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2008年4月30日 (水)

続・あまりにも晴れないので

  最近ホントに晴れない.ここにも何かしら「天体の写真」を掲載したいのだがどうにもチャンスに恵まれない.天体写真撮影用の機材一式もすっかり宝の持ち腐れだ.
  昨日も昼間は晴れていた.そして夜の予報も晴れだった.「今晩こそは何か撮れるかも」と思っていたが,その昼間の空も白っぽかった.そこで昨日も昼間のうちに城里町ふれあいの里へ.夜はダメかもしれないので,太陽望遠鏡を借りて「昼間の星」を撮っておこうというわけだ.

  しかし...先日に続いて昨日の太陽も地味.それでも地味ながらいくつかプロミネンスも見えていたので撮影は敢行.その成果が↓
Hαによる太陽像 2008年4月29日

  その後はボアッティーニ彗星をねらうべく早めに帰宅.北極星が見えるようになるのを待って機材を設営.自動導入装置をたよりに望遠鏡を彗星に向ける...???...わからないぞ.とりあえずカメラを取り付け,撮ってみる...やっぱりわからないぞ.星図と見比べると位置は間違えていないはずだけど...望遠鏡を東西南北に振ってそれぞれ撮ってみたけどやっぱりわからない.そもそも20秒の露光で白くカブってしまうような空では無理か...冷却CCDカメラのダークフレームを撮りつつしばらく粘り,何度か撮影を試みたが,結局「もしかしてコレなのかなぁ」というのが一枚あっただけだった.

  続いて系外銀河を狙うつもりだったのだが,北斗七星ですらよくよく探さないと見つけられないような空ではやはり無理だろうということで,やはりダークフレームを撮りながら望遠鏡のそばで空の状態が良くなるのを待った.
  00:00過ぎ.一通りダークフレームを撮り終わったところで断念して撤収.

  結局昨日の成果は「昼間の星」だけに終わった.
  今日も夜の予報は「晴れ」だけど現在の空も白い.今晩もやっぱりダメかも...
  星屋の苦悩はまだ続く...

SETI@home 現在の順位 世界…92,804位(/812,864人)国内…3,410位(/23,212人)
Einstein@home 現在の順位 世界…20,621位(/197,049人) 国内…404位(/2,947人)

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2008年4月29日 (火)

遅かった...

  先日まで,昨日(28日)の夜は「晴れ」の予報だった.
  昨日も夕方まではそこそこ晴れていた.
  「もしかして久しぶりに冷却CCDを持ち出せるかも」と思った.

  でも...

  21:00頃までにはすっかりベタ曇り.それでも「何かやれないか」と粘った.
  23:00.ベタ曇り.
  00:00.ベタ曇り.
  02:00.ベタ曇り.
  そして03:00すぎ.
2008年4月29日 自宅にて
晴れ.
  ったく,薄明が始まるころに晴れても遅いんだってば!
  仕方ないので月でも撮ってやろうかと思ったがトラブっている間に空が明るくなってきてあえなく這いたい敗退.

  今日の夜も予報じゃ晴れだけどさてどうなることか...
  星屋の苦悩は続く.

SETI@home 現在の順位 世界…93,496位(/812,229人)国内…3,434位(/23,200人)
Einstein@home 現在の順位 世界…20,675位(/196,970人) 国内…404位(/2,947人)

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2008年4月28日 (月)

あまりにも晴れないので

  昨日(27日)は午後になって晴れ間が広がった.ふと思い立って城里町ふれあいの里へ.最近あまりにも晴れた夜が少ないので晴れている昼間のうちに太陽望遠鏡を使わせてもらって太陽の写真でも撮ってやろうというわけだ.
  ところが...
  太陽望遠鏡を太陽に向けてみれば...目立ったプロミネンスがなく,地味...思惑通りにはいかないものだ.
  「観測」ならばこういう時でも意味があるのだろうが,「面白い写真を撮ってやろう」というだけなのでこれじゃつまらない.撮影はやめにしてすごすごと帰宅.
  夕方まではそこそこ晴れていたのだが,21:00頃に見た時には既にベタ曇り.あぁ,今晩も何もできないのか...
  日付が変わるころまではやっぱりベタ曇りだったが,03:00頃には月が見えていたのでなにはとりあえず外へ.快晴とはいかなかったが,星は見えているのでとりあえずいつもの写真.
2008年4月28日 自宅にて
これだけ雲があったのではこれ以上何もできないが,ホントに何もしないのはしゃくだったので初給料で買った望遠鏡を久々に持ち出して月を撮ってみた.
月齢21.6 2008年4月28日
あんまり良く撮れなかったけど.このくらいの焦点距離のいい望遠鏡が欲しいなぁ.あぁ,また物欲が...

  昨日までは今日の夜はばっちり晴れの予報だったが,今日になったら微妙な予報になってしまっている...いつになったら新作を撮れるのかねぇ...

SETI@home 現在の順位 世界…93,826位(/811,756人)国内…3,444位(/23,193人)
Einstein@home 現在の順位 世界…20,818位(/196,876人) 国内…409位(/2,947人)

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2008年4月27日 (日)

天文学的数字

  天文学的数字と言えば“大きな数字”のこと.たとえば,太陽〜地球間の距離が1億5000万km,光の速さが秒速30万kmで1光年は約10兆km.一番近い銀河団であるおとめ座銀河団までの距離が約6000万光年で,「宇宙の地平線」まで137億光年.こんな大きな数字を日常的に目にするのは天文に関わっている人と政治家くらいか.
  これだけ大きな数字に日常的に関わっているのだからさぞ数学には強いのだろうと思われがちだが実はそうでもない(私だけかもしれないが).
  そもそも,天文学で扱われる数字というのは実はそれほど正確ではない.直接物差しで測ることができないからだ.私自身もホームページの天体の解説などで「距離◯△光年」などと偉そうに書いているがそもそも系外銀河の距離などは精度のよいものでも推定誤差は15%程度,ほとんどは50%程度の誤差を含む.
  そうなってくるとあまり細かいことを気にしても仕方ないわけで,天文の世界では「桁があっていればいいでしょ」という考え方をよく使う.つまり,「100万と1000万は結構違うけど,300万と500万はそれほどちがわない」と大雑把に考えるのだ.そして,「桁」がわかりやすいように1.5x108kmとか106光年という具合に表すことが多い.それでもまだ面倒くさいので,103のk(キロ),106のM(メガ),109のG(ギガ)などを使い,たとえばペルセウス座銀河団までの距離は約72Mpc(メガパーセク≈約2億3000万光年)などと表記したりする.
  キロ,メガ,ギガなどはインターネットの速度やハードディスクの容量(最近はT(テラ=1012)のものも見かけるようになった)でよく目にするが,「その上は何?」と気になったのでちょっと調べてみた.
  103 → K(キロ)
  106 → M(メガ)
  109 → G(ギガ)
  1012 → T(テラ)
  1015 → P(ペタ)
  1018 → E(エクサ)
  1021 → Z(ゼッタ)
  1024 → Y(ヨッタ)
  1027 → harpo(ハーポ)
  1030 → groucho(グルーチョ)

・・・
1012,テラまではまぁいいとして,ペタにヨッタにグルーチョ...カッコ悪い...

最近,メガなんとかというのを良く目にする.いったいどうして103と関係があるんだろうと疑問に思っていた(まさかメガ○ックが1kgあるなんてことはないよねぇ.メガ牛△が1kgというのはあるかもしれないけど)が,実は「メガ」は「megas」という言葉が元で,大きいという意味があるんだとか.納得.

