« 歯車一枚 | トップページ | 宇宙が始まる前? »

2010年4月19日 (月)

アポロ リトル・ジョーII

  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる アポロ リトル・ジョーⅡ   アメリカの月への有人宇宙飛行計画「アポロ計画」のテスト・ロケット,リトル・ジョーⅡ.型紙は “The Lower Hudson Valley Paper Model E-Gift Shop” から.
  マーキュリー計画の時に用いられた,このロケットの前身,リトル・ジョーと同様,のちに有人で打ち上げられるべき宇宙船のテストに用いられたロケットである.ただし,「アポロ計画」は月への有人飛行が目的であるため,緊急脱出用ロケットのテストだけでなく,指令船の降下装置の性能試験も行われた.ロケットの直径はアポロ宇宙船の指令船に合わせられ,安価に開発,使用できるように,エンジンとして固体燃料ロケットの「アルゴル・ロケット」を利用できるよう,全長は「アルゴル・ロケット」に合わせて設計されていた.
  合計5回の打ち上げが行われたが,4回目まで搭載されたアポロ宇宙船は模型であり,1966年1月20日に行われた5回目の打ち上げ,「A-004ミッション」で初めて,実物のアポロ宇宙船を搭載して飛行した.なお,この時までにサターンⅠ型ロケットも10回の打ち上げが行われていたが,搭載されたアポロ宇宙船は全て模型であり,実物が飛行したのはこの時が初めてであった.そのため,翌年1月27日,指令船の火災で3人の宇宙飛行士が犠牲になる事故が発生,それが後に正式に「アポロ1号」と呼ばれるようになるまでは,A-004ミッションで打ち上げられたアポロ宇宙船が「アポロ1号」とよばれていた.

  マーキュリー計画,ジェミニ計画のロケットを作り終えたので,いよいよアポロ計画の発動である.

  ところが・・・

  マーキュリー計画において初めて打ち上げられたロケットがリトル・ジョー.アポロ計画でも当然同じ名前のリトル・ジョーⅡが最初に打ち上げられたのだろうと思い込み,「アポロ計画」最初のロケットとしてこのロケットを作ったのだが,実際には,搭載されたアポロ宇宙船が模型だったとは言え,アポロ計画最初の打ち上げはサターンⅠ型ロケットを用いて1964年5月28日に行われた「A-101ミッション(SA-6)」の方が先だった.しかもこのミッション,何とジェミニ2号の打ち上げよりも前に行われたミッションだ.ジェミニ計画で最初に有人飛行を行ったジェミニ3号の打ち上げが1965年3月23日だから,それよりも前ということになる.
  いやはや驚いた.こういう面でも,なんとしてでもソ連より先に月への有人飛行を達成すべく,計画を急ぎに急いでいたことが伺い知れる.ここまで急いだ宇宙開発というのは現代ではちょっと考えられないだろう.

  ちなみに,この型紙も1/48スケールだった.当然また48%に縮小して製作したのだが,思ったほど苦労しなかった.型紙の作者 Ton Noteboom 氏の設計には無理がないのだろう,細かい部分の作業もそれほど難しくなかった.
  マーキュリー計画のロケットの時はエスケープ・タワーの工作にずいぶんと苦戦した.アポロ宇宙船にも同様のエスケープ・タワーがあるわけで,「この作業はこれから何度もやることになるんだろう」と覚悟して挑んだのだが,さして苦戦することなく完成.なお,オリジナルの型紙にはアポロ宇宙船上部についている姿勢制御装置の部品が無かったが,「A-004ミッション」の実際の写真を見ると確かに付いているので,別なキットの部品を流用して取り付けてある.

  まずは先代リトル・ジョーとツーショット.
1/100スケールペーパークラフトによる マーキュリー リトル・ジョー と アポロ リトル・ジョーⅡ 同じ「リトル・ジョー」だからさぞ小さいロケットなんだろうと思っていたら,結構でっかい.まぁマーキュリー・カプセルに比べたらアポロ宇宙船の方がずっと大きいのだから当然と言えば当然なのだが.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→Apollo Little Joe Ⅱ

  そしていつものようにこれまでに作ったロケットたちと並べて記念撮影.
1/100スケールペーパークラフトによるロケットたち 2010年3月5日前列左から,A-4RTV-A-2 “Hiroc”バンパー Wacヴァイキング 7ヘルメス RV-A-10ヴァイキング 10ジュピター-Cヴァンガード TV-0
2列目左から,L-4S-5Μ-4S-2Μ-3C-1Μ-3H-1Μ-3S-1Μ-3SⅡ-1Μ-Ⅴマーキュリー リトル・ジョーマーキュリー・レッドストーンマーキュリー・アトラス
3列目左から,ブルー・ストリークコスモス 3M (Interkosmos-11)ツィクロン-3R-7 スプートニクジェミニ・タイタン,アポロ リトル・ジョーII.
最後列左から,アリアン H-ⅡA 202型ソユーズ-U + TMA-1プロトン-K (ズヴェズダ打ち上げ時)スペースシャトル コロンビア (STS-1)スペースシャトル ディスカバリー (STS-128)

  こうして並べてみても結構でっかい.実際に有人飛行をしたマーキュリー・アトラスと比べても遜色のない大きさだ.

  さてこれで合計30基.いよいよ本命の「アポロ計画」にも突入したわけだ.いよいよテンションが上がってきたぞ.

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

SETI@home 現在の順位 世界…70,166位(/1,086,298人)国内…2,585位(/28,773人)
Einstein@home 現在の順位 世界…9,870位(/255,385人)国内…222位(/3,769人)

この記事を読んで,「何事も百聞は一見にしかずだねぇ」と思った方,こちらをクリックして応援(?)の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

|

« 歯車一枚 | トップページ | 宇宙が始まる前? »

ペーパークラフト」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/11449/34298033

この記事へのトラックバック一覧です: アポロ リトル・ジョーII:

« 歯車一枚 | トップページ | 宇宙が始まる前? »