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2008年7月 8日 (火)

七夕観望会

  昨日(7日)は「七夕ライトダウン」が行われたのでこの機会にということで(星屋としてはホントは旧暦の七夕にやりたかったのだが)七夕観望会.昼間の状況では天気は絶望的と思っていたのだが,夕方にはそこそこ晴れ,30人ほどの方が参加して下さった.「快晴」には程遠い空模様で天の川を見るにはやはり絶望的だったが.
  天の川が見えるのは七夕の夜だけと思っている方が意外に多いようだが,もちろんそんなことはない.濃淡の違いはあるが銀河北極の方向が天頂方向となる春の宵をのぞけば一年中見える(そのおかげで,春の宵はおとめ座銀河団をはじめ,遠方にあるたくさんの系外銀河を見ることができるのだ).
  おりひめ星(こと座のヴェガ)とひこ星(わし座のアルタイル)がこの夜に接近して見えると思っている方も意外に多い.ヴェガとアルタイルは互いに独立した恒星であり,実は縁もゆかりもない.年に一度接近するなどということはありえない.しかも,ヴェガとアルタイルの間の距離はおよそ15光年.お互いに光の速度で接近したとしても出会うまでに7年半かかるわけで,1年に一度接近するなどということは無理である.
  ちなみに,この2つの星の固有運動を調べてみると,2つとも上流に向かって(天の川の「川幅」が広い,つまり地球から見て銀河中心方向を下流とみた場合)移動しているらしい.「ひこ星」の固有運動の方が「おりひめ星」の固有運動の2倍近い速さで,一見,あたかも「おりひめ星」を追いかけているようにも見える.しかし,固有運動の角度を見てみると,両者は少しずつ離れる方向になっている.現在,天の川の下流側に位置している「ひこ星」の方が固有運動が大きいので,今後6万年ほどの間は離れる速さは非常に小さいがその後は離れる割合が大きくなり,十数万年後には現在より10°(手を伸ばしてみた時の拳の大きさくらい)以上も離れてみえるようになるのだとか.この二人,実は破局が近い?
  なんてことを七夕の夜にいうのはなんとも無粋というもので,七夕の夜だけは,
アルビレオ
↑これをおりひめ星とひこ星だと思うことにしましょうか(本当ははくちょう座の2重星アルビレオ).
近くにはひこ星がおりひめ星に贈った?指輪だってあるんだし.

今年の観望会 予定…37 実施…22 中止…9 延期…2 屋内で天文教室…4 勝率….595(22勝15敗)
辛くも連勝で貯金が1つ増えて7.

SETI@home 現在の順位 世界…86,465/843,970人)国内…3,173位(/23,925人)
Einstein@home 現在の順位 世界…16,622位(/202,728人) 国内…324位(/3,015人)

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