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2008年4月25日 (金)

重力波を検出できるか!?

  先日の記事(「今度は最重量」)で紹介した連ブラックホール(OJ287)だが,太陽質量の180億倍の超巨大ブラックホールのまわりを小さい(とはいえ太陽質量の1億倍だが)ブラックホールが一周約12年で回っているとされていた.その小さいブラックホールだが,その軌道が徐々に縮んでいるという.これは膨大なエネルギーが相対性理論で予測される重力波として放出されて失われるということでしか説明できないらしい.小さい方のブラックホールが大きい方のブラックホールの周囲にあるガス円盤に次に衝突するのは2016年と予測されていて,その時には様々な観測がなされ,いろいろな発見がされるだろうと期待される.

  ところで...

  このブログの記事の最後には私の SETI@homeEinstein@home の世界および日本国内の順位を書いている.SETI@home はご存知  “Serch for Extra-Terrestrial Intelligence” つまり地球外知的生命探査だが,実は  Einstein@homeSETI@home と同様な分散コンピューティングによる重力波検出のためのプロジェクトだ.これはアメリカの LIGO やドイツのGEO600といった重力波干渉計によるパルサーの観測データから重力波を検出しようというもの.連星パルサーでも上記の連ブラックホールと同様,公転周期が徐々に短くなるような場合に重力波が放出されていると考えられるし,もし完全に軸対称でないパルサーがあればそこからも重力波が放出されていると考えられる.しかし,これらの重力波は非常に微弱であり,ノイズに埋もれた小さな重力波の信号を検出するのには膨大な解析が必要になる.そこで,SETI@home と同様,世界中のコンピューターの空き時間を利用してその膨大な解析をやってやろうというのだ.
  SETI@home には世界中で約80万人が参加しているが Einstein@home はまだ約20万人.これを機会に参加してみてはいかがだろうか.そもそも存在するかどうかさえわからない宇宙人からの信号(それももしあったとしても検出できるかどうかわからない)より,重力波の方が検出できる可能性は高いような気がする.少なくともパルサー自体は確実に存在しているのだから.

ということで今日も↓.
SETI@home 現在の順位 世界…94,017位(/810,644人)国内…3,449位(/23,169人)
Einstein@home 現在の順位 世界…21,171位(/196,620人) 国内…413位(/2,941人)

ちなみに,同じ時間解析プログラムを走らせた場合,どうやらEinstein@homeの方が功績値を多く獲得できるらしい.

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