SETI@home 現在の順位 世界…93,912位(/811,276人)国内…3,445位(/23,188人)
Einstein@home 現在の順位 世界…20,877位(/196,799人) 国内…409位(/2,946人)

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2008年4月26日 (土)

ガリレオ望遠鏡が人気

  昨日夕方は自主企画の観望会.あいにく雲が多く土星しか見られない空だったが,20人弱の方が集まってくださった.その中の一人の小学生は前回も参加して楽しかったので数日前から「今度も絶対行く!」ととても楽しみにしていたのだとか.いやホント嬉しいです...
  さて昨日唯一の観望対象だった土星だが,時折雲の隙間から顔をだすといった状況ではあったもののシーイングは抜群に良く,400倍程度で眺めてもほとんど揺れない.その見応えに参加者の皆さんも満足のご様子.
  それはそれでもちろん良かったのだが,それだけではつまらないのでガリレオ望遠鏡を持ち出して土星を見てもらった.中には土星の導入に挑戦した方も.
「いや見づらいですねぇ」
「やっぱり(土星を導入するのは)難しいわ」
「見えたにはみえたけど(環があるとは)わからないなぁ」
結構人気.
「よく見えないけど,400年前にガリレオが見た土星を体験できるのが素晴らしいです」
と言って下さった方も.「そう,400年前,正確には399年前ですが,ガリレオがこの今からみたら全然良く見えない望遠鏡を夜空に向けて,天体観測への道を開いたわけです」
  ガリレオ望遠鏡で土星を見ていただいたというのは,まさにそのことを伝えたかったわけで,それを実感していただけて私も満足.なかなか充実した観望会となった.
  大人の科学 Vol.19 はまだまだ書店で買えるのでぜひお試しあれ.

今年の観望会 予定…22 実施…15 中止…4 延期…2 屋内で天文教室…1 勝率….681(15勝7敗)
久々ながら4連勝で貯金が1つ増えて8.

SETI@home 現在の順位 世界…94,059位(/810,808人)国内…3,450位(/23,172人)
Einstein@home 現在の順位 世界…20,921位(/196,696人) 国内…408位(/2,943人)

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2008年4月25日 (金)

重力波を検出できるか!?

  先日の記事(「今度は最重量」)で紹介した連ブラックホール(OJ287)だが,太陽質量の180億倍の超巨大ブラックホールのまわりを小さい(とはいえ太陽質量の1億倍だが)ブラックホールが一周約12年で回っているとされていた.その小さいブラックホールだが,その軌道が徐々に縮んでいるという.これは膨大なエネルギーが相対性理論で予測される重力波として放出されて失われるということでしか説明できないらしい.小さい方のブラックホールが大きい方のブラックホールの周囲にあるガス円盤に次に衝突するのは2016年と予測されていて,その時には様々な観測がなされ,いろいろな発見がされるだろうと期待される.

  ところで...

  このブログの記事の最後には私の SETI@homeEinstein@home の世界および日本国内の順位を書いている.SETI@home はご存知  “Serch for Extra-Terrestrial Intelligence” つまり地球外知的生命探査だが,実は  Einstein@homeSETI@home と同様な分散コンピューティングによる重力波検出のためのプロジェクトだ.これはアメリカの LIGO やドイツのGEO600といった重力波干渉計によるパルサーの観測データから重力波を検出しようというもの.連星パルサーでも上記の連ブラックホールと同様,公転周期が徐々に短くなるような場合に重力波が放出されていると考えられるし,もし完全に軸対称でないパルサーがあればそこからも重力波が放出されていると考えられる.しかし,これらの重力波は非常に微弱であり,ノイズに埋もれた小さな重力波の信号を検出するのには膨大な解析が必要になる.そこで,SETI@home と同様,世界中のコンピューターの空き時間を利用してその膨大な解析をやってやろうというのだ.
  SETI@home には世界中で約80万人が参加しているが Einstein@home はまだ約20万人.これを機会に参加してみてはいかがだろうか.そもそも存在するかどうかさえわからない宇宙人からの信号(それももしあったとしても検出できるかどうかわからない)より,重力波の方が検出できる可能性は高いような気がする.少なくともパルサー自体は確実に存在しているのだから.

ということで今日も↓.
SETI@home 現在の順位 世界…94,017位(/810,644人)国内…3,449位(/23,169人)
Einstein@home 現在の順位 世界…21,171位(/196,620人) 国内…413位(/2,941人)

ちなみに,同じ時間解析プログラムを走らせた場合,どうやらEinstein@homeの方が功績値を多く獲得できるらしい.

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2008年4月24日 (木)

銀河がいっぱい

  イギリスの赤外線望遠鏡UKIRTの3年がかりの観測により,満月の4倍以上の領域に10万個以上の銀河の姿がとらえられ,その中には100億光年かなたに存在する銀河が数千個含まれていた(おおもとのニュースはこちら→“Old galaxies stick together in the young universe”アストロアーツのニュースはこちら→“巨大楕円銀河の起源か,100億光年かなたの年老いた銀河たち”).
  100億光年かなたといえば100億年前の姿ということで,100億年前といえば宇宙が誕生してからまだ40億年程度しかたっていないことになる.それなのに見つかった銀河は既に“老化”が進んでいる.また,それらの銀河は巨大なダークマターに取り囲まれているらしい.イギリスノッティンガム大学の研究チームは若い宇宙に存在しているこれらの年老いた銀河はわれわれの近傍宇宙に存在する巨大楕円銀河へと進化する前の姿であると発表した.

  ...とまぁこの研究は巨大楕円銀河の形成過程を解き明かすための手がかりになるというのが話題の中心であるわけだが,私は単純に公開された画像のように「銀河がいっぱい」の画像が大好き.自分自身で撮った写真の中でも,
しし座銀河団(Abell1367) 2005年1月撮影
しし座銀河団(Abell1367)とか,
ペルセウス座銀河団(Abell426) 2007年9月撮影
ペルセウス座銀河団(Abell426)とか,おとめ座銀河団なんかは大好きで,時々眺めている.
他には↓こんなのも.
NGC3448北側の領域 2005年12月撮影
おおぐま座の一角で,下に写っている(この画像では白くトンでいるが)のはNGC3448.そのNGC3448そのものも面白いと思ったのだが,興味をひかれたのはその北側.たくさんの光斑が写っているのがおわかりになるだろうか.これらが何者なのか,私の手持ちの資料の中には手がかりが何もないのだが,おそらく遠方の銀河団と思われる(情報求む!).

  我々の「天の川銀河」もおとめ座超銀河団の端っこにあるわけで,これらの銀河団中の銀河に住む知的生命体(の天文マニア!)が撮ったおとめ座銀河団の写真の隅の方には「天の川銀河」も小さな光斑として写っているのだろうか...

SETI@home 現在の順位 世界…94,609位(/809,760人)国内…3,469位(/23,152人)
Einstein@home 現在の順位 世界…21,229位(/196,527人) 国内…415位(/2,941人)

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2008年4月23日 (水)

久しぶりに

  昨晩は実に久しぶりに星の見える夜だった.
2008年4月23日 自宅にて
この写真を撮ったのも実に久しぶりだ.あいにく,満月近い月があった上,透明度もかなり低く見えるのは明るい星だけ.この写真を撮る以外には何もできなかったが.
  しばらく見ない間に(明け方には)夏の星座たちが高く昇るようになっていた.さそり座などは既に西に傾きつつある.金曜日(25日)には観望会の予定もあるし,そろそろ月も暗くなってくるし,ボアッティーニ彗星(C/2007 W1)も面白そうだし,今週末あたりからきっちり晴れてくれないものか...

