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2010年6月 7日 (月)

「はやぶさ」帰還確実

  昨日(6日)夕方は曇り.天気予報では夜の間は「晴れ」になっていたので,「もしかして・・・」と期待していたのだが,
2010年6月6日 自宅にて この透明度ではねぇ・・・北極星も見えないじゃないか.

  それはさておき.

  宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日,小惑星探査機「はやぶさ」が最後の軌道修正に成功,地球に帰還できることが確実になったと発表した.
  「はやぶさ」は,打ち上げから7年,数々のトラブルに見舞われ,満身創痍となりながらも宇宙を飛びつづけた.やはりトラブルに見舞われ,「無事」とは言えないもののとりあえず小惑星「イトカワ」には着陸,帰路にもまたトラブルに見舞われ,一時は帰還が絶望視されたこともあった.
  数々の危機を乗り越え,一途に飛びつづけた事実は,多くの人の心を捉え,スタッフの生み出したキャラクターともあいまって,現在人気急上昇中だとか.
  今この記事をお読みの方の中にも,「はやぶさ」をキーワードでたどり着いたという方もおられるのではないかと思うので,意外に見落とされているのではないかと思われることをいくつか.
  不死鳥のごとく飛びつづける「はやぶさ」だが,それを支えているのは間違いなく地上のスタッフである.一時,「はやぶさ」とは低利得アンテナを用いたビーコンモードでしか交信できなくなっていた.この場合の通信速度は何と8bbs(kやMがついていないことに注意!).中利得アンテナが使える状態でも32bpsでしかない.こういう状況で,探査機の状態を把握し,適切な対処をしなければならないのだから猛烈に大変だ.真っ暗闇の中,蛍の光をたよりに針に糸を通すより難しいのではないか.
  もう一つ.「帰還が確実になった」とは言っても,地上に帰還するのは「イトカワ」表面の砂が入っているかもしれない採集カプセルのみで,「はやぶさ」そのものは大気圏に突入後燃え尽きてしまう.つまり,「帰還が確実になった」ということはつまり,「はやぶさ」そのものの最期が確実になったということでもあるのだ.

  「はやぶさ君」と擬人化され,人気者になった「はやぶさ」.ここでも擬人化してみようと思う.
  地球への帰還軌道に入った後も,トラブルはあった.プロジェクトマネージャーの川口氏も,「自らの運命を知っていて,いやいやをしているのではないか」と思ったそうだ.しかし,最終局面に至って目立ったトラブルは起こらなかった.自らの最期と引き換えに地球に大切な荷物を届けることに,いささかの躊躇も見せなかったということか.そして,残った力を振り絞り,最後の軌道修正を成功させた.

  せっかく「はやぶさ」に興味を持たれたのならば,「はやぶさ」によってもたらされるであろう「成果」にも興味を持ってほしいと思う.それは,「はやぶさ」が命がけで届けてくれた大切な大切な「お土産」なのだから.

SETI@home 現在の順位 世界…69,032位(/1,100,373人)国内…2,545位(/29,046人)
Einstein@home 現在の順位 世界…9,618位(/259,156人)国内…224位(/3,906人)

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