SSME” 3基の合計推力よりも大きく,燃焼室が1基のみの液体燃料ロケットエンジンとしては,現在に至るまで史上最強を誇る.“S-ⅠC” はこのF-1エンジンを5基使用しており,その離床推力はソ連のエネルギア・ロケットによってわずかに更新されるまで世界最強であった.
  第二段はⅠB型の第二段として用いられた “S-ⅣB”と同じJ-2エンジンを5基備える “S-Ⅱ”である.第一段のF-1エンジンは打ち上げ後約2分30秒で燃焼を終了(中央の1基のみは,加速度の調整のため2分で燃焼終了), “S-Ⅱ”によって大気圏上層まで運ばれる.そして,ⅠB型の第二段と基本的に同じ構造をもつ第三段 “S-ⅣB” の推力により地球を周回する待機軌道に到達,待機軌道上で地球を2周半周回した後,再度J-2エンジンに点火して月への軌道に入る.なお,このように,月へと向かうためにはほぼ無重力の状態でJ-2エンジンに再び点火する必要があり,そのために燃料を燃料タンク下部に寄せるため,サターン Ⅴ型で用いられた “S-ⅣB” には,微小推力を発生させる装置が取り付けられており,ⅠB型で用いられた “S-ⅣB”とは細部が少し異なっている.
  なお,総重量3038.5t,全長110.6mは史上最大であり,低軌道へ118tのペイロードを投入できる能力もいまだに越えられていない.まさに「空前絶後」の巨大ロケットである.
  モデルは,人類初の有人月着陸を果たした「アポロ11号」を打ち上げた時のもの.サターン Ⅴ型ロケットは,1967年11月9日,無人の「アポロ4号」を載せて初飛行した後,「アポロ6号」から「アポロ9号」まで(アポロ5号と7号はⅠB型で打ち上げ)で様々な試験を行い,1969年5月18日に打ち上げられた「アポロ10号」では月着陸の予行演習を行った.
  そして,いよいよ本番,有人月着陸を目指した「アポロ11号」が打ち上げられたのは1969年7月16日,付近の高速道路や海岸に集まった無数の人々,そして,世界中数百万の人がテレビで見守る中,ケネディ宇宙センターから飛び立って行った.クルーは,ニール・アームストロング,マイケル・コリンズ,バズ・オルドリンの3人であった.
  月着陸は日本時間1969年7月21日午前5時17分,それからおよそ6時間半後の日本時間午前11時56分,アームストロング船長が月面にその第一歩を記した.

  “That's one small step for (a) man, but giant leap for mankind.”
  (これは一人の人間にとっては小さな一歩だが,人類にとっては偉大な飛躍だ)

  この模様は世界中にテレビ中継され,全世界の人々が熱狂した.
  アームストロング船長とオルドリン飛行士は,様々な科学実験装置の設置,岩石など試料の採取,写真撮影など予定された月面活動を消化,着陸船にもどって7時間の睡眠をとった後,日本時間7月22日午前2時54分,月を後にした(月着陸船には,この離陸のためのエンジンは1つしかなかった.このエンジンが不調を来せば,二度と月を離れることができなくなるわけで,実はそうなった時のための大統領声明が準備され,放送用の録画まで用意されていた).その後,月軌道上でコリンズ飛行士が待つ指令船にドッキング,一路地球帰還を目指し,日本時間25日午前1時50分,西経169度9分,北緯13度19分の海上に無事帰還した.
  「アポロ計画」では,この後,1972年の「アポロ17号」まで7回の打ち上げが行われ,指令船の事故により月着陸を断念,絶望的な状況の中無事地球帰還を果たし,後に「輝かしい失敗(Successful Failure)」と呼ばれることになる「アポロ13号」を除き,全て月着陸に成功している.

  というわけで,本命のサターンⅤ型である.
  最初に書いたように,超合金のサターンⅤ型が買えないので,ペーパークラフトで作ることを思いついたのだが,せっかく作るならば,ばっちり作りたかった.そこで,練習のためにとH-ⅡAロケットを作り,天文教室などのネタのためにとソユーズロケット(野口聡一さんがこれで宇宙に旅立つ直前だった)やスペースシャトル(STS-128 ディスカバリー)を作り,「さていよいよ本命」と思ったのだが,「どうせやるなら,マーキュリー計画やジェミニ計画も含め,アメリカの有人宇宙飛行を時系列を追いながら作ってみようか」と余計なことを思いつき,さらに,「いや,いっそのごと宇宙開発の歴史を追ってみよう」などとさらに余計なことを思いつき,散々遠回りをした挙句,ここにたどり着くまでに50基を越えるロケットを作ってしまったのだった.
  そして「今度こそ本命♪」と楽しみに製作にかかったのだが・・・

  職場で行われる,市内の小中学生の「理科作品展」にこれまでに作ったロケットたちを展示することになった.となれば,サターンⅤ型がないというではカッコがつかないので,それまでに間に合わせることに.本当はじっくり時間をかけて製作そのものも楽しみながら作る予定だったのに,“外見だけを先に突貫工事で作り,とりあえず展示をしてから,見る人がいない夜間や休日を利用して細部を作る”という,やや寂しい作業をするハメになってしまったのだった.あぁ,ずっとずっと楽しみにしていたのに・・・

  もちろん,これも各段が分離するように作ってある.

  まず最初に,第一段 “S-ⅠC”.
1/100スケールペーパークラフトによる サターンⅤ型の第一段 S-ⅠC いやはや,さすがにでっかい.第一段だけでも全長42m(ということは1/100スケールにしても42cm!).2,280tもある重量のほとんどは燃料であるケロシンと酸化剤の液体酸素だというのだから驚きだ.しかも,それだけのものをたったの2分半ほどで使いきり,それでも大気圏上層までもたどり着けないというのだからもっと驚きである.

  次に第二段 “S-Ⅱ”. 1/100スケールペーパークラフトによる サターンⅤ型の第二段 S-Ⅱ なるほど,下部にはJ-2エンジンが5基ある.側面にへばりついている “Fuel-line Fairing” の部分の工作が少し難しかった.しかも,この部分の作業はほとんど,夜中に進めることになったのであった.ちなみに,この“S-Ⅱ”から撮影した,切り離され,落下して行くインターステージの写真は有名である.

  さらに第三段 “S-ⅣB”. 1/100スケールペーパークラフトによるサターンⅤ型の第三段 S-ⅣB この部分は,ⅠB型の “S-ⅣB” とほとんど同じ.違うのは,上の写真下部左右にある “Aux thruster” と,ヘリウムタンク(下部エンジンフェアリングの周囲についている球形のものがそれ.実はこの部分,ズルして画鋲を塗装して取り付けてある)くらい.実は,サターンⅤ型に使われたS-ⅣBは,第二段との間のインターステージと一体になっていたということらしいが,それを知ったのは完成させた後のことであり,インターステージと第二段の接続部分はちょっとカッコ悪い作りなので,とりあえずここでは分離させている.この部分の構造も見せたいし.また,実機の写真を注意深く見たところ,どうも型紙の通りと取り付け位置が違うものがあったので,実機の写真に近くなるように位置を変更して取り付けてある.

  そして,アポロ11号.
1/100スケールペーパークラフトによる アポロ11号 とくにアポロ11号の特徴を再現したというわけではないのだが,ⅠB型のアポロ7号とはちょっと違う(というか,アポロ7号の方をちょっと変えたのだが).これもⅠB型を作った時と同じように,磁石を仕込んで,指令船と機械船が分離できるように作ってある.
  さらに,熱シールド+LESも着脱が可能なように作ってある.指令船とLESを分離させた姿が↓
1/100スケールペーパークラフトによる アポロ11号の指令船とLES この部分はⅠB型のものと全く同じ.

  ということでこれで完成・・・なのだが,何か足りない・・・そうだ!月着陸船がないじゃないか!

  せっかくのアポロ11号なのに月着陸船がないのは寂しい.

  で,コイツを作ってやろうと思いついたのだが・・・コイツは形が複雑だ.これを1/100や1/96で作ろうなんてことを考える人はそうはいないらしく,手に入る型紙はほとんどが1/48くらいのもの.しかも揃いも揃ってみんなエラく細かい.それを1/100で作るとなるととんでもなく細かい作業になる訳で・・・いくつかの型紙を見比べてみて,一番作れそうなものを選んだ.この型紙も,サターンⅤ型本体と同じ “The Lower Hudson Valley Paper Model E-Gift Shop” から.ただし,さすがに型紙のままだと細部が大雑把だったので,細部の部品は “U-DON'S FACTORY” で公開されているものを流用させて頂いた.そして,これまたコイツは全て夜中の作業となったのだが,1/100スケールペーパークラフトによる アポロ月着陸船まぁまぁの出来かなぁ.しかし,コイツを作るのは相当苦戦した.だいたい,ロケットのペーパークラフトなんて,基本的には単純な形のものが多いのだが,コイツの形の複雑なこと!
  で,本当は “S-ⅣB”の上部に格納するつもりだったのだが,

「あ゛,格納されている時は,脚はたたんであるのか・・・」

しかも,実は指令船の先にドッキングできるようにと,指令船の先に仕込んだ磁石(◯ップエレキバンの磁石!)にくっつくように小さな金具を仕込んだのだが,磁力が弱すぎてうまくくっつかなかった.世の中そう甘くはないらしい.
  もう作り直す気力はないぞ.仕方ない,別に置いておくとするか.格納してしまっては見えないだろうということで.

