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2010年1月 5日 (火)

A-4

  いや紙のサイズの話ではなくて.
  ペーパークラフトロケットシリーズ,今回は
1/100スケールペーパークラフトによる A-4
(ロケットの足元に立っているのは同縮尺(!)のフォン・ブラウン博士)
  人工物として歴史上初めてカーマン・ライン(宇宙飛行を行ったと認定する仮想のラインで,海抜高度100km)を越え,宇宙空間に到達した A-4 ロケット.型紙は “Niels papermodels” から.
  フォン・ブラウン博士らによって開発されたロケットで,最初の3機は打ち上げに失敗,1942年10月3日に打ち上げられた4号機で初めて成功,これが宇宙空間に到達した初の人工物となった(初めて宇宙空間に到達したのは1946年6月のことだとする資料もあるが,いずれにせよ,宇宙空間に到達した初めての人工物はこのロケットであることは間違いない).後にナチス・ドイツのゲッペルス宣伝相によって「報復兵器」を意味する “Vergeltungswaffe” の頭文字を取って “V-2” と名づけられることになるが,1944年,最初の “V-2” がロンドンに着弾した日,フォン・ブラウン博士は「ロケットは完璧に動作したが,間違った惑星に着地した」と同僚に語ったという.
  フォン・ブラウン博士は戦後アメリカに亡命,アメリカでロケット開発を続け,レッドストーン,ジュピター,パーシングなどアメリカのほぼ全てのロケットの生みの親となり,史上初めて人間を月に運んだサターンⅤ型ロケットも彼の指揮の下で開発された.
  また,“V-2” は戦後旧ソ連にも渡り,ソ連の弾道ミサイルや衛星打ち上げロケット開発の元となった.そういう意味で,このロケットこそが世界の宇宙開発の出発点と言えるだろう.

  このモデルは初めて打ち上げに成功した1942年10月3日の時のもの.型紙の組み立て説明書には “This Model is dedicated to the victims of the V-2 rocket. (このモデルは V-2 ロケットの犠牲者に捧げる)” と記されている.
  作るのにあまり時間はかからなかった.ただ,ロケット下部の4枚のフィンが凝った作りになっているので結構作業は大変だったし,下端についている,rudder vane (ロケットを誘導するための小さな羽根)は細かい作業になるのでちょっと苦戦した.小さいからとナメてかかると意外に苦戦するかもしれない.

完成写真の大きな画像はこちらからどうぞ.→A4 version 4 Prototype

  例によって,これまで作ったロケットたちと並べて記念撮影.
1/100スケールペーパークラフトによるロケットたち 2009年12月10日
(前列左から,コスモス 3M (Interkosmos-11)マーキュリー・レッドストーンマーキュリー リトル・ジョー.中列はMシリーズ,左から,L-4S-5Μ-4S-2Μ-3C-1Μ-3H-1Μ-3S-1Μ-3SⅡ-1Μ-Ⅴ.後列左から,ソユーズ-U + TMA-1H-ⅡA 202型スペースシャトル ディスカバリー (STS-128)アリアン

  Μシリーズのロケットを作り終えたので,今度は少しずつロケットの開発史を追ってみる予定.Web 上で公開されている型紙は圧倒的にアメリカのものが多いのでどうしてもアメリカのものばかりになってしまうだろうけど.

ロケットのペーパークラフトは是非↓こちらもご覧ください
PASA : Papercraft Aeronautics and Space Administration

SETI@home 現在の順位 世界…72,553位(/1,050,927人)国内…2,647位(/28,083人)
Einstein@home 現在の順位 世界…10,379位(/247,410人)国内…221位(/3,653人)

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