P.S.記事を書いている途中で内容を変えてしまったので最初は記事と全然違うタイトルがついたまま記事をアップロードしてしまいました.最初のタイトルを見てこの記事をご覧になった方,誠に申し訳ありません.

SETI@home 現在の順位 世界…94,609位(/809,760人)国内…3,469位(/23,152人)
Einstein@home 現在の順位 世界…21,296位(/196,440人) 国内…417位(/2,939人)

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2008年4月22日 (火)

球状星団いろいろ

  数年前,「全国の天体観測施設の回」(現在の日本公開天文台協会(JAPOS)の前身)の“ナイトセッション”(懇親会ともよぶ)の折,
「“メシエ天体かるた”なんか作ったら面白いんじゃない?」
という話になった.
  でも,系外銀河星雲ならそれぞれが個性的な姿をしているからわかりやすい(楕円銀河は難しいかも!?)けど,散開星団球状星団は難しいぞ.それでも散開星団は星の並びぐあいがそこそこ個性的だからなんとかなるとして,球状星団は...
りょうけん座の球状星団M3 2003年2月撮影
りょうけん座M3
へび座の球状星団M5 2003年3月撮影
へび座M5
へびつかい座の球状星団M12 2006年4月撮影
へびつかい座M12
そりゃまぁ事前にしっかり予習しておけば見分けられないこともないけど,咄嗟に見分けるのは至難の業だ.お手付きが続出するに違いない.それはそれで大いに盛り上がるだろうけど,ちょっとマニアックかも.
  とは言え,やはり球状星団にもいろいろある.
星々が非常にまばらな
かみのけ座の球状星団NGC5053 2006年2月撮影
かみのけ座NGC5053とか,散開星団とどっちつかずな
や座の球状星団M71 2005年7月撮影
や座M71とか.

  今の季節は球状星団が旬!一晩じっくり球状星団を堪能したいものだが天気がこれじゃあ...この天気,いったいいつまで続くんだろう...

SETI@home 現在の順位 世界…94,679位(/809,416人)国内…3,473位(/23,146人)
Einstein@home 現在の順位 世界…21,441位(/196,348人) 国内…419位(/2,938人)

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2008年4月21日 (月)

アポフィス再び

  2036年の4月に地球に衝突する可能性があるとして話題になった小惑星アポフィス(99942 Apophis).その後の観測と軌道予測により,現在では衝突の可能性は22万分の1と予想されている(99942 Apophis (2004 MN4) Inpact Riskによる)のだが...
  ドイツの13歳の少年ニコ・マルクワルト(Nico Marquardt)君が2029年4月13日に地球に接近する際,1個または複数の人工衛星と衝突,それにより,アポフィスの軌道がずれて次の2036年の接近の際に地球に接近する可能性が高くなり,その確率は450分の1になると指摘した.これに対し,ヨーロッパ宇宙機関はニコ君の計算が正しいと認めたらしい.
  2029年に地球に接近する際,アポフィスは高度3万2500km地点を通過するらしい.静止衛星の高度は約35786kmを回っているから衝突する可能性があるというのだ.しかし,NASAでは「2029年の接近の際にも人工衛星が集まる主要軌道付近を通過することはないので,衝突する可能性は極めて低い」としている.
  さてどっちに軍配があがるのか.ニコ君の方に軍配が上がってしまうと恐ろしい.もっとも,NASAより13歳の少年の計算の方が正しいということになったらそのことそのものも恐ろしいが.

SETI@home 現在の順位 世界…95,144位(/808,989人)国内…3,490位(/23,136人)
Einstein@home 現在の順位 世界…21,605位(/196,251人) 国内…424位(/2,937人)

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2008年4月20日 (日)

球状星団の季節

  4月に入ってから,とくにここ数週間はどうにも天気が悪い.一昨日(18日)は強風の上に強い雨で大荒れ,昨日は雨は大したことがなかったが強い風は一日中吹き荒れていた.
  毎年,この時期は「すっきり晴れた夜」というのは少ないものだが,「そこそこ晴れているけど雲が多い」とか「晴れているけど透明度が低い」とかいう夜も多くて「撮影機材を持ち出すか否か」で悩むことが多い.それが今年は「どーしよーもなくダメ」な天気が多く,悩む必要がない」という意味では精神衛生上よろしいのかもしれない.
  この時期(もちろん晴れていなければ見ることはできないが),明け方までにはおとめ座も西に傾くようになり,そろそろ系外銀河の季節も終わりだ.かわって高く昇るようになったへびつかい座周辺には球状星団がいっぱい.系外銀河の季節の次は球状星団の季節というわけだ(もちろん晴れていれば...).
  実は8年前,天文の仕事&趣味をほぼ同時に始めたのだが,最初は球状星団にはあまり興味がなかった.散開星団にしろ球状星団にしろ,集まっているとは言えそこに見えているのは星なわけで,あまり面白いものという気がしなかったのだ.それが2001年の2月に初めてM3りょうけん座球状星団.もちろん掲載しているのは後に撮り直した作品)を撮影して「球状星団もなかなか面白いかも」と思うようになった.同じ年の5月,最高に良い条件の夜空の下,口径30cmの望遠鏡で眺めたM13ヘルクレス座球状星団)に大いに感動し,球状星団もすっかり好きになった.球状星団というのは中心部と周辺部で明るさが大きく違うので写真に撮ろうとすると非常に難しく,なかなか満足のいく作品には仕上がらない.しかし,大口径の望遠鏡で見る球状星団は素晴らしい.望遠鏡の集光力と分解能をもっとも実感できるのが球状星団だろう.惑星や月はもともと明るいので集光力の威力はあまり感じないし,系外銀河は集光力の威力は痛感するが,あまり細かいところまではどうせ見えないので分解能の威力はあまり感じない.「大口径で眺めるなら球状星団!」だし,「球状星団を眺めるなら大口径で!」と思う.
  4月も下旬に入り,ゴールデンウィークも近い.ぜひとも全国各地にある公開天文台に足をはこび,大型望遠鏡で見る球状星団の眺めを味わってみることをおすすめしたい(もっとも,現在は土星が見頃なので「球状星団を見たい!」と熱烈にリクエストしないと見せてもらえないかも).

SETI@home 現在の順位 世界…95,592位(/808,583人)国内…3,504位(/23,136人)
Einstein@home 現在の順位 世界…21,574位(/196,161人) 国内…424位(/2,937人)

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2008年4月19日 (土)

宇宙日本食「YOHKAN」発売

  山崎製パン株式会社から宇宙日本食「YOHKAN」が発売されることになった.同社の製品である「一口羊かん」が「宇宙日本食」の認定をうけたことから,この製品に新たなパッケージと名前を与えて宇宙日本食「YOHKAN」として一般に向けて発売されることになったもの.
  まだ現物を見たことはないが,以下これまでに食べたことのある宇宙食の乾燥もとい感想(いずれももう10年以上前の記憶だったりするが).

宇宙もち
  固形の「もち」を水でもどして食べるもの.記憶が正しければ「きなこ」が入っていた.そこそこ「コシ」もあって食感は間違いなく「もち」.食べた中では一番おいしかった.

宇宙たこやき
  こちらは固形のまま食べる.固形なので食感はたこやきと全然違うが,味は間違いなくたこやき.「たこやき風スナック」といった感じか.ホントにたこが入っていたのにはややびっくり.

宇宙アイスクリーム
  とは言え,凍っているわけでも冷たいわけでもない.味も舌触りも間違いなくバニラアイスクリームだったけど,冷たくないアイスクリームというのに何とも言えない違和感があった.