  これでパーツが全部揃ったので,そのパーツたちを並べて一枚.

1/100スケールペーパークラフトによる サターンⅤ SA-506 (アポロ11号),各パーツに分離した状態 なかなか壮観だ.さらに,これまでに作ったサターンロケットシリーズを並べて一枚.

1/100スケールペーパークラフトによる サターンロケットたち (左から,サターン Ⅰ SA-6サターン ⅠB SA-205 (アポロ7号),そしてサターンⅤ SA-506 (アポロ11号))

いやはやでっかいぞ.1/100スケールでも全長1m10cm.かなりの迫力だ!迫力だけなら「大人の超合金」より上だ!・・・きっと・・・たぶん・・・

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Saturn Ⅴ SA-506 (Apollo 11)

  そしてコイツが観望会などで大活躍!これを見た子供たちの喜ぶ顔が何より嬉しい.これまでにも数人がこのサターンⅤと一緒に写真に収まっている.その中から将来の宇宙飛行士が誕生したらもっと嬉しいぞ(そうなれば私も有名人♪)!

  ちなみに,昨年の11月,毎年行われているイベントにそれまでに完成していたロケットを数本持参して行った.その場に集まった子供たちに,
「来年までにスペースシャトルとサターンⅤ型ロケットは作ってくるからね」
と約束していた.そのイベントが来る11月7日に行われる.

約束は果たしたから,楽しみに待っていてね!

  これで遂に本命まで到達したわけだが,ここまでやってしまった以上,もちろんこれでは終われないのだった.まだまだ(マニアックな)闘いは続く・・・

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

SETI@home 現在の順位 世界…66,990位(/1,132,759人)国内…2,519位(/29,627人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,784位(/279,583人)国内…207位(/4,076人)

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2010年10月29日 (金)

地球サイズの惑星は多数?

  東京工業大の井田茂教授ら日米の研究チームが,ハワイのケック望遠鏡による5年間の観測から,地球サイズの惑星が予想よりはるかに多く存在しているらしいという研究結果を発表した.
  これによると,我々から80光年以内という近距離にある恒星166個を観測したところ,22個の恒星には,地球の3倍以上の質量を持つ惑星が合計33個発見された.(ここからは,ニュース記事では少し飛躍してしまっていてどうもよくわからないのだが)これら観測データに基づくと,恒星の23%,つまり恒星4つに1つは,地球質量の半分から2倍程度の質量を持つ惑星が存在する計算になるという.
  こうなってくると,「地球外生命」が存在するのかどうかという点が興味のあるところだが,日本などが計画している「TMT :  Thirty Meter Telescope」を使えるようになれば,惑星の大気に生命の存在を示す酸素や有機物が含まれているかどうかがわかるという.

  ・・・とは言っても・・・
  地球からわずか数千万〜数億km程度の距離にある火星だって,未だに生命の存在についての議論が決着していないのだから,系外惑星の生物の存在については・・・手がかりが発見されるのだってまだまだだろうなぁ.向こうに知的生命体がいて,こちらにメッセージでも送ってくれていれば話は少し違うだろうけど・・・それだって,SETI@home では100万人以上の人が何年にもわたって解析を続けているのに,何も出てこないわけだし.

  ところで,

  今年の夏頃から,その SETI@home のサーバーがどうも調子悪いらしい.サーバーと通信ができない状態が続いていて,時々思い出したように復活するのだが,またすぐにコケてしまう.早く復旧してほしいものだ.
  復旧した途端に「地球外生命からの信号を発見!」なんてことには・・・ならないだろうねぇ,やっぱり.世の中そんなに甘くないか.

SETI@home 現在の順位 世界…66,947位(/1,132,304人)国内…2,517位(/29,617人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,776位(/279,475人)国内…207位(/4,075人)

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2010年10月28日 (木)

ISS

  昨日(27日),昼間に,
「今晩人工衛星が見えるんだって?」
と聞かれた.
「え?国際宇宙ステーションですか?」
「うん,多分それだ」
という会話があった.どうもラジオでそんな話が放送されていたらしい.
  私自身は全然気にとめていなかったのだが,調べてみると,18:00過ぎに高度66度くらいを通過するらしい.

  夕方,良く晴れていた.
「よし,ここは一つ,久々に拡大撮影に挑戦してみよう」

  数年前にも挑戦したのだが,その時の成果は↓
ISS 2008年6月10日撮影 この程度(これでも当時は結構嬉しかったのだが).この時の高度は結構低かった.普通の天体だと,ずっと遠くにあるわけで,高度によって見える大きさが違ったりはしないのだが,ISSが飛行しているのは高度数百km程度.低空に見えている時と,頭上に見えている時では自分のいる位置とISSの間の距離は結構違うものだ.とすれば,高度が高くなるということはそれだけ大きく見えるということでもあるので,そんな時は拡大撮影のチャンスなのだ.

  で,BORG 77EDⅡ にバローレンズを装着,カメラを取り付け,追尾にはレッドドットファインダーを使って手動追尾という作戦.
  機材を準備し,木星に向けてピント合わせ.

  !

  ピント合わせの最中に思いついたことがあった.ISSの拡大撮影では,露光時間の見当が難しい.この程度の焦点距離では,ISSは小さくしか写らないから,カメラのAE機能なんかが使える訳がない.かと言って,ISSはどんどん動いて行ってしまうから,撮影中は露光を調節しているヒマなんかあるわけがない.なので,いつも露光時間は「あてずっぽう」だったのだが・・・
  いつもISSの明るさを「木星と同じくらい」と説明していたことに気がついた.だとすれば,
「木星を使って露光時間に見当をつけられるんじゃないのか?」
もちろん,これでぴったり!というほど甘くはないだろう,しかし,何の手がかりもなく当てずっぽうでやるより目安だけでもあった方がいい.
というわけで,木星を利用して露光時間を調整,ISSが現れるのを待つ.

  18:02頃.南西の空にISSが現れる.まだ低空だったが,低空にあるうちにとりあえずテスト撮影.
ISS 2010年10月27日 その1 おぉ!いいじゃないか!ちゃんと太陽電池パネルの形がわかるぞ.
  これでOK!ということがわかったので,今度は手動追尾をしながら連写.その中で良く写っていた一枚↓
ISS 2010年10月27日 その2 上の写真とは角度が変わっているのでおもしろい.より明るくなったので,中央部分がやや露光オーバーなのが残念ではあるけれど,ISSの複雑な形がそれなりにわかる.
  さらに向きが変化したところの一枚↓
ISS 2010年10月27日 その3 良く見ると,一番上の写真とは向きが反対になった太陽電池パネルもちゃんと見える.
  この状態,↓こんな向きかなぁ
“Celestia”によるISS (この画像は “Celestia” によるもの)

  とりあえず,木星を利用した作戦は成功.ただし,いくつか「こうすれば良かった」という事もあったので,またチャンスがあったら挑戦してみよう.木星が見えている今の時期がチャンス!かも.

SETI@home 現在の順位 世界…66,947位(/1,132,304人)国内…2,517位(/29,617人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,789位(/279,391人)国内…207位(/4,073人)

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2010年10月27日 (水)

R2!?

  11月1日に打ち上げられるスペースシャトル「ディスカバリー」(STS-133ミッション)では,国際宇宙ステーションにヒューマノイド・ロボットが運ばれる.その名も,第二世代のロボット(Robot)宇宙飛行士(Astronaut)で「Robonaut2」.略して「R2」だ.
  これは,ゼネラル・モータースとNASAが共同開発したもので,上半身だけながら,腕や指を動かし,宇宙飛行士が使う道具も扱える.今回の「Robonaut2」はISSに固定されることになるが,今後は宇宙ステーション内を歩いたり,船外活動もこなせるようなものを開発する計画らしい.
  それにしても,宇宙で使うロボットの名前が「R2」とはなかなか気の利いたシャレだ.今後,改良が進むと,「Robonaut2 Second Development」とかで「R2-D2」と呼ばれたりするのだろうか.もっとも,その頃にはちゃんと歩けるようになって,より人間に近い姿になり,「R2-D2」というより,「C-3PO」に近い姿になっているような気がするけれど・・・でも,バトルドロイドなんかは開発しないでね.

