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2010年4月24日 (土)

新しい宇宙往還機

  アメリカ空軍は22日,ケープカナベラル空軍基地から,開発中のスペースプレーン「X-37B」をアトラスVロケットによって打ち上げた.打ち上げは成功し,X-37Bは予定の軌道に投入された.
  この「X-37B」,無人機で大きさはスペースシャトルの1/4程度しかないが,軌道周回後,シャトルと同じように大気圏内を滑空,滑走路に着陸する.もともとはシャトルのカーゴ・ベイに搭載され,軌道上から放出されて地上に帰還するという計画で,NASAが主管となって開発していたが,NASAは「コンステレーション計画」に伴い,「オリオン宇宙船」の開発を優先するために,X-37Bの計画は国防高等研究計画局に移管され,軍事プロジェクトとなったものだ.
  地球に帰還する時に非常に重要な耐熱タイルが,打ち上げ時にむき出しになっているという点が,スペースシャトルの大きな欠点の一つであった.カプセル型の宇宙船の方が安全と言われる理由の一つもここにある.しかし,小さいとは言え,「X-37B」は打ち上げの時にはロケット先端のフェアリングに格納された状態で打ち上げられるので,この点は有利であると言えると思う.

  スペースシャトル「アトランティス」が5月14日(日本時間15日)打ち上げをめざし,発射台に移動した.残り3回を残すのみとなったスペースシャトルだが,「アトランティス」はこれが引退飛行ということになる.
  安全性に疑問があるとか,思った以上に運用費が高額だったとか欠点はあったものの,軌道上の人工衛星とランデブーし,これを修理して軌道に戻したり,地上に持ち帰ったりという芸当ができるのは,現在スペースシャトル以外にない.シャトルが引退した後はそのようなことができなくなってしまうので,ここで「X-37B」が実用化されれば・・・と期待したくなる.
  惜しむらくは,「X-37B」が軍事プロジェクトであるということだ.しかし,一度技術を確立してしまえば,転用することはそれほど難しくないだろう.そもそも,ロケットそのものだって,もともとは軍事目的の弾道ミサイルを転用したものから始まったとも言えるわけだし(日本は例外!日本のロケットはただ純粋に宇宙を目指して開発されたもので,このことは誇りに思って良いと思う).ここは是非,平和的な宇宙開発に転用してもらいたいところだ.

SETI@home 現在の順位 世界…70,116位(/1,088,283人)国内…2,586位(/28,808人)
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