  私が食べたことがあるのはこれだけだが,他にも宇宙杏仁豆腐とか宇宙キムチとかいろいろあるらしい.私としては数年前のスペースシャトルの飛行の時に話題になった「宇宙ラーメン」が食べてみたいなぁ.

SETI@home 現在の順位 世界…95,832位(/808,145人)国内…3,511位(/23,129人)
Einstein@home 現在の順位 世界…21,740位(/196,070人) 国内…428位(/2,937人)

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2008年4月18日 (金)

今度は最重量

  ついこの間は観測史上最小のブラックホールが発見されたが,今度は観測史上最重量のブラックホールが発見された.大阪教育大の定金晃三教授をはじめとする国際研究チームが発見したもので,17日付の「Nature」で発表された.
  この“超巨大”ブラックホールは地球から35億光年の距離にあり,その質量は太陽の180億倍.しかも,そのまわりを太陽質量の1億倍という“巨大”ブラックホールが周期約12年で公転しているらしい.そもそもこれらの天体は12年に2回だけ輝く不思議な天体として知られていたものだが,フィンランドの研究グループがこれを1つのブラックホールのまわりを別なブラックホールが回っているもので,中心のブラックホールのまわりに形成されているガス円盤にもう一つのブラックホールが1回転につき2回衝突しているものではないかと予想していた.
  その仮説で衝突が予想された昨年の9月に国際チームがこのブラックホールを観測して仮説が正しいことを証明したのだという.
  ついこの間発見された史上最小のブラックホールは質量が太陽の3.8倍で直径はわずか24km.今度のものの質量は太陽の180億倍.そうなると気になるのは大きさ.ごく単純には密度が同じなら質量は半径の3乗に比例する(大きければ大きいほど密度が一様とは考えにくいから実際にはそんなに単純ではないはずだが)から,おもいっきり大雑把に見積もれば直径は約4万km(計算にやや自信なし),地球の3〜4倍といった程度で海王星より少し小さいくらい.そのまわりを回っている太陽質量の1億倍の“巨大”ブラックホールで直径が直径が約7000km,地球の半分程度だから火星くらいの大きさということになる(以上計算も考え方もかなりいいかげん.まあイメージをつかむため程度のものと思っていただきたい.まぁそれでも100倍も1000倍も違うということもないんじゃないかな.初歩的な計算が間違っていれば別だけど).
  “超巨大”ブラックホールのまわりを“巨大”ブラックホールが軌道長半径で1兆km(つまり軌道のはじからはじまで最大で0.2光年くらい)の距離をわずか12年で一周しているというもの驚きだ(ちなみに海王星は軌道長半径約45億kmを約165年で一周).
  “超巨大”ブラックホールと“巨大”ブラックホールからなる連星系とは...いったいどんなことが起こっているんだろう?もしそれが可能なことなら是非とも見てみたいものだ.もっとも,さすがにこのくらいになるとやや恐ろしい気もするが.

  それにしても直径わずか24kmの最小ブラックホールと太陽質量の180億倍の最重量ブラックホール.ブラックホールと一口でいってもいろいろあるものだ.やっぱり宇宙は広い!

SETI@home 現在の順位 世界…95,780位(/807,629人)国内…3,508位(/23,123人)
Einstein@home 現在の順位 世界…22,181位(/195,963人) 国内…438位(/2,937人)

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2008年4月17日 (木)

輝かしい失敗

  月に向かう途中,地球から32万1860kmの地点で液化酸素タンクの一つが爆発,地球への帰還が絶望視されたアポロ13号が無事地球に帰還したのが38年前の今日(1970年の4月17日,ちなみに私はまだ生まれていない).
  この時の顛末について,実際に起こったドラマはそのアポロ13号の船長だったジム・アーサー・ラヴェルの回想記「失われた月(Lost Moon)」で詳しく語られ,これが映画化されたのがロン・ハワード監督,トム・ハンクス主演の映画「アポロ13」である.
  事故当時の報道ではほとんどが「帰還は絶望」としていたが,3人の宇宙飛行士(船長のジム・ラヴェル,指令船パイロットのジャック・スワイガート,着陸船パイロットのフレッド・ヘイズ)と地上局のスタッフ(飛行主任のジーン・クランツ,本来指令船パイロットとして乗り組むはずだったケン・マッティングリー他多数の優秀なスタッフ達)の懸命の努力によって38年前の今日地球に無事帰還,後に「輝かしい失敗(Successful Failuer)」と呼ばれることとなった.
  そもそも宇宙ロケットというものには危険がつきもので,搭乗する宇宙飛行士たちも「もしかしたら帰れないかもしれない」という不安はどこかにあるのではなかろうか(小心者の私なんぞは飛行機に乗るときでさえそんな不安を感じたりして(笑)).それが地球から30万km以上も離れたところで,密閉された狭い船内にたった3人,酸素も水も電気も足りないという状況におかれた不安というのいかばかりだったのだろう.常人なら精神に異常をきたしてしまうのではないか.
  地上スタッフにしても,周囲が「絶望的」とする中,決して諦めずに次から次へと打てる限りの手をうっていった.実は「アポロ13」という映画,映画としてはあんまり面白いとは思わなかったのだが,(月並みではあるが)飛行主任ジーン・クランツの「失敗は選択肢にない(Failuer is not an pition)」というのはお気に入りの台詞.クランツ本人が回想記の題名として使っているからこれはフィクションではないらしい.
  で,この台詞を日常生活で使っていたり.

  新月近くの快晴の夜,風邪で熱があったりして周囲の人や親に
「こんな時なんだから(天体写真の撮影を)止めといたら?」
と言われたとき,
「やめることは選択肢にない」

昼間の恒星を導入しようとしてなかなかうまく行かず,
「あきらめて(観望会の対象を)太陽にしたら?」
と言われても
「諦めることは選択肢にない」(←でもやっぱりダメで選択肢にないことを選択しなくてはならなくなってしまうあたりがジーン・クランツの足元にも及ばないわけだが)

いつもいつも昼食はパンやおにぎりしか食べない私を見て
「たまにはもっとマシなもの食べたらいいんじゃないの?」
「そのようなことは選択肢にない...先立つものが足りないもので...いやホントに(泣)」

SETI@home 現在の順位 世界…95,948位(/807,082人)国内…3,515位(/23,117人)
Einstein@home 現在の順位 世界…22,442位(/195,850人) 国内…444位(/2,936人)

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え゛?「クリックすることは選択肢にない」?
まぁそう言わずに...

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2008年4月16日 (水)

葛飾区郷土と天文の博物館

  昨日(15日)はお休みをいただいて葛飾区郷土と天文の博物館へ.
  朝いきなり「踏切事故で常磐線が一部不通」とのことでどうなるか心配したが,高速バスを利用してほぼ予定通りに現地到着.
  入り口前でいきなり面白そうなものを発見.
簡易日時計 簡易日時計(自宅を出る直前に「あ,カメラ持って行こう」と思って持って行ったのだが,←この写真を撮ろうとしたところでCFを忘れたことが発覚.仕方なく携帯で撮影...だめじゃん.).
  コイツなら割と簡単に作れそうだぞ.物欲と違って工作欲は先立つものがあまりかからなくていい(もっとも,現在他に作ろうと考えているものは材料費が足りなくて作れない状況だったりもするけど).近いうちに挑戦してみよう.
  その後は学芸員の方にいろいろとお話を伺い,館内を案内していただいた.この博物館は郷土の博物館も兼ねているので様々なボランティアの方がいる.中には本業が大工さんという方もいて,昔農作業でつかった道具などは作ってくれてしまうのだとか.やっぱりいろいろなものを作れる人がいるというのは心強いものだと再認識.
  他に目を引いたのがフーコーの振り子
フーコーの振り子  実際に動いているのを見るのは初めて(いややっぱりCFを自宅に忘れたのが痛い!).眺めていると地球の自転を実感できて感動的.思わず長時間眺めてしまった.これ数時間眺めていても飽きないかも(もっとも眠くなってしまうかもしれないが).一瞬「これ作ってみたい」と思ったけど,さすがにこれは無理か.作れたとしても設置する場所がないし...
  その他プラネタリウム投影機もじっくり見せていただいた(番組の入れ替え作業中だったために投影は見られなかったのが残念)し,太陽望遠鏡や分光器,そしてもちろん天文台のドームの中も見せてもらって満足.なかなか有意義な一日であった.