SETI@home 現在の順位 世界…66,947位(/1,132,304人)国内…2,517位(/29,617人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,807位(/279,302人)国内…207位(/4,071人)

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2010年10月26日 (火)

「はやぶさ」カプセルからまたさらに微粒子

  今年6月に帰還した「はやぶさ」から届けられた回収カプセルの中から,サンプルを回収する作業が続いている.
  そして,JAXAは25日,その回収カプセルの中から,約800個の微粒子が見つかったと発表した.これまでに見つかったものと合わせ,地球外物質の可能性のある微粒子は,860個に増えたとのことだ.電子顕微鏡を使った調査の結果,これらの微粒子にはケイ素やマグネシウムなどが含まれているという.

  合計800個を越える微粒子,しかもケイ素やマグネシウムなどを含む「岩石質」のものとなれば,イトカワ表面から持ち帰ったものが結構含まれているんじゃないかと期待したいところだが,“はやぶさ打ち上げの際に混入した桜島の噴煙”の可能性もあるのだとか.

  なるほど,確かにその可能性は高いのかも.ただ,打ち上げ時には,当然,そういうものが混入しないような対策はしてあったはずだから,そういうものが混入してしまうのであれば,イトカワ表面をバウンドしたような時にだって,表面から舞い上がった塵だって入って良さそうなものだが・・・
  しかし,0.01mm以下という大きさを考えると,大気のないイトカワ表面での塵よりも,大気によって舞い上がり,空気中を漂っている噴煙の方が混入しやすいような気もする.

  いずれにせよ,これから始まるもっと詳しい調査の結果を待たねばなるまい.

  ところで,その「詳しい調査」だが,ここまでに行った電子顕微鏡による調査の他,兵庫県にある大型放射光施設「スプリング8」,そして北海道大学の同位体顕微鏡といった最新鋭で大型の実験施設を用いる.
  以前,テレビ番組の中で,「はやぶさ」プロジェクトマネージャーだった川口教授がお話されていたが,こういう施設を用いて分析できるのが,「サンプルリターン」の大きなメリットなのだ.探査機を打ち上げるためには,ロケットを用いなければならず,そのロケットの搭載重量の制限から,なるべく探査機は軽くしなければならない.探査機上での分析を前提とするならば,搭載できる分析装置の大きさや重さにも当然厳しい制限があり,かなり限定された分析しかできないということになる.さらに,これまた当然のことながら,探査機は一度打ち上げてしまったら,もう二度と手が出せない.「打ち上げた後に改良」というわけには行かないので,目標の天体に到達するまでに数年かかるような太陽系探査のような場合は特に,どんなに最新鋭の分析器を搭載した探査機でも,目的地に到着した頃には,「搭載している分析器は既に旧式」ということになってしまうわけだ.
  しかし,持って帰って来てしまえばこっちのもの.目的の天体に探査機が到着,そこでサンプルを採集して無事に地球に送り届けられれば,その後はいろいろやれるということになる.今回のように,帰還した時点での最新の技術を用いた大型の分析器も使えるだろうし,厳重に保管しておくことによって,「これから先に開発される技術」を使った調査だってできるわけだ.

  大型の分析装置を用いた調査は12月頃から始まるらしい.はてさてその結果やいかに!
  まだ当分の間は「はやぶさ」から目が離せない.

SETI@home 現在の順位 世界…66,947位(/1,132,304人)国内…2,517位(/29,617人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,816位(/279,224人)国内…207位(/4,070人)

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2010年10月25日 (月)

冬支度

  今日(25日),気象庁から11月から来年1月までの3ヶ月予報が発表された.
  それによると,11月までは気温が高めの状況が続き,12月は低め,そして1月は平年なみになる見込みらしい.

  さてどうなるか.あんまり寒い冬は辛いので嫌だが,かと言ってだいたい暖冬の年は晴れる夜も少ないのでつまらない.

  ・・・この予報が当たるかどうかはともかくとして・・・

  たとえ暖冬であったとしても,冬は寒いもの.当然,私は,観望会やら天体写真の撮影やらでそんな寒い中で長時間をすごすことが多くなる.しかも,そのどちらの場合でも「寒い」と言って縮こまっていたのでは何もできない.

  という訳で,毎年,今頃の時期は,「シーズンに向けての体づくり」に励んでいる.水戸地方でもそろそろ最低気温が10度を下回るような日もある頃だが,職場での私の服装は,猛暑だった真夏のまんま.寒い空気に体を晒して,寒さに慣れておこうというわけだ.
  今年は,これまでに2度風邪もひいた.1度目は治すのに数日かかったが,2度めは一晩で回復した.私は根が単純なので,「病は気から」を地でいっている.「今年も一晩で回復できた」という前例を作っておけば,これから先,風邪をひいても「まぁすぐに治るさ」と思えて,ホントにあっさり治ってしまうのだ.得な性格ではある.

  とまぁ,私の「冬支度」は順調に進んでいる.あとは「星の綺麗な夜」が多いことを祈るだけだ・・・

SETI@home 現在の順位 世界…66,947位(/1,132,304人)国内…2,517位(/29,617人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,800位(/279,130人)国内…207位(/4,070人)

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2010年10月24日 (日)

満月の夜に

  昨日(23日)は城里町ふれあいの里天文台で観望会.天気予報ではずっと「晴れ」になっていたが,夕方は薄曇り.しかし,ちょうど満月の日であり,薄曇り程度ならば最低でも月は見られるだろうということで開館が決定.

  先週の土曜日には予想に反して100人を越す方々が来館されたが,
「さすがに今晩はそんなに多くないだろう」
と思っていた.

  ところが・・・

  開館してみればやっぱり満員御礼.例年ならばだいぶ閑散としている時期なのに,今年はどういう訳なんだろう?

  観望対象を木星にするか月にするかでやや迷ったが,だいぶ雲が広がっていたので,確実に見られるであろう月を選んだ.
  来館者の皆さんが望遠鏡のあるドームの前に列を作った時,空はほとんど薄雲に覆われていた.普段ならばここで星座の案内をするのだが,夜空に見える天体は月と木星くらい.ただ,月には見事な暈がかかっていた.
「今日は予報では晴れだったんですが,だいぶ薄雲が広がっていて,星らしい星はほとんど見えませんね.ただ,月には見事な暈がかかっています.しかも,よぉく見てみてください.その暈に薄く虹と同じような色がついているのがわかりますでしょうか?」
「あぁ,ホントだ」
「結構綺麗なものですねぇ」
なかなか喜んで頂けた様子.

  その後,望遠鏡でその満月を見て頂いた.昨日は満月とは言え,時刻としては満月のタイミングを少し過ぎていたので,西側が少し欠けていた.その欠け際を良くみてくださいねと注意を促しておいたところ,
「うわぁホントだぁ,そこだけ凸凹が良くみえるぅ」
「欠け際には,太陽の光が斜めに当たっているので,凸凹した地形の影が長て,地形が良く見えるようになるんですよ」
こちらもなかなか好評だった.

  全員が見終わったところで,天文台の1階に戻る.そこには,先週に引き続いて,(ここではまだ公開していないが)ペーパークラフトのサターンⅤ型ロケットを飾っておいたのだった.これがまたなかなかの人気.
「40年と少し前,アポロ宇宙船は,このロケットで打ち上げられて月まで行ったんですよ」
食い入るように見ていた子供たちの目が印象的だった(触られて壊れるのが凄く心配ではあったけれど).
  各段を分離して説明していたところ,あるお母さんの一言
「ほら,アンタたちが食べてるアポロチョコレートだよ」
「そう,アポロチョコレートはこの(アポロ宇宙船の指令船)形になっているんですよ」

  月がメインの観望会の時に,コイツを展示するのはなかなか効果的なようだ.

  本来,昨日の観望会の後には,ふれあいの里天文同好会の天体写真撮影会が予定されていた.予報では良い天気のはずだったのだが,薄曇りのため中止.比較明合成による日周運動の写真を長時間かけて撮れるように,大容量のメモリーカードを用意し,ついでにハートレイ彗星の写真も撮れるように(満月下で難しかったかもしれないが)とポタ赤も容易して準備万端だったのに・・・って,もしかして,私の準備が完璧だったから薄曇りになってしまったのか?

今年の観望会 予定…108 実施…65 中止…31 延期…2 屋内(外)で天文教室…10 勝率….602(65勝43敗)
これで4連勝!貯金がさらに1つ増えて22.

