« もうちょっと・・・ | トップページ | 歯車一枚 »

2009年8月 6日 (木)

プラネタリウムを作る

  昨日(5日)は昼間に市内某所で自作プラネタリウムの投影会.参加したのは親子約30名ほど.

  例によって,部屋を暗くして天井や壁に星が映し出された時には盛大に歓声が上がる.何度目になってもこの時が「(プラネタリウムを)作って良かった」と思う時だ.

  「日が暮れたら,東を向いて頭の真上を見てみましょう.真上から東側に3つの明るい星が見えますね?これが・・・」
「夏の第三角!」
「・・・そう,夏の第三角ですね.そして,頭の真上,一番明るく輝いている星が・・・」
「ベガ!」
「・・・そう,こと座のベガ,おりひめ星です.じゃあ,ひこぼしはというと,おりひめ星から右下の方に見えるこの星で・・・」
「アルタイル!」
「・・・そう,わし座のアルタイルです.そして,もうひとつ,こちらの方は少し暗いのですが・・・」
「デネブ!」
「・・・良く知ってるねぇ.僕が説明する出番がないじゃん!」
という感じで始まり,一通り夏の星座を紹介した後は,四季おりおりの星座をざっと紹介.

  昨日の投影会,じつは某史料館での「明かり」に関する特別展の中で「明かり」つながりで実施されたもの.なので,投影終了後は恒星球を取り外し,仕組みを見てもらった.
「実はこれ,電球に星の穴を明けた箱のようなもの,これを恒星球とよんでいますが,をかぶせ,中の電球の光が恒星球に明けられた穴から漏れて周囲に写るという実に簡単なものなんです.なので,皆さんにもきっと作れますよ」
「でも,星についての知識は必要でしょう?」
「いやそうでもないんですよ」
恒星球の原版を作るには星の座標を変換して正確にプロットする必要があるのでむしろ数学の知識は必要かもしれない.基準となる点の座標さえ計算できればあとは星図ソフトでやれるので,実は作るだけなら星についての知識はあんまり必要ない.作ったあと,投影して解説するためにはかなりの知識が必要にはなるが.
「機械についての知識も必要でしょう?」
「いやそれもあんまり必要ないですよ.私自身が機械についての知識なんてなんにもありませんし」
これもまた作るだけなら機械の知識はあんまりなくて大丈夫.私自身,プラネタリウムを作る上で,図面をただの一枚もひいたことがない.製作はいつも部品を集めて現物あわせ.いきあたりばったりだ.金属加工も,ハンダづけですら,最初に試作1号機を作った時は中学生時代の技術家庭科でやって以来初めてだったし.

「でも根気だけは必要ですよ」
プラネタリウムを作るためには星の穴あけ作業が数百~数千回(私の場合は6万5000回以上!).かなりの根気が必要だ.
「私のようなものを作るには,正常な神経の人では無理かもしれません」

  結局,プラネタリウムを作るために一番必要なのは「なんとしてでも作りあげよう」という熱意なんですよ.

  その「熱意」がなかなか盛り上がらなくて,“PPLS-2”の製作にかかれないでいたりする.実はもう構想は全部固まっているんだけど.

SETI@home 現在の順位 世界…74,600位(/999,760人)国内…2,709位(/26,961人)
Einstein@home 現在の順位 世界…11,988位(/235,315人)国内…250位(/3,444人)

この記事を読んで,「プラネタリウムを自分でも作ってみたいけど,アンタみたいにいっちゃった人になるんじゃないかと心配」と思った方,こちらをクリックして応援(?)の投票をお願いします.→にほんブログ村 科学ブログ 天文学・宇宙科学・天体観測へ

|

« もうちょっと・・・ | トップページ | 歯車一枚 »

自作プラネタリウム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: プラネタリウムを作る:

« もうちょっと・・・ | トップページ | 歯車一枚 »