SETI@home 現在の順位 世界…95,839位(/806,650人)国内…3,511位(/23,110人)
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2008年4月15日 (火)

魔力?

  昨日(14日)18:30頃,ISSを見てやろう(撮ってやろう)と職場の駐車場でスタンバっていたところ,丁度帰宅しようと職場の方が出てきたので「もうすぐ国際宇宙ステーションが見えますよ」と声をかけ,一緒に待っていた.
  そして,18:48頃「いよいよ」の時になって見上げた空は...
え゛・・・
一面の雲.観望会の度に「晴れてくれない」とボヤいているので「こりゃもうNakagawaさんの魔力だよね」と言われてしまった.
  それでも諦めずに見ていると,雲間からISSがなんとか見えた.
ISS 2008年4月14日
(クリックで拡大,600 × 398 pixel,44kb)
月の近くを通った時,その雲の「おかげ」で絵的にいい感じの写真になったし.こちらの方を魔力と呼んでもらいたいね.

  久しぶりに星の見える夜だったのでどこかへまた日周運動の写真を撮りに行こうかとも思ったけど,風邪ぎみなのでおとなしく帰宅.明け方頃に窓から星が見えたのでいつもの写真を撮ろうと外へ.なかなか良く晴れていたし,はくちょう座も高く上がっていたので「久しぶりに夏の天の川が写るかも」なんて思っていたのに,なんとみるみるうちに霧が広がって
2008年4月15日 自宅にて
あっというまにこんな空.やっぱりこっちが魔力なのかも...

SETI@home 現在の順位 世界…96,196位(/806,173人)国内…3,527位(/23,101人)
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2008年4月14日 (月)

ライトアップ

  水戸市の偕楽園にある好文亭のライトアップが議論を呼んでいるということが新聞に載っていた.期間限定でライトアップを行ったところ好評で継続して行うことになり,梅まつり期間中は毎晩実施していたのだが,「効果に疑問がある」とか「他の景色と馴染まない」とかいう意見があったが,「継続して行うことに意義がある」との意見もあるようだ.
  まぁ私の立場では当然だが私は大反対である.
好文亭の上を回る星々
↑これ(クリックで拡大,600 x 904 pixel,140kb)でも,
千波湖に降る星々
↑これ(クリックで拡大,600 x 904 pixel,118kb)でも(右下,オレンジ色に光っているのが好文亭)ライトアップされた好文亭がジャマ!
  水戸以外でも最近は観光地などで建物や桜などのライトアップが行われることが多い.「天文に関わる者」として大反対なのは当然だろうが,そうでなくてもやっぱり反対である.ライトアップされた建物や木々を美しいと感じるのはわからないでもないが,植物はやっぱり自然のまま眺めた方がいいと思うし(そもそも植物にとっては夜が暗くないというのは悪影響があるのではないか?),歴史的建造物の場合は周囲との調和がぶち壊しのような気がする.そもそもそれが建てられた当時はライトアップなどされていたはずはないわけだし.ライトアップなどされていると月光に照らされた建物や花を味わうこともできなくなってしまうし.
  それでもやっぱり賛否両論はあるんだろうけど,二酸化炭素削減が叫ばれている昨今,多くのマイナス要因が指摘されることにムダな(少なくとも実用上は必要ない)電気を使うというのはいかがなものか...

SETI@home 現在の順位 世界…96,196位(/806,173人)国内…3,527位(/23,101人)
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2008年4月13日 (日)

ハレー彗星

  22年前の1986年4月11日,ハレー彗星が近地点を通過した(らしい).近日点通過は2月だったが,近日点通過後は南に低くなって見づらいと言われていたので,私は前年の秋から冬にかけて今から考えればおもちゃのような望遠鏡を毎晩のように空に向けたものだった.
  どうしても写真に撮りたくて父親に一眼レフカメラを借りて撮影に挑戦したが,今のような技術も知識もなく,たった一枚,「もしかしてこれかなぁ」と思える写真が撮れただけだったが.
  その後はずっと天文からは離れていた.大学院生時代は天文学に関わってはいたが,専門は太陽.夜に星を見るということもほとんどなかった.
  そういう私がこうして「どっぷり」天文につかっているのだから不思議だ.22年前,「一生に一度しか見られないものだから」と思って毎晩眺めた彗星も(ハレー彗星ではないが)その後たくさん見た.22年前にはなかなか撮れなかった写真も
C/2001Q4 NEAT彗星 2004年5月撮影
↑こんなの(C/2001Q4 NEAT彗星)や
17P Holmes彗星 2007年11月撮影
↑こんなの(17P Holmes彗星)も撮れた.
22年前,猛烈に憧れ,何度か挑戦したものの結局1つも撮れなかった星雲・星団の写真も数百枚撮った.
  人生なにがどう転ぶかわからないものだというお話.

SETI@home 現在の順位 世界…96,499位(/805,731人)国内…3,539位(/23,091人)
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2008年4月12日 (土)

幸か不幸か

  このタイトル,いったい何度めだろう?
  昨日(11日)は観望会の予定だった.いつもなら「晴れてくれ」と願うところだが,昨日は訳あってスタッフが私一人だったので複雑な気分だった.
  結局,幸か不幸か夕方から快晴.とにかく一人で全てをこなさなくてはならないので早めに準備開始.
Iridium 10 による閃光 2008年4月11日
↑その準備中に見られた−8等のイリジウムフレア.観望会の準備作業中だったこともあってロクな準備もなしに撮影したので見えなくなる前にシャッターが閉じてしまったけど.
  観望会は今年度最初で,年度が始まったばかりということもあってほとんど人が集まらないのではないかと思っていたけど,十数名集まった.
  メニューの最初は月.月齢5.3で程よくクレーターも見え,参加者もその見応えに満足の様子.ついでにガリレオの望遠鏡でも見てもらった.
「意外に見えるもんですねぇ.みづらいけど.」
いやホントです.その狭い狭〜い視野の中にクレーター(カタリーナ,キュリッロス,テオフィルスなど)がきっちり見える.よくもまぁ土星の環が見えた(どうやらガリレオ自身は環になっていることは分からなかったらしいが)と感心したが,月にクレーターがあることを発見したというのは納得.
  そしてメインディッシュの土星.その星が土星であるとは言わずに「見ればわかります」といって望遠鏡を覗いてもらったが,皆さんノリがよくて,望遠鏡を覗いて「うわー!」と声を上げたあとに次に人に「何が見えるの?」と聞かれても「見ればわかるよ」.
  ここで昨日の記事に書いたムダな計算が役に立った.
「土星の環を13億km彼方の地球から見ているということは屋久島から東京上空にある直径220mのコピー用紙を見ているのと同じくらいのスケールなんですよ.」
「へぇ〜」
とまぁ皆さん驚いたご様子.
  その後子供たちからたくさんの質問が出て,観望会は予定より30分長く1時間30分ほどで終了.なかなか充実した観望会だったと思う.