SETI@home 現在の順位 世界…66,950位(/1,132,012人)国内…2,518位(/29,608人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,798位(/279,047人)国内…207位(/4,070人)

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2010年10月23日 (土)

必見

  今日の“Astronomy Picture of the Day”には,“Orion : Head to Toe”と題された,オリオン座全体の凄い写真が掲載されている(撮影したのは Rogelio Bernal Andreo 氏

  これは必見!いや本当に凄い.オリオン座のあたりって,こんなにもいろんな星雲があるんだと驚かされる.

  いつかはこんな写真を撮ってみたいなぁ・・・

  実は,Robert Gendler 氏が撮影した,“Orion Deep Field” という写真に憧れていて,今年の1月には,同じような構図の写真に挑戦してみたのだった.その時の成果が↓
オリオン座南半分 2010年1月15日撮影(クリックして拡大,600 × 900 pixel,263kb)
私としては,これでもかなり満足な出来なのだが・・・ Robert Gendler 氏の作品には遠く及ばない.
  天体写真を撮り始めた頃から,バーナード・ループにも憧れがあった.昨年,天体用改造デジタル一眼を購入したので,安い50mmレンズの性能テストを兼ねて撮影してみた結果が↓
オリオン座 2009年12月12日撮影(クリックで拡大,600 × 900 pixel,359kb)
肝心のバーナード・ループは「とりあえずその存在がわかる」といった程度か.輝星に変なハロが出るのは,中古とは言え5000円しかしない安物のレンズなのでまぁ致し方ないとして,もう少しはっきり写ってくれないものだろうか.もっと空の暗いところに出かけなきゃ無理なのか・・・

  というわけで,憧れはまだ憧れのままなのであった.今度の冬,また挑戦する機会があるかなぁ・・・

SETI@home 現在の順位 世界…67,296位(/1,131,401人)国内…2,526位(/29,598人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,819位(/278,949人)国内…207位(/4,069人)

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2010年10月22日 (金)

脚が付いて

  19日は『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第92号(三球儀編第41号)の発売日.
  今回の部品は
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第92号(三球儀編第41号)の部品 脚×3本,六角ネジ×6,すべり止めシール.
  「組み立てガイド」には「本体は外して保管しておくように」と書いてあるけれど,それじゃあ寂しいし,台座の側板と天板の噛み合わせがイマイチしっくりしていないので,その矯正の意味もあって本体の載せておくことにした.
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第92号(三球儀編第41号)までの進捗状況 おぉ,だいぶそれらしくなってきたじゃないか.

  ところで,確か昨年の今頃までにはすでにこの「三球儀編」の予告があったはず.今になっても次シリーズの予告がないということは,さすがに第三弾はないということなのだろうか.もっとも,太陽系模型の他にも某刑事が主役のドラマのDVDシリーズとか,某歌舞伎役者が主演の時代劇のDVDシリーズとか,この会社によくよく貢いでいるので,もうそろそろ終わりにしてくれた方が有難いのかもしれないが.

SETI@home 現在の順位 世界…67,282位(/1,130,760人)国内…2,528位(/29,591人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,832位(/278,853人)国内…208位(/4,069人)

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2010年10月21日 (木)

ヴァンガード SLV-6

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる ヴァンガードSLV-6 ヴァンガードロケットとして建造されたものの中で,最後に打ち上げられた機体,ヴァンガード SLV-6.型紙は “Niels papermodels” から.
  世界初の人工衛星打ち上げを目指して始まった「ヴァンガード・ロケット開発計画」だったが,1957年10月4日,ソ連によるスプートニク1号打ち上げ成功によって,「世界初」の座を逃してしまうことになった.これを受けて,1957年12月6日,テスト機であった “TV-3” に小さな人工衛星を搭載して打ち上げたが,発射後わずか2秒で爆発するという大失敗に終わってしまった.そして,1958年2月1日には,陸軍弾道ミサイル局が開発したジュノ が人工衛星「エクスプローラー1号」の打ち上げに成功,「アメリカ初」の座さえも逃してしまった.この後も,“TV-3BU” の打ち上げにはやり失敗,1958年3月17日,“TV-4” でようやく初の人工衛星「ヴァンガード1号」の打ち上げに成功,これ以降は “TV : Test Vehicle” ではなく,“SLV : Satellite Launch Vehicle” と呼ぶことになったものの,“SLV-1” から “SLV-3” まで3回連続え打ち上げに失敗してしまった.1959年2月17日,“SLV-4” でようやく「ヴァンガード2号」の打ち上げには成功したものの,衛星の姿勢制御には失敗,100%の成功には至らなかった.
  1959年4月13日には “SLV-5” が打ち上げられたが,1段目の分離の際に2段目を損傷,衛星の軌道投入は失敗に終わった.そして,同年7月22日,ヴァンガード・ロケットとして建造された最後の機体である “SLV-6” が打ち上げられたが,2段目の推力に異常が発生,またしても衛星の軌道投入に失敗してしまった.
  これで,ヴァンガード・ロケットとして建造された機体の打ち上げはすべて終了となったが,同年9月18日,保存してあった “TV-4BU” の3段目をアルタイル・ロケットに換装した機体が打ち上げられた(“SLV-7”と呼ばれることもある).これも3段目の分離に失敗,また100%の成功には至らなかったが,搭載した衛星はなんとか軌道に乗り,「ヴァンガード3号」と名づけられた.
  結局,1957年の “TV-3” 以来,人工衛星を搭載して打ち上げられた「ヴァンガード・ロケット」は11基,うち衛星の軌道投入に成功したのはわずかに3基,しかも100%の成功は1度もないまま,「ヴァンガード・ロケット開発計画」はその幕を閉じたのであった.

  “TV-2”,“TV-3”,“TV-4”,“SLV-4” そしてこの “SLV-6” 全て違いはテクスチャのみ.同じ作業もこれで5回目となり,もういい加減飽きていたのだが,気を入れ直してとりあえずほぼ1日で完成.ことにそのテクスチャも “SLV-4” との違いはわずかで,
1/100スケールペーパークラフトによる ヴァンガード SLV-4 と SLV-6 1段目と2段目のインターステージに描かれている“4”と“6”の数字がなければどっちがどっちだか見分けがつきにくい.

  5基(ヴァイキング・ロケットから数えれば9基)作った「ヴァンガード・ロケット開発計画」のロケットたちもこれで終了.製作途中ではずいぶんと飽きてしまったが,終わってみれば,結構思い入れのあるものとなった.いやしかし,ここまで失敗の連続だったロケット開発計画って他に例を見ないんじゃなかろうか.それに比べれば,“羅老”の2回の失敗なんてまだまだ大丈夫!頑張れ!技術者たち!

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Vanguard SLV-6

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

SETI@home 現在の順位 世界…67,282位(/1,130,760人)国内…2,528位(/29,591人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,811位(/278,760人)国内…207位(/4,069人)

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2010年10月20日 (水)

いつの間にか

  地球に接近して明るく見えるだろうということでずいぶん前から話題になっていた103P/ハートレイ第2周期彗星.
  さてどのくらい明るく見えるようになるのだろうかとそこそこ期待していたし,二重星団の近くを通る時に一緒に写してやろうかとか目論んでいたのだが,なかなか天気に恵まれず,現在までに撮れた写真は
103P/ハートレイ第2周期彗星 2010年10月7日 自宅にて この程度.しかもまだ「見て」はいない.
  双眼鏡でも見えるという「ウワサ」は耳に届いているのだが・・・なんて思っているうちに,
「あ゛,地球最接近は今日じゃないか」
あーあ,一度も見られない間に最接近を迎えてしまった.そして今日の天気は・・・ほとんどベタ曇り.月もかすかにしか見えない.
「あぁ,こりゃ今夜もダメだ・・・」

  相変わらず天気に恵まれない.この後は月が明るくなってくるし,「撮影日和♪」になった頃にはもう見づらくなっているんだろうねぇ.やっぱり世の中うまく行かない・・・

SETI@home 現在の順位 世界…67,282位(/1,130,760人)国内…2,528位(/29,591人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,821位(/278,673人)国内…207位(/4,069人)

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2010年10月19日 (火)

宇宙旅行

  ニュースサイトに「民間宇宙旅行の時代へ期待」という記事が掲載されていた.

  民間宇宙旅行会社「ヴァージン・ギャラクティック」が,あと数年以内に地上約100kmの宇宙飛行サービスの開始を目指している.これは,同社が開発した「スペースシップツー“エンタープライズ号”」による弾道飛行で,お値段はお一人様20万ドル(約1600万円).
  さらに,同じく民間宇宙旅行会社の「スペース・アドベンチャーズ」が企画する宇宙旅行はその約半額となる10万2000ドル(約830万円).
  いずれにせよとんでもなく高額ではあるが,ソユーズによる商用宇宙旅行が4000万ドルに比べれば破格の値段だ.ソユーズによる宇宙旅行はISSへの滞在を含む本格的なものだが,現在一般人が利用できる商用宇宙旅行はこれしかないので,「弾道飛行だけでいい」と言ってみてもそんなサービスは存在しないのだから,10万ドル台で宇宙に行けるとなれば,「価格破壊」と言ってもいいかもしれない.

