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2010年6月23日 (水)

「はやぶさ物語」を伝える

  今月13日,7年間,60億kmにおよぶ苦難の旅を終え,地球に回収カプセルを無事届けて,オーストラリアの夜空に消えていった「はやぶさ」.その姿が多くの人の心をとらえ,広く話題になった.
  しかし,残念なことに,多くの人が注目したのは,その旅の終盤近くのわずかな部分である.7年間の旅の多くの部分はあまり知られていない.
  そのあまり知られていない部分を含めた「はやぶさ物語」を伝えることは,私の一つの役目だろうと(勝手に)思っている.
  そこで,「子供たちにはやや難解かも」と思いつつも,昨日(22日)某所で行われた天文教室では,この「はやぶさ物語」について話してみた.
  子供たちは,宇宙空間がどんなところかということをなかなかイメージできない.当然,そこを探査機が飛ぶということがどんなことかもイメージできない.イオンエンジンがどうのリアクションホイールがどうのと言ってみても,それがどういうことなのかわかるはずもない.いろいと工夫して話してみたが,やはり多くの子には難しい話だったようだ.
  最後に,的川教授のエッセイを紹介した.関係者が語るはやぶさの最後の姿の印象,数々の絶体絶命のピンチを乗り越えたこと,そのピンチに遭遇して,どんどん深まっていくチームワークと,どんどんと進歩していく若者の姿.これはそれなりに子供たちの心をとらえたようだ.「はやぶさ」そのものの話をしている時は「ぽかん」として聞いていた子も,この話の時はしっかりと私の方を見つめ,真剣に聞き入っていた.
  なるほど,とりあえず「はやぶさ」に関わった人間のドラマに焦点をあて,それに科学的な側面を「まぶす」ような方向でいってみよう.それをきっかけに興味をもってくれれば,自分でいろいろと調べてくれるかもしれない.夏休みにはカプセルの一般公開も行われるようだし.

  いずれにせよ,まだ一工夫も二工夫も必要なようだ.話題がまだ熱いうちにできるだけのことをやっておかなければ.

SETI@home 現在の順位 世界…68,875位(/1,103,240人)国内…2,551位(/29,113人)
Einstein@home 現在の順位 世界…9,456位(/260,086人)国内…219位(/3,918人)

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