アメリカ,再び大型ロケット開発へ
オバマ大統領が今日発表する新たな宇宙政策に,一旦中止した「オリオン」宇宙船開発の復活を含む,有人探査用の新たな大型ロケット開発が盛り込まれると,アメリカ主要メディアが報じた.
今年2月には「コンステレーション計画」と,そのために計画されていたロケット開発の中止が決定されたが,これに対し,アポロ11号で初めて月着陸したアームストロング船長は「アメリカを三流にする」という警告をしていたという.
スペースシャトルは残り3回の飛行で退役が決まっている.その後は有人宇宙飛行はロシアのソユーズに頼らなければならないことになる.政治的な理由もあるのだろうが,「宇宙開発を他国に頼る」ことはアメリカのプライドが許せないのかもしれない.そういうところは「さすがだ」と思う.
いずれにせよ,これはワクワクするニュースだ.新しく開発されたロケットが宇宙を目指して飛び立つ日がやってくるのが待ち遠しい.これでまた新しいロケットのペーパークラフトを作る楽しみも増えるというものだ・・・そういう問題じゃないか.
日本では・・・
日本初の位置天文観測衛星「ナノジャスミン」の打ち上げが2011年8月に予定されている.この「ナノジャスミン」,搭載される望遠鏡の主鏡口径は5cm,わずか35kgの超小型衛星だが,ヨーロッパ宇宙機関のヒッパルコス衛星と同程度の精度をもつ.ヒッパルコス衛星の重量が1.4tもあったことを考えると,これは凄いことだと思う.
しかし,打ち上げはロシアで開発中のツィクロン-4ロケット(このロケットは今年中に初の打ち上げが行われる予定になっている)で行われる.これだけ小さい衛星だと,現行のH-ⅡAでは大きすぎるわけだが,裏を返せば,今の日本にはこうした小型の科学衛星を打ち上げられるロケットがないということでもある.
日本でも,「中止したGXロケットの開発を復活」なんてことには・・・ならないかねぇ・・・
SETI@home 現在の順位 世界…70,295位(/1,085,034人)国内…2,587位(/28,743人)
Einstein@home 現在の順位 世界…9,864位(/255,153人)国内…221位(/3,766人)
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