  で,その後はこれまた一人で撤収作業.自前の機材で撮影をした後もそうだけど,撤収作業が一番キツい.あーあ,やっぱりドームが欲しいなぁ...(最近PODというドームが気になっている.これなら何とか買えるかも...あぁ,また物欲...)

  観望会後はどこかへ出かけてまた日周運動の写真を撮ろうと思っていたけど,ここまでで疲労困憊.「サボっちゃおうかなぁ」なんて思っていると幸か不幸か雲が広がり,すっかりベタ曇りに.良かったんだか悪かったんだか...

今年の観望会 予定…21 実施…14 中止…4 延期…2 屋内で天文教室…1 勝率….667(14勝7敗)
久々ながら3連勝で貯金が1つ増えて7.

SETI@home 現在の順位 世界…96,576位(/805,232人)国内…3,543位(/23,080人)
Einstein@home 現在の順位 世界…23,186位(/195,281人) 国内…463位(/2,935人)

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2008年4月11日 (金)

土星の環

  相変わらず星の見えない夜が続いていて今日の話題もまた無駄な計算.
  今日のネタは
土星 2007年4月27日 撮影
観望会でも大人気,土星の環.
  土星の環は内側からD環,C環,B環,A環,F環,G環,E環とあるが,通常の望遠鏡で見えるのはC環からA環までで,B環とA環の間に「カッシーニの隙間」がある.A環の外側で土星中心から136800km,C環の内側が74500km,したがって望遠鏡で目視できる土星の環の幅は62300km,だいたい地球を5つ並べられる幅ということになる.それに対し,厚さは100m程度(実はもっと薄く,数m〜30m程度という資料もある.また,外側の環ほど厚く,地上から目視できないがG環で100km,F環では1万km).面積に対して厚さが非常に薄い.それを例えば今晩なら8.6天文単位(≈13億km)離れた地球から見ているということになる.
  こういうことを例えて
「関東平野に新聞紙を広げたくらい」
とか
「東京都庁の展望台から富士山頂の紙を見ているようなもの」
とかどこかで読んだ覚えがあるのだけれど,実際に計算してみたらどうなるのだろう?
  とりあえず土星の環の厚さを100mとすれば,125万分の1にすれば0.08mm.大体普通に使うコピー用紙の厚さくらいになる.同様にしてA環の外側の半径136800kmの125万分の1は約110mで直径にすると220m.つまり,土星の面積と厚さの比は直径220mのコピー用紙程度ということになる(ちなみに“幅”は約50mになる).さらに,今晩の地球〜土星間の距離が約13億kmで,これの125万分の1は大体1000km.
「関東平野に新聞紙を広げたくらい」では薄すぎで「東京都庁から富士山頂の紙」では近すぎだった.この無駄な計算から導き出される例えは
「屋久島から東京上空を飛行している直径220mのコピー用紙を見ているようなもの」
・・・
ま,例えはともかく,「土星の環はとんでもなく薄い」ということで,環が真横を向いてしまうと見えなくなるのも納得というところだ.

それにしても...

晴れてくれないもんですかねぇ...

SETI@home 現在の順位 世界…96,542位(/804,974人)国内…3,542位(/23,073人)
Einstein@home 現在の順位 世界…23,689位(/195,190人) 国内…471位(/2,935人)

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2008年4月10日 (木)

貴重なこと

  私の撮った天体写真を見て,「実際にこういう風に見えるんですか?」と聞かれた.
  月や惑星ならば,条件の良いとき,熟練した方なら写真よりもよく見えることもあるだろうが,星雲・星団や銀河ではそうは行かない.
  インターネットが普及した今日,天体写真も世の中にあふれている(私もあふれさせている“犯人”の一人であるわけだが).特に天文に興味のない人でもそういう天体写真を見る機会は多いわけだ.天体写真でしか見たことのない人が系外銀河を実際に望遠鏡で見た時,多くの場合は「もっとこう,渦巻きとかが見えるんだと思ってた」とがっかりすることが多い.そこに見えるものは,写真に撮られたような美しい渦巻きではなく,よく目を凝らさなければ見えているのかどうかすら分からないぼうっとした光芒にすぎない.
  そこで,天体の光を自分で捉えることがどんなに貴重なことか考えてみた(以下やや詭弁になっている点はご容赦いただきたい).
  例として,『アンドロメダ銀河』を口径20cmの望遠鏡で見た場合を考えてみる.光というのは,それが星であれ,豆電球であれ,マッチの火であれ,(何も細工をしなければ)全ての方向に同じように放たれる.つまり,光源からある距離では,光源からある瞬間に放たれた光はその距離を半径とした球殻状に広がっていることになる.『アンドロメダ銀河』までの距離は230万光年(私の『アンドロメダ銀河』のページでは250万光年としているがここでは一般的な230万光年という値を使うことにする).半径230万光年の球の表面積はだいたい 7 × 1047cm2.それに対し,口径20cmの望遠鏡が光を集める面積は約 3.14 × 102cm2.したがって,口径20cmの望遠鏡が『アンドロメダ銀河』内のある一点から放たれた光子を捉える確率はざっと見積もって1045分の1(千兆分の1の千兆分の1の千兆分の1)ということになる(まぁ数字はともかく,非常に貴重だということですよ).日常生活ではこんな低い確率のことは決して起こらないが,晴れた夜に『アンドロメダ銀河』に望遠鏡を向ければ確実に起こることなのだから不思議だ.
  それに対して,写真ではどうかというと,撮った本人にとってはやはり同じような確率で捉えた光子を記録したものだからやっぱり貴重なのだが,それを見る人にとってはただ目の前にあるものを見ているのに過ぎない.やはり是非とも夜空の下で,本物の星の光を捉える感動を多くの人に味わってもらいたいと思う.

...いやね,こうも天気の悪い夜が続くとこんなムダな計算もしてみたくなるわけですよ...

SETI@home 現在の順位 世界…96,789位(/804,135人)国内…3,555位(/23,060人)
Einstein@home 現在の順位 世界…23,766位(/195,096人) 国内…475位(/2,933人)

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2008年4月 9日 (水)

天体までの距離

  私は天体までの距離に強いこだわりがある.今見ている,あるいは目の前のカメラがとらえている光がいったいどのくらいの時間宇宙を旅してきたのか知りたいのだ.遠い天体に猛烈に憧れているというのも理由の一つ.
  とりあえずは撮ったことのある天体,そして撮れそうな天体全てについて距離が知りたい.ところが,天体の距離というのは当然直接物差しで測ることなどできないものだから相当難しい.殊に系外銀河では一般的に「もっともらしい」とされている値ですら,30〜50%程度の誤差があるのが当たり前なのだ.そうなるとそもそも系外銀河の距離を正確に知りたいと思うことそのものがナンセンスなのかもしれないが,せめて天体Aと天体Bを比べたとき,どちらの方が遠いのかということくらいは知りたい.
  そこで,できるだけ多くの天体について距離の情報を手に入れられる Web ページがないかと日々ネットをうろうろして見つけたのがNASA/IPAC EXTRAGALACTIC DATABASE.ここからたどれば,ほとんどの銀河について(赤方偏移量に基づいた)距離の情報は手に入るし(ただし,ハッブル定数H0はH0=73km/s/Mpc になっている),MASTER LIST OF GALAXY DISTANCES には数千個におよぶ銀河(主に近傍のもの)について様々な観測から導き出される距離が記載されている.ところが,後者はあまりに情報量が多すぎて素人の私には正直手におえないところがあるし,前者は赤方偏移量から求められた距離なので固有運動が無視できない近傍の銀河にはそのまま使えない.
  試しに赤方偏移量からいろいろな銀河の距離を(知恵熱をだしながら)計算してみたところ,7000万光年を越えるような遠い銀河についてはどうやら「もっともらしい」とされている値がはじき出せるようだ.それならとりあえず7000万光年を越えるような遠い天体は自分で計算してみるかと思い立ったが,いちいち電卓をはじいていたのではとても面倒くさい.しかも時々間違ったりしてパニックに陥ったり.ここは一つプログラムを組んでやろうかと思ったけど,ここ10年くらいプログラミングなどやったことないから手も足も出ず(学生時代は太陽の磁場データから磁力線を描く長大なプログラムを組んだものだが...).プログラミング言語も一から勉強しなおさなきゃ...