  ちなみに,旅行代理店の大手「JTB」のホームページには,「JTB 宇宙旅行」なるページがあり,ホントに宇宙旅行の案内をしている.その中には,月旅行のページもあり,お値段は,のべ6〜8ヶ月のガガーリン宇宙飛行士訓練センターでの訓練費用込みで100万ドル(「JTB 宇宙旅行」のページからリンクされていないのは,実現の可能性がまだ低いからか?).そのページ内では110億円となっているが,昨今の円高のおかげで,現在は80〜90億円,何と20〜30億円もお安くなっているではないか!

  ・・・とは言え,これはまだ確実に実現すると言えるものではないし,もし実現したとしてもお一人様80億円では・・・
  でも,こんなものもあった.「無重力体験」.これは,航空機を使い,数十秒の無重力状態を10〜15回体験できるというもので,費用は現在の相場で50万円弱.これなら(相当な無理をすれば(苦笑))手が届くかも!

  でもやっぱりおいそれと手を出せるものじゃない.当面のところは,望遠鏡をのぞいて「宇宙旅行の気分」を味わうだけで我慢するしかないか・・・でもそっちも結局いろいろとお金がかかったりするわけで・・・妄想するだけなら簡単だが,現実はやっぱり厳しいのであった.

SETI@home 現在の順位 世界…67,282位(/1,130,760人)国内…2,528位(/29,591人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,837位(/278,584人)国内…206位(/4,069人)

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2010年10月18日 (月)

ようやくここまで

  明日はもう次号の発売日だが・・・
  12日は『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第91号(三球儀編第40号)の発売日.
  今回の部品は
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第91号(三球儀編第40号)の部品 台座の底板.コイツがかなりでっかい&重い.台座の天板がでっかかったのだから当たり前ではあるが.
  コイツに台座の側板を取り付け,その上にこれまでに組み立てた天板を取り付ける.そうすることでようやく模型本体を仮組みできるようになり,
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第91号(三球儀編第40号)までの進捗状況 模型の全容が見られるようになったというわけだ.
  ・・・ようやくここまできたのか・・・長かったなぁ・・・(遠い目)
  こうなれば,地球の乗ったアームを手でまわしてくるくる・・・といきたいところだったが,ギア比の関係で重い.無理やり回すとギアが空回り.軸を傷つけてしまいそうなので諦め.
  残り10号と少し.コイツがくるくる回るところを早く見たいものだ.やっぱり先が待ち遠しいぞ.

SETI@home 現在の順位 世界…67,282位(/1,130,760人)国内…2,528位(/29,591人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,841位(/278,479人)国内…207位(/4,069人)

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2010年10月17日 (日)

どうにかこうにか

  昨日(16日)は,世界企画「ようこそジュピター」の日.夕方&夜で観望会のダブルヘッダーの予定だったのだが,夕方は曇りがちな天気だった.

  まずは18:00から水戸駅南口で観望会.1時間ほどの参加でその後すぐに城里町ふれあいの里天文台に移動しなければならなかったので,主砲の20cm反射ではなく,初月給で買った口径9cmのマクストフ・カセグレン望遠鏡を持参して参加.まぁしかし,この望遠鏡,高倍率性能は全然ダメなので,主役の木星は他の人が持ってきた望遠鏡の譲り,ひたすら月を見てもらうことにした.
  私としてはやや不完全燃焼ながら,小さな望遠鏡でも月が結構良く見えると言って感心していた方もいたし,高校時代の先輩にばったり会って,「いつも連載(茨城新聞日曜版の「いばらき星空散歩」)をすっごく楽しみにしてるよ」と言われたりと,それなりに嬉しいこともあった.

  19:30頃に望遠鏡を撤収して,城里町ふれあいの里天文台へ.
  10月後半,別に連休でもない普通の土曜日なので,
「まぁ(来館者は)一家族か二家族くらいだろう」
とタカをくくっていたのだが

  え゛ぇ!!!!

開館してみれば,なんと来館者は100人超.一度に入場できない人も出る始末.この時期にしては非常に珍しいことだ.

  しかも!

  厚い雲が急速に広がり,時折月も木星も見られなくなるような有様.
  こういう状況は非常に大変.こうなるとどうしても待ち時間が長くなる.待ち時間が長くなるとイライラするのが人情というもので,挙句に曇ってしまって見られないとなれば怒りたくなるのもまた人情.しかも,待っている間に時々木星が見えたりすると,「もっと早く見せてくれれば(木星なり月なりを)見られたのに!」とキレてしまう人が出るのはよくある話.
  というわけで,やや戦々恐々としながらの観望会となったが・・・どうにかこうにかほとんどの方が雲間から時々顔を出す木星をちらっとでも見ることができたらしく,そういった「キレた人」を出さずになんとか乗り切った.

  そんな中・・・

  昨日,実は,(まだここでは公開していないが)サターンⅤ型ロケットのペーパークラフト(いつもと同じように1/100スケールで作ったから,全長は1m超!)を持参,天文台1階で疲労もとい披露していた.
  閉館間際,最後まで残っていたご家族のお子さん3人が,このペーパークラフトと並んで記念写真を撮って行かれた.
「将来もし宇宙飛行士になったら,『子供の頃の思い出です』とかってその写真を是非公開してね」
  いやホント,そういうことになったらとっても幸せだと思うわけですよ.

今年の観望会 予定…107 実施…64 中止…31 延期…2 屋内(外)で天文教室…10 勝率….592(64勝43敗)
かなり苦しい状況ながら,両方の観望会ともちゃんと天体を見せることができたので,ダブルヘッダーは2連勝.前回と合わせて3連勝となり,貯金が2つ増えて21.

SETI@home 現在の順位 世界…67,282位(/1,130,760人)国内…2,528位(/29,591人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,847位(/278,379人)国内…207位(/4,068人)

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2010年10月16日 (土)

ほんのちょっとだけ

  昨日(15日)は「定期観望会」の日.この観望会,連戦連敗(曇りや雨ばっかりで開催できず)だった以前に比べれば,最近はなんとか開催できているだけまだマシになったのだが,相変わらずあんまり天気に恵まれない.
  そして昨日.天気予報によれば,水戸地方は「夕方から曇りで夜の初め頃一時雨」.

「あぁ,今日は(開催は)無理かも」

  そして夕方の天気は・・・曇り.ただし,全天を覆っているのはこの季節らしい羊雲.時折月や木星が顔を出していた.
「どうしてこういう中途半端な天気になるかなぁ・・・」
というわけで,一応実施するということにして,準備開始.

  準備が完了した頃,結構晴れ間が広がっていた.観望会開始時刻までは少し余裕があったので,スタッフだけで,
「インブリウム・ベイスン(「雨の海」の元になった衝突地形)ができた時のひっかき傷が見える」
とか,
「これがアルタイの崖だ」
とか,マニアックな地形を見て楽しんでいた.

  そして,観望会開始時刻・・・ベタ曇り.しかも夕方の羊雲じゃなくてべったりした雲.
「どうしてこうなるのかねぇ・・・」
空を見て嘆いているところへ,
「見えますか〜?」
一名の方が来場.
「いやぁ,さっきは少し見えたんですが,今は何も見えなくなっちゃったんですよ」
そのまましばらく粘っていると,雲間から木星が顔を出した.素早く望遠鏡を向ける.
「あ,ほんとだ〜.縞模様が見えるぅ.あ,衛星も4つ見えますね」
しかし,見えていたのはほんの数分.
「これ(デジカメ)で写真撮れますか?」
なんて話になった時には木星は既に雲の向こうへ.その後は雲がどんどん厚くなり,絶望的な状況になったところで撤収とあいなった.

  ところで,今日(16日)は,世界企画「ようこそジュピター」の日.世界中のいろいろな場所で観望会が開かれ,世界中で木星を眺めようという日だ.私も,夕方は水戸駅南口のペレストリアンデッキでの観望会に参加,その後は城里町ふれあいの里天文台での観望会に参加の予定.
  ここをお読みの皆さん,今晩は是非,(近くで観望会の予定がなく,望遠鏡や双眼鏡をお持ちでなければ肉眼ででも!)木星を眺めましょう.そして,世界中のたくさんの人々と共通の体験をする楽しみを味わってみましょう!

