« ヴァンガード TV-1 | トップページ | 宇宙人との接触は危険? »

2010年4月28日 (水)

理科離れ?

  我が茨城県では,平成23年度の教員採用試験の概要を発表,中学校の数学か理科教諭の免許所有者を対象とした小学校教員採用枠を設定することを明らかにした.
  これは児童生徒の理科離れの対策で,県内全ての小学校に数学と理科を専門とする教諭を配置することで,小学校のうちから算数や理科を好きになる環境づくりを目指すためのものだとか.

  ・・・

  そういう問題なのかなぁ・・・

  そもそも,「児童生徒の理科離れ」だって疑問に思っている.年間何十回と観望会や天文教室をやって,たくさんの子供たちと星や宇宙の話をしているけれど,子供たちの「理科離れ」なんて実感することは全然ない.望遠鏡で見る天体の姿にみんな歓声をあげるし,天文や宇宙の話は目を輝かせて聞いてくれている.質問コーナーともなれば,こちらがタジタジになるような質問をたくさん浴びせてくる.むしろ毎度毎度,子供たちって本当は理科が好きなんだと実感している.

  以前,こんな話をどこかで読んだか聞いたかした記憶がある.

  ある日,教室に行ってみると,机の上にたくさんの竹ひごがおいてあった.そして,先生に
「この竹ひごをできるだけ細く削れ」
と言われる.とりあえず細く削って先生に見せてみると,
「こんなに太くちゃダメだ」
と言われてやり直し.もっと細く削ってもう一度見せてみても,
「まだまだこれじゃ太い」
とまたやり直し.何度もやり直しさせられてもういい加減嫌になってもなんとか頑張って細く削り,ようやく,
「これでよし.じゃあこれからエジソンが作ったのと同じ電球を作る.今削った竹ひごはそのフィラメントになるんだ」
と言われる.最初から「竹ひごで電球のフィラメントを作るからできるだけ細く削れ」と言われれば興味をもって取り組むところだが,それが何になるのかもわからず「とにかく細く削れ」といわれて作業をするうちにいい加減嫌になってしまう.ようやく電球が完成してみても,「電球を作るなんて,面倒で嫌な作業だ」と思ってしまう.
  これが日本の理科教育のやり方だ・・・と.

  つまり,それが何の役にたつのかとか,それにどういう意味があるのかは教えられず,ただ問題を解く作業ばかりをやらされる.その結果,「理科は面倒でつまらない」と思ってしまう.
  だから,子供たち(大人も含めてだと思うのだが)が理科いや科学の面白さを体験できる「場」をもっと作ることが一番大事なんじゃないか.学校で勉強する理科はこんなことに役に立つんだ,理科を一生懸命勉強すればこんなことだってできるんだということを見せてあげられる場がもっともっと必要なんだと思う.そういう意味で,野口聡一さんや山崎直子さんの活躍は大きな大きな良い影響を及ぼしたと思う.

  なのに・・・

  最近,科学技術関連の予算は軒並み削られ,せっかく完成した国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の運用から撤退しようかという議論も起こっている.科学館や博物館の予算も削られ,各地の公開天文台も人員削減を余儀なくされている.
  これじゃあ理科嫌いの子供たちが増えて当然・・・と思うのだが,ここをお読みの皆さんのお考えはいかがだろう?

SETI@home 現在の順位 世界…70,150位(/1,089,622人)国内…2,586位(/28,833人)
Einstein@home 現在の順位 世界…9,818位(/255,911人)国内…220位(/3,778人)

この記事を読んで,「だからこそ,アンタみたいな立場の人が頑張らなきゃならないんじゃないか!」と思った方,こちらをクリックして叱咤激励の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

|

« ヴァンガード TV-1 | トップページ | 宇宙人との接触は危険? »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 理科離れ?:

« ヴァンガード TV-1 | トップページ | 宇宙人との接触は危険? »