  天候不良と物欲による苦悩と知恵熱の日々は続く...

SETI@home 現在の順位 世界…96,944位(/803,745人)国内…3,563位(/23,054人)
Einstein@home 現在の順位 世界…23,933位(/195,065人) 国内…477位(/2,932人)

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2008年4月 8日 (火)

ガリレオの望遠鏡

  先日発売になった大人の科学 Vol.19 ふろくのガリレオ式望遠鏡,凝り性の私は既に3本作った.ガリレオ式とケプラー式を見比べることができるように1本はガリレオ式に,1本はケプラー式に,そしてもう1本はディスプレー用に.
  そして機会がある度に夜空に向けている.最初は土星に向けてみて「やっぱりガリレオは凄かった」と思ったが,先日は天の川に向けてみた.
「何にも見えないぞ!」
いやホントに.この望遠鏡で天の川が星の集まりであったことを発見したガリレオっていったいどんな目をしていたんだろう?もちろん,当時の空と現在の日本の空では暗さが全然違うだろうけど.

  天体写真を撮る時,その天体が未知の天体(もちろん天文学上は既知だが私にとっては未知という意味)の時はとてもワクワクする.初めて見るその天体の姿というのは実に感動的だ.
  そこで思ったのだが...
  400年前ガリレオが望遠鏡を夜空に向けた時,その狭い狭い視野に見えたものは全てが未知の天体だったわけだ.それも,ガリレオ本人にとってというだけでなく,人類にとって未知だったのだ.土星の環,木星の衛星,金星の満ち欠け,太陽の黒点(!),プレセペ星団,天の川の星々,etc,etc,etc...ガリレオの感動と興奮はいったいどのくらいだったのだろう?毎晩毎晩望遠鏡にかじりつき,もう夢中で観測していたのではなかろうか.
  それから400年,普通の望遠鏡で見える天体はほぼ全てが(天文学上は)既知となったが,天体望遠鏡を覗いた時の眺めが感動的であることに(ガリレオが味わった感動とは程度の差こそあれ)変わりはない.来年は世界天文年.一人でも多くの人がその感動を味わうきっかけになることを願っている.

SETI@home 現在の順位 世界…96,944位(/803,745人)国内…3,563位(/23,054人)
Einstein@home 現在の順位 世界…24,213位(/194,923人) 国内…482位(/2,931人)

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2008年4月 7日 (月)

Hα再挑戦

  昨日(6日)は城里町ふれあいの里天文同好会の総会.折角昼間にふれあいの里に行くので早めに行ってHα太陽望遠鏡による太陽の撮影に再挑戦.前回は初挑戦だったこともあってダメダメだったけど,今回は↓
Hα太陽望遠鏡によるプロミネンス
丁度大きなプロミネンス(ざっと見積もって地球直径の10倍程度か?)も見えていて,そこそこ満足の行く出来.しかし,これほど良く見え&良く撮れるとなるとこいつ(CoronadoP.S.T)もやっぱり欲しいぞ.あぁ,また物欲が...

  昼間は実に良い天気で,絶好のお花見日和だった.翌日(つまり今日)からしばらくはあまり良くない天気の予報だったのでなんとか晴れてくれと願ったのだが...
  20:00頃,確かに晴れていると言えば晴れていた.しかし,北極星が肉眼で確認できないほどの透明度では...23:00頃まで粘ったが状況は変わらずに昨晩もやっぱり撮影は断念.

  夜の天気がこうも悪いと,昼間,しかも少しの晴れ間でも何かしら成果を得られるHα太陽望遠鏡が余計に欲しくなるというもの.
  星屋の苦悩はまだ続く...

SETI@home 現在の順位 世界…97,344位(/803,194人)国内…3,582位(/23,043人)
Einstein@home 現在の順位 世界…24,399位(/194,817人) 国内…483位(/2,930人)

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2008年4月 6日 (日)

知恵熱

  実は先日の記事で富士山の質量を知りたい一心で理科年表を買った(←「おまえ今まで持ってなかったのか?」という声が聞こえてきそうだが).別な件で気になることがあって理科年表をめくっていた時,ふと目に止まったのが
H0=71km±4 km/s/Mpc
の記述(H0はハッブル定数で,宇宙の膨張速度を表す量).え゛...いつの間に変わったんだ?(「これもお前今まで知らなかったのか?」という声が聞こえてきそうだ)
  これは2001年6月に打ち上げられたNASAWMAPによる宇宙マイクロ波背景放射の観測から求められた数字だそうだが,さて困ったぞ.ホームページではほとんど H0=73 km/s/Mpc を使っている.こりゃ大幅に改訂しなきゃならない.しかし,特に系外銀河の距離で頼りにしているNASA/IPAC Extragalactic Database でもまだH0は73 km/s/Mpc になっている.こりゃ自分で計算するしかないか.でもどうやって計算するんだ?...あっちこっちと書籍やら Web やらを調べているうちに知恵熱(いやホントに.実は私は一生懸命考えている時に額にものすごい汗をかく.どうやら私の自前の CPU は水冷式らしい).そしていつしかパニック状態.「情報量が処理能力の限界を越えました」という文字が見えるようだ.こりゃ色々と勉強しなおさなきゃならないぞ.

  昨日の夜は職場の歓送迎会.どうしても帰宅が遅くなる訳で最初から冷却CCDでの撮影はできない夜だったのだが,やっぱりこの世はマーフィーの法則に支配されているらしい.こういう夜に限って快晴で透明度も良く,シンチレーションも抜群で見事な撮影日和.あぁ...なんてことだ...頼むから今晩も撮影日和になってくれよな...

SETI@home 現在の順位 世界…97,434位(/802,729人)国内…3,585位(/23,036人)
Einstein@home 現在の順位 世界…24,494位(/194,721人) 国内…487位(/2,928人)

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2008年4月 5日 (土)

またも物欲

  昨日(4日)夕方,帰宅しようと職場を出た時はベタ曇りで今にも雨が降りそうな天気だった.天気予報では「晴れ」だったのでなんとか撮影ができないかと様子を見ていたのだが...
  23:00を過ぎてもまだベタ曇りで星雲・星団の撮影は断念.
  一度床についたのだが,01:00過ぎに目を覚まして外を見ると快晴になっていた.あぁ,晴れるのが少し遅かった...この時刻から主力機材を持ち出していたのでは準備が完了する頃には薄明が始まってしまうのだが,折角晴れたのに何もしないのは勿体ないので魚眼レンズでの日周運動の写真に挑戦.
円周魚眼レンズによる日周運動 2008年4月5日 自宅にて
(クリックで拡大,600 × 600 pixel,103kb)
折角なので360°パノラマも.
360°パノラマ日周運動
(クリックで拡大,1872 × 400 pixel,190kb)
今回は自宅での撮影だったのでカメラをPCから制御して自動で撮影.これは楽ちん♪どこかへ出かけて撮影する時もこうしてやれると楽だよなぁ.小さなノートPCが欲しいなぁなんてまたも物欲が首をもたげてきたりして.先立つものがないというのに...