  さて,昨日の観望会は勝(実施)か敗(中止)か・・・
  見られたのはほんのちょっとだったけれど,参加者にちょっとだけでも木星を見ていただけたので,野球に例えれば「6回表に降雨コールド」ということで.
今年の観望会 予定…105 実施…62 中止…31 延期…2 屋内(外)で天文教室…10 勝率….592(62勝43敗)

連勝!と言いたいところだが,実はまた1回の中止を挟んでいたのだった.貯金は変わらず19.

SETI@home 現在の順位 世界…67,275位(/1,130,219人)国内…2,529位(/29,582人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,855位(/278,286人)国内…208位(/4,066人)

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2010年10月15日 (金)

ロコット

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる ロコット 大陸間弾道ミサイル“UR-100N”を転用,合弁事業ユーロコットによって運用されているロシアの衛星打ち上げロケット,ロコット.型紙は “Space flight paper modelling” から.
  1990年11月20日,弾道ミサイル“UR-100N”ではなく“ロコット”としてバイコヌール宇宙基地から初めて打ち上げられた.翌1991年12月20日にもう一度弾道飛行の試験をした後,1994年12月26日,アマチュア無線衛星 “Radio-ROSTO” を搭載して打ち上げ,初めて人工衛星の軌道投入に成功した.
  初期の機体は3段目としてブリーズ-K(Breez-K)が用いられていたが,2000年5月26日に打ち上げられた5号機からは改良型のブリーズ-KM(Breez-KM)が用いられるようになった(このモデルの3段目はブリーズ-KMになっている).
  2003年6月30日には,世界中の大学や研究機関等による「キューブサット・プロジェクト」による第一回目の打ち上げで,各国の大学が開発した人工衛星とともに,東京大学の「XI(サイ)-Ⅳ」,東京工業大学の「CUTE-Ⅰ」が打ち上げられた.また,経済産業省の外郭団体「無人宇宙実験システム開発機構」が開発した,民生部品や技術の宇宙環境における耐性を実証するための技術実証衛星「SERVISSpace Environment Reliability Verification Integrated System)」の1号機が2003年10月30日に,2号機が2010年6月2日にそれぞれ打ち上げられている.

  “Space flight paper modelling” で提供されている型紙はどれも寸法が正確なので作りやすい.“ブリーズ-KM”の下,やや細くなっている部分など,「うーん」と唸らせるほどの出来だ.
  苦戦したのは,やや構造が複雑なエンジン基部くらい.単純な形の機体なので作りやすかった.まぁその分,あんまり面白くもなかったが.

  日本の人工衛星が,結構外国のロケットで打ち上げられているということは,このロケットについて調べている間に初めて知った.的川泰宣 著「轟きは夢のせて」(共立出版 刊)に上記の「キューブサット・プロジェクト」のことが触れられていたが,日本初のキューブサット2機が外国のロケットで打ち上げられたことを「屈辱」と表現しておられた.宇宙開発の現場にいる方ならばそう思うだろうなぁ.早く逆(外国の人工衛星を日本のロケットで打ち上げる)になってほしいものだと私も思う.H-ⅡAの今後の活躍と,開発中のイプシロン・ロケットに期待!

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Rockot

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,861位(/278,205人)国内…208位(/4,065人)

この記事を読んで,「確かに,日本で人工衛星打ち上げに使えるのがH-ⅡAだけ(H-ⅡBは現在HTV打ち上げにしか使っていない)ってのはねぇ」と思った方,こちらをクリックして共感の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

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2010年10月14日 (木)

曇ってしまう前に

  昨日(13日),天気予報では「午後から曇り」.

  しかし,夕方には,月も木星もしっかり見えていた.
「なんだ,晴れてるじゃないか」
と,空を眺めていると,職場の人に声をかけられた.
「これって,雲量どのくらいっていうの?」
「う〜ん,雲量1くらいでしょうねぇ.天気予報の用語じゃ『快晴』でしょうね.予報では曇りなんですが」

  いずれにせよ,晴れているのに何もしないのはもったいないので,目についた月を一枚.
月齢5.7 2010年10月13日(クリックで拡大,600 × 600 pixel,40kb)

「これ(この天気)なら,ハートレイ彗星も撮れるかも」
と思って急いで帰宅したのだが・・・そこまでは天気がもってくれなかった.

  まぁそんなもんか.この彗星も,イマイチ明るくなっていないようだし・・・

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,848位(/278,118人)国内…208位(/4,063人)

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2010年10月13日 (水)

地球にまた小惑星が接近

  「小惑星がまた地球に接近,衝突の心配なし」
  というニュース記事があった.

  「お,またか.今回は見られるのか?」
と思って記事を良く読んでみると,地球に接近するのはアメリカ東部夏時間12日午前6時50分頃とある.
「ということはつまり,日本時間だと13時間足すから,午後7時50分頃か・・・ってもう通り過ぎてるじゃん」

  2010 TD54という推定直径5〜10mの小惑星が,日本時間12日午後7時50分頃,アジア南東部,シンガポール上空約4万5000kmを通過していったらしい.

  静止衛星軌道が上空だいたい3万6000kmだから結構近い.
「こんなものが落ちてきたら危ないじゃないか」
と心配にならないこともないが,NASAのページを見てみると,衝突の可能性は0で,たとえ衝突しても大気圏上層部で燃え尽き,地上にはダメージを与えないだろうということだ.
  ただ,数年前,スーダン上空で大気圏に突入した小惑星は推定直径が3m,それでも破片は隕石として落下したので,今回の2010 TD54も,もし大気圏に突入してきたとしたら(角度にもよるだろうが)破片は落ちてきたかもしれない.
「破片だけでも落ちて来たら危ないじゃないか」
と心配する方もいるかもしれないが,人類の歴史上,隕石に当たって死亡した人はまだ誰もいない(たぶん).そんな可能性より,普通に歩いていて交通事故にあう可能性の方がずっと高いだろう.
  天文教室などで,
「落ちてきた隕石に当たったりすることはないんですか?」
なんて聞かれることもある.そんな時は,
「僕なんか,隕石に当たって死ねたら本望ですよ.歴史に名前が残りますからね.でも,それより宝くじで1等を当てる方がずっと簡単だと思いますよ」
なんて話をしている.「隕石にあたったらどうしよう」なんてことを心配するのは,文字通り杞憂というものだろう.

  ・・・というのは個人レベルの話で・・・
  国家レベルになると少し事情は変わってくると思う.
  現在,地球に落下して甚大な被害を出す可能性のある小天体がないかどうかの観測が,世界中で行われている.現在,そのような天体は一つも発見されていないが,未来永劫「ない」とは言いきれない.まぁ,大きいものほど観測にもかかりやすいだろうから,発見された時既に「地球滅亡まであと1週間」なんていうことにはなないだろうが,「衝突したら地上の生物を絶滅させるかもしれないほどの天体が地球に接近するまであと10年」なんてことはもしかしたらあるかもしれない.その時に備えて,国家レベルで,あるいは,国際協力で,対策をたてておいて欲しいものだ.
  その時,「はやぶさ」で培い,その時までに大きく育っているであろう日本の惑星間航行技術がきっと大いに約に立つに違いない.ガンバレ!ニッポン!

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,844位(/278,024人)国内…208位(/4,062人)

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2010年10月12日 (火)

3年連続

  一昨日(10日)と昨日(11日)は職場の研修旅行.行き先は,3年連続で福島県の野地温泉.
  昨年も一昨年も,夜の天気に恵まれなかったが,天体写真の撮影のための最低限の機材と,現地で即席観望会をするために最低限の機材は持参して行った.
  そして今年も.今年はちょっと天気には期待していたので,
「まず第一に比較明(合成)での日周運動の写真,第二に秋の星座を中心とした星座の写真・・・そうか!せっかく(水戸よりは)空の暗い場所に行くんだから,あわよくばハートレイ彗星も狙えるように・・・」
ということで,三脚にカメラ,広角レンズ,望遠レンズ,ポタ赤.
「あ,せっかく木星が見頃なんだから・・・」
これもまたあわよくば即席観望会をやって,偶然通りかかった人にも木星を見てもらえるようにということで,屈折望遠鏡と接眼レンズをいくつか.

  現地についた頃は雲量7くらい.もしかしたら今夜は晴れるかも.
  露天風呂から眺めた空も雲量7くらい.もうちょっと晴れてくれないかな.
  宴会が終わった頃.あぁ,ベタ曇り.風がえらく強い.さぶっ!
  二次会が終わって・・・うげぇ,めっちゃ寒い!風もやっぱり強いし・・・あ゛,雨だ・・・

  というわけで,この研修旅行,3年連続同じ場所で,3年連続持参した機材はまったく無意味に終わったのだった.やっぱり世の中なかなかうまく行かないらしい.

昨日,一昨日とここの更新がなかったのは↑こういう訳だったのです(言い訳ですが).

