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2009年4月22日 (水)

つまらない→面白い

おとめ座系外銀河M87.およそ5900万光年彼方にある,偏平率の低い(つまり球に近い)楕円銀河で,視直径は7.1′×7.1′.
  普通に考えればコイツを写真に撮ってみたところで,丸いぼうっとした光芒が写るだけで,アンドロメダ大銀M81のように美しい姿が写るわけではなく,「つまらない天体」という印象しか持っていなかった.
  長らく2001年の1月に撮影,イメージスキャナでスキャニングした画像をホームページに掲載していたのだが,この画像が(スキャニングが下手だったことも手伝って)エラく汚い画像だった.いつまでもそんな汚い画像を掲載しておくわけには行かないと思いつつも,「つまらない天体」をいう印象しか持っていなかったので長らく取り直さないままになっていた.
  先月の末城里町ふれあいの里天文台での天文同好会の例会の後.この晩は例会が始まるまでは曇り.例会が終わった頃には晴れていたものの,いつまた曇るかわからなかった.
「ならば,こういう時につまらない天体を撮っておこう」
と思って撮影に臨んだわけだが・・・
おとめ座の系外銀河M87
やはり途中で曇られ,予定していた総露光時間に遠く及ばなかったが,画像処理をしてみて驚いた.中心核から伸びるジェットが写っていたのだ.
「これ,写るもんなんだ!」
俄然,M87は「面白い天体」になった.「来シーズンには冷却CCDでばっちり撮ってみよう」という気にもなった.

  そんな折も折,今度は,
「銀河の中心核から噴出したガス,90倍に増光」
というニュースがあった.1999年,ハッブル宇宙望遠鏡によって,M87の中心から伸びるジェットの中,中心核から約214光年の位置にガスの塊が発見され,「HST-1」と名づけられた.この「HST-1」が増光,中心核の明るさをも上回り,2005年5月には1999年の90倍もの明るさになったというのだ.

  M87への興味はさらに増した.もちろん,相手はHST.それは容易なことではないということは想像に難くないが,いつの日か,自分の手で「HST-1」の姿をとらえてみたい.

  そうなってくるとやっぱりもっと良い機材が欲しくなるわけで.

  星屋の物欲は宇宙のように果てしない・・・

SETI@home 現在の順位 世界…76,060位(/956,625人)国内…2,761位(/26,163人)
Einstein@home 現在の順位 世界…13,235位(/226,479人)国内…265位(/3,346人)

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