SETI@home 現在の順位 世界…97,566位(/802,259人)国内…3,589位(/23,022人)
Einstein@home 現在の順位 世界…24,678位(/194,633人) 国内…490位(/2,927人)

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2008年4月 4日 (金)

また天気にいじめられた

  昨日(3日)は職場で今年新規採用になった先生方の初任者研修があった.我が移動天文車も紹介するというので,ここはひとつ昼間の恒星を導入して日頃鍛えた技術力をデモンストレーションしてやろう(移動式なので昼間の恒星を導入するのは至難の技なのだ)と,はりきって予定時刻の1時間前から準備にかかったのだが...
  いきなり雲が広がり,ポツポツと雨.雷のオマケつき.
  望遠鏡を濡らすわけにはいかないのであえなく撤収.

  昨晩は予報では「晴れ」だったので撮影をしようと張り切っていたのだが,職場を出た20:00頃にはそこそこ雲があった(雲量4くらい?).「こりゃ今晩はダメか?」と思いつつ,そこここと寄り道をして帰宅した20:30頃には雲はなくなっていた.しかし,透明度は非常に低く,オリオン座でさえベテルギウスしか見えない状態.さてどうしようかと迷ったが,先日の結果もダメダメだったし,なかなかチャンスに恵まれない状態が続いているので撮影を強行しようと準備開始.
  赤道儀を組み立てたところでやっぱり空がくすんでいるのが気になったのでとりあえずいつもの魚眼レンズで空の写真を撮ってみた.
2008年4月4日 自宅にて
あーあ,ダメだこりゃ...
  でもやっぱり悔しいのでしばらく粘った.粘った.粘った...透明度は少し上がってきた...南から雲が張り出してきた...あぁ...やっぱりダメか...でもここで撤収すると晴れるんだよなぁ...まだ粘った...雲はさらに広がった...撤収...
  昼間に続いて夜も準備途中にして撤収.撤収後は...ほとんど雲がなくなった...ええい!もうヤメだ!・・・泣

SETI@home 現在の順位 世界…97,894位(/801,658人)国内…3,613位(/23,014人)
Einstein@home 現在の順位 世界…24,651位(/194,542人) 国内…489位(/2,927人)

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2008年4月 3日 (木)

いちおう新作

  私はこの天体に嫌われているのでしょうか?
りゅう座の系外銀河NGC6015 2005年4月5日撮影
↑2005年4月に撮影したもの.
りゅう座の系外銀河NGC6015 2006年3月31日撮影
↑2006年3月に撮影したもの.
りゅう座の系外銀河NGC6015 2008年4月2日撮影
↑そして先日撮影したもの...どんぐりの背比べ(泣).
  りゅう座系外銀河NGC6015,視直径が小さくて確かに難しい対象といえば難しい対象なんですが,表面輝度は13.8等,その前に撮影したNGC5204は表面輝度が14.1等ですから,そちらの方が難しいはずなんですけどね(もっとも,NGC5204だってお世辞にも綺麗な画像とは言えませんが)...そのうちにまた撮りなおします...

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最小のブラックホール

  NASAは最小のブラックホールを突き止めたと発表した.
  これによればそのブラックホールは銀河系内でさいだん座の方向にあり,直径約24kmで質量は太陽の3.8倍.
  直径が地球の530分の1で質量は太陽の3.8倍!やっぱりブラックホールって凄いねぇ.
  直径が24km(水戸〜石岡間の30kmより小さい!)だから体積は約7000km3(球の体積って(4/3)πr3で良かったんだっけ?)で質量が太陽の3.8倍だから7.56x1030kg.ということは密度が約1兆t/cm3.もしこのブラックホールの一部分を角砂糖程度に切り取るとそれが富士山の質量と同じくらい(富士山の体積も質量も文献によって様々な値だが,大体1000億tから数兆tくらい.体積をなんとなくもっともらしい1397km3とし,主に玄武岩と安山岩からできているらしいので密度を3x103kg/m3とすれば質量は約4兆t)ということになる.
  このブラックホールを突き止めたNASAの研究チームは最後に「近づき過ぎるとスパゲティのようにからめとられてしまう.未来の宇宙旅行者はご注意を」と“警告”しているが,これはもちろん冗談.試しに計算してみると,このブラックホールまで2000kmまでの距離(地球〜太陽間の7500分の1)まで近づいても重力加速度は地球の10倍.宇宙旅行ができる程の知能がありながらそこまで近づいてもブラックホールの存在に気がつかないとすれば余程なマヌケだろう.私でもそんなマヌケはしないぞ...たぶん.

SETI@home 現在の順位 世界…97,839位(/801,460人)国内…3,610位(/23,011人)
Einstein@home 現在の順位 世界…24,734位(/194,453人) 国内…489位(/2,927人)

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2008年4月 2日 (水)

やはりちょっと無理だったか?

    昨日(1日)夕方は晴れ.とは言え21:00近くなっても所々に雲が漂っていた.普通ならばこの時刻までに快晴にならなければ撮影は見送るところだが,もう完璧な「撮影日和」を待ちきれずに撮影を強行.2004年,2006年に撮影したものの2度ともダメ画像になってしまった天体にリベンジを挑んだのだが...
  ただでさえ雲があって撮影開始が遅くなった上,撮影中にも雲に邪魔され,総露光時間が2時間にも及ばず.2度めのリベンジも返り討ちにあい,これでこの天体は3タテかも...とりあえず画像処理はしてみるつもりだけど.
2008年4月2日 自宅にて
撮影終了の頃は快晴で透明度もまずまず.一晩中こんな天気なら良かったのに...

SETI@home 現在の順位 世界…98,289位(/800,939人)国内…3,630位(/22,999人)
Einstein@home 現在の順位 世界…24,832位(/194,364人) 国内…492位(/2,927人)

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2008年4月 1日 (火)

悪い習慣

  昨日(31日)夕方は晴れていたものの風が強かった.さて撮影を強行したものかと悩んだがあくまで撮影をするつもりで早めに帰宅.ところが昼間の雨でいつもの撮影場所は水浸しであっさり撮影を断念.ちょっと勿体なかったかなと思っていたが,23:00過ぎに見た時にはかなり雲が広がっていた.撮影を強行していれば思いっきりカラブッていたわけでまぁ良かったのかも.

  それはともかく...

去年の今頃もそうだった(もっとも,去年の今頃は他にも理由があったわけだが)が,この時期,寒さとともに気も緩むのか,寝過ごしたりとか折角目を覚ましてもいつもの写真を撮るのを面倒くさがったりとか悪い習慣がついてしまって困る.今朝も03:00過ぎに目を覚ましたもののもう一度眠ってしまい,気がつけば04:00過ぎ.
2008年4月1日 自宅にて
思いっきり薄明が始まっていた.快晴で透明度も良かっただけにちょっと残念.
東の空に並ぶ月の金星が綺麗だった.

  春眠暁しか覚えず...
天文屋がこれじゃダメじゃん...

SETI@home 現在の順位 世界…98,456位(/800,506人)国内…3,642位(/22,993人)
Einstein@home 現在の順位 世界…24,806位(/194,270人) 国内…492位(/2,925人)

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