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,828位(/277,943人)国内…208位(/4,061人)

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2010年10月 9日 (土)

絶妙?の質問

  昨日(8日)は市内某小学校で観望会.
  天気予報によれば,「昼過ぎから曇り」だったのだが,朝からの晴れは夕方まで持ちこたえ,無事に実施のはこびとなった.
  昨日の観望会,参加者は小学4年生とその保護者合計で200人,予定の時間は1時間.
「こりゃ普通にやったんじゃほとんどが“待ち時間”になっちゃうぞ」
ということで,全体を2グループにわけ,片方のグループが望遠鏡で木星を見ている間に,もう片方のグループは星座の案内と質問の時間ということにした.
  望遠鏡は木星に向けたが,そちらの方はお手伝いに来てもらっている2人に任せ,私の方はもう一グループに星座の案内と質問への対応.

  ・・・というやり方で200人全員がとりあえず木星を見ることができたのだが,観望会全体としてはイマイチ盛り上がりに欠け,私としてもやや不完全燃焼になってしまった.こういう状況での観望会の運び方はもっと検討の余地ありか.

  そんな中,子供たちの中からこんな質問が.
「アポロチョコレートと“アポロ”って関係あるんですか?」
「君はいいこと聞いてくれるねぇ」
私の携帯電話には↓こんな写真が入っていたのだった.
1/100スケールペーパークラフトによる アポロ7号 以前,ちょっとした理由から,携帯電話のカメラで撮影した,ペーパークラフトによるアポロ7号の写真.
「ほら,この先っちょの部分がアポロチョコレートの形でしょ?アポロチョコレートって,ここから来てるんだよ」

  質問自体は些細なことだったけれど,こういう些細なことが子供と宇宙をつなぐ小さな小さな糸になってくれれば,それは意外と意味のあることなのかも.

  帰宅した頃もとりあえず晴れていたが,意外と薄雲も多かった.「もう少し様子を見てみよう」と思っていたら,いつの間にか爆睡.気がついた時は朝だった.昨晩は二重星団とハートレイ彗星が接近する絶好のシャッターチャンスだったのだが・・・朝はベタ曇りだったし,今は雨が降っているし,きっと夜中は曇っていたよね・・・大失敗・・・

今年の観望会 予定…103 実施…61 中止…30 延期…2 屋内(外)で天文教室…10 勝率….592(61勝42敗)
8連勝!と言いたいところだが,実は1回の中止を挟んでいたのだった.貯金は変わらず19.

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,824位(/277,704人)国内…208位(/4,057人)

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2010年10月 8日 (金)

恒例?歯車一枚

  5日は『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第90号(三球儀編第39号)の発売日.
  今回の部品は
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第90号(三球儀編第39号)の部品 歯車が一枚.またかい.
  これと,保管していた前号の部品を本体(台座の天板)に組み込んで↓
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第90号(三球儀編第39号)までの進捗状況 今号の部品はどこ?
  裏返して↓
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第90号(三球儀編第39号)までの進捗状況 ここだ.
  今週もあんまり進展した気がしないねぇ.
  次号は「台座の底板を組み立てる」だそうな.早く台座に「三球」が取り付けられた姿を見てみたいぞ.

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
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2010年10月 7日 (木)

夜半すぎに晴れて

  昨日(6日),夕方は曇り.
「こりゃ今晩はダメだね」
とすっかり油断していた.

  日付が変わった頃に窓から眺めた空には木星が明るく輝いているのが見えた.
「む・・・もしかして晴れるのか?」

  それから数時間後,今度はすっかり晴れていた.
  急いで103P/ハートレイ第2周期彗星の位置を確認,撮影を敢行すべく外へ.

  今回はさほど苦労することなく導入に成功.そして撮影の結果が↓.
103P/ハートレイ第2周期彗星 2010年10月7日 自宅にて 20コマほど撮影してコンポジットしてみたけれど・・・う〜ん,今ひとつ面白くないなぁ.すっかり3等星くらいしか肉眼で見えなくなってしまった私の自宅からでは厳しいのかもしれないけれど,尾はやっぱりよくわからないぞ.もうすぐ「地球に近づくハートレイ彗星を捉えようキャンペーン」が始まるらしいけど,この調子じゃ盛り上がらなそうだ.少なくとも,当分の間は観望会で見せるのは無理だろうなぁ.

  明日(8日)は二重星団に接近する.是非とも撮影したいところだが・・・どうもダメな天気らしい・・・ 

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2010年10月 6日 (水)

ちょっと期待!

  “「はやぶさ」カプセルから微粒子 地球外物質の可能性も”
というニュースがあった.

  あれ?以前にも同じようなニュースがあったような気がするんだけど・・・

  よく調べてみると・・・

  これまでは,採集容器内側を特殊はヘラでなぞり,そのヘラに付着した微粒子をこれも特殊な針で一つずつ採取する方法をとっていたが,容器内の微粒子が想定より小さかったため,その作業が難航していた.そこで,ヘラを小型化したり,電子ビームを当てる方法を工夫したりして,ヘラごと電子顕微鏡で観察できる方法を整え,その方法でのサンプルの採取を27日から始めていた.そして,発見された微粒子の中で,これまでに容器内で見つかっていた地球のちりやアルミの粉などとは明らかに異なった特徴を持つ微粒子が発見されたのだということだ.

  今のところ情報が少なく,ニュースの発信源も限られており,本家の「はやぶさチーム」やJAXAからの「大本営発表」がないのが気になるところではある.
  が,もしこのニュースの通りであるならば・・・

  「地球外物質でない」と仮定した場合に「もっともありそうなもの」ではないものが複数あったということになるのか.だとすれば,これは少し期待して良いのかもしれない.願わくば「イトカワ」のものであってほしいが,たとえ地球外物質だということが確定したとしても,それが「イトカワ」のものであるかどうかは判定が難しいだろう.

  いずれにせよ,「はやぶさ」のカプセルの中身がはっきりわかるまではまだ数ヶ月かかるらしい.何しろ,想像を絶するほど貴重なものだから,あせらずじっくり調べてほしいものだ.結果が判明するまで,過剰な期待をせず,でもちょっぴりの期待をもって,じっくりと待つこととしよう.

  でも・・・結果が判明するまであと数ヶ月となれば,「その時」がやってくるまで,皆の「はやぶさ」への関心は引き続けなければなるまい.私も頑張らねば.

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2010年10月 5日 (火)

日の入りの時刻

  すっかり日が短くなった.調べてみると,今日の日の入りは17:20.
  日の入りの時刻が17:20というのは,2月13日と同じだというからびっくりだ.さて今年の2月13日頃はどんな様子だったのかとこのブログの記事を見てみると・・・

  何と雪が降っていたのだった.

  さすがにだいぶ涼しくなり,あれだけ暑かった今年の夏が遠い昔のような気がするとは言え,まだ昼間は結構暖かい.とくに今日は昼間の気温が上がった.顔の汗を拭ったのは久しぶりだ.今日は「ツクツクホーシ」の鳴き声も聞いた.

  日の入りの時刻が同じでも,気候はこうも違うものなのか.

  朝晩はだいぶ涼しくなり,時々「寒い」と感じる日もあるが,私はまだ真夏と同じ服装でいる.もちろん観望会の時もだ.昨日も
「寒くないんですか?」
と聞かれたのだが,
「いやいや,こうして寒さに体を慣らしているんですよ.そうしないと,真冬の寒さに耐えられなくなってしまうので・・・」

  真冬の観望会や天体写真の撮影は寒さとの闘いになる.それに耐えるためには,「今月いっぱいが勝負!」と思っている.
  さて今年も,しっかりと「寒冷地仕様の体」を作っておかなければ.

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2010年10月 4日 (月)

ヴァンガード SLV-4

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる ヴァンガード SLV-4 ヴァンガード・ロケット開発計画において,2度目に人工衛星の打ち上げに成功したロケット,ヴァンガードSLV-4.型紙は “Niels papermodels” から.
  ヴァンガード・ロケットは,1958年3月17日に打ち上げられたTV-4によって初の人工衛星「ヴァンガード1号」の打ち上げに成功したが,同年4月28日に打ち上げられたTV-5はまたしても失敗に終わってしまった.ヴァンガード・ロケットはこれを最後に「実験機(Test Vehicle)」を意味する“TV”の呼称ではなく,「衛星打ち上げ機(Satellite Launch Vehicle)」を意味する“SLV”の呼称を用いるようになったが,同年5月27日から9月26日にかけて打ち上げられた,“SLV-1”から“SLV-3”までの3機は全て失敗に終わってしまった.
  続く“SLV-4”が翌1959年2月17日に打ち上げられた.打ち上げそのものは成功,搭載されていた人工衛星は近地点557km,遠地点3,320kmの楕円軌道に投入され,「ヴァンガード2号」と名づけられた.この衛星は,2基の望遠鏡を搭載,軌道上から地球の雲の様子を撮影,磁気テープに記録した後に地上に送信するという,気象衛星のさきがけとなるものであった.しかし,軌道への投入には成功,19日間にわたり搭載した機器は正常に動作したものの,姿勢を安定させることができず,データの送受信もままならない状態だった.
  「ヴァンガード2号」は,現在も軌道をまわり続けており,今後も300年ほどは軌道上にあると考えられている.

