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2010年8月26日 (木)

サターン IB SA-205

  今月3日の記事(ソー・エイブル)で「そして次は・・・また最大級の大物が登場!」と書いておきながら,すっかりご無沙汰になってしまったが・・・
  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる サターン ⅠB SA-205 「アポロ計画」での最初の有人宇宙飛行となったアポロ7号を打ち上げたロケット,サターン IB型 (SA-205).型紙は,“The Lower Hudson Valley Paper Model E-Gift Shop”から.
  サターン ⅠB型ロケットは,前身であるサターン 型ロケットの改良発展型と呼べるもので,第一段にはサターン Ⅰ型ロケットの第一段,S-Ⅰ を改良した S-ⅠB,第二段には,S-Ⅳに代わって,新たに開発された J-2 エンジンを1基搭載した S-ⅣB ロケットが使われた.これは,後のサターン Ⅴ型ロケットの第三段に使われたものと基本的には同じものである.
  モデルは,「アポロ計画」初の有人飛行となった「アポロ7号」を打ち上げた時のものである.本来は,これに先立つ SA-204 ミッションで初の有人飛行を行うはずであった.しかし,訓練中に火災が発生,3人の宇宙飛行士(ガス・グリソム,エドワード・ホワイト,ロジャー・チャフィー)が犠牲になった.後にこれが「アポロ1号」と呼ばれることとなるが,この時に使われるはずだったサターン ⅠB型ロケットは一度発射台から下ろされ,別の発射台で組み立てられて,1968年1月22日,アポロ月着陸船無人試験飛行のための「アポロ5号」を打ち上げた.
  「アポロ7号」の打ち上げは1968年10月11日.乗員は3人とも「アポロ1号」のバックアップクルーであった.「アポロ7号」は,軌道上で,アメリカの宇宙船からの初のテレビ生中継,月着陸船とのドッキング運動のテスト他,システムの様々なテストをしながら,11日間で地球を163周,10月22日に無事地球に帰還した.
  サターン ⅠBロケットが「アポロ計画」で使われたのはこれが最後であったが,このロケットは後の「スカイラブ計画」や「アポロ・ソユーズテスト計画」に用いられ,合計9回の打ち上げが行われた.

  今回もまた,「やっぱりサターンロケットは特別」ということで,サターン SA-6に続いて,いつも省略してしまっている,各段が分離するギミックも再現.
1/100スケールペーパークラフトによる サターン ⅠB SA-205 (各段分離) まず,第一段の“S-ⅠB”.
1/100スケールペーパークラフトによる S-ⅠB やっぱり合計9本の円筒を作るのには苦戦.ここが一番大変だった.燃料&液体酸素タンクの上部に見える,「スパイダービーム」と呼ばれる骨組みが結構面白い.本当は全体にカバーがかけられているはずだが,そうすると「スパイダービーム」が見えなくなってしまうので,カバーが「カットモデル」のようになっているのもなかなか.ちなみに,スタンドはサターン SA-6と同じ型紙を利用,サイズを合わせ,向きを調整して作った.

  次にインターステージ.
1/100スケールペーパークラフトによる サターン ⅠBのインターステージ ここはまぁあっさり味だ.ただ,上下をきっちり合わせるのがちょっと難しかったか.この上に“S-ⅣB”が乗るわけだが,“S-ⅣB”との接続部分,最初はちょっときつかったので少し削ったのだが,ちょっと削りすぎてこの部分が緩くなり,全体を組み立てて立てておく時にはちょっと不安.

  次は第二段,“S-ⅣB”.
1/100スケールペーパークラフトによる S-ⅣB (SA-205) 型紙のインストラクションの通りに作ると,この上に取り付ける部分(月着陸船の格納庫になる部分,「アポロ7号」では月着陸船は搭載されなかった)を接着することになるのだが,そうすると,せっかく作ったタンク上部が見えなくなるので,上の部分が差し込み式になるように製作.

  そして,アポロ宇宙船.
1/100スケールペーパークラフトによる アポロ7号 写真を参考に,「アポロ7号」の特徴を少し再現,「アポロ7号」に似せて作ってみた.さらに,姿勢制御用のエンジン・ノズルは別な型紙を流用して作った・・・これが非常に細くて苦戦したのだが.

  最後に,指令船,熱シールドと脱出塔(Launch Escape System).
1/100スケールペーパークラフトによる アポロ7号の指令船,熱シールドとLES   地球に帰還する指令船の部分も分離するような設計になっているのだが,普通に作ると,これが機械船になかなかまっすぐ乗っかってくれなかったり,乗っけてもすぐ落っこちてしまったりする(サターン SA-6がそうだ)ので,磁石と針金を仕込んで,くっつくようにしてある.型紙の通りだと,LESが取り付けられた熱シールドは被せるだけなのだが,これもそのままだとなかなかまっすぐ乗っかってくれない&簡単に落っこちるので,指令船のてっぺんに磁石を仕込み,熱シールドのてっぺんに針金を仕込んでこれもくっつくようにしてある.

  ・・・というわけで,あちこちに工夫をしながら約3週間で完成.これまでに作った「アポロ計画」のロケットと並べて記念撮影.
1/100スケールペーパークラフトによる アポロ計画のロケットたち 左から,サターン SA-6リトル・ジョー,そしてサターンⅠB SA-205.
  どう考えても,サターン に比べてサターン IB が大きすぎる.どちらかの縮尺が間違っているということになるのだろうが・・・フリーの型紙なんだからそこは文句を言わない.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Saturn ⅠB SA-205 (Apollo 7)

  そして,いつものように,これまでに作ったロケットたちと並べて記念撮影・・・したいところなのだが,現在,そのロケットたちは某所で展示会の最中(茨城新聞に掲載された)なので,代わりに↓.

ペーパークラフトロケット展示会 2010年8月26日 日焼けして色が褪せてしまわないかちょっと心配・・・

  「サターン Ⅴ型ロケットを作るなら,それまでにマーキュリー計画から順番に作っていってやろう」
  と思いついたのが昨年の暮れ.そしていよいよ残ったのはサターンⅤ型のみ!

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

SETI@home 現在の順位 世界…67,207位(/1,118,704人)国内…2,517位(/29,408人)
Einstein@home 現在の順位 世界…9,026位(/271,153人)国内…207位(/4,001人)

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