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2008年3月20日 (木)

月の地形

  観望会でも大人気の月.
  花鳥風月と言われる通り,四季折々の風物とともに(肉眼で)眺めるのも味わい深いものだが,望遠鏡で眺めるとその表面のいろいろな地形が見えてきてなかなか面白い(なんてことをここに改めて書くほどのこともないだろうが).
  観望会で月を見たとき,多くの方の反応は
「うわー!はっきり見える!」
「きれーい!」
「でこぼこがいっぱい!」
初めて望遠鏡で月を見たときの感想といえばこんなものだろう.それはそれで素晴らしいことだと思うし,それを否定する気など毛頭ないのだが,2度め,3度めになったら少し月の地形について調べてから眺めることをおすすめしたい.
  「月の地形」と言えば真っ先に思いつくのは「クレーター」と「海」.しかし,もちろん月の地形はそれだけではない.山脈があったり谷があったり崖があったり.例えば,
プラトークレーター付近
このように.上の画像中,プラトークレーターはかなり目立つので良い目印になる.プラトークレーターを目印にすればアルプス山脈は簡単に見つかるし,アルプス谷を見つけるのも難しくはないと思う.
  このアルプス山脈,実は雨の海のもとになった衝突地形「インブリウムベイスン」(つまり,雨の海とその少し外側までの範囲がもともとは巨大なクレーターで,その凹みを溶岩が埋めて雨の海になった)の外壁の一つなのだ.
  インブリウムベイスンと言えば,丁度半月前後の時に良く見える↓このあたり
中央クレーター列
良く見ると南北(つまり縦)方向に小さな溝がたくさんある.この溝,実はそのインブリウムベイスンができた時のひっかき傷なのだそうだ.半月の頃,シーイングが良ければ見えるものなのでじっくりと探してみると楽しい.実際,先週の土曜日城里町ふれあいの里天文台の望遠鏡でも結構見えていた.
  その先週の土曜日に撮影した月の写真にも地形の名前を入れてみた.
デランドルクレーター付近
大小のクレーターがいっぱい!ラカーユ(フランスの天文学者で南半球の星座の多くを設定した人)やポアソン(フランスの数学者,地理学者,物理学者,ポアソン分布やポアソンの方程式でおなじみ)など知っている学者の名前も.
  こうしてじっくり見てみると月も面白いものだ.私のような「星雲・星団やさん」が月に興味をもってしまうと休む日がなくなるという問題もあるが...でもこれだけ晴れる夜がすくなきゃ関係ないか...

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