  正直,もういい加減飽きてきたヴァンガード・ロケット.ちなみに,TV-2TV-3TV-4,そしてこのSLV-4の違いはテクスチャだけ.作業はまったく同じである.さすがにもう苦戦もしないが,製作していても充実感もない.まぁコレクションを充実させるためにはこういうのも必要ということで.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Vanguard SLV-4

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
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2010年10月 3日 (日)

当たった,当たった,当たった,アタタタ・・

  昨日(2日)は城里町ふれあいの里天文台で観望会.
  19:00頃,一時は雲が広がったので「今日は閉館か?」と思ったが,20:00にはかなり良く晴れて無事に会館.

  ふれあいの里の宿泊客が少なかったので,天文台の来館者も少ないかと思ったのだが,結局は50名ほどが来館してくださった.
  観望対象のメインはもちろん木星.昨日はシンチレーションの具合もなかなか良く,木星もくっきり見えていた.
  そんな中,望遠鏡を覗いた方の一人に,
「この黒い点は何ですか?」
と聞かれた.導入した時には気づかなかった(多分,その時には見えていなかった)のだが,
「あぁ,これは衛星の影ですね.手前側にある衛星の影が,木星本体に写って見えているわけです.こういうことは,とりたてて珍しいことというわけでもないんですが,さりとてしょっちゅう見られるということでもないので,今日は皆さんラッキーですね.しっかり見て行ってください」
「へぇ,こういうこともあるんですねぇ」
「こうして見ると立体感がありますよね」
皆さんには喜んでいただけたようだ.

  最後には天王星も見てもらった.例によって,
「はっきり言ってあんまり面白いものじゃないんですが」
と言ったのだが,昨日来館された方々(の一部)は,
「いやぁ,これって,太陽系のはるか彼方にある惑星なんでしょう?」
と言ってだいぶ感動された様子.そう,そうやって,視覚だけじゃなくて,想像力をフルに働かせて見ると,星を見る楽しみって,何倍にも,何百倍にもなるんですよ.

  こうして,昨日の観望会は結構盛り上がって終了.

  昨日,実は今渡こそハートレイ彗星を撮影しようと張り切っていて,木星を撮影するつもりは全然なかった.しかし,衛星の影が写っているとなれば,「こりゃ撮っておかなきゃ!」と急いで準備.

  その準備中,突如「ゴン!」という激しい音とともに,額に激痛が走った.
  準備に夢中になるあまり,赤道儀のバランスウェイト(天文台の40cm反射が載っている赤道儀のバランスウェイトだから半端じゃない大きさ&重さのバランスウェイトだ)に額を強打してしまったのだった.
「うげぇ,思いっきり当たった・・・」

  しばらくうずくまるほどの痛みに耐えつつも準備を続行,そして撮影.
木星 2010年10月2日 22:40頃 あれ?なんじゃこりゃ,めっちゃいいやん!う〜ん,私が撮った木星のなかじゃ一番良く撮れたんじゃなかろうか.この直後,つるつる亭やかん師匠が撮影に挑んだのだが,その時には急にシンチレーションが悪化し,薄雲にも邪魔されてしまっていた.私は絶好の撮影のタイミングに当たったらしい.

  これに満足して,次は本命と思っていたハートレイ彗星の撮影.実は天文台の望遠鏡で見えないかと頑張ったのだが,ついに見つからず.しかし,カメラを「ここらへんのはずなんだけど・・・」という方向に向けてシャッターを切ってみると,
103P/ハートレイ彗星と“パックマン星雲” 2010年10月3日
「おぉ!いたいた!当たりだ!」
しかも,その見えている位置は輝線星雲NGC281,通称「パックマン星雲」のすぐ近く.構図としてもなかなか面白く,撮影のタイミングとしてもなかなかの「当たり」だ.

  このまんま16コマを撮影.それらをコンポジットして,彗星の近くだけをトリミングしたのが↓
103P/ハートレイ彗星 2010年10月3日 尾はあんまいりはっきり写ってくれなかったけど,それでも北(上)向きに尾が伸びているように見える気がする.

  ということで満足して帰宅.いやぁいろんなものに当たった日だった.

  ちなみに,今,私の額には実に立派なタンコブが・・・アタタタ・・・

今年の観望会 予定…101 実施…60 中止…29 延期…2 屋内(外)で天文教室…10 勝率….594(60勝41敗)
7連勝で60勝に到達!貯金がさらに1つ増えて19.

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,832位(/277,103人)国内…208位(/4,047人)

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2010年10月 2日 (土)

粘って粘って

  昨日(1日)は「定期観望会」.
  昼間は良い天気.いつも雨男扱いされている私,職場では
「今日はどうしたの?」
なんて言われた.
「いやぁ,たばこの大幅値上げを機に,私も雨男止めたんですよ」
意味不明ではある.

  夕方になっても良い天気だった.

  ところが・・・

  観望会開始予定時刻は19:30.その30分前になって急速に雲が広がってしまった.いつしか空は「星一つない空」に.
「あーあ,ダメだねこりゃ」

  それでも2人の方が参加してくださった.実はこの方々,最近はすっかり常連となった方々だ.
  時折雲の切れ間から顔を出す木星を見てもらった.この時刻,ガリレオ衛星の並びが面白く,
「この並び具合を良く覚えておくと面白いかもしれませんよ」

  その後,木星もまた見えなくなったが,星や宇宙の話だけでなく,身近な話題なども含めて雑談すること1時間.
  再び顔を出した木星を見てもらう.
「あ,だいぶ衛星たちの並びが変わりましたよ」
「へぇ,こんなに速く動くものなんですねぇ」
ガリレオ衛星たちが急速にその位置を変えていることを実感していただけたようだ.こういう天気を逆手に利用することができたというわけだ.

  その後もまた雑談を1時間ほど(正直言うと,もう諦めて撤収したかったのだが・・・).やはり雲が多い状況には変わりなかったが,E.T.星団アンドロメダ大銀河を見て頂くことができた.まぁ粘って粘った甲斐があったということか.

  その後また雑談・・・になりそうな雰囲気だったが,空の方はもういい加減絶望的な感じで,
「今日はもう無理そうですね・・・」
諦めて撤収することに.

  帰り際には
「今度は椅子を用意して来ますね」
と言っておられた.昨日の観望会,イマイチ盛り上がらない観望会ではあったが,雑談はたっぷり.晴れていれば星を見て,曇っていれば雑談をして・・・そして次の観望会の時にまた集まって・・・こういう観望会,実は結構良いのかもしれない.

今年の観望会 予定…100 実施…59 中止…29 延期…2 屋内(外)で天文教室…10 勝率….590(59勝41敗)
実は昨日の観望会で今年100戦目.100戦目を辛うじて勝利で飾り,これで6連勝.貯金がさらに1つ増えて18.

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,836位(/277,024人)国内…208位(/4,046人)

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2010年10月 1日 (金)

部品「は」いっぱい

  28日は『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第89号(三球儀編第38号)の発売日.
  今回の部品は
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第89号(三球儀編第38号)の部品 チューブ,ナット,ギアカラー,歯車,スペーサーチューブ,シャフト,止めネジ×2,十字穴ネジ×3.
・・・そこそこ部品はいっぱい.で,これら・・・のうちの一部を本体(台座の天板)に組み込んで↓
『週刊 天体模型 太陽系をつくる』第89号(三球儀編第38号)までの進捗状況 さて,前号の写真とどこが違うか探してみよう!

ってなほど違いがない.今回はチューブを本体(台座の天板)に差し込み,ナットで固定しただけ.1分もかからなかった.上の2枚の画像を撮影するための時間の方が長かったほどだ.

  次号もまた「歯車一枚」らしい.台座に本体を組み込めるようになるのはまだ先なのか.もう全体の半分は過ぎたはずなんだけど・・・先は長いねぇ・・・

SETI@home 現在の順位 世界…67,165位(/1,126,281人)国内…2,516位(/29,510人)
Einstein@home 現在の順位 世界…8,829位(/276,926人)国内…207位(/4,046人)

この記事を読んで,「1週間に一度の作業が,“チューブを差し込んでナットで固定するだけ”じゃずいぶんもどかしいだろうねぇ」と思った方,こちらをクリックして